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February 10, 2020

まだまだ現役 連邦軍のSaab 105OE

週末、中国湖北省から6名のオーストリア人が帰国しました。今回はイギリスの協力を得て、武漢からイギリス、ベルリンを経由してウィーンに搬送されました。ベルリン・テーゲル空港からウィーンまではTyrolean Air Ambulanceの患者搬送用用航空機が使用された模様です。

オーストリア政府の発表によると、今回の帰国で、武漢に滞在するオーストリア人は全員、帰国したようです。帰国後の対応は第一陣と同じで、帰国者は14日間、ウィーン市衛生センターに滞在します。

20200209004さて、今日は「連邦軍の軍用機にまつわる話題」です。

オーストリアは小国なので連邦軍(Österreichisches Bundesheer)航空戦力(Luftstreitkräfte)の規模も非常に小規模です。

現在、戦闘機はEurofighter Typhoonを15機だけ保有しており、Zeltweg(ゼルトヴェク)空軍基地に配属されています。先日、フランスからウィーンまで武漢からの帰国者を輸送した中型輸送機C-130K(4機保有)が最も大きい航空機です。

20200209002ヘリコプター以外の飛行機(いわゆる固定翼機)は、上記の2機種以外ではジェット練習機Saab 105 OEとサーボプロップ練習機Pilatus PC-7、Pilatus PC-6などが配備されています。

この中で、最古参の航空機はスェーデンのSAAB社が開発したSaab 105 OE。何しろ初号機の初飛行は1963年ですから、60年近く前に開発された復座型のジェット練習機です。

全長10.50m、翌幅: 9.50 m、全高2,80 mというコンパクトな機体です。オーストリアに導入されたのは1970年で、1972年までに40機が引き渡されました。

20200209003一時期、オーストリア空軍のデモンストレーションチーム「KARO AS」の使用機としても活躍していました。

最も新しい機材でも50年近く運用している訳ですから、ちょっとビックリです。さすがに導入された40機のうち、現在も現役なのは28機ですが、今のところ後継機の話は聞こえてきません。

また、オーストリア空軍では、Saab 105 OEが最も数が多いというのにも驚かされます。オーストリア連邦軍では、ヘリコプターも多数運用していますが、それを加えても、最も数が多いのがSaab 105 OEです。

同機は2人乗りの練習機ですが、一部は、VIP輸送用として4人乗りへ変換可能な仕様になっています。

20200209001 老朽化によるトラブルのためか、一時、運用を停止していましたが、2020年2月3日、運用を開始したことが国防省から発表になりました。

現在の主な任務は、練習機としてパイロットの養成に加えて、訓練時の標的機、大気のサンプリング採取(原子炉事故などの際、放射線を測定するため)などです。

なお、SAAB105OEもZeltwegに配属されています。オーストリア連邦軍は、空軍を持っているものの、陸続きの国であることあら、陸軍主体の軍隊です。

また、予算の関係から、空軍の予算は削られているようで、今後も、しばらくは同機を使い続けることになるようです。今回、お目にかける実機の写真ですが、1986年にSalzburg Airport開港60周年記念Airfestivalに展示された時のものです。

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