Lainzer Tiergartenの「冬眠」が終わりました
最初に武漢から帰国したオーストリア人のニュースから。ウィーンへの到着はフランスでの対応に時間がかかったため、シュヴェヒャート空港到着は2日の20時30分になりました。
武漢からフランス・マルセイユ近郊のIstres-Le Tube空軍基地までは、フランス政府が準備したチャーター機Hi Fly航空(ポルトガル・リスボンが