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January 2020

January 31, 2020

ウィーン雑感“Ottakringの虹”

20200131001中国で蔓延している新型コロナウイルスですが、ついにWHOが「緊急事態」を宣言しましたね。中国と近い日本では感染者が出ているようですが、今後が心配です。

日本では、マスクが品切れになっているところも出ているとか‥

さて、2月最初の話題は「虹のお話」です。昨年、12月のことですが、所用があってS BahnのOttakring駅へ向かったところ、プラットホーム越しにきれいな虹(Regenbogen)が‥虹が出ていたのはHeiligenstadt方面です。

この日、Feriはにわか雨を経験した記憶はありません。虹が出たのか、その理由はよくわかりませんが、もしかしたら、ウィーンお得意の限定された場所で雨が降ったのかもしれません。きれいな虹だったので、一瞬、見とれてしまいました。

Ottakringで虹を見ながら、そう言えば、オーストリアでは日本よりも虹を見る機会が多いような気がしました。過去、ウィーンでも何回かきれいな虹を見ていますし、夏に訪れるSalzburg州Lungauでもきれいな虹に出会ったことがあります。

20200131002Lungauは周囲を山に囲まれたエリアなので、夏、暑くなると夕立が降ることが多い地域です。そのため、夕立後に虹を見ることができるチャンスが広がります。

虹は、「太陽の光が、雨粒の中で屈折・反射して七色に分かれているもの」なので、雨が降らないと発生しません。オーストリアはウィーンも含めて天気が変わりやすい国です。天気予報を見ていても「晴れのち曇り、時々雨」のような予報が出ますが、これが当たるのですよね。

虹は「太陽の光が、雨粒の中で屈折・反射して七色に分かれているもの」なので、雨が降らないと発生しません。オーストリアはウィーンも含めて天気が変わりやすい国です。

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January 30, 2020

楽しい工場のシャッターを発見

20200130002早いもので2020年も今日で1ヶ月が終了。歳をとると時間の流れが早く感じると言われますが、日々、実感しています。

また、中国で発生した新型肺炎の蔓延も気がかりです。「金曜日が月末」ということで、バタバタしているFeri。という訳で、今日は短めの話題でご容赦ください。

ウィーンの街を歩いていると、時々、興味深い「芸術作品」に出会うことがあります。その一つが、シャッターに描かれたアート

今日、ご紹介するのはOttakringの某自動車修理工場で見かけたものです。ご覧のようにS Bahnの高架下を活用した工場なのですが、工場の入り口にあるシャッター。一見すると、車(ポルシェでしょうか)が入っている工場内が見えているように感じます。

しかし、左側を見ると人が出入りする扉があり、これが立体イラストであることがわかります。

20200130001光線の再現や奥行きの表現など、なかなか見事なアートですね。昼間だったら、このまま工場内に車を進入させてしまぅような錯覚に陥ります。恐らくエアブラシなどを使って描いたのでしょう。

S Bahnの高架は伝統的な煉瓦造り。その対比もなかなか魅力的です。

以前も別の場所で、このような立体アートを描いた壁を見かけたことがありますが、無機質になりそうな自動車修理工場に華を添える存在になっているように感じました。

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January 29, 2020

今年も続くアパート建設ラッシュ

20200129007毎年、Adventの時期に運転されている「Ströck-Weihnachtsbim 」(クリスマストラム)ですが、先日、Wiener Linienから集まった寄付金の総額が発表されました。

2019年は、お客さまの乗車(チケット代金)と寄付により10000Euroが集まりました。毎年、寄付金を提供する団体が異なっていますが、今回はオーストリア慢性疲労症候群協会に渡されました。

写真は寄付金を団体に手渡したセレモニーの模様です。

20200129002さて、今日は「ウィーンのアパート建設ラッシュの話題」をお届けしましょう。

このブログでも度々ご紹介しているように、旺盛なアパート需要を受けて、民間のデベロッパーが、最近ではスクラップアンドビルド方式でアパートの建設を積極的に進めています。

20200129003先日、ORFのニュースを見ていたら、このブログでも度々登場する大手でペロッパーBuwogグループ(建設過程をお伝えしたStrauß-Lanner-Parkに隣接した19区の高級アパートを建設したデベロッパー)は、2020年に11のプロジェクトを立ち上げ、1800戸のアパート建設を行うと報道していまいた。

現在、Buwogグループは、ドイツのデベロッパーVonoviaの傘下に入っていますが、今年はウィーンの8つの地区で、11のアパート建設プロジェクトを立ち上げます。

20200129005同社は民間デベロッパーですが、ウィーン市のアパート政策に貢献するため300戸は補助金対象の賃貸になりますが、大部分は分譲(一部は補助金対象物件)です。

なお、Buwogでは、現在、進行中のプロジェクトも多数かかえており、2020年末までには300戸のアパートが完成する予定です。

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January 28, 2020

違法駐車で大迷惑

20200128003昨年もご紹介したキッツビュールで開催されたスキーのハーネンカム大会。今年は先週末に開催されました。

多くのスキーファンが来場するこの大会に合わせて、ÖBBでは大会期間中、列車を大増発。会場から離れた場所にある駐車場とゴール地点を結ぶシャトル列車は、8分から10分間隔で運転され、ÖBBでは51000名以上のお客さまを輸送したと発表しています。

今回も輸送上は大きなトラブルもなく、無事、大会が閉幕しました。

さて、今日はWiener Linienが発表した「迷惑駐車による路面電車や路線バスの運行障害の話題」です。 20200128001違法駐車による運行障害ですが、2019年は年間、2030回発生しました。

これは平均すると1日5件以上という計算。ただ、結構なことに前年に比べると減少傾向にあるそうです。

違法駐車による輸送障害が多い道路ですが、Kreuzgasseが196回、Döblinger Hauptstraßeが152回、BlindengasseとHormayrgasseが共に100回でした。

20200128005輸送障害の多いエリアは、Döblingが278回、Hernals が136回。いずれもFeriおなじみの地区です。

逆に輸送障害が少ないエリアは、Simmering(18回)、Mariahilf(23回)、Penzing(23回)となっています。

Wiener Linienによると違法駐車による輸送障害が発生すると、車両の移動などで最大40分の遅延が発生する可能性があるそうです。

20200128002バスの場合、何とかなる場合もありますが、路面電車は、軌道上を走っていますから、自身ではどうしようもありません。

日本の場合だと、即、取り締まり強化という方向になりそうですが、Wiener Linienはウィーン市や各区と協力して、駐車スペースの拡大を行っているそうです。

確かに、これも1つの考え方ですね。「発想の違い」と言えるかもしれません。

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January 27, 2020

連邦軍の舞踏会

20200127001今日は「舞踏会(Ball)の話題」をお届けしましょう。この時期、オーストリアでは舞踏会シーズン。

頂点は、皆さまご存じの「Wiener Opernball」(2020年は2月20日開催)ですが、職業団体や警察をはじめとする公務員、学校などでも舞踏会が開催されます。ダンスの素養が無いFeriには「無縁の世界」です。

例によって舞踏会に反対するグループもあるようですが、オーストリアの伝統行事ですから、そう簡単にはなくならないような気がします。

さて、1月17日には連邦軍の舞踏会「Ball der Offiziere 2020:“Gold und Silber“」がWiener Hofburgで盛大に開催されました。

国防軍の公式行事で、各国の駐在武官など3400名以上が招待されました。Feriは確認していませんが、在オーストリア日本大使館に所属している防衛駐在官にも招待状が来ているはずです。

202001270021月、新政権発足に伴って国防大臣就任したKlaudia Tannerさん(女性、オーストリア国民党ÖVP所属、左の写真で中央の方)が開会を宣言し、舞踏会が始まりました。

当たり前ですが、通常の舞踏会と異なり、オープニングはマーチ(軍歌)に合わせてお偉いさんが入場です。

今回は、ゲストとしてドイツ連邦軍空軍音楽隊が参加し、華麗な演奏とドリルを披露しました。

また、Ildiko Raimondiさんが演じるオペレッタ黄金時代の歌に合わせて、バレエが披露されています。連邦軍の舞踏会でオペレッタ‥オーストリアらしいですね。

こちらの舞踏会は、オペレッタ「こうもり」ではありませんが、夜通し行うのが慣例。「Gold und Silber」も夜通し行われ、締めくくりはGardemusikのトランペット演奏でした。

