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February 2020

February 29, 2020

「Der Zigeunerbaron」PremiereReport(その1)

Zigeunerbaron_ohp_001コロナウイルスの蔓延で自粛ムードの日本ですが、ウィーンは平常モード。2月29日、2019/20シーズンで注目のオペレッタ「Der Zigeunerbaron」(ジプシー男爵)のPremiereが盛大に行われました。

Volksoper得意のシュトラウスもの、かつ定番オペレッタだけに、楽しみでもあり、心配でもあります。

何しろ、2005/06シーズンでPremiereが行われた「Der Zigeunerbaron」では、3幕で出征した兵士の子供が遊ぶなか、兵士達が全員英霊となって帰還するという、オリジナルを冒涜するような演出でした。

さて、今回、演出を担当したPeter Lundさんは、過去にVolksoperで「Frau Luna」(2012/13シーズン)、「Axel an der Himmelstür」(2016/17シーズン)、そして「Die Csárdásfürstin」(2018/19シーズン)の演出を担当しています。

作品毎に演出の詳細は異なりますが、共通しているのは「映像」(動画)を多用する傾向にあること。また、ドイツ出身であるためか、Feri個人としては反戦志向が強いように感じます。

Zigeunerbaron_ohp_005まぁ、自分が原作を考えた作品であれば良いのですが、自分の思想でオリジナル作品を改編するのは、正直、Feri個人としては抵抗があります。何しろ作品が生まれた時代背景が違いますから‥

本作品は1885年(明治18年)10月24日、アン・ディア・ウィーン劇場で初演が行われました。当日はシュトラウスの60歳(還暦)の誕生日前日。1885年と言えば、自由の女神像がニューヨーク港に到着した年。

短期間で書き上げたといわれる「こうもり」と異なり、シュトラウスはこの作品を2年の歳月をかけて作曲しており、オペラに近い作品です。

実際、オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフⅠ世は、本作品気に入り、劇場の皇帝席にシュトラウスを呼び寄せ、“シュトラウス君、君のオペラを余は、とても気に入った”と言ったという逸話も残っているようです。皇帝にオペラと認められたことがシュトラウス本人も嬉しかったようです。

制作陣は演出がPeter Lundさん、舞台装置がUlrike Reinhardさん、衣装がDaria Kornyshevaさん、振付がFlorian Hurlerさん、映像がAndreas Ivancsicsさん、合唱指揮がThomas Böttcher さんです。

Zigeunerbaron_ohp_007指揮はAlfred Eschwéさん。主な出演者は、以下のとおりです。なお( )内は公開ゲネプロに出演したメンバー(リザーブ組)です。
-Sándor Bárinkay, ein junger Emigrant:Lucian Krasznecさん(Marco Jentzschさん)
-Czipra, Zigeunerin:Martina Mikelićさん(Annely Peeboさん)
-Saffi, Zigeunermädchen:Kristiane Kaiserさん(Katrin Adelさん)
-Kálmán Zsupán, ein reicher Schweinezüchter im Banat:Kurt Rydlさん(Gerhard Ernstさん)
-Arsena, seine Tochter:Anita Götzさん
-Mirabella, ihre Erzieherin:Regula Rosinさん(Elisabeth Flechlさん)
-Ottokar, ihr Sohn:David Sitkaさん(Johannes Straußさん)
-Conte Carnero, königlicher Kommissär:Boris Ederさん
-Graf Peter Homonay:Marco Di Sapiaさん(Morten Frank Larsenさん)
-Páli, Vorarbeiter :Hubertus Reimさん

余談ですが、バイリンカイの名前はSándorなのです。思わずFeri憧れのおじさまSándor Némethさんを思い出してしまいます。やはりハンガリー色の強い作品です。

Zigeunerbaron_ohp_021実は27日に公開ゲネプロがありました。通常、Premiereと同じ歌手が起用されるのですが、今回は上記のようにリザーブ組(セカンドクルー)。唯一Premiere組だったのはアルゼーナのAnita Götzさんだけでした。

Volksoperの場合、リスクテイクの観点からリザーブ組の方に安定感がある歌手を起用するケースが多く、そういう意味ではPremiereはちょっと心配。

なお、今回は公開ゲネプロ(今回はリザーブ組が出演)に加えて、公式写真撮影も含めたPremiere組を使ったゲネプロも、別途、行われたという話を耳にしました。

Feri個人の感想ですが、トータルで見るとリザーブ組の方が仕上がりは良かったような気がします。歌手の仕上がりについては、別途、ご紹介する予定です。ただ、さすがにVolksoperだけあって、ヨハン・シュトラウスものは強いですね。演奏はすばらしいの一言。さすがAlfred Eschwéさんです。

興味深いのは、最近のオペレッタ新演出では、ワイヤレスマイクを使うケースが多かったのですが、今回は使用されませんでした。これは、本作品がオペラに近いことから実現したものと思われます。それだけに歌手の実力が良くわかります。

Zigeunerbaron_ohp_045最近のオペレッタの例に漏れず舞台装置は比較的シンプルで、回り舞台を使っていますが、メインは建物の壁です。それに小道具を組み合わせて変化をつけるというパターンです。

また、一部、奈落を上手に使っている場面もありました。ジブシーのキャンプなどは、全体的に暗い感じにしており、成金ジュパーン達とは対比を明確にしている感じです。

あえてオーストリアが支配下に治めたハンガリーでは、民族が二極化しているという背景をモチーフにしているように感じました。

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February 28, 2020

心機一転 再スタート

20200228004最初に皆さまが注目するコロナウィルス情報から。27日、 ウィーン市内でイタリア・ロンバルディア州での休暇から帰国した家族4人がウィーン市10区カイザー・フランツ・ヨゼフ病院に搬送され、それぞれ隔離されました。

新型コロナウィルスの症状があったためで、同日夜のテストの結果、父親と母親の感染が確認され,翌28日に子供2人のうち,息子も感染(娘は陰性)が確認されました。オーストリ連邦保健省によれば,これでオーストリアにおける確定症例は6名となります。

しかし、市内にはイタリアからのお客さまも沢山いらっしゃいます。

暖冬のウィーンだったので、今年は「25. Wiener Eistraum」のリンク維持は大変だったようです。

3月1日で今シーズンの営業を終了しますが、当日は19時から22時まで無料で開放されます。コロナウィルスの感染が危惧されますが、こちらは連日、賑わっています。

さて、2月29日はVolksoperで「Der Zigeunerbaron」のPremiereが行われます。終演時刻が21時45分頃になるため、日本時間では2月30日になってしまいます。

20200228002そこで、恒例のPremiereReportは3月1日の早い時間にお届けすることにして、今日は、「通常の話題」をお届けしましょう。

昨年、11月23日、Volksopeの向かいにあったCafe 「Theater Pause」が家賃の高騰が理由で閉店となりました。ちょうどVolksoperで「König Karotte」のPremiereが華やかに行われた日です。

20200228003その後、クリスマスコンサートに合わせて開催された歌手組合のクリスマスバザーについては例外的に会場を提供するなど、変則的な営業を続けていました。

2020年1月、「König Karotte」を観るため、Volksoperへ行った際、向かいのCafé「THEATERPAUSE」が営業している光景を目にしましたのは、当ブログでお伝えしたとおりです。さて、その後ですが、経営者が変わり、本格的に再スタートを切りました。

今回、経営権を取得したのはGrand Cafe am AlsergrundというCaféです。Alsergrundという地名は9区にあるので、そこに本店があるのでしょう。Feriは利用したことはありませんが、本店は長い歴史を誇るお店だと思います。

「Der Zigeunerbaron」のゲネプロに行った際、開演まで時間があったので、利用してみました。店内は、まだ以前のままで、本格的な模様替えなどは、これからのようです。

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February 27, 2020

Volksoper Spezial「Zwangsvorstellung」

2020022700127日、ウィーン市内で新たに1名の新型コロナウイルス感染の確定症例が報告されました。新型コロナウイルスに感染したのは72歳の男性です。ウィーン市内で新型コロナウィルス感染が確認されたのは初めてです。

政府も対策に追われています。ただ、日本のようにマスクをする習慣がない上に、特別な事情がないと、現在はマスクの着用ができないため、街の中は普通モードです。

という訳でFeriは通常モード。今日は、Volksoperで26日に上演された「Zwangsvorstellung」という公演の模様をお伝えしましょう。

副題が「Ein Karl-Valentin-Abend」となっているように、ちょっと変わったプログラム。「ドイツのチャップリン」とも言われる自作自演のコメディアン(歌手、作家、映画制作者でもありました)Karl-Valentinの作品を取り上げたものです。

