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December 17, 2019

Baden「FATINITZA」(ファテッニッツァ)PremiereReport(下)

20191216001Adventの3週目。ウィーンは天候にも恵まれて、各地のクリスマスマーケットは大変な混雑でした。一応、証拠写真をアップしておきましょう。

さて、今日は「ファテッニッツァ」の後半とFeriの感想をお伝えします。休憩を挟んで、2幕の後半が終わると暗転で3幕へ。

第3幕 ソフィアにあるリディアの家の部屋
将軍はリディアに、年老いたシュヴェルディコフ殿下と結婚せよと強く迫ります。しかし彼女はウラディミールに恋しているので、嫌だと断り続けているのです。

20191215009将軍は“人間、いつでも欲しいものが手に入るとは限らない、自分もファティニッツァを恋しているが、彼女は見つからない”と嘆くのでした(何やら意味深な発言‥)。

そこにウラディミールが現れ、“もしファティニッツァをここに連れて来たら、私とリディアの結婚を許してくれますか”と言います。

20191215011ファティニッツァに恋心を抱く将軍は、“それなら、もちろん喜んで”と答えるのでした。それを聞いてウラディミールは奥に入って変装して出てきます。

それを見て将軍はやっと、ファティニッツァがウラディミールの変装であったことに気づき、自分もファティニツァに恋をしたくらいだから、リディアがその本人に恋をするのは無理もない、と2人の結婚を認めるのでした。

20191215007本作品は、ウラディミールと、架空の女性ファティニッツァの対比が見どころ。

今回の演出ではファティニッツァは女性的なドレスで登場し、髪もロングヘアでしたので、一見すると凛々しい軍服姿のウラディミールが変装しているようには見えません。この点は良かったですね。

また、Bea Robeinさんのお芝居、歌ともに申し分ありませんでした。なかなか良い味を出していました。

20191215004リディアのRegina Rielさんは、ポッチャリした体型の方。オペラ畑の歌手らしく、歌は申し分ありませんでした。何となくウラディミールに惚れるのはわかるような印象。ちょっとお茶目な感じです。

なお、ソリストとして登場する女性歌手は、このお二人だけ(イゼ・パシャの妻は除く)。後はすべて男性です。

20191215010男性陣では、将軍のReinhard Alessandriさん。軍人らしい立ち振る舞いが印象に残りました。

そして、トルコの要塞司令官イゼ・パシャにはFranz Suhradaさんが起用されました(この役はダブルキャストで、René Rumpoldさんが起用されることもあります)。Volksoperにも出演されているので、ご存じの方も多いでしょう。このお二人が脇を固めたことで、舞台が締まりました。

ドイツの戦時新聞特派員を務めたThomas Zistererさんは、2004年にバードイシュルのレハールフェスティバルでソロデビューをした方です。オペレッタだけではなく、オペラでも活躍している歌手なので、歌は良かったですね。なお、今シーズン、バーデンではレハールの「DIE BLAUE MAZUR」にも出演予定です。

20191215008今回は歌手の皆さんのレベルも揃っており、Premiereでのお客さまの反応も上々。トルコをおちょくったような作品ですが、オーストリアの皆さんは、トルコがお好きではないので、盛り上がるのかもしれません。

しかし、事実上、舞台装置がないオペレッタというのは、Feriはどうも好きにはなれません。これは完全に個人の好みの問題なので、ご了承ください。

しかし、スッペのオペレッタは今まで「Boccaccio」くらいしか生で観たことがなかったので、ある意味、貴重な作品を提供してくれたBÜHNE BADENには感謝です。同劇場は、このように最近上演されない作品をコンスタントに入れてくるから、オペレッタファンとしては外せませんね。

恐らく、この記事で2019年のオペレッタ鑑賞記はおしまいになると思います。年を振替っての記事は大晦日にアップする予定ですが、お付き合い、ありがとうございました。

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