なお、YouTubeに公式動画が配信されています。

動画を見ると「舞踏会」ですが、「自衛隊音楽まつり」のようにブラスバンドによるドリルなども披露されています。さすが、国防軍。

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January 26, 2020

ウィーン市がクリーンエネルギー推進キャンペーンを展開

20200126001今日は「クリーンエネルギー導入推進プロジェクトの話題」をお届けしましょう。

ヨーロッパでは、人工的に排出されるCO2が地球温暖化の主要因であると「目の敵」にされているのは、皆さまもご存じのとおりです。

そのため、化石燃料を使う交通機関に対しても厳しい目が向けられています。

ただ、一部には「人工的に排出されるCO2は、地球の気候を変動させるほどの量ではない」という説を訴えている専門家もいますが、事実上、無視されているとか‥まぁ、色々と「大人の事情」が絡んでいるのでしょう。

さて、ウィーンでは、市内を歩いていると宅配便の業者さんが貨物自転車で配達している光景をよく目にします。

20200126002日本でも都心部ではリアカーを使って宅配便の配達をしているようですが、日本の場合は、配達用車両を止める駐車場問題が理由のようなので、背景が違いますね。

さて、ウィーン市では、2020年、エネルギー効率の高い輸送手段を充実させるための資金援助キャンペーンを開始します。

企業やNPOを対象とした支援策としては、物流事業で電動貨物自転車の導入と運用を推進するため、資金を援助します。

ご存じのように物流は化石燃料最大の消費者。そのため、都市部では化石燃料を使う自動車から、クリーン電力で運用可能な電動貨物自転車へのシフトを推進しようという政策です。

ウィーンはコンパクトシティなので、市内の小規模輸送に関しては、電動貨物自転車を活用することで、交通混雑緩和も期待できます。

20200126004資金調達キャンペーンは、2020年2月1日から開始され、2021年末まで行われますが援助する資金総額は280万Euro。

ちなみに荷物搭載量40 kg~100 kgの電動貨物自転車を導入する場合、取得費用の最大50%が補助金対象となります(最大2000Euro)。

さらに貨物搭載量100kg以上の大型電動貨物自転車または電動貨物トレーラーの場合、取得費用の最大30%が補助金対象となります(最大4000Euro)。

一方、地域住民を対象としたプロジェクトでは、住宅から最寄りの公共交通機関までの電動シェアバイク導入が補助金対象となります。

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January 25, 2020

アパートの調理器具雑感(家電編)

20200125007今日は、最近利用する方が増えている「レンタルアパートの調理器具に関する話題」をお伝えしましょう。

ホテル予約サイトでもアパートが増えてきましたが、ホテル以上に重要なのが、アパートの設備です。一応、予約サイトには設備が列挙されている他、写真が掲載されていることもありますが、どうしても現地に行ってみないと詳細はわからない部分があります。

まず、調理に必要な調理器具。こちらのアパートは基本的にオール電化なので、コンロは電気(電磁調理器の場合もあります)です。

20200125008レンタルアパートの場合、簡易キッチン仕様が多く、2口が一般的ですが、コンロが接近しているため、鍋とフライパンを同時に使えないケースもあります。

ちなみにFeriがお世話になったアパートの場合、四つ口で、同時使用も全く問題ありませんでした。

また、最新型のコンロは操作部分がタッチパネル式になっていますが、友人が使ったアパートでは、タッチパネルのロックを解除する方法がわからなかったそうです。

ロックがかかっていると主電源が入らず、各コンロの温度を上げることもできません。 

20200125001友人はキッチン周辺の収納を家捜ししたところ、取扱説明書が残っていました。が、これがくせ者。最近は多言語化が進んでおり、見たこともない言語の説明書が‥肝心の英語版が、なかなか出てこなかったそうです。

最終的に英語版を探し当てて、わかったことは「ロックボタンを3秒間押し続けるとロックが解除される」という簡単のものでした。

20200125011ウィーンでは電子レンジは日本ほど普及していませんが、レンタルアパートの場合、簡易キッチンなので、逆に電子レンジの装備率が高いようです。

日本の電子レンジは高機能化が進んでいますが、逆に単純なものが設置されているケースが多いようです。つまり「温めるだけ」の機能です。そのため、説明書がなくても、何とかなるとか‥

20200125005また、こちらのアパートで魅力的なのは電気オーブン。冷凍食品の中には電気オーブンを遣うことを前提にしている商品も多々あります(冷凍シュニッツェルなどは、その代表)。

また、スーパーマーケットで売っている半生センメルを電気オーブンで焼くと、焼き立てセンメルを食べることができます。これは、ご機嫌です。

Feriがお世話になっていたアパートの場合は、家主さんとの同居だったため、電気オーブンは、当然装備。

しかし、操作方法はノブを回して温度設定と機能選択(送風の有無など)をするという単純なものでした。

20200125002しかもピクトグラム付き。そのため、家主さんに説明を受けなくても、遣うことができました(左の写真がFeriが最初にウィーンで使った電気オーブンです)。

ところが、先日、友人が利用したレンタルアパートの電気オーブンは最新式。操作部分の中央に液晶パネルがビルトインされており、左右のノブも電子式。

タイマーも入っているらしく、使い方がわからなかったそうです。最初、半生センメルを温めているつもりが、実は火が入っていなかったという笑い話も‥

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January 24, 2020

銀行社屋の再利用方法は?

20200124024今日は「建物再利用の話題」をお届けしましょう。

ウィーンの旧市街は世界遺産に指定されていることもあり、再開発もある程度、制約を受けています。そのため、田野エリアのように派手に「スクラップアンドビルド方式」で再開発ができないようです。まぁ、それでも随分、雰囲気は変わりましたが‥

そのため、旧市街では、古い建物のファザードを活用し、内部を一新するというプロジェクトが一般的です。

20200124022代表例は、このブログでもご紹介したことがAmHofに面した場所にあるホテル「Park Hyatt Vienna」でしょう。ここは、ご存じの方も多いと思いますが、かつてはBank Austriaでした。いかにも銀行らしい重厚な建物は存在感がありましたね。

その後、合理化に伴い、銀行は廃止され、ホテルに衣替えしました。Feriは敷居が高くて、利用したことはありませんが、大金庫跡を活用した施設があったような気がします。

さて、Am Hofからほど近いSchottentorにもBank Austriaの社屋(旧本店)がありました。1912年(大正元年)に建設された歴史ある建物で、テナントは何回か変わっていますが、金融機関が入っていました。

過去形になっているのは、2017年に銀行は撤退し、屋上の看板もかなり前に外されています。実際には2014年、前の所有者から投資グループに売却されたそうです。

20200124025Am Hofの社屋と同じく、旧市街にある伝統的な「重厚な石造りの建物」なので、スクラップアンドビルド方式での再開発は困難。どうなるかと気になっていたのですが、先日、前を通りかかったところ、養生シートに「HAUS AM SCHOTTENTOR」というロゴが描かれていました。

PEMA HOLDINGというデベロッパーの名前も出ていました。ちょっと調べたところ、建物の所有者からPEMA HOLDINGが新しいコンセプトに基づく再開発を依頼されたようです。

20200124023プロジェクトは建築家Heinz Neumann氏が中心になって薦められており、1階にはスーパーマーケットのSPARがテナントとして入る予定です。

地下にはフィットネスセンターが設けられますが、2階以上はビジネスセンターに生まれ変わることがわかりました。Feriは、当初、名称からアパートになるのでは‥と思ったのですが、ビジネスユースに特化するようです。

フロアー全体を企業に貸し出すのではなく、小規模な企業や個人事業主向けのレンタルオフィスやバーチャルオフィス、共有会議室といったサービスが提供されます。もちろん通信環境が整備されているのは言うまでもありません。

Feriは、以前、BankAustriaに口座を持っていた時、ここを利用したことがありますが、荘厳な1階ロビーに度肝を抜かれたことがあります。

 

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January 23, 2020

ダブルデッカーのCityJetが誕生

202001241011月22日に行われた「Wiener Eistraum 2020」のオープニングセレモニーの公式写真が入手できましたので、ご紹介しましょう。

今年は市庁舎の中央尖塔が改修工事中のため、若干、雰囲気が異なりますが、この時期、ウィーンにお越しの際には、是非お立ち寄りください。

20200124002さて、今日は「ÖBB、CityJetの話題」をお届けしましょう。

このブログでもお伝えしているように、現在、ÖBBでは旅客のサービス向上に向けて、都市圏で使用している電車のCityJet化を進めています。

落成時からCityJetを名乗っているのは4746型・4747型とTalent3(4758型)。しかし、その後、Talent2の4023型、4024型、4124型などもCityJet仕様に改造され、ウィーンのS Bahnでも見かける機会が増えてきました。

20200124006そして、かねてから予告されていた近郊型(Regionalzug)ダブルデッカー(Nahverkehrs-Doppelstockwagen der ÖBB、26型・86型)にもCityJet仕様車が登場しました。