ある意味、Robert Meyerさんと一脈通じるものがあります。

当日は、意外とお客さまが入っていましたが、Galerieは閉鎖していました。そのため、予約サイトを見ると、満席に近く見えます。

20200227002出演はDirectorのRobert Meyerさんだけ。お得意の一人舞台で、マシンガントークが炸裂。

寸劇の間に、民族音楽の演奏(5人編成)が入るという演出です。その間、Robert Meyerはお色直しをします。お色直しも楽屋で行うのではなく、舞台上で行うという変わった展開。 

当たり前ですが、お客さまの大多数は地元の方。Robert Meyerさんのお芝居が大受け。Feriの後ろに座っていた男性は、終始、爆笑していました。

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February 26, 2020

「灰の水曜日」

20200226012オーストリアも出展する予定だった「FOODEX JAPAN 2020」の中止が主催者から発表されました。幕張メッセ全館を使って行われる大規模なトレードショーですが、政府の方針を受けて、中止が決まったようです。

昨日、2月26日は四旬節の始まりを告げる「灰の水曜日」(Aschermittwoch)でした。

イエスが宣教生活に入られる前、砂漠で40日間断食をされたことにならい、教会生活の伝統では断食、節制が行われてきました。

そこで「四旬節に入る前にごちそうを思いっきり食べておこう」というのがカーニバルの起こりと言われています。

20200226011Feriの馴染みのホイリゲでも、26日は「HERINGSSCHMAUS」という行事が行われました。節制の期間に入る前に、美味しいものを沢山食べようという催しです。

普段は使わない宴会場が会場で、ビュフェ形式。お値段はお一人49Euroです。普段は提供されないお料理が並ぶようです。

馴染みのホイリゲで行っている行事なので、本当は参加したいのですが、食が細くなっているFeriは元が取れないのでパス(笑)。

ところで、25日に件のホイリゲに立ち寄り、いつものようにHEURLGERをお願いしたところ、女将さんがFasching krapfenをプレゼントしてくれました。

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February 25, 2020

非常通報装置は、こちらです

20200226002今日は駅に設置されている「非常通報装置の話題」です。

昨年、日本に戻って仕事で移動中、某私鉄の駅で列車を待っていると、突然、プラットホームに耳慣れない警報音が鳴り響きました。

事務室から一斉に駅員さんがやってきて状況確認を始めました。どうやらお客さまがプラットホームから転落し、それを反対側のプラットホームにいたお客さまが発見し、非常通報装置を動作させたようでした。当然、列車は緊急停止。

列車の運転が抑止されたため、Feriも、その駅でしばらく待機。しかし、その後がすごかった‥

まず、救急車が到着。これは想定内。が、続いて消防署の特別救助隊と消防車も到着。重装備の隊員が一斉にプラットホームに向かいます。

20200226001 そして、最後は警察のパトロールカー。駅前を見ると緊急自動車が8台近く集まっていました。ウィーンだったらカメラを持ち歩いているのですが、日本の場合、持ち歩く習慣がないので、写真はございません。

駅員さんの話によるとプラットホームからの転落事故が発生した場合、最悪の事態を想定して、消防機関は最初に多くの戦力を投入するようです。警察が来たのは、事故ではなく、事件の可能性があるからだとか‥

最終的にプラットホームから転落したお客さまは、事件性はなく、列車に巻き込まれることもなかったため、特殊機器を使って救出するという事態には至らず、タンカで救急車に搬送され、救急病院へ向かったようです。

なお、転落した理由はわかりませんが、日中だったので、病気の可能性が高いようです。

さて、前置きが長くなりましたが、ウィーンの地下鉄駅にもプラットホームに非常通報装置が設置されています。地下区間では壁に消火栓などと一緒に埋め込まれているのが一般的です。

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February 24, 2020

オーストリアでも感染者、「タバコの警告」に見るお国柄

20200225010北イタリアではコロナウイルスの感染者が増えているということで、23日の夜はブレンナー峠で、列車が一時、運転抑止となりました。日本でも報道されていますが、ベネト州は23日、ヴェネツィアで開催中のカーニバル関連行事の中止を決定。23日までの感染者は、ロンバルディア州の88人など、イタリア全土で132人に上っています。

そのため、ロンバルディア州は23日、州内の博物館や劇場、映画館の閉鎖を決め、ミラノ・スカラ座も公演中止となりました。さらにロンバルディア州、ベネト州、ピエモンテ州は、24日からすべての学校を休校とすることを決めています。

オーストリアでは2月25日,プラッター・チロル州首相は記者会見を開き,チロル州で2人が新型コロナウィルス(COVID-19)に感染したことが確認された旨発表しました。

20200225001プラッター首相によると,2人はインスブルック市に居住するイタリア・ロンバルディア州出身のイタリア人(2人とも24歳)で,感染の症状があったために自ら当局に申し出た後,検査で陽性が判明しました。現在,2人はインスブルックの病院で隔離されています。オーストリアで新型コロナウィルス感染が確認されたのは初めてです。

今日は「タバコの警告」に関する話題をお届けしましょう。

最近は、日本でもタバコのパッケージに書かれている警告文の文字が、従来より大きくなっているようですね。

20200225002EUでは2003年から警告文の表示が義務づけられていますが、日本よりも強い調子の文章です。

喫煙は死に至る/喫煙は死に至るおそれがある」と「喫煙はあなたとあなたのまわりの人に深刻な害を及ぼす」をローテーションで、最も目立つ場所に表示しなければなりません。

その他に、14種類の警告文があり、これも上記とは別に目立つ場所に表示することが義務づけられています。

警告文の一例としては、「喫煙者は早死にする」、「喫煙は動脈を詰まらせ、心臓発作及び脳卒中の原因になる」、「喫煙は致命的な肺がんの原因になる」、「妊娠中の喫煙はあなたの赤ちゃんに害を及ぼす」などです。当然、EUのレギュレーションを受けるオーストリアも同様です。

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臨時更新 コロナウイルス感染の疑いでブレンナー峠の鉄道が一時、運転休止

20200224011コロナウイルスですが、ヨーロッパでは北イタリアで感染が広がっており、オーストリアでもブレンナー峠を通る列車の運行が23日、夜、一時、停止されました。
これは列車の乗客がウィルスに感染している疑いがあることが判明したためです。

報道によると、運転が抑止されたのはEC86とEC1288です。EC86のドイツ人乗客が発熱と激しい咳の症状があり、ヴェローナの病院で検査を受けました。

オーストリア政府とÖBBは感染の疑いがある列車の運行停止を決定。イタリア領内に留め置かれました。イタリア当局の発表では、検査は陰性でしたが、その情報がオーストリア当局に伝わらなかったため、該当列車の運転休止という措置に至ったようです。

今回は、疑いのあった乗客が陰性反応だったため、列車の運行は再開されたようですが、今後、このような緊急対応が行われる可能性が高まったと言えるでしょう。

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February 23, 2020

スナックスタンドにPHOが登場

20200224001日本は、今日、振替休日でお休みですね。3連休という方も多いかもしれません。しかし、コロナウイルスの蔓延を受けて、外出を控えた方もいるのでは‥

今日はひさしぶりに「スナックスタンドの話題」をお届けしましょう。このブログでも、何度もお伝えしていますが、ウィーンでは焼きそばは、スナックスタンドの定番商品に上り詰めました。

かつて、焼きそばは専門のスタンドで販売されているだけでしたが、昨今ではブルストスタンドでも焼きそばを併売するようになったのは、時代の変化でしょうか。

実際、多くのウィーン子が昼食や軽食に焼きそばを食べている姿を見かけます。ブルスト、ケバブー、焼きそばはスナックスタンドの「三大商品」と言っても過言ではないでしょう。

20200224003しかし、一方、同じ中国系の麺類でも、日本人にはおなじみのラーメン系(汁そば)については、販売しているお店も少数ながら存在しましたが、焼きそばほど、爆発的にヒットする兆しはありません。

これは食生活の違いが影響しているという話を耳にしたことがあります。日本人などは、ラーメンに限らず、汁そばを食べるときは「啜る」という習慣がありますが、こちらの人はマナー違反になるためか、「啜る」という行為を行いません。

