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December 31, 2019

2019年の「オペレッタ観賞」を振り返って

201911230062019年も、1年間、当ブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。2004年9月に当ブログを開設したので、今年で15年になります。まぁ、良く続けられたものです。

Feriにとって、2019年は激動の一年でした。日本滞在中に自然災害の直撃も受けましたし、自分の身辺にも大きな変化が訪れました。

さて、今日は当ブログ、恒例の「今年のオペレッタ観賞を振り返って」をお届けしましょう。

まず、2019年に観たオペレッタですが、2008年に続き、非常に少なくなってしまいました。

 Volksoperでは「ヴェネチアの一夜」、「姉さんと私」、「Axel an der Himmelstür」、「地獄のオルフェ」、「チャールダーシュの女王」、「にんじんの王」の6作品、そしてバーデン市立劇場では「ファテッニッツァ」です。

Schwester_015とは言っても、「姉さんと私」、「にんじん王」の2作品は、しっかりPremiumとゲネプロに顔を出しました。Volksoperで上演されたオペレッタのPremiereについては「皆勤賞」です(笑)。

ゲネプロを含めると、2019年のオペレッタ鑑賞回数は10回。かろうじて二桁になりましたが、最も多かった2016年は27回ですから、三分の一という惨憺たる結果。とても「オペレッタにはまっている男」というハンドルネームを名乗れない状況です(涙)。

当ブログでオペレッタ記事のコメントをお寄せ頂くSteppke様も、ウィーン・オペレッタ界の「体たらく」に愛想をつかして、ドイツ方面に舵を切ってしまったほどです。

Orpheus_0030022さて、Feriが2019年に観た作品で、ベストのものは‥作品そのものは大好きですが、設定を含む演出が気にくわない「チャールダーシュの女王」は却下。

再演ものの「ヴェネチアの一夜」と「地獄のオルフェ」については、演奏は申し分ありませんが、出演者が物足りないので、これも却下。

20191230003「Axel an der Himmelstür」もなかなか良い作品ですが、個人的には好きなタイプのオペレッタではないので、ベスト1にはなりませんでした。

このような状況では、従来、バーデン市立劇場がベスト作品の候補に挙がるケースが多いのですが、「ファテッニッツァ」は歌手は揃っていたものの、舞台装置が抽象的でFeri好みでなかったので、却下。

Axel_005残るはPremiere作品の「姉さんと私」と「にんじん王」。消去法みたいで好きではないのですが、あえて、どちらをとるかと言えば、オッフェンバックの後期作品に光を当てたVolksoperに敬意を表して「にんじん王」でしょうか。

正直、観賞前は特殊メイクの出演者に抵抗があったのですが、実際に観てみると、意外としっかりした物語。

ただ、Steppke様もご指摘のように、上演時間の関係でバタバタしているところもある点がマイナスですが、演奏も含めて、トータルで考えると最近のVolksoperのオペレッタでは珍しくバランスがとれていたと思います。

20191123012実際、マスコミ評も比較的良く、その後の公演も結構、お客さまが入っているようです。

正直、余り期待していなかった分、予想以上に良い仕上がりの作品だったというのが正直な感想です。

逆に定番については、良くも悪くも思い入れがあるため、自分のイメージと異なると、落胆の度合いが高くなってしまいます。

Volksoperに関してはミュージカルは、良い仕上がりの作品が多いだけに、オペレッタに関しても奮起を期待したいところです。

20191231001さて、2019/20シーズン後半、Volksoperでは、定番作品の「ジプシー男爵」のPremiereと「伯爵令嬢マリッツァ」と「メリーウィドウ」の再演が予定されています。

特に「ジプシー男爵」に関しては、前演出はエンディングが非常に不満だっただけに、今回の演出に期待したいものです。

20191230001最後に今年、VolksoperのRobert Meyerさんから頂いたクリスマスカードをお目にかけましょう。今年はバレエ作品「ピーターパン」をモチーフにしたロマンチックな図柄。月の中央をトナカイに引かれたサンタクロースが描かれています。