ÖBBのダブルデッカー(2階建て客車)ですが、ウィーンからバーデンなどへ行くとき、お世話になった方も多いと思います。

機関車牽引ですが、運転室のある制御車(86型)が連結されており、プッシュプル方式で運行されています。

1996年から製造が開始され、2009年まで増備が続けられ、現在、253両(72編成)が在籍しています。

20200124003今回、公開されたダブルデッカーですが、写真のように外観がCityJet仕様になっているだけでなく、客室内のアップグレードも行われています。主な改造は、以下のとおりです。

- Cityjet仕様の客室デザイン

-ビデオ監視システムの追加

20200124004-トイレの刷新(ベビーベッド設置、ユニバーサルデザイン化も含む)

-シートピッチの拡大

-各座席にフットレストと折りたたみテーブル設置

-多目的エリア(自転車、荷物、ベビーカー用スペース)の新設(階下)

-サイレントゾーン(Ruhezone)の新設

20200124005-無料Wi-Fiの設置(ÖBB Railnet)

-LED照明の採用

-運転情報を表示する大型ディスプレイの設置

-USB電源ソケットの設置

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January 22, 2020

いずこも同じ? 数字のマジック

20200123004昨日、1月22日から「Wiener Eistraum 2020」が始まりました。オープニングから最初の週末は、きっと賑わうことでしょう。

さて、今日は「政策決定に重要な役割を果たす「調査結果にまつわる話題」です。

日本も含めて、様々な政策を決定する際、「国民や住民の支持を得ている」というバックグラウンドがあると、政治家は政策を決定しやすくなると思います。

20200123002その一つが選挙ですが、スイスのように重要な政策は国民投票で決める国以外では、様々な調査やアンケート結果を背景に政策決定をするケースが多いと思います。

さて、2018年4月からウィーンのプラーター周辺はアルコール禁止になったのは、このブログでもお伝えしたとおりです。

ただ、これは試験的に行われているもので、治安の維持などに寄与しているかどうかを踏まえて、規制を続行するかどうかを決めることになっています。

p<市当局は報道発表で、「アルコール禁止により治安が向上している」という質問に対して、「知らない(わからない)」と答えた割合の高さと、この値を考慮した場合の全体的な結果は表示せず、「67.8%が賛成と解答した」と発表したようです。

20200123003もし「知らない(わからない)」と答えた層を含めると、実際の「賛成」は約1/4に下がることが判明したというものです。

市当局は「知らない(わからない)」と答えた人は、「ポジティブまたはネガティブな声をより明確にするために除外した」と表明しているようです。

しかし、賛成したパーセンテージを上げるために、あえて「知らない(わからない)」と答えた層を除外したのではないかという疑問をもっているマスコミもいるようです。

これを受けて、Michael Ludwig市長は記者会見で、「率直に言って、調査結果が過半数に達しなかったとしても、この措置を継続することに賛成していただろう。政治的な決断をしなければならないのは、攻撃的なアルコール依存症の側ではなく、嫌がらせを感じている女性や少女の側に立つことである」と述べています。

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January 21, 2020

「愛猫家のお住まい」かな‥

20200121001今日は「短めの話題」です。アメリカほどではありませんが、こちらは日本と異なり、玄関から部屋に入ると、いきなり廊下になるパターンが一般的です。

以前、アメリカ在住の友人宅を訪ねたときは、廊下がなく、玄関を入ったら、いきなりリビングでビックリしたことがありましたが‥

そうなると居室内へ泥などのゴミ侵入が問題になります。という訳で、日本以上に「玄関マット」が重要になります。

一般的に店舗では、PRを兼ねて色々な玄関マットを準備していますし、専門の販売店も多数存在します。

20200121003実際、オリジナルの玄関マットをオーダーできるようになっています。

その昔、Adventの時期、Feriは「チロルの小さな街」のお店で「DANKE」と書かれた玄関マットを発見。布製ではなく、籐製でしたが、勢いで買ってしまったことがあります。

正直、それなりの大きさなので、日本へ持ち帰るのが大変でしたが‥(当時の顛末記はこちらから

さて、個人宅でも、玄関の外に設置されているケースもあるので、時々、楽しい玄関マットを発見することがあります。

という訳で、今日、お目にかけるのは「猫をデザインした玄関マット」です。

この手のビジュアル系は、Feriが言葉で説明するより、「現物の写真」をご覧頂くのが手っ取り早いですね。

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January 20, 2020

変わったお店シリーズ165  Volkshilfe WÜRFEL

20200120004日本は「大寒」を迎えた頃ですが、こちらでは、舞踏会の案内を見かける時期になりました。さて、今日は「変わったお店シリーズ」をお伝えしましょう。

先日、Ottakring駅近くを歩いていると「Volkshilfe WÜRFEL」というお店を見つけました。

店内には入っていませんが、販売している商品はリユース品で、家具やアンティーク商品、書籍、調理器具、食器、衣料品、家具、玩具など多種多様な商品が並んでいました。

20200120002日本でもリユース品の買い取りや販売を行っているお店(民間企業)は沢山ありますが、Feriも、当初は、そのようなお店だろうと思っていました。

しかし、雰囲気がちょっと違います。と言うのは店頭に不要になった衣料品を投入するボックスルが設置されているのです。

このブログでも何回かお伝えしていますが、こちらでは不要になった衣料品を集めて、福祉活動に活用するシステムがあります。

以前は、集めた衣料品を整備した上で、そのまま海外で配布していましたが、最近では古着を回収した団体が換金した上で、資金提供するシステムもあります。この方が、効果的な支援ができるためでしょう。

20200120001話を元に戻すと、この回収ボックスが設置されているということは、通常の店舗とは異なるような気がしました。そこで、記事をまとめるにあたって、調べてみました。

このお店は「Volkshilfe Wien」というNPO法人が運営しているものでした。この団体は、社会的に厳しい状況に置かれている人を支援する目的で活動しているもので、寄付金などで活動を行っています。

活動資金を確保する一環として、リユース品の回収(買い取りを含む)と販売を行っているとのことでした。

「Volkshilfe Wien」は、資金的な援助だけでなく、様々な専門スタッフが所属しており、人的な支援も行っています。

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January 19, 2020

ウィーンのキッチンから「Knorr JAPANESE MISO」

20200119002今日は、久しぶりに「ウィーンのキッチンから」をお届けしましょう。

最近は、こちらで販売されているインスタント食品もバリエーションが増えてきました。

スーパーマーケットのインスタント食品売場へ行くと、従来からある袋に入ったスープやパスタ、麺類に加えてカップタイプが増えています。

こちらの場合、袋入りは通常、2食入りが多いのですが、カップタイプは日本と同じく1食。個食需要が増えているのでしょう。また、カップタイプは食器を別途用意する必要がありませんから簡単に食べることができます。

さすがにカップ麺王国・日本ほどではありませんが、それでも以前よりも増えてきました。

20200119006そしてラインナップも、最近は広がりを見せています。日本でもおなじみのブランドKnorr(現在はユニリーバが販売していますが)が、最近、カップタイプの食品にエキゾチック路線として「アジア風味シリーズ」を発売しています。

先日、Feriがスーパーマーケットの店頭で見かけて「目が点」になったのが、今回ご紹介する「JAPANESE MISO」なる商品。

一見すると味噌ラーメンのようにも見えますが、ラーメンではありません。もちろん、日本でおなじみのカップタイプの味噌汁でもありません。

20200119003こちらの方が考案した「味噌風味の軽食」のようです。パッケージには「WITH RICE NOODLES」と書かれているので、中には、一応、麺が具材として入っていそうです。

日本ではライスヌードルというと、フォーやビーフンが一般的ですね。

こちらの方と日本人は味覚が異なりますから、食べなくても味は想像がつきます。正直、日本人にはピンとこない味だと思うのですが、試食もしないで、想像を膨らませるのもFeriの性分に合わないので、ここは「人柱」を敢行。

20200119004まず、カップは日本では一般的な発泡スチロール製ではなく、プラスチック製でした。その外側にパッケージの紙が巻かれているという構成です。当然、分別収集が必要な場合は、分離することができます。

アルミ製のフタを半開にして、お湯を規定量入れる点は、日本のカップ麺と一緒です。ただし、スープなどは、予め仕込んであるため、小袋はなし。写真のように、日本の「きしめん」を思わせる「平たい麺」が入っていました。ライスヌードルなので、麺が真っ白いのが印象的。この下に「味噌スープの素」が入っているようです。