そのため、熱い汁そばは敬遠するのではないか‥というものです。

という訳で、こちらでは中国料理の専門店(もしくは「なんちゃって日本料理店」)以外では、汁そばは見かけることが少なかったのです。もちろん、一部の麺類専門ファストフード店では、汁そばにチャレンジしていましたが‥

先日、ウィーンで焼きそばを広めた功労者とも言えるSchwedenplatzのHappy Noodles Schwedenplatzの前を通りかかったところ、写真のような看板を見かけました。

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February 22, 2020

変わったお店シリーズ167 Manner Bar

20200223003日本では、今日は「天皇誕生日」の祝日ですね。令和初の「天皇誕生日」なので、一般参賀などを楽しみにしていた皆さまも多いと思います。まさか、コロナウイルスの蔓延で中止になるとは‥

こちらでもダイヤモンドプリンセス号関連のニュースは、連日、報道されています。

春先は各種イベントが目白押し。現在の日本ではイベントの中止を命じる法律(強制力をもって中止させる関係法令)がないため、政府が出来るのは「呼びかけ」(要請)まで。

各種イベントを開催するか、否かは主催者の判断に委ねられているだけに、頭が痛いところでしょう。

来月にはオーストリア・パビリオンも出展する「FOODEX JAPAN 2020」が幕張メッセ全館で開催されます。屋内で、なおかつ試食・試飲を伴うトレードショーなので、どのようになるかFeriも注目しています。

20200223002前置きが長くなりましたが、今日は「ウィーンを代表するお菓子Mannerのお店の話題」をお届けしましょう。

 お値段が手頃なものが多いので、お土産にMannerのウェハースなどをお買い求めになった方も多いと思います。

Stephansplatzにある直営店は、いつも観光客で賑わっていますね。お菓子だけではなく、Mannerのグッズも売っているので、ちょっと変わったお土産を捜すときにも役立ちます。

先日、天気が良かった週末、散歩をしようとPRATERへ立ち寄ったところ、Manner Barというパビリオンを見かけました。

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February 21, 2020

盗まれた駅名板

20200222003今日は「ちょっと残念な話題」です。日本でも、時々、「鉄道愛好家の暴走事件」が発生しますが、地下鉄U4のStadtpark駅とSchönbrunn駅でプラットホームの壁に取り付けられている駅名板が盗難に遭うという事件が発生しました。

ちなみに右の写真は、Stadpark駅の修復工事が完了した当時のもので、駅名板もオリジナルです。

犯人は、まだ捕まっていないようですが、どうやら「愛好家の行為」のようで、しかも繰り返し発生しているとか‥

20200222002ご存じのようにStadpark駅はオットー・ワグナーがデザインしたもので、1899年にStadBahnの駅として開業しました。駅名板のフォントについてもオットー・ワグナーが選択した由緒正しきもの。それ故に、コレクションの対象になったのでしょうかね。

従来の駅名板は、文字を一文字ずつ鋳造で製造しており、製造コストもけっこうかかります。

今回、Wiener Linienでは、修復作業にあたり、従来のデザインを踏襲しつつも、盗難防止策を徹底する対策をとりました。

20200222004具体的には、文字を取り付けるボルトを長く(25cm)して、基部に深くねじ込み、簡単には取り外せないようにしたのです。Wiener Linienの担当者によれば、「石づくりの基板と一緒でないと駅名板は外せない」そうです。

また、今後、窃盗犯の出没に備えて、駅に設置されている監視カメラによる監視強化も推進することになっています。

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February 20, 2020

家電製品のお値段雑感

20200221011昨晩は恒例の「第64回オペラ座舞踏会」(64. Wiener Opernball) が盛大に行われました。ORF2でも20時15分から写真の3人がMCを務めて長時間、生中継していました。

さて、今日は「家電製品の話題」をお届けしましょう。

20200221012Feriは、こちらでは基本的に家電製品を買うことはありません。しかし、家電製品には興味関心があるので、時々、量販店などをのぞいて、どんなものが販売されているのかをチェックすることがあります(閑人ですね)。

また、家電量販店の広告などが無料新聞に掲載されていることもあります。そこで、気になるのがお値段です。

20200221001先日、Mariahilfer StraßeにあるBOSCHの店前を通りかかったところ、店頭に2020年新春セールのカタログが置かれていました。さっそく一部、いただいて、帰宅。

商品の値段をチェックしてみました。まず、こちらでは定番の調理家電オーブン(Einbaukackofen)は449Euroから販売されています。もちろん、高機能のものは700Euro以上します。

20200221007実際の為替レートとは違いますが、感覚としては5万円といった感じでしょうね。ちないに449Euroで販売されていたオーブンの希望小売価格は689Euroでした。これは、かなりお買い得。

次に白物家電の代表、冷蔵庫(Gefrierkombination)。

20200221006一般家庭向けの2室構造のものが949Euroから販売されていました。10万円といった感じでしょうか。

ちなみに容量は435リットル。サイズは高さ203cm×幅70cm×奥行き67cmです。こちらの希望小売価格は1379Euroでした。日本では一般的になっているチルド室付きの3室式は1199Euro(希望小売価格1349Euro)でした。

次は調理には不可欠なクッキングヒーター(Induktoniskochfeld)。調理にガスを使わないオーストリアでは、最近、IH式(電磁式)のクッキングヒーターが主流になりました。

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February 19, 2020

ÖBB-ROLAがブレンナー峠で活躍中

20200220001今日は恒例の「第64回オペラ座舞踏会」(64. Wiener Opernball) ですが、当ブログの記事をアップしたのは日本時間の20日午前5時なので、ウィーンは、まだ19日です。日本だったら、時節柄、中止という判断が下ったかもしれません。

さて、5001件目の記事ですが、Feri「お得意のジャンル」の一つ、鉄道ものです。「環境保全を目的としたモーダルシフトの話題」です。

ご存じのように最近では環境保護の観点から、大型トラックをアルプスを通過する高速道路から締め出す動きが出ています。これは、イタリア方面とドイツ方面を結ぶ貨物輸送の場合、スイスやオーストリアは単に通過するだけで、両国にとってメリットが少ないためです。

オーストリアでもブレンナー峠で2020年から大型トラックの通行が制限されています。しかし、鉄道だけで全ての貨物輸送を担うことは困難です。

そこで、峠の区間を、大型トラックを搭載し列車を運行する列車フェリー方式が採用されています。

20200220002オーストリアでも峠を越える道路がない区間には列車フェリーが運行されており、大型トラックだけでなく、一般の乗用車なども運搬しています。

運行を担当しているのはオーストリア国内のみならず、ヨーロッパで貨物列車の運行を行っているÖBB Rail Cargo Group。

ブレンナー峠を走る大型トラック搭載列車フェリーですが、「ROLA am Brenner」という名称で、専用の超低床式車運車を使い運転されています。運転区間はBrenner - Wörgl間、Trento – Wörgl間、Wels – Maribor間で、最大46列車が運行されています。

20200220004ちなみに2019年は、この列車で、151274台のトラックが輸送されました。

3区間の中で、メインとなっているのがBrenner - Wörgl間です。平日は、深夜も含めてほぼ1時間間隔で運転されています。所要時間は2時間40分ほどです(上下で所要時間が異なります)。

搭載できるトラック(トレーラーを含む)は全長18750mm、全幅2600mm(車輪幅は2520mm)、全高4000mmです。また、電化区間を走行するため、車高よりも高いアンテナ類の使用は禁止されています。

20200220005超低床式の専用車運車を使用しているため、トラックは、基地でチェックインの後、ドライバー自身の手で自走して列車に搭載します。

その後、ブレーキをかけて、車止めでトラックを固定します。走行中の安全確認を行った後、トラックドライバーは併結されている客車に乗車し、移動します。

トラックドライバーは基地構内を徒歩で客車に移動するため、安全確保のため、反射ベストの着用が義務づけられています。

20200220006興味深いのは列車で移動中の時間、トラックドライバーは法廷休憩時間になることです。

日本と同じく省略形が好きなオーストリアなので、正式名称はRollenden Landstraße ですがROLAと呼ばれています。

ROLA利用のメリットですが、トラックの走行距離削減、待ち時間の削減、ドライバー負担軽減、環境負荷軽減などです。

気になる料金ですが、Brenner発Wörgl行きの場合、トラックのサイズによって事なりますが、トラックドライバー(2名分)の運賃も含めて、2tが100Euro、3tが110Euro、4.05tが136Euro、4.2tが192Euro、4.4tが226Euroとなっています。