オペレッタではなく、バレエ作品というのが意外でしたが、さすがに「König Karotte」では、クリスマスムードが台無しでしょうからね。

本作品はタイトルロールに日本人のKeisuke Nejimeさんが起用された記念すべき作品なので、Feriも強く印象に残っています。

中にはRobert Meyerさんの自筆メッセージが書かれていました。ファンを大切にするRobert Meyerさんらしい内容でした。

それでは、皆さま、良いお年をお迎えください。

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Comments

Feri さん、こんにちは。Steppke です。
私も今年のオペレッタは10回で、昨年と同じでした。

その中で特に面白かったのは、Ball im Savoy(Abraham 作曲)で、5月に Nürnberg と Berlin で2日続けて同じ演目に行きました。
元々魅力的な曲(有名な Viktoria und ihr Husar や Die Blume von Hawaii よりも優れていると思います)で、もちろん演出は違っていて、Nürnberg は Geschwister Pfister 出演でハチャメチャでしたが、Komische Oper の方は支配人 Barrie Kosky 演出で、更に輪を掛けた感じでした。彼の他の演出作品と同様、舞台装置にはあまり手を掛けずに移動する壁や照明で場面を変え、ダンサーを多用して盛り上げています。昨シーズンで終了とされたので急遽出掛けたのですが、Barrie Kosky 最後の 2021/2022 シーズンに再演されるようで、今から楽しみです。

Volksoper の Meine Schwester und ich にも行きました。ブログに書かれていたようにコンパクトな作品でしたが、アンサンブルの良さもあり、とても楽しめました。来年3月~4月に再演されますが、行くつもりにしています。
Volksoper では、他に Axel an der Himmelstür, Die Fledermaus, Orpheus in der Unterwelt, König Karotte に行っています。
Axel や Fledermaus は相変わらず素晴らしかったですね。今シーズン Axel が消えたのは残念です。私は好きなのですが、もう再演されませんかね?
Orpheus には Wiederaufnahme 初日に行ったのですが、Vincent Schirrmacher さんの Aristeus/Pluto は快演/怪演で、とても嵌まっていました。Carsten Süss さんも良かったですよ。Meine Schwester und ich での Graf Lacy も含めて、なかなか良い歌役者になってきた感じです。

他は、Komische Oper の Die Perlen der Cleopatra と、Musikalisch Komödie Leipzig の Prinzessin Nofretete(2回)で、一昨年から嵌まっていますが、やはり面白いですね。

お話しているようにドイツでのオペレッタに勢いがありますが、今年は König Karotte を含めて Volksoper も非常に良かったと思います。
ただ、昔からの演出(少し手は入れられていますが)の Fledermaus を除き、伝統的なヴィンナ・オペレッタとは言えない作品でしたね。
来年、Der Zigeunerbaron の新演出や、Gräfin Mariza の再演がどうなるのか、ちょっと不安ですが、楽しみではあります。
(Peter Pan の主役は、Keisuke Nejime さんではなかったですか?)

Posted by: Steppke | December 31, 2019 11:40

Steppke様

ご丁寧なコメント、ありがとうございます。ウィーンは、まだ2019年で、カウントダウンイベントの真っ最中(笑)。

さて、「Ball im Savoy」は、以前、ブダペストで観たことがありますが、ブダペストらしい華やかで、楽しい舞台だったことが印象に残っています。

Volksoperに関しては、本文でも書きましたが、ミュージカルの仕上がりが良いだけに、オペレッタの奮起を期待したいところです。定番の「ジプシー男爵」の新演出が、どうなるかが一つのポイントだと思っています。

また、私の勘違いをご指摘いただき、ありがとうございます。修正しておきました。2020年、また、劇場でお目にかかる日が来ることを楽しみにしております。

Posted by: Feri | January 01, 2020 04:42

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