ところで、日本のカップ麺は、麺が下で、具材やスープが上に乗っていることが多いと思いますが、この商品は逆です。

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January 18, 2020

暫定営業中? Café「THEATERPAUSE」

20200118001今日は2019年11月、家賃高騰が理由で閉店になったVolksoper前のCafé「THEATERPAUSE」の続報です。

閉店後も2019年12月22日に開催されたVolksoper歌手組合主催のバザーでは会場となりましたが、Feriは、その後の同行が気になっていました。

先日、「König Karotte」を観るため、Volksoperへ行った際、向かいのCafé「THEATERPAUSE」が営業している光景を目にしました。劇場到着が開演直前だったため、利用することはできませんでしたが、店の外から見た限りでは、大勢のお客さまで賑わっており、「関係者だけが利用している」という雰囲気ではありませんでした。

20200118002先日、「König Karotte」を観るため、Volksoperへ行った際、向かいのCafé「THEATERPAUSE」が営業している光景を目にしました。劇場到着が開演直前だったため、利用することはできませんでしたが、店の外から見た限りでは、大勢のお客さまで賑わっており、「関係者だけが利用している」という雰囲気ではありませんでした。

もちろん、写真をご覧になるとわかるように店頭の看板にもしっかり明かりが入っていました。店内にはスキンヘッドのオーナーさんをはじめとするスタッフが忙しく、動き回っていました。

ご存じの方も多いと思いますが、Volksoperは当日券売場があるホワイエが狭いため、開演前は大混雑します。待ち合わせなどの場合、ホワイエで待っているのは、正直、疲れます。

20200118003そこで、劇場前にあるCafé「THEATERPAUSE」は待ち合わせには絶好の場所。もちろんVolksoperの近くには有名なWeimarなどもありますが、場所がちょっと離れていること、若干、お値段が高いことなどから、庶民的なCafé「THEATERPAUSE」は人気が高いような気がします。

また、前の記事でもご紹介しましたが、劇場関係者が打合せなどに使っているケースや、出演している歌手やオーケストラメンバーなどが友人と歓談するために利用するケースも多々あります。

それだけに閉店は、劇場関係者にとって、色々な意味で残念だったことでしょう。ただ、12日の日曜日、「Gräfin Mariza」の再演初日に行った時は、閉店していました。

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January 17, 2020

Hernalsのアパートができあがりました

20200117005今日は「S BahnのHernals駅に隣接するアパートの話題」です。

鉄道線路側にガラス製防音壁が設置されているユニークなアパート(Frauenfeld-Terrassen)ですが、先日、訪問したところ、どうやら建物は完成したようです。すでに工事用足場や仮設事務所などは撤去されていました。

Frauenfeld-Terrassenですが、17区と16区の境に建設されたユニークな物件です。地図を見ると物件の間を区の境界線が通っています。

20200117003余談ですが、Hernals駅も16区と17区の境界上に建設されており、駅舎は17区側にありますが、プラットホームは分断されています。

建物はL型を組み合わせた構成になっており、駅舎側の建物1階にはスーパーマーケットLiDLがテナントとして入っており、2019年12月12日から営業を開始しています。

LiDL(リドル)はリドル は、世界中に約8000店舗を展開するドイツのディスカウントスーパーマーケットのチェーン。オーストリアでは、国内に約180店が展開しています。

20200117001ただ、このアパートは場所柄、分譲部分は富裕層を対象とした高級アパートなので、その1階にディスカウントスーパーマーケットが入るというのは、ちょっと違和感があります。

物件のブランド力を弱めることにならないか、ちょっと心配です。この近くには、反対側にMERKURが、LiDLの並びには、同じくディスカウントスーパーマーケットのHOFERがあるというスーパーマーケット激戦区です。

20200117004防音壁のある部分は、テラスガーデン(公開緑地)になっているので、アパートがオープンしていれば、テラスガーデンから内部から詳しく見ることができるのですが、フェンスが取り付けられたままで、入ることはできませんでした。

Feriが見た限りでは、まだ入居が始まっている様子はありませんでした。もしかしたら、内装工事などが残っている可能性があります。

道路から見た感じだと、アパートのベランダ越しに防音壁が見えましたので、線路に面した部屋の騒音低減を狙っているのでしょう。

アパートには、自然光が入る吹き抜け(エレベーター有り)からアクセスできます。 テラスガーデンには、ベンチ、花壇などがあるほか、バリアフリーのトイレ、屋根付子供用遊び場が設けられます。

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January 16, 2020

1月22日にオープン「Wiener Eistraum 2020」

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今日は「ウィーンの冬の風物詩 Wiener Eistraum 2020」の話題をお届けしましょう。


Christkindlmarkt auf dem Rathausplatzで暫定営業を行っていたEistraumですが、1月22日19時からの本格営業開始に向けて工事が急ピッチで進められています。ちなみに、Wiener Eistraumは1996年から始まった行事で、今年で25周年を迎えます。


市庁舎に向かって左側の周回コースについては、すでに完成していますので、工事の中心となっているのは広場内のアリーナです。


先日、所用の帰りにRathausplatzに立ち寄ったところ、立ち入り禁止でしたが、工事の様子を見ることができました。


20200116001昨年、スカイリンクという名称で一段高いリンクが新設されましたが、今年も登場することになりました。地平のリンクとは、120メートルのスロープで結ばれています。


また、スカイリンクの面積は850平方メートルとのこと。スカイリンクの下には、ロッカールームをはじめとするサービス施設が設けられます。


リンク全体の面積は約9000平方メートルで、8つのリンクが設置されます。ちなみに1996年当時は1800平方メートルですから、この25年間で規模が随分大きくなったものです。


20200116002今年も無料の練習用レーンをはじめ、課外活動の一環として学校の生徒さんは無料で使用することができます。恒例のカーリングレーンも開設されます(カーリングレーンの営業は月曜日から金曜日までの17時から22時まで、Webサイトからの予約が必要です)。


なお、ウィーン市の発表によると、昨シーズンは過去最高の78万人のお客さまが来場されました。


オーストリアでは、競技スケートはあまり盛んではないようですが、レジャーとしてのスケートは人気が高く、マイシューズを持っている人も多いようです。


スキーと異なり、シューズがあれば楽しめるため、観光客の皆さまの利用も多いですね。

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January 15, 2020

Schottentorの地下商店 その後

20200115001今日は「定点観測シリーズ」をお届けしましょう。

このところ、頻繁にお店が変わるSchottentorの地下。昨年、当ブログで、立派な看板まで掲げた「A-1 Pop-Up Store」が店を閉めて、ワイン販売店に変身したことをお伝えしました(前回の記事はこちらから)。

Feriの予想では、年末年始、ワイン需要が増える時期の臨時売店的な位置づけだろうと考えていました。

1月も第3週に入り、気になったので、所用の帰りにSchottentorの地下へ立ち寄ってみました。

20200115002百聞は一見にしかず。写真をご覧になるとわかるように「ワイン販売」を継続中。ただ、昨年「A-1 Pop-Up Storeの看板」の上に張り出されていた販売店のポスターは、なぜか無くなっていました(実際には白くなっていました)。

表示がなくなった理由は不明ですが、販売スタイルは従来と同じ。基本的には5Euro均一で輸入ワインなどを販売しています。

もしかしたら、特定商品の在庫がなくなるまで、販売し続ける魂胆なのかもしれません。しかし、手作りのPOPが、いかにも「臨時の売店」という雰囲気を醸し出しているではありませんか。

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January 14, 2020

クリスマスツリー回収、最終日のドタバタ劇

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オペレッタに興味のない方には、2日も続けて「Gräfin Mariza 再演レポート」でご迷惑をお掛けしました。

という訳で、今日は身近な話題です。という訳でお題は「Christbaumsammelstellen in Wien」。ウィーンでは1月12日がクリスマスツリー回収の最終日でした。

ただ、実際には日曜日にMA48の作業員が回収するのではなく、13日の早朝に行っているようでした。なお、同日以降は各地のMistplatzへ持ち込めば処分してくれます。

20200114002クリスマスツリーの回収が始まった直後は、ステーション(Christbaumsammelstellen)に持ち込まれるツリーの数も少ないのですが、さすがに最終日になると、各ステーションともツリーがうずたかく積まれています。いずこも同じ「駆け込み需要」です。

毎年、17万本以上の使用済みクリスマスツリーが回収ステーションに運ばれます。 重量にすると750トン以上。

回収されたクリスマスツリーは、焼却施設で燃やされ、発電と地域暖房に使用されます。ちなみに電力供給は1000世帯以上、地域暖房は約2500世帯に1か月供給することができます。ちゃんと環境保護に貢献している訳です。

20200114004なお、リサイクルが前提のため、回収ステーションに持ち込む前に、ツリーに取り付けているオーナメントは全て取り外すように指示されています。実際、写真をご覧になるとわかるように、装飾は全て取り外されています。