興味深いのは上下で料金が異なっている点です。Wörgl発Brenner行きの方が運賃が高くなっています。

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February 18, 2020

オーストリアこぼれ話 記事が5000件になりました

202002190062004年9月10日から始めた「オーストリアこぼれ話」ですが、紆余曲折を経ながら本日の記事が5000件目となりました。

最初の記事は「Volksoper100周年記念ガラコンサート」の話題でした。当時は、中嶋彰子さんがアンサンブルとして活躍しており、その模様もお伝えしました。

それ以降、定期的に記事をアップしてきましたが、最近では、原則、毎日更新を行っているのは、ご存じのとおりです。途中、諸般の事情でお休みした時期もありましたが、15年以上も続けることができたのは、自分でも信じられません。

オペレッタの話題はもちろん、街角の話題、鉄道や航空機の話題、ホイリゲや旅行記などなど、幅広いテーマで展開してきました。

最初の頃は写真の数も少なかったですが、最近は写真の量も増えましたね。また、ブログ開設より、かなり前からオーストリアを訪問していたため、定点撮影で、その変化をお伝えするパターンも生まれてきました。

20200219007そして、最近ではVolksoperのオペレッタに関してはPremiere Reportをお届けするのが恒例になりましたが、どこまで、皆さまのお役に立っているのか、コメント欄へのレスポンスが少ないので、自分では判断のしようがありません。

FeriはVolksoperの私設応援団(当たり前ですが、チケットは完全自腹)なので、おかしな演出でも、極力、楽しく観ていただけるように工夫しているつもりですが‥

振り返ってみると、当時、VolksoperのDirectorはRudolf Berger さんでした。2003年から就任した同氏は、今まで日の当たることがなかった「クーハンデル」や「シカゴの侯爵夫人」などのオペレッタ作品を取り上げるなど、新しい試みに取り組みました。「ヴェネチアの一夜」や「伯爵令嬢マリッツア」などが、同氏がDirector時代に新演出になった代表的な作品です。

20200219005ただ、当時の新演出オペレッタはオペレッタファンの期待を裏切るものでした。幸い、当時は、Robert Herzl氏が演出を担当した「Die lustige Witwe」、「Die Csardasfürstin」といった魅力的な作品も上演されていました。

Feriが最初に観たオペレッタは「Die lustige Witwe」。次が「Die Csardasfürstin」ですが、これが新演出作品でしたら、ここまで長くVolksoperに通うことはなかっただろうと思います。

さらに当時は、今から考えると、まだ魅力的なオペレッタ歌手が出演していました。客席と舞台が一体となった盛り上がりが、Feriがオペレッタにはまった最大の要因。現在も演出がほとんど変わらない「Die Fledermaus」も素晴らしい作品ですが、観始めた頃では、その魅力を感じ取ることはできなかったと思います。

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February 17, 2020

Krapfen(クラップフェン)の季節がやって来ました

20200217002こちらでも横浜に停泊中の「ダイヤモンドプリンセス号」のニュースが連日、報道されています。

まぁ、外国人のお客さまが多数、乗船しているので、関心が高いのでしょう。ところで、今年のオーストリアは暖冬で、過ごしやすいですね。

さて、今日は、オーストリアを代表する揚げ菓子「Krapfen(クラップフェン)」の話題です。

昨年もご紹介しましたが、「ドーナツの原型」と言われているKrapfenは、最近では年中、発売されていますが、正式な名前は「Fasching krapfen」なので、ファッシング(謝肉祭)の時期になると、各ベッカライでは特売を始めます。

20200217001Krapfenは、発酵生地を丸めて、油で揚げるのですが、浮力によってできる「中心部の白い帯」が特徴。中にアプリコットジャムが入っているため、、高カロリーなお菓子です。

カトリックでは、復活祭までの40日間(四旬節)は、本来は「断食の期間」。ファッシングは「四旬節に入る前日」という意味。2020年の復活祭は、4月12日(2019年は例年よりも遅い4月21日でした)なので、「灰の水曜日」は2月26日です。

ところで、四旬節に入る前日に、なぜファッシング(カーニバル)があるのかという話ですが、「断食(節食)」期間は何も食べられないため、前日に脂っこいものを沢山食べておこうという風習が生まれたようです。

という訳で「Fasching krapfen」は油で揚げたお菓子である上に、表面に砂糖が振りかけられていますから、断食前の「カロリー補給」にはうってつけです。

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February 16, 2020

レンタルアパートの調理道具雑感

20200216101日本ではコロナウイルスの感染が全国規模で広がり、屋内のイベントが中止になっているようで、仮に日本が感染国に指定されると、日本からの入国が拒否する国が増えるケースが心配です。

こちらでは20日に開催予定のOpernballを前に、色々な話題がマスコミを賑わすようになりました。

さて、今日は、最近利用する方が増えている「レンタルアパートの調理器具に関する話題」をお伝えしましょう。

前回はレンタルアパートのキッチン家電をご紹介しましたが、今回は調理器具編です。

20200216013多くのレンタルアパートで鍋やフライパンなどが置かれていますが、問題は、その大きさ。小さいとスパゲティなどを茹でるのが大変です。

パスタ専用の深い鍋を備えているところは、少ないようですが、ある程度、大きい鍋があると助かります。フライパンは、テフロン加工のものが中心です。鍋やフライパン用の蓋については、兼用のものが備え付けられているケースが多いようです。

20200216014ただ、これらは実際に現地に行ってみないと、どの程度のものがあるのか、皆目見当がつきません。

パスタを茹でると、湯切り用にザルが欲しくなるのですが、備え付けられていないアパートが多いようです。なお、専門家によると茹でたパスタはザルに開けるよりも、ロングパスタの場合はトングで掴んだ方が良いそうです。

20200216018なお、希にパスタレードルがおいてあるアパートもあります。逆にトングがないアパートが多いのが、困りもの‥お玉も必需品ですが、必ずしも常備品という訳ではありません。

包丁については、肉切り包丁やパン用の包丁など、数種類の包丁を備え付けているところが多いようです。

とにかくアパートによって備え付けられている調理器具に大きな差があるため、初めて利用する物件の場合、いってビックリというケースが多いようです。

友人の話によると手動のジューサー(果物を半分に切って果汁を搾るタイプ)は比較的多くのアパートに備え付けられているとのこと‥ただ、友人は使ったことはないという話でした。

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February 15, 2020

2020年のWiener Linien事業計画

20200215003今日は先日発表された「Wiener Linienの2020年事業計画」についてご紹介しましょう。

現在、ウィーン市およびWiener Linienが力を入れている公共交通機関利用促進の切り札「年間パス」の利用者が2019年は過去最高の852000名となりました。

これは、自家用車から公共交通機関へのシフトを意味するもので、Wiener Linienでは年間1.5トンのCO2削減が期待できると発表しています。

写真入り記名式年間パスの料金は365Euro。つまり1日1Euro。ご存じのようにウィーン市内の1回券は2.4Euroですから、その半額以下。1ヵ月パスの料金が51Euroであることを考えると、とてもオトク。1回券を152回使えば元が取れる計算です。

20200215007実際の換算レートとは異なりますが、1Euroは日本の100円に近いイメージ。つまり36500円で東京23区内のJR、私鉄、地下鉄、都営交通、各社バスが使い放題という訳です。

東京の場合、ラッシュ時は公共交通機関が輸送限界に近いですから、モーダルシフトをこれ以上進めるつもりはないかもしれませんので、この手の施策は出てこないと思います。

20200215006ウィーンの公共交通機関の利用率ですが、昨年は38%でした。ちなみにミュンヘンが24%、ハンブルクが22%ですから、高い比率を確保していると言えます。また、昨年、ウィーンの自動車通行量は4%減少しました。

Mobile Split2019を見ると、1993年と2019年の利用交通機関比較グラフが掲載されていますが、この四半世紀の間に公共交通機関の利用者は38%に増加しました(プラス9%)。逆に自家用車は25%に減少しています(マイナス15%)。自転車利用も4%増の7%です。興味深いのは徒歩が30%も占めている点です。さすが、コンパクトシティ・ウィーン。

ウィーンで公共交通機関と自家用車の利用比率が逆転したのは、グラフを見るとわかるように2015年のことです。

20200215011Wiener Linienでは、この流れを加速するため、2020年は3億6800万Euroユーロの投資を行うと発表しました。ちなみに2019年は「トラムの年」でしたが、今年、2020年は「エコバスの年」として、バスの充実に力を入れます。

○2020年は「エコバスの年」
Wiener Linienでは、現在、環境性能に優れたEuro 6バス414台、電気バス12台、自律型電気バス2台を使い、年間2億人の乗客を輸送しています。

環境性能に優れたバスに更新することで、20パーセントのエネルギー消費が抑えられたほか、CO2排出量も44%削減されました。

20200215009このブログでもお伝えしているように現在、旧市街を中心に運用されている電気バスですが、2020年は運用範囲拡大に向けた計画がスタートします。旧市街で使用されている電気バスは8メートルですが、市街地では12メートルクラスが使用されます。

電気バス専用の車庫がSiebenhirtenに建設されることが決まり、2023年には60台の電気バスが運用される予定です。いよいよ旧市街以外でも電気バスが運用されることになるため、大きなマイルストーンになります。

20200215008一方、水素を使った燃料電池式バス(全長12メートル)の実用化試験が、6月から39A(Sievering-Heiligenstadt間)で開始されます。

燃料電池バスのテストが成功した場合、レオポルダウ発電所に隣接した場所にWiener LinienとWien Energieが協同で水素ステーションを建設することになっています。

計画では、39Aは2023年には全車が燃料電池バスに置き換えられる予定です。

20200215010一方、内燃機関を使ったバスについては、エコ燃料の導入を進めます。エコ燃料は、廃棄物から生成されるもので、Wien Energieや民間企業と共同で事業を推進することになっています。

2019年6月以降、Seestadtで運用テストが行われている自動運転バスですが、現在までに4000kmを走行し、4500名の乗客を輸送しました。テストプロジェクトは2020年夏に終了し、テストの検証が行われます。

○停留所の緑化プロジェクト
Wiener Linienでは、都市の温暖化防止にも力を入れています。その一つが、停留所待合室の緑化です。

すでにプロトタイプによるテストも行われています。また、Wiener Linienが管轄するビルディングの緑化も推進されます。

20200215001○U2×U5の建設推進
地下鉄は環境負荷の少ない乗り物であるため、2020年もU2×U5建設が推進されます。両線は都心部がルートになっているため、既存の地下鉄の下に建設されます。オーストリア得意のシールド工法で建設されますが、難易度の高い工事です。

現在、U5については新規建設区間はRathaus-Frankhplatz-Altes AKH間ですが、Hernalsへの延伸も検討課題の一つです。

ただ、こちらについては、連邦政府の認可が必要になるため、再度、プレゼンテーションを行う予定です。

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February 14, 2020

懐かしのWestbahn Hotel

20200214004今日は「ウィーンにまつわる思い出話」です。

Feriが初めてウィーンを訪問したのは1979年のことでした。ただ、この時は、夜行列車でウィーン入りして、1日、市内を回って、再び夜行列車で次の目的地に向かったので、ウィーン市内で宿泊はしていません。

宿泊を伴うウィーン訪問は、その翌年でした。友人と一緒に、ユーレイルパスを使ってドイツ、スイス、オーストリアを鉄道で回っていたので、ウィーン到着は、当然、WestBahnhof。

ÖBBの長距離列車がHauptbahnhofへ移ってしまった今日では考えられないくらい、華やかで賑やかでした。

20200214001当時はバックパッカーのような旅をしていたので、駅の近くに泊まるのが定番。別に予約をしていた訳ではありませんが、駅を出て左側にあったWestbahn Hotelを選びました。

ホテルに荷物を置いて、旧市街へ向かい路面電車などを撮影したのも、今となっては思い出です。その後、しばらくはウィーン訪問時には定宿として利用していました。

先日、Feriの親友から、“そう言えば、西駅の近くにあったWestbahn Hotelは、今でもやっているのかな?”というメールが来ました。

20200214003以前は駅正面の出口を出ると、左側に見えたのですが、再開発で左側に大きな建物(Motel Oneが入っていますね)ができたため、見えなくなりました。そのため、FeriもWestBahn Hotelの存在を忘れていました。

という訳で、先日、所用があってMariahilfer Straßeに行った時、帰りに寄ってみました。まぁ、ネットで検索すればすぐにわかるのですが、やはり現地で確認したいものです。

Westbahn Hotelは現在も営業中でした。中には入りませんでしたが、親友との懐かしい思い出が蘇ってきました。

建物の建て替えは行われていませんが、リニューアル工事を実施したようで、窓周辺のデザインが「今風」に変わっています。

恐らく客室は、大幅にリニューアルされて、快適なホテルになっていることでしょう。しかし、屋上に掲げられた看板は、当時と変わっていないような気がします。

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February 13, 2020

季節外れの暴雨風で鉄道が運休に‥

20200213001日本では、本日、2月14日はチョコレート売場が盛り上がる「バレンタインデー」。このブログでも再三、ご紹介しましたが、こちらは日本のように女性が男性に贈り物をする日ではありません。

日本では2月は消費が冷え込む時期なので、消費拡大を狙った業界の戦略が見事に当たった一つかもしれませんね。実際、コンビニエンスストアの店頭にも、いつもは見かけない高級チョコレートが並んでいるようですが‥

さて、コロナウイルスによる新型肺炎のニュースが中心のため報道されていないかもしれませんが、ヨーロッパでは季節外れの暴風雨に見舞われました。

オーストリアでも被害が出ており、南チロルDrautalでは土砂崩れが発生し、ÖBBの路線が一時、運休となっていました。

復旧作業の結果、線路上の障害物が取り除かれ、2月12日から東チロル-南チロル間(Lienz -InnichenおよびFranzensfeste間)の列車運行が再開されました。

20200213003ÖBBが復旧を急いだ要因の一つは、Antholzで開催されるバイアスロンのワールドカップ(2月12日~23日に開催)に間に合わせるためでした。こちらではバイアスロンも人気のあるウィンタースポーツなので、観客輸送には鉄道は欠かせません。

ただ、今回の被害では、線路だけでなくÖBBのパートナーであるVVT(VERKEHRSVERBUND TIROL)が運用する車両に被害が及んだため、列車の運行に支障が出る可能性がありました。

そこで、ÖBBでは、急きょ、車両をVVTに貸し出して、通常ダイヤによる運転再開を支援しています。なお、この措置は、VVTの車両整備が完了する2020年6月まで継続される予定です。

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February 12, 2020

写真特集 製造が進むX-Wagen

20200212004今日は「Wiener Linienの新型地下鉄製造の模様」をWiener Linien提供の写真でお伝えしましょう。

このブログでも再三お伝えしているWiener Linienの次世代新型地下鉄車両X-Wagen(Type X)。工事が進むU5での使用を前提にSIEMENSで開発、製造が進められています。

X-Wagenは2017年9月、SIEMENSに34編成が発注されました(11編成の追加オプションを含む)。1月末には完成した車体と台車を結合する「車入れ」の写真が公開されました。

車体は、ほぼ完成しているようですが、正面は現在、運用されているType V/vに非常によく似ていることがわかります。

また、ドアもType V/v と同じプラグドアが採用されており、側窓の構造も似ているようです。

20200212002今回は台車の写真も公開されていますが、これを見るとシングルタイプのディスクブレーキを内側に装備しています。

最高速度が80km/hなので、車輪をブレーキシューで抑える通常のブレーキでも問題はありませんが、ディスクブレーキの採用は保守性を考慮しているのでしょう。そう言えば新型路面電車Flexityもディスクブレーキを採用していました。

さて、量産試作編成は2020年春、Wiener Linienに引き渡される予定なので、この写真を見るかがり、製造は順調に進んでいるようです。

20200212001ところで、その後の情報で興味深い事実が判明しました。

U5はウィーンの地下鉄で初めて自動運転が行われることになっていますが、全自動運転時には運転室を折り畳み、客室に転換することができる構造になっています。運転室を客室に転換した場合、定員が24名増加します。

20200212006左の写真はU2/U5展示室に設置されているX-Wagenのモックアップです。新型座席のデモンストレーション用なので運転室の構造はわかりませんが、一応、先頭部のようです。

日本の新交通システムの中には、全自動運転を実施している路線もありますが、この場合、車両の運転台にはカバーが掛けられていると思います。X-Wagenの場合、その他の路線では、通常どおり、運転士が乗務するため、全室構造の運転室になると思います。

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February 11, 2020

水鳥に餌を与えないで!