近くの方で、かつ比較的小さいツリーの場合、黒いゴミ袋に入れて自宅から引っ張ってくるようです。

20200114005また、大きなツリーになると、搬入の時と同じく、1人では運べないため、2人かがりで対応していました。

また、自宅近くにツリーの回収ステーションがない住民の方は、自家用車の屋根にツリーを乗せて、回収ステーションまで持ち込むようです。後の写真は、12日の夕方、自家用車で運び込んでいる住民の様子です。

ウィーンでは、街角の電飾は残っている通りもありますが、グラーベンの巨大シャンデリアは、すでに撤去済み。

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January 13, 2020

「Gräfin Mariza」再演レポート(下)

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昨日に引き続き「Gräfin Mariza再演レポート」をお届けしましょう。演出に関しては、前回のものを踏襲しており、大きな変更はありません。

「謎の少女」がストーリーテラーとして、Tschekkoと一緒にポイントで舞台袖から登場します。本筋とは余り関係がないので、この演出は、どうかな‥と思っています。

また、ジュパンが1幕でマリッツァに強烈にアプローチする場面では、例によってジュパンと同じ格好をしたダンサーが12名登場し、ジュパンの熱意を表現しています。

ここも、やり過ぎの感がありますが、まぁ、テンポの良い踊りがメインなので、ギリギリで許容範囲と言えるでしょう。なお、Jakob Semotanさんは、体格が良いので、群舞の中でも存在感があり、埋もれることはありませんでした。これは、非常に良かったですね。

20200113001また、ジュパンがリーサにアプローチする場面は、Jakob SemotanさんとJuliette Khalilさんの体格が随分違うため、ユーモラスな感じが強調されていました。2人の息もあっていましたね。

また、出番は少ないですがキーパーソンとなっているマニャはAnnely Peeboさんだったので、抜群の歌唱力で存在感を発揮していました。前回の上演時にも、Annely Peeboさんがよく起用されていたので、役作りも完璧でした。

また、2幕のタバリンの場面では「Die Bajadere」の楽曲が使われて、バレエ団による華麗なダンスが披露されるのは従来どおりです。

オペレッタでは、リフレインがポイントになるケースが多いのですが、本演出では、3幕のハイライトであるマリッツア、ポプレスク、ジュパンの三重唱のリフレインが1回と少ないのが残念。

これは、3幕の時間短縮を図るためだと思うのですが、リフレインの途中で舞台が回り、ボジェナ侯爵夫人とペニジェクが登場する演出です。

202001120073幕については、お芝居が中心になりますが、ボジェナ侯爵夫人とペニジェクの掛け合いが大受けでした。ベテランのHelga PapouschekさんとRobert Meyerさんですから、アドリブも含めて、見応えのあるお芝居でした。

なお、ボジェナ侯爵夫人とポプレスク侯爵の再会場面については、過度な演出ではなく、好感が持てます。

3幕後半では、リーサとジュパン、ボジェナ侯爵夫人とポプレスク侯爵、ペニジェクが一緒になって歌う場面が見どころですが、ここもリフレインがないのが寂しいところ。

Feriは、4年ぶりに観たわけですが、Karsten Januschkeさんの指揮もよく、カールマンらしい躍動感あふれる楽曲の演奏は見事でした。

カーテンコールでは、Caroline Melzer とJuliette Khalilさんに花束が投げ込まれました。オペレッタの花束は久しぶりですね。

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January 12, 2020

「Gräfin Mariza」再演レポート(上)

20200112001日本では、今日は「成人の日」でお休みですね。華やかに着飾った若い方が街中で見られることでしょう。12日の日曜日、ウィーンは快晴。気持ちの良い1日となりました。天気が良いと、散歩が好きなウィーン子は、一斉に繰り出します。Feriも、その1人‥

さて、2020年、最初の「オペレッタの話題」は、Volksoperの「Gräfin Mariza再演レポート」をお届けしましょう。

2019/20シーズン、VolksoperでFeriが期待していたのは、カールマンの傑作「Gräfin Mariza」の再演です。

Feriは1998年からVolksoperでオペレッタを観始めましたが、今日に至るまで、同一演目でPremiereを3回経験した作品が「Gräfin Mariza」です。

最初は2002/03シーズン(Premiereは2002年12月)。この演出は場面設定を全面的に変えてしまった上に、3幕がテレビショーの形式をとるなど、正直、最悪の作品でした。

なにしろ収容所のような農園に、カリビアンバンドが出てくるのですから‥Volksoperの「オペレッタ暗黒史」と言える演出です。

その後、ブダペストとの共同制作による新演出が2006/07シーズンにPremiereを迎えました(Premiereは2006年12月)。本演出は、正統派に戻り、明るく楽しい舞台に仕上がっており、Feriは最も気に入った「Gräfin Mariza」でした。

Sándor Némethさんがポプレスク公爵に起用されるなど、キャスティングも良かったという印象です。

20200112004ただ、ブダペスト色が強かったことが影響したのか、2013/14シーズンに再度、演出改定が行われました(Premiereは2014年3月)。最近の傾向で若干、暗い舞台になりましたが、舞台設定やお話の展開はほぼオリジナルのままで、安心しました。

本作品は、3幕がお芝居中心なので、その対応が鍵を握ります。この演出ではペニチェクにRobert Meyerさんを起用し、お芝居で魅せる展開にしたのが、良かったかもしれません。

本作品は2シーズン上演されたものの、その後、残念なことに上演が途切れてしまいました。

そして、2019/20シーズンに再演が決まったものです。Volksoperの場合、上演期間が途切れると、新演出に切り替える傾向があったのですが、最近は「地獄のオルフェ」、「ヴェネチアの一夜」など、出演者は変わりますが前演出を踏襲するケースが増えてきました。

ある意味、良い演出ならば、無理に演出をかえる必要はないので、結構なことです。

Feriが出演者を観て喜んだのはタイトルロールのGräfin MarizaにCaroline Melzerさんが起用されること。

それでは、再演初日の様子をお伝えしましょう。久しぶりに「オペレッタらしいオペレッタを観た」というのが、Feriの率直な感想でです。

指揮はフリーの指揮者Karsten Januschkeさん。今シーズンは、本演目だけの担当です。余談ですが2019年5月、日本の新国立劇場で「Don Giovanni」を振っています。

主にドイツの歌劇場への出演が多いようです。オペレッタは2018年にVolksoperで「Zirkusprinzessin」を振っていますが、Feriは観ていません。

20200112003主な出演者は、以下のとおりです。
-Gräfin Mariza:Caroline Melzerさん
-Fürst Populescu:Toni Slamaさん
-Baron Koloman Zsupán:Jakob Semotanさん
-Graf Tassilo:Carsten Süssさん
-Lisa, seine Schwester:Juliette Khalilさん
-Karl Stephan Liebenberg:Nicolaus Haggさん
-Fürstin Božena:Helga Papouschekさん
-Penižek, ihr Kammerdiener:Robert Meyerさん
-Tschekko, ein Diener:Franz Suhradaさん
-Manja, eine Zigeunerin:Annely Peeboさん
-Ein Mädchen:Emma Westerkampさん

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January 11, 2020

アルコールテスターはいかが

20200111002昨日(11日)はVolksoperで「衣装の蚤の市」が稽古場で開催されました。Feriも行きたかったのですが、仕事の関係で、その時間帯はお客さまと面談中。

また、携帯電話のトラブルがあり、その対応で携帯電話のShopに出向かざるをえず、様子を見ることはできませんでした。という訳で「蚤の市」のレポートはございません。

最近、日本では定期便のパイロットや客室乗務員が、乗務前のアルコールチェックに引っかかり、便が遅れたというニュースが流れていますが、会社の管理体制やバックアップ体制に対して批判的な記事はみかけませんね。

実際、急病で乗務できなくなることもある訳ですから、バックアップ体制を整備することも大切だと思うのですが‥

さて、今日は「実用的なグッズの話題」をお届けしましょう。

先日、Mariahilfer Straßeを歩いていたらHartlauerの店頭ワゴンセールに面白い商品が出ていました。

20200111001その名は「ALKOHLTESTER」。警察が使っているもののパーソナル版で、機械に呼気を吹き付けると、呼気中のアルコール濃度がデジタル表示されるスグレモノです。

パッケージの写真はドライバーさんが、呼気チェックをしている姿が写っていますから、警察の飲酒運転取り締まりに引っかからないために、事前にチェックしましょう‥という趣旨で使う機械だと思います。