20200211001オーストリアでは、現在のところコロナウイルスに感染した人は見つかっていません。しかし、ORFをはじめとするマスコミで連日、中国の状況を報道しているため、残念なことですが、こちらでもアジア系の人に対する見方が厳しくなっている気がします。

実際、ORFでもウィーン市内にある約600軒の中国料理店、約300軒の中国食材料店に来店するウィーン子が減っているというニュースを流していました。

また、日本人が外国の人を見て、どこの出身者かすぐにわからないように、こちらの皆さんもアジア系の人を見ても、どこの国の人か、すぐにはわかりません。

オーストリアに限らず、ヨーロッパ全体で、コロナウイルスに対する心理学的および生理学的に異常な恐怖を感じる恐怖症(フォビア)が広がっているようです。

20200211002さて、今日は「自然と生態系保護に関する話題」をお届けしましょう。ドナウ川を擁するウィーンでは河辺を中心に水鳥を多く見かけます。

観察するだけならば何ら問題はありませんが、時々、水鳥に餌を与える人がいます。

寒い冬の時期なので、善意から行っている行為なのですが、ウィーン市(MA 45-WienerGewässerおよびTierschutzombudsstelle Wien)では自然保護の観点から、餌やりを行わないように訴えています。

20200211003とくに穀物、トウモロコシ、パン、人間が食べた食事の残りものなどは、水鳥にとって適切な飼料ではありません。

最悪の場合、水鳥の生命にもかかわります。さらに、餌を与えると、そこに大きな鳥が集まってきて、伝染病の蔓延をはじめ、生態系を崩すリスクがあるそうです。

右の写真はドナウ川沿いに設置されている警告看板です。

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February 10, 2020

ウィーン市の落とし物事情

日本では2月11日は「建国記念の日」でお休みですね。海外の場合、ナショナルデーは国を挙げて盛大にお祝いをすることが多いのですが、日本の場合、どうもイデオロギー対立の関係で、中途半端な祝日になっているのが残念でなりません。

20200210001今日は「落とし物の話題」をお届けしましょう。

日本でも時々、拾われた落とし物が話題になることがありますが、先日、ウィーン市は2019年に回収した落とし物の数が83000件だったことを発表しました。

日本の場合、一般的な落とし物は駅構内や車内で発見されたものは鉄道会社、店舗などの場合は店舗事務所などで一旦、預かり、時期を見て警察に届けるのが一般的だと思います。

最終的には警察で保管しますが、最近では、インターネットを利用した遺失物案内システムも運用されるようになり、届け出があったかどうかを警察に出向かなくてもわかるようになっているそうです。

それに対してウィーンでは市当局(MA48)が落とし物の管理を行っています。

現在、落とし物は、最終的に5区SiebenbrunnenfeldgasseにあるZentrales Fundservice(中央遺失物サービスセンター)に集められます。
センターに到着した遺失物は情報を整理して、インターネット経由で検索できるようになっています。

同センターで1年間保管されますが、所有者が現れない場合、所有権はウィーンに移ります。そして、状態の良い遺失物はMA48が運営する中古品販売店「48er-Tandler」で販売され、収益金は慈善団体に寄付されます。

従来、Wiener Linienのエリアで発見された遺失物は、同社が管理していましたが、2018年からウィーン市が一括管理することになりました。

20200210003さて、2019年に回収された遺失物ですが、上位は、1位がIDカードおよび文書(20881件)、2位が財布(12580件)、3位がスーツケース・バッグ類(8288件)、4位がパソコンをはじめとする電子機器(7268件)、5位は現金(6652件)でした。この他、鍵の紛失も多いようです。さらに帽子、スカーフ、手袋、傘なども約15000件と多くなっています。

数は少ないですが、ベビーカー(35件)、テニスラケット(18件)、ヴァイオリン(7件)などもありました。

興味深いのは、落とし物を見つけた場合の対応です。日本では、施設管理者や交番などに届けるのが一般的ですが、ウィーンでは傘や衣料品など価格の低い落とし物は市内に約100箇所設置されている「落とし物回収ボックス」(Fundbox)を利用し、届け出ることも可能です。

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February 09, 2020

まだまだ現役 連邦軍のSaab 105OE

週末、中国湖北省から6名のオーストリア人が帰国しました。今回はイギリスの協力を得て、武漢からイギリス、ベルリンを経由してウィーンに搬送されました。ベルリン・テーゲル空港からウィーンまではTyrolean Air Ambulanceの患者搬送用用航空機が使用された模様です。

オーストリア政府の発表によると、今回の帰国で、武漢に滞在するオーストリア人は全員、帰国したようです。帰国後の対応は第一陣と同じで、帰国者は14日間、ウィーン市衛生センターに滞在します。

20200209004さて、今日は「連邦軍の軍用機にまつわる話題」です。

オーストリアは小国なので連邦軍(Österreichisches Bundesheer)航空戦力(Luftstreitkräfte)の規模も非常に小規模です。

現在、戦闘機はEurofighter Typhoonを15機だけ保有しており、Zeltweg(ゼルトヴェク)空軍基地に配属されています。先日、フランスからウィーンまで武漢からの帰国者を輸送した中型輸送機C-130K(4機保有)が最も大きい航空機です。

20200209002ヘリコプター以外の飛行機(いわゆる固定翼機)は、上記の2機種以外ではジェット練習機Saab 105 OEとサーボプロップ練習機Pilatus PC-7、Pilatus PC-6などが配備されています。

この中で、最古参の航空機はスェーデンのSAAB社が開発したSaab 105 OE。何しろ初号機の初飛行は1963年ですから、60年近く前に開発された復座型のジェット練習機です。

全長10.50m、翌幅: 9.50 m、全高2,80 mというコンパクトな機体です。オーストリアに導入されたのは1970年で、1972年までに40機が引き渡されました。

20200209003一時期、オーストリア空軍のデモンストレーションチーム「KARO AS」の使用機としても活躍していました。

最も新しい機材でも50年近く運用している訳ですから、ちょっとビックリです。さすがに導入された40機のうち、現在も現役なのは28機ですが、今のところ後継機の話は聞こえてきません。

また、オーストリア空軍では、Saab 105 OEが最も数が多いというのにも驚かされます。オーストリア連邦軍では、ヘリコプターも多数運用していますが、それを加えても、最も数が多いのがSaab 105 OEです。

同機は2人乗りの練習機ですが、一部は、VIP輸送用として4人乗りへ変換可能な仕様になっています。

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February 08, 2020

変わったお店シリーズ166 Badenでタイ料理はいかが?

20200208003今日は「変わったお店シリーズ」をお届けしましょう。

最近ではウィーンでもアジア系の料理を提供するお店が増えてきました。基本的には、単一国の料理を提供するというより、アジア各国の料理をまとめて提供する形態が多いような気がします。

例外は「中華料理店」ですね。何しろ地方でも中華料理店があるくらいですから、中国の皆さまのパワーには頭が下がります。

また、和食風の料理を提供する「なんちゃって日本料理店」も、その一つ。「なんちゃって日本料理店」も中国をはじめとするアジア系の方が営業しているようです。

さすがにそれ以外の国の料理店は、ターゲットが絞られるためか、非常に少ないような気がします。ちなみにVolksoperの近くにはチベット料理のお店がありますが、これなどは例外でしょうね。

20200208002さて、先日、Baden bei Wienに行った時、ÖBBのBaden駅から旧市街の某ホイリゲに向かいました。その時、見かけたのが写真の「Saay Rung」というタイ料理店。看板には「Original Thai-Food」と書かれているので、本格的なタイ料理を提供していると思われます。

以前、Badenに行った時には見かけなかったので、ちょっと調べたところ2019年春にオープンしたようです。ウィーン郊外では珍しいタイ料理の店ということで、地元のマスコミなどにも取り上げられています。

Feriは、タイには行ったことはありませんが、オーストリアの皆さんは、暖かいところがお好きで、タイのプーケットなどへバカンスに出かけることも多いとか‥

そう言えば、ウィーン-バンコク(スワンナプーム空港)間にオーストリア航空が定期便を飛ばしていますね。

Baden bei Wienは引退した富裕層も多く住んでおり、バカンスでタイに訪れた方もいらっしゃるかも‥そのように考えると、意外とタイ料理も人気があるのかもしれません。

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February 07, 2020

地下鉄が暴走?