しかし、呑み会あたりで、これを取り出したら、結構、盛り上がりそうな気がしますね。

特売なので、お値段は9.99Euroとお手頃。しかも発売元がSchuss Home Electronic GmbHというウィーン14区に本社がある会社。ただ、製造は「世界の工場Chaina」ですが、Feriも買いたい衝動に駆られました。

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January 10, 2020

オーストリア新政権発足

20200110004「三聖王の日」が終わり、こちらはクリスマス・新年モードから、通常モードに切り替わりました。

クリスマスツリーの回収は1月12日が最終日。街角にあるクリスマスツリー回収臨時ステーションには、役目を終えたツリーがうずたかく積まれています。もちろん、これらは資源として再利用されるので、ご心配なく。

20200110001さて、今日は、このブログではほとんど取り上げない「政治の話題」です。

日本では取り上げられていないかもしれませんが、オーストリアでは「国民党」(Österreichische Volkspartei、ÖVP)と「緑の党」(Die Grünen - Die Grüne Alternative)の連立政権が発足し、現在、国民議会が開催されています。

新政権では、「国民党」のクルツ党首(Sebastian Kurz)が、従来どおり首相となり、財務相、外相、内相、経済相、国防相など主要閣僚ポストを「国民党」が占めています。

20200110002一方、「緑の党」は副首相、環境インフラ相、司法相、社会相のポストが割り当てられました。

昨年、行われた国民議会選挙では、国民党が得票率約37.5%を獲得し、第一党となりました。また、ヨーロッパで盛り上がっている地球温暖化問題が追い風となり、「緑の党」が得票率13.9%と大躍進しましたが、国民議会では第4勢力。

第二党は社会民主党(SPÖ)なのですが、国民党との政策が大きくことなるため、連立は断念。その結果、「緑の党」との連立になったものです。消去法のような選択ですね。

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January 09, 2020

洗濯機も色々

20200109003今日は生活実感が伴う「洗濯機の話題」です。

ホテル住まいの場合、最も縁がないものが洗濯機だと思います。アパート住まいになると、必ずお世話になるのが洗濯機。

こちらの洗濯機は、基本的に側面に扉がある「横ドラム方式」です。高級な機種は乾燥機能がついているようですが、Feriがお世話になっているアパートでは、脱水機能止まりです。

<>ただ、洗面所や居室がスチーム暖房で暖かくなっているため、脱水した状態で、部屋乾しをしても、概ね半日で乾きます。このあたりは、暖房の恩恵かもしれません。

20200109002 日本の洗濯機同様、様々な洗濯モードがありますが、温水が使える仕様のものもあります。また、興味深いのは「ドラムの回転数」をセレクトできるようになっている点です。

日本の場合、ダイレクトに回転数を指示するというより、用途(洗濯モード)を指示すると自動的に回転数を制御するタイプが多いと思うので、このあたりも考え方の違いかもしれません。

20200109001以前、お世話になったアパートでは、洗濯機の排水工事が完了していなかったため、洗濯の際は、排水パイプを浴槽に入れてから使用するように家主さんから指示されたのも、今となっては懐かしい思い出です。

日本よりも回転数が高いためか、運転中は、結構、大きな音がしますので、アパートでは早朝・深夜は使用を控えています。

20200109004Feriの場合、朝食後、洗濯をして、洗濯機が設置してある浴室に干して、外出するというパターンが多いですね。

先日、Feriの友人が利用したアパートでは、珍しいタイプの洗濯機が設置されているというので、連絡をもらいました。

さっそく、見学に行くと、日本でも一部のメーカーが発売していた「横型ドラム式」でした。これは洗濯機の横幅を狭くすることができるので、日本では狭小住宅用に某メーカーが販売していましたが、最近はあまり見かけなくなったようです。

実は、Feriの実家では、洗面所の入り口が狭かったため、当初、この横型ドラム式を使っていました。機構が全く同じなので、懐かしさがこみ上げてきました。

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January 08, 2020

レンタルアパートの鍵事情

20200108006今日は「レンタルアパートの話題」をお届けしましょう。

最近、インターネットのホテル予約サイトなどを見ていると、ウィーンも従来のホテルやペンションに加えて、レンタルアパート(日本のウィークリーマンションに相当する物件)も増えてきました。

企業が複数の物件を運営しているケースもありますが、個人事業主が運営している物件も沢山あります。

レンタルアパートの場合、ほとんどはキッチン(簡易キッチンを含む)が付いているので、自炊が可能なので、滞在経費を安く抑えることができます。また、滞在中、基本的に係員が入室することはないため、自分のペースで生活ができるというメリットがあります。

外食を楽しみにしている方には、メリットが少ないですが、短期間でも「ウィーン子のように生活したい」と考えている方には、ベストチョイスかもしれません。

20200108005大げさですが、レンタルアパートで「最大の難関」は、「アパート玄関と部屋の鍵」を、どのように受け取るか‥という点です。

以前は、アパートの係員が利用者のチェックインに合わせて現地(物件の玄関)で合流し、鍵の受け渡しと設備の案内をしてくれるケースが一般的でした。

利用者にとっては、最も安心でいる方法です。しかし、最近では省力化(要するに人件費と手間の削減)のため、係員が手渡しするケースは激減してきているようです。

20200108002特に企業が運営を行っているレンタルアパートでは、その傾向が強くなっています。さらに、個人事業主の場合でも、オーナーが別の場所(一応、ウィーン市内には住んでいるようですが)に住んでいる場合、わざわざ夜間に出てくるのが面倒なので、無人で鍵の受け渡しをするのが一般的になってきました。

鍵の受け渡しは、キーボックスを利用するのが一般的ですが、問題はキーボックスの設置場所。通常、こちらのアパートは、玄関と居室は別の鍵を使用します。

そのため、まず、「玄関の鍵」を入手しないと棟内に入ることはできません。玄関脇にキーボックスがあり、予め指示されたPINコードでキーボックスから鍵を取り出せる場合は、問題はほとんどありません(左の写真は、玄関脇に取り付けられている某アパートのキーボックス)。

ただ、一般の住人が住むアパートの一室をレンタルしている場合、アパートの所有者から玄関脇にキーボックスを取り付ける許可がでない場合があるようです。

 20200108008トラブルが多いのは、キーボックスが棟内の部屋脇に付いているケースです。この場合、まず、どうやって棟内に入るか‥が最初のハードル。

指定された連絡先に電話を入れて、遠隔操作で玄関ドアのロックを解除してくれるレンタルアパートもあります。ただ、この場合、棟内にオーナーさんか管理人さんがいることが前提で、さすがに遠隔地から玄関ドアのロック解除は難しいようです。

また、携帯電話のSMSで連絡を入れて、ガレージのドアを開けるPINコードを送ってもらい、ガレージから棟内に入るという変則的な物件があることを耳にしたこともあります。

20200108003以前、Feriの友人が、某アパートを利用した際、物件の玄関前で運営会社に連絡を入れても、棟内に入る玄関のロックが解除されず途方に暮れたことがありました。

ただ、到着時間が比較的早かったため、そのアパートの住人が戻ってきたタイミングで、棟内に入れてもらい、事なきを得たとか‥ そのように考えると、現地で使える携帯電話の所持は必須かもしれません。

また、アパートの棟内に入る玄関の照明がタイマー式になっているケースがあり、途中で明かりが消えてしまうこともあります。そのように考えると、小型の懐中電灯を持っていると安心です。

棟内に入ってしまえば、部屋脇のキーボックから部屋の鍵を取り出し、簡単に入室できます。玄関脇にキーボックスがある場合は、この段階で部屋の鍵も入手できるので、さらに安心。

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January 07, 2020

変わったお店シリーズ164 SNACK SHOP

20200107003今日は2020年、最初の「変わったお店シリーズ」をお届けしましょう。色々なお店が集まるMariahilfer Straße。最近では、お店の入れ替わりも激しくなっていますが、その分、「変わったお店」を見かけることも増えてきました。言わば、「ブログネタの宝庫」です。

今日、ご紹介するのは「お菓子屋さん」(ソフトドリンクも取り扱っています)です。屋号は「SNACK SHOP」。日本人の感覚からすると、お菓子屋さん=SNACK SHOPというのはピンとこないのでしょうが、こちらの皆さまにとっては、「パッケージに入ったお菓子=SNACK」になるのでしょうね。

店頭のガラス窓には、大きなキャンデーが描かれていますので、目立ちます。

このお店ですが、最近、オープンしたものですが、特徴はアメリカ産をはじめ、輸入お菓子やソフトドリンクを中心に扱っていることです。

20200107002日本でもおなじみのPringles、OREO、Reese’sといったブランドのお菓子が販売されています。看板を見ると「SHOP」のOがクッキーになっているのがご愛敬。

また、取扱いブランド名の下地が星条旗模様になっているのも「アメリカ色」を前面に打ち出したいのでしょう。
SNACK SHOPは2013年1月、Hamid Alizadeh GerakaniとSiavash Alizadehという兄姉が設立したブランド。本店は、Mariahilfer Straßeではなく、9区の, Liechtensteinstrasse 25にあります。

という訳でMariahilfer Straßeのお店は2号店のようです。他店舗展開が実現したと言うことは、収益が上がっている証拠でしょう。

20200107001Feriは、買うつもりがなかったので、店内には入りませんでしたが、円筒形のケースに入ったポテトチップスが縦に積み上げられているなど、展示にも工夫が見られます。 現在、このお店で現在、売り出し中なのが、「minimelts」(ミニメルツ)とういアイスクリーム。

「THE ICE CRAM DREAM」という説明がついており、小さな粒状のアイスクリームがカップに入っているという変わった商品です。

20200107004小さな粒状のアイスクリームは、マイナス196℃の液体窒素で瞬間的に凍結したもの。サラサラなのに口の中でサッと溶けて拡がるという新感覚のアイスクリーム。

カラフルで、豊富なフレーバーがラインナップされている点も特徴。粒は、厳選素材、天然素材でできており、キュートなカップに入っています。

日本でも販売されているようですが、ウィーンの「SNACK SHOP」では、1カップ2.9Euroで販売されています。

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January 06, 2020

オーストリアの救急ヘリコプター

20200106006今日は「救急ヘリコプターの話題」をお届けしましょう。日本では、必ずお正月になると「餅を喉に詰まらせて病院に搬送された」というニュースが流れますが、死亡事故が起きているのに「餅」は危険な食品に指定されませんね。

日本にあるFeriの実家は、近くにドクターヘリが配置されている某基地病院がある関係で、上空を時々ドクターヘリが飛行しています。

日本のドクターヘリは2019年に運航開始20年を迎えましたが、平成30年の段階で、43道府県に53機のドクターヘリが配備されており、患者さんの救命率向上に大きく寄与しているという話を耳にしました。

体制の整備により、搬送回数(ミッション数)も大幅に増え、2016年には25000件を越えています。

日本のドクターヘリは、「大人の事情」から厚労省の管轄になっており、地方自治体がイニシアチブをとって運行されています。

基地病院にドクターヘリが常駐しており、消防機関などからの要請を受けて、基地病院からフライトドクターとフライトナースを乗せて、現場へ向かいます。現場到着後、患者さんとランデブーした段階から本格的な治療行為が始まり、その状態で基地病院へ搬送する形になっています。

20200106003なお、ドクターヘリの運航については、民間会社へ委託されています。

一方、オーストリアの場合、地方自治体や国ではなく、全国規模の組織であるÖAMTC(Österreichischer Automobil-, Motorrad- und Touring Club、オーストリア自動車、バイク、ツーリングクラブ)とARBÖ(Auto-, Motor- und Radfahrerbund Österreichs、オーストリア自動車、サイクリスト協会)が全国規模で一元的に運営しています。この両組織は日本のJAFに近い団体ですが、活動は広範囲に及んでいます。

ただ、救急ヘリコプターの運営には多額の費用がかかるため、スポンサー企業(大手保険会社)に加えて、各種の寄付でまかなっているようです。救急ヘリコプターに関しては、ÖAMTCの方が、規模が大きいようです。

20200106005ヨーロッパの場合、一般的にはフライトドクターは乗務せず、高度な救命措置を行うことができるメディック(航空救難員、日本の救急救命士に近い存在)が搭乗しており、この点が、日本とは異なるようです。

ただ、法令の関係で、ヨーロッパのメディックは、日本の救急救命士よりも高度な医療行為が可能なので、一概に比較はできません。

さて、オーストリアではÖAMTCの場合、特別に訓練された選任パイロットに加えて、メディック(航空救難員)、フライトドクターの3名でチームが編成されています。フライトドクターが搭乗しているため、日本に近い体制です。

日本ではフライトナースが乗務しますが、この役目を航空救難員が務めます。航空救難員は、空中でホバリングしているヘリコプターから降下して救助するスキルを備えています。このあたり、日本の自衛隊救難隊のパラメディックと相通じるものがあります。

20200106002なお、パイロットはÖAMTCの所属ですが、医療要員は赤十字、山岳救助サービス、ウィーン救助隊、救急病院などから派遣されています。もちろん、志願制です。
使用されている機材は日本でもおなじみのEUROCOPTER社のEC135です。この機材は日本のドクターヘリでも使っているところが多いですね。

ところで、オーストリアでは、救急ヘリにはChristophorosという愛称がついていますが、これはキリスト教の伝説的聖人の名前です。「旅人や自動車運転手の守護の聖人」とされているところから、愛称に採用されました。

以上がオーストリアの救急ヘリコプターの概要ですが、先日、こちらで2019年のÖAMTCが運用する救急ヘリコプターの活動状況が紹介されていました。

現在、オーストリアにはÖAMTCが運用する救急ヘリコプター基地は全国に16箇所、設置されており、2019年には年間18921回のミッションを行いました。1日平均、52回のミッションです。

日本のドクターヘリよりもミッション数が少ないですが、国土が狭いこと、人口が少ないことを考えると、驚異的なミッション数だと思います。

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January 05, 2020

興味ある壁画を見つけました

20200105001日本では、今日から「仕事始め」という方が多いと思います。

オーストリアでは1月6日は「Heilige Drei Könige」(三聖王の日)でお休みです。そのため、4日から3連休という方もいたようです。

この日、前後は三博士に扮した子供さんが街中を練り歩く風習があります。国立歌劇場などのロビーにも現れて、歌を披露することもありますね。

さて、今日は「アパートの壁画にまつわる話題」です。

20200105002先日、Ottakringのホイリゲに行く途中、いつもと違う道を歩いていたところ、あるアパートの下巻に写真のような壁画が描かれていました。

あいにく門扉があって、中に入ることはできませんでしたが、門扉の隙間から写真を撮ることができました。

昔の生活を描いた壁画のようですが、向かって右側は「収穫祭のお祭り」のような雰囲気です。そして、左側は、「ワイン造りの模様」を描いたものです。

今でもホイリゲ街に行くとモニュメントとして保存されている圧縮機が後ろに置かれ描ており、ワイン用ブドウを畑から運び、樽に入れる工程が描かれています。

20200105003そして、この壁画の右側は農民がワイン用ブドウを採取している様子のようです。風情がありますね。

1875という数字が見えることから、1875年頃のOttakring付近での生活を描いたものなのでしょう。

今では立派な建物や高層アパートが建ち並ぶOttakring付近ですが、当時はNeustift am Waldeのような雰囲気だったのかもしれません。

皆さまもご存じのようにウィーンは、一国の首都でありながら、市内にワイン用ブドウ畑が612ヘクタールもあります。

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January 04, 2020

ÖBBの夜行列車拡大計画

20200104008日本では報道されていないかもしれませんが、オーストリアでは中道右派「国民党」(ÖVP)と左派「緑の党」(GRÜNE)の連立交渉が合意に至りました。

今後、1月7日にも大統領府でバン・デア・ベレン大統領のもとで宣誓式を行い、初の「国民党・緑の党」連立政権がスタートする予定です。

ところで「国民党」と「緑の党」では、難民政策などで大きな開きがあり、マスコミの中には「政治的実験」という見方をしているところもあります。正に「オペレッタ国家」の面目躍如‥と言ったところでしょうか。

今回、連立交渉の中で、環境保護政党である「緑の党」の主張に配慮して、近中距離航空便を利用する場合、一律12Euroの環境税が加えられることが決まったようです。

さて、今日はCO2排出削減で注目されている「長距離夜行列車の話題」です。

20200104007このブログでもお伝えしたように3年前、2016年にÖBBはドイツ鉄道(DB)の夜行列車事業を引き継ぎました。2019年も「NightJet」の利用者が増加するなど、ÖBBの思惑通り、事業は順調に推移しています。

具体的にはウィーン-フェルトキルヒルートでは、20%利用者が増加しました。また、ウィーン-チューリッヒ間、ミュンヘン-ミラノ間では、前年より利用者19%増え、平均して、すべての目的地で乗客が11%増加しました。

これを受けて、ÖBBでは、現在、新しい目的地への運行を目指して各国の鉄道会社と交渉を行っています。

20200104003まず、2020年1月19日から、ウィーン-ブリュッセル間に「NightJet」が週2便、運行されます。そして、2020年12月のダイヤ改正では、ウィ-ン-アムステルダム間の「NightJet」運行が計画中です。ÖBB幹部によると、2026年までにパリ、バルセロナ、北欧への「NightJet」運行を計画しているとのことです。