20200207003今日は「ウィーン地下鉄のこぼれ話」をお届けしましょう。

現在、ウィーン交通博物館(Verkehrsmuseum Remise)HALLE1で「地下鉄建設50年、運用開始40年」(50 Jahre U-Bahn-Bau, 40 Jahre U-Bahn-Betrieb)というパネル展が開催されています。

ウィーンの地下鉄建設は1969年11月3日、Karlsplatzで始まりました。このブログでもお伝えしたようにU3建設中のMariahilfer Straßeの様子をはじめ興味深い写真が多数、年代別に展示されています。

これを見るとウィーン地下鉄建設の歴史や、当時の様子を知ることができます。年代の帯が地下鉄のラインカラーになっている点にご注目。

20200207001一般的に、この手の展示会では基本的には開業式や建設工事中の写真のように「明るい話題」を中心に取り上げると思うのですが、さすがウィーンというか、驚くような写真がちりばめられていました。

その一つが冒頭の写真。1992年のパネルに掲出されていました。写真説明には「26.Mãrz:menschliches Versagen in der U1-Abstellhalle Kagran」と書かれています。

同年3月26日、Kagranの車庫で人的ミスにより車両が暴走し、車庫の壁を突き破った事故の模様です。幸い、地上に落下することはなかったようですが、かなりショッキングな写真です。

当時、U1はReumannplatz-Kagran間の路線でした(Praterstern-Kagran間は1982年9月開業)。終点に高架式の車庫があった訳です。

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February 06, 2020

公衆電話に除細動器AEDを設置

20200206003昨日からウィーン国際空港で中国からの到着便の乗客に対し、赤外線温度計を使った体温チェックを始めました。これは、コロナウイルスに感染している乗客をチェックするために実施しているものです。オーストリア航空の中国線は運休になっているため、中国系の航空会社が運航する便の乗客が対象です。

万が一、感染の疑いがある乗客が発見された場合、MödlingとSt. Pöltenにある病院で検査をすることになっています。なお、現時点で、オーストリアではコロナウィルスの感染者は発生していません。

さて、今日は「ウィーン市が民間企業と共同で始たAED設置の話題」です。

日本よりも心臓疾患が多いヨーロッパでは、AED(自動体外式除細動器、Automated External Defibrillator)が普及しているようです。

AEDは、心臓がけいれんし、血液を流すポンプ機能を失った状態(心室細動)になった心臓に対して、電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための医療機器。

最近は、日本でも公共交通機関や公共施設で見かけることが増えてきました。Feriは、実際に使っている場面に遭遇したことはありません。しかし、このブログでもお伝えしたように、以前、Feriの取引先の男性が出張先で倒れて、AEDの使用で無事、生還しています。

20200206004こちらではAEDのことをDEFI(Defibrillator)と言いますが、現在、ウィーン市では公的機関や警察、消防車両などに1000器を越えるAEDが配備されており、日々、住民の生命を守っています。

専門家の話によると、電気ショックは心室細動であれば、どんなときでも成功するものではありません。時間との勝負。一分一秒でも早く電気ショックを行うことが、救命率向上のポイントです。

電気ショックの成功率ですが、1分ごとに約7~10%低下します。そのため、救急車などの到着を待っていては、間に合わないケースもあります。

20200206001そこで、その場に立ち会った一般の方が、なるべく早くAEDを使用して患者さんに電気ショックを与えるため、ウィーン市は様々な取り組みを行っています。

その一つは、このブログでも紹介した「街頭AED」の設置(左の写真、詳しくは2015年1月6日の記事をご覧ください)。街頭に設置した広告設備にAEDをビルトインしたものです。

そして、今回、登場したのAEDをビルトインしたA1の公衆電話ブースです。ウィーン市だけではなく、通信会社A1、ERSTE銀行、屋外広告会社GEWISTA(ウィーン市の関連会社)の支援を得て、今回のプロジェクトがスタートしました。

公衆電話ブースにAEDを併設するアイデアには理由があります。これは、一般の方が心臓が痙攣を起こした患者さんを前にして、すぐにAEDを使えるかというと、躊躇するケースが多いと思います。

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February 05, 2020

真冬のEIS SALON

20200205002ウィーンでは4日に強風が吹き荒れ、利用者の安全確保のため、公園が一時、立ち入り禁止になりました。その後、安全の確認や清掃が終了したことから、現在は利用できるようになっています。

また、横浜に寄港したクルーズ船からコロナウイルスの感染者が出たニュースは、こちらでも報道されていますこういう話題には敏感なオーストリア。日本が汚染地域に指定されないことを祈るばかりです。

さて、今日は「EIS SALONの話題」をお届けしましょう。こちらでは、いわゆるアイスクリームショップを「EIS SALON」と呼ぶことが多いようです。

オーストリアでは、男女とも甘いものがお好きな方が多いので、各種のケーキを販売しているコンディトライと同じく、EIS SALONも沢山、見かけます。

ただ、冬は寒い国なので、基本的に夏に1年分の商売をするような感じのようです。

20200205003 こちらは部屋の中は暖かいので、冬でもアイスクリームは楽しめますが、さすがに屋外で食べながら歩くのは‥

実際、冬場は閉店しているEIS SALONもあります。

先日、Badenに行った際、オペレッタが始まるまで時間が合ったので、市内を散策していたところ、「EisPeter Baden」というEIS SALONの前でメッセージが書かれた黒板を見かけました。

VILELEN DANKE
FÜR DIE SCHÖNE EISSALON 2019
WIR FREUEN UNS SCHON AUF DAS NÄCHSTE JAHR!!!

 冬期休業のメッセージのようです。Feriが気に入ったのは、右側に描かれているサングラスをしたペンギン。マフラーをして、グリュワインを手(ペンギンだから羽ですね)にしています。

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February 04, 2020

U4 Pilgramgasse駅営業再開

20200204011最初にオーストリア航空のニュースから。中国で発生したコロナウイルスによる新型肺炎は、依然として猛威をふるっていますが、オーストリア航空から中国線の運休が発表されました。

オーストリア航空は暫定措置として2月9日まで北京線・上海線を運休にしていましたが、このほどルフトハンザグループ(ルフトハンザ、スイス、オーストリア航空)は、少なくとも2月28日まで北京線、上海線の運休を決定しました。

20200204012なお、香港線については、通常どおり運航されます。運休になった便のチケットについては、無料で払い戻しができる他、スケジュールへの振替も実施します。

余談になりますが、Feriは2009年1月、ウィーンから北京経由で日本へ戻ったことがあります。現時点では、後にも先にも北京空港を利用したのは、その時だけ。OS063便の機内でオペレッタ映画「白馬亭」を観たのが記憶に残っています。

また、日本でも報道されているかもしれませんが、ドイツは独自に連邦軍のA310を自国民を搬送するため武漢に派遣しました。

20200204004さて、今日は、このブログでも度々取り上げている「ウィーン地下鉄U4 Pilgramgasse駅の話題」をお伝えしましょう。

U2延伸に伴う工事が一部並行して行われた関係で、他の駅よりも営業再開が遅れていたPilgramgasse駅が、約1年の休業期間を経て、1月31日から営業を再開し、上下線の列車が停車するようになりました。

20200204003これにより工事中、Pilgramgasse駅付近の単線相互通行も改称され、ダイヤも正常に戻りました。

写真のようにHeiligenstadt側にあるオットー・ワグナーがデザインした駅舎内部もきれいに整備されています。そして、列車が停車するプラットホームについても新しくなりましたが、特に壁がきれいになりました。

20200204005ただ、U2延伸部分の駅となるRamperstorffergasse側駅舎は完全に解体され、現在も工事が継続されています。というか、これからU2の本格的な工事が始まる‥と言ったところでしょうか。

Ramperstorffergasse側駅舎にはバリアフリー対策としてエレベーターが設置されていましたが、U2×U4統合駅の新駅舎が完成するまで、エレベーターは使用できません。

そのため、暫定措置としてHütteldorf方面のプラットホームから地上(Ramperstorffergasse)へアクセスするための傾斜通路が建設されました。

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February 03, 2020

Lainzer Tiergartenの「冬眠」が終わりました

20200203011最初に武漢から帰国したオーストリア人のニュースから。ウィーンへの到着はフランスでの対応に時間がかかったため、シュヴェヒャート空港到着は2日の20時30分になりました。

武漢からフランス・マルセイユ近郊のIstres-Le Tube空軍基地までは、フランス政府が準備したチャーター機Hi Fly航空(ポルトガル・リスボンが本拠地)のエアバスA380-841(5M432便、乗客はオーストリア人の他、フランス人、ポーランド人、ブルガリア人、イギリス人、スェーデン人、ベルギー人など282名)に搭乗し、同基地からは連邦軍の輸送機C-130(Linz Hörsching基地所属)で搬送されました。

Hi Fly航空のA380-841(レジストレーション9H-MIP)は、シンガポール航空からリースされている機体で、定員は471名ですから、かなりゆったりとした使い方だったようです。

20200203012同機は1月30日にポルトガルからパリ(シャルル・ド・ゴール空港)へ回送され、その後、2月1日にパリからベトナム・ハノイへ飛び、給油の後、武漢へ向かいました。武漢への到着は2月1日深夜で、翌2月2日、9時30分過ぎに武漢を離陸した模様です。

ただ、連邦軍のC-130輸送機は、日本の自衛隊でも使用しているポピュラーな機材ですが、軍用機なので、騒音・振動などが激しく、一般のお客さまにはウィーンまでの2時間のフライトきつかったことと思います。

なお、オーストリアに帰国した皆さんは14日間の検疫期間中、ウィーン市衛生センターに収容されます。外務省の発表によると今回、帰国したのはNikolai Heroldオーストリア総領事をはじめとする7名(子供1人を含む)です。

なお、総領事は武漢に滞在していたオーストリア人の帰国を支援するため、赴任先の北京から自主的に武漢に向かったようです。ちなみに、下の写真に写っている方がNikolai Heroldオーストリア総領事です。

20200203003例年よりも暖かいウィーンですが、今日は「自然公園の話題」をお届けしましょう。

ご存じのように自然が豊かなウィーンには、様々な自然公園がありますが、2月1日、森林局(MA49)が管轄するLainzer Tiergartenの冬期休園が終わオープンしました。

訪問した方も多いと思いますが、Lainzer Tiergarten(ラインツ動物保護区)はウィーン西部にある広大な自然公園で、エリザベートのために建設された別荘ヘルメスフィラ(Hermesvilla)があるので有名な場所です。

20200203004園内には38kmにも及ぶ遊歩道が整備されており、ウィーン子が大好きなハイキングに加えて、キャンプなども楽しむことができます。年間の来場者数は約80万人と、人気の高いエリアです。

Feriも何回か訪問していますが、とても1日では全てを回ることはできません。春になると園内の動植物も冬から目覚めてくるので、色々な発見があります。

20200203001Lainzer Torにあるインフォメーションセンターでは、同園に関する様々な情報を入手することができます。また、定期的にガイドツアーも実施されています。

今年前半のハイライトは、ヘルメスビラ公園で開催される「第20回春まつり」(20. Frühlingsfest im Hermesvillapark)です。

4月25日、Maibaumの設置にあわせて開催されるもので、毎年、多くのお客さまが来場されます。

民族音楽演奏や民族舞踊の披露をはじめ、各種飲食屋台が出店します。また、「農民のゴルフ」など子供さんも楽しめるアトラクションも行われる予定になっています。

この他にも季節に合わせて、今年も様々な行事が企画されています。

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February 02, 2020

好き者デザイナーさんのお遊びかな?

202002020042月3日、日本は「節分」ですね。Feriが子供の頃は、父親の音頭で「鬼は外、福は内」と声を出しながら福豆を庭に撒いた記憶があります。当時は、多くの家庭でやっていました。

各地の神社仏閣で行われる節分祭は一般的な行事ですが、何故かローカルで、かつインフォーマルな習わしだった「恵方巻き」が全国区になり、例年、大量の廃棄が出ることで問題になっていると思います。

何でも「商売のネタ」にしてしまうのは日本らしいと言えるかもしれません。トップの写真は友人が送ってくれた「季節ネタ」です。

さて、今日は「ちょっと興味深いディスプレイの話題」をお届けしましょう。

20200202002昨年、Adventの時期、Hauptbahnhofへ立ち寄った際、地下のBahnhofCity入り口で写真のようなディスプレイを見かけました。

クリスマスムードを演出するように小型蒸気機関車がサンタクロースと天使を乗せた客車とプレゼントを載せた貨車を引っ張っているという「たわいもないディスプレイ」。バックはオーストリアの雪原です。

前後に動くようになっており、入り口の上を往復していました。この手のディスプレイ自体は珍しいものではありませんが、鉄道ファンのFeriが注目したのは、デフォルメされた蒸気機関車の形状です。

実際、動輪にはロッドも付いていませんし、蒸気機関車に不可欠なシリンダーも省略されています。ところが、このデザインに似た蒸気機関車が実在していたのです。しかも日本に‥

1900年代前半、日本各地で狭軌鉄道が活躍していた頃、軌道用の製造された蒸気機関車に、このデザインとそっくりなものが存在していました。

20200202003有名なのは小田原-熱海間の人車鉄道を動力化のためにアメリカから輸入した蒸気機関車です。それまで人が客車を押す「人車」しか通らなかった軟弱な軌道に対応するため、軽量化を図ると同時にボイラーの中心高さを極端に下げたスタイルが特徴です。

志賀直哉が、1920年に執筆した短編小説「真鶴」の中で、この機関車を「へっつい」と形容したことから、鉄道ファンの間では「へっつい機関車」という愛称で親しまれています。

実は、JR熱海駅前に保存されているため、その昔、Feriも現物を見る機会がありました。当然、写真を撮影しているのですが、銀塩写真でネガが日本にあるため、今回、写真を紹介することが叶いませんでした。

その後、このスタイルの狭軌鉄道用蒸気機関車は、日本国内でも製造されるようになり、各地で見ることができるようになったようです。

また、現在、オリジナルは存在しませんが、小田原市の「わんぱくランド」で「こども列車 なかよし号」としてレプリカ(電動です)が運転されています。

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February 01, 2020

A1 Paket Station

202002020112020年1月ですが、当ブログでアクセス数が最も多かったのは1月19日と28日でした。

人気のあった記事は「ÖBBの夜行列車拡大計画」、「ウィーンのキッチンから Knorr JAPANESE MISO」などでした。例によって、過去の記事も多くの方にお読み頂いたようです。

ところで、今日(2月2日)、武漢からフランス経由でオーストリア人7名がウィーンに戻ってくるというニュースが流れました。

しかもフランスからウィーンまでは、医療関係者が同乗した連邦軍の軍用輸送機(C-130)で輸送することが決まりました。なお、中国出発前の検査では、感染は確認されていないようです。

20200201002さて、今日はオーストリアの通信会社A1が行っている新しい取り組みの話題をお届けしましょう。

日本は宅配便の再配達件数増加を解消するための一つとして、駅、スーパー、コンビニ、ドラッグストア、駐車場、公共施設などに設置されているオープン型宅配便ロッカー(PUDOステーション)が注目されていると思います。

宅配便を最寄りのPUDOステーションに配達してもらい、自分の好きな時間に取りに行く‥というシステムのようですね。

20200201003このブログでもご紹介したことがありますが、POST(郵便会社)が運営している宅配ポストがあります。有人局だけでなく、無人局にも設置されており、自分で指定した局の宅配ポストで荷物を受け取ることができます。

先日、ÖBBのBaden駅で「A1 Paket Station」という施設を発見。POSTが運営している宅配ボックスに似ていますが、運営会社が通信会社のA1というのがポイント。

20200201004後日、調べたところ、なかなか興味深いシステムであることがわかりました。通常の宅配ポストのように、民間の宅配便業者(DPDとGLS)が配達を担当する荷物を指定のA1 Paket Stationに配達してもらうこともできます。まぁ、これだけだったら単なる宅配ポストなのですが、ユニークなのはコインロッカーのような使い方ができることです。

個人が友人などに荷物を渡したい場合、このA1 Paket Stationを使って荷物を渡すことができるのです。これが可能なのは、物理的な鍵を使っていないため。

荷物を渡したいお客さまは、A1が提供しているA1 Paketアプリを使いスマートフォンからステーションの区画を予約します。そして、荷物を受け取ってもらいたい相手にSMSで情報が送ります(該当するA1 Paket Stationとロッカーを開けるために必要な暗証番号が送られます)。

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