現在、ÖBBは「Nightjet」ブランドで夜間列車18本を運行しています。さらに、パートナーによりブダペスト-チューリッヒ間など8本が運行されています。

20200104005現在は、従来の寝台車を使用していますが、2022/23シーズンには近代化された新しいタイプの寝台車(カプセルタイプ)投入され、更に魅力がアップします。

「NightJet」の特徴は、オール寝台ではなく、「価格に敏感な旅行者」をターゲットに座席車も連結されている点です。

その昔、日本の国鉄でも初代ブルートレイン20系が就役した頃、座席車を連結していましたが、それと同じ発想だと思います。

20200104002ÖBB幹部によると、各国との交渉で問題になっているのは路線使用料です。特に国によっては、高速列車用の料金カテゴリーを提示してくるところもあり、ÖBBとしては夜行列車なので、別のカテゴリーを設定するように要求しているようです。

また、国際航空便には付加価値税は課税されませんが、鉄道運賃には付加価値税が課税されます。この点についてもÖBB幹部は、競争力確保の観点から見直しを図るように要求しています。

さらに、工事などにより夜間、路線が閉鎖されると迂回せざるを得なくなり、ダイヤ維持が困難です。従って、夜行列車運行路線の夜間保守をどうするかも、問題になっています。

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January 03, 2020

ウィーン警察自転車部隊

2020010300480万人の人出があったウィーンのシルヴェスターですが、写真のように市長も陣頭に立って安全を確保するため、様々な施策を実施したようです。警察官の皆さまの活躍に頭が下がります。

さて、今日は「ウィーン警察の話題」をお届けしましょう。

ウィーン市内を歩いていると警察官の姿をよく見かけます。徒歩で警らしているようですが、基本的に二人一組で対応しているようです(バディ制度)。

欧米の場合、銃器を持っている被疑者に出会う確率が高いためか、このように二人一組で対応するのが一般的と言われています。

日本でもパトロールカーで警らする場合は、二人乗務のようですが、市内を通常の警察官が警らする場合、一人で行っている事が多いような気がします。それだけ治安が良いという証なのでしょうか。

20200103002先日、所用があってAlser Straßeに行った時、写真のようなウィーン警察の自転車部隊らしき隊員を見かけました。歩道に自転車を止めて、一般のライダーと話をしていました。

相手が警察官ですから、近くで様子をみる訳にも行かず、離れた場所でちょっとの時間、状況をチェック。

どうやら警察官がライダーに何らかの指導をしているようで、相手の身分証明書を確認していました。こちらの警察官は、平素は穏やかですが、何らかの違反をしている人物もしくは不審者を発見した時は、かなり厳しい態度で接してきます。

これは、相手の反撃を警戒しているためかもしれません。今回の容疑が何だったのかはわかりませんが、自転車運転上の問題か、盗難自転車の疑いがあったのかもしれません。

この時は、大声で怒鳴るようなことはしていませんが、Feriには毅然とした姿勢で対峙していたように見えました。

20200103003後日、写真を見ると、警察官が使っている自転車はマウンテンバイクスタイルで、機動性を重視しているようです。また、警察官の制服も通常の警察官に準じており、下半身だけは自転車を運転しやすいようにスパッツタイプのズボンを着用していました。

また、通常の警らを行うためか、無線機の装備しています。ただ、武器の所持については、確認できませんでした。さらにバディの姿も見えませんでした。

 数少ないですが、Feriは何回かウィーン警察関係のイベントに参加したことがありますが、写真のようなオートバイ部隊のデモンストレーションを見たことがありますが、自転車部隊の展示を見たことはありません。

もしかしたら、最近、自転車やEスクーターの増加を踏まえて、設立されたのかもしれません。

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January 02, 2020

除雪電車の試運転

20200102101華やかに盛り上がったウィーンのシルベスターですが、残念なことに酔っ払いが暴走して、器物破損をしたことが報道されています。公衆電話の破壊や公共ゴミ箱への放火などがあったようです。

警察も捜査に乗り出したようですが、こういった暴走行為が蔓延すると、せっかくのイベントが台無しになってしまいます。本当に残念なことです。

ところで、日本の太平洋側では、概ね穏やかな新年を迎えたようですが、皆さまは、いかがお過ごしでしょうか。

2019年12月の当ブログのアクセス数ですが、ページビューは14000ほどでした。個人的に興味深かったのは、閲覧されているデバイスが、パソコンとスマートフォンが、ほぼ同数になったことです。

20200102003また、アクセス数の多かった記事は「暖かいウィーンの冬」、「冬眠中のオーストリア航空日本線再開」、「クリスマスマーケット雑感」などでした。皆さま、ご愛読、御礼申し上げます。

今日は「路面電車の話題」をお届けしましょう。

日本でも降雪地帯を走る路面電車には除雪車を準備しているところが多いですが、複数の路線を持つウィーンにも除雪電車が存在します。

20200102001先日、Ottakringを歩いていると黄色い除雪電車がやって来ました。もちろん、雪は降っていません。恐らく試運転だったのではないかと思います。

複数の路線が集まるOttakringには短絡線や折り返し用のループ線があり、この除雪電車はループ線に入ったようです。この手の電車は突然やって来るケースが多いので、ゆっくり見たことがありません。

好き者のFeriは、停車しているであろうループ線に向かったのは言うまでもありません。

除雪車には、除雪方法で色々な種類があります。北海道・札幌市の路面電車には「ササラ電車」の愛称で親しまれているブルーム式除雪車が活躍していますが、Wiener Linienのものは、ポピュラーなラッセル式。

20200102004 ラッセル式も複数の方式がありますが、Wiener Linienの除雪電車は、左右に雪を逃すのではなく、片側に雪を払いのけるスタイルです。

この車両ですが、Type LHという形式で、2軸の電車。43両(6421~6463)が、1981年から1988年にかけて製造されましたが、主要な部品は1960年代に製造された旅客用電車Type L4から転用されています。右の写真は、現在、博物館に保存されているType L4です。

20200102005Type LHは全長73000mmというウィーンの路面電車としてはコンパクトな車体です。

除雪専用車ではなく、汎用事業用電車で、降雪期間外は、工場から交換部品を車庫に運ぶ仕事などもしています。また、保線用資材を運搬するケースもあるようで、時々、市内で走っているところを見かけます。

冬期になると、片側に除雪装置を備えて、降雪に備える‥という訳です。スノープローは油圧で駆動できるようになっています。

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January 01, 2020

オーストリアEU加盟25周年

202001011032019年のシルヴェスターですが、例によって旧市街は大いに盛り上がったようです。80万人の人出だそうですから、すごいですね。

ただ、今回は、強風のため、恒例の「Rathausplatzでの花火」は急きょ、中止になりました。旧市内の屋外パーティーですが、午前2時頃には人が少なくなり、そのタイミングを見計らって、予めスタンバイしていたMA48の職員が一斉清掃に乗り出しています。

恒例の「Neujahrskonzert der Wiener Philharmoniker 2020」(今回で80回目)については、多くの方が取り上げると思うので、このブログでのコメントは控えます。今回はコンサートが行われる楽友協会の建物が完成して150周年を迎えました。

さて、日本は、今年9連休という方も多いと聞いていますが、こちらは2日から2020年の仕事始めです。

そして、市内には役目を終えたクリスマスツリーを回収・リサイクルするための「Christbaumsammelstelle」が1月12日まで設置されています。

ただ、実際には1月6日が「Heilige Drei Könige」(三聖王の日、祝日)なので、それまでは、何となくクリスマスから続く休暇モードの人もいます。実際、Feriが贔屓にしている某ホイリゲは、2020年の営業開始は1月9日からです。

20200101102今日は、視点を変えて「政治・経済の話題」をお届けしましょう。

今年はオーストリアがEUに加盟して25周年を迎えます。1994年6月12日、国民投票で過半数の有権者がEU加盟を支持しました。それを受けて、1995年1月1日、EU加盟が実現しました。

ご存じのようにオーストリアは第2次世界大戦後、永世中立国としてスタートしましたので、本来ならばスイスのようにEUに加盟しないのが筋なのですが、この当たりは「お家の事情」が合ったのでしょう。

専門家は、オーストリアのEU加盟は成功であったと分析しているようです。ただ、オーストリアはロシアとのつながりも強く、その点、他のEU加盟国の中には、不満を頂いている国もあるようです。

なお、オーストリアは軍事同盟であるNATO(北大西洋条約機構)には加盟していませんが、EUの共通外交・安全保障政策に加わっており、NATOの「平和のためのパートナーシップ」のメンバーです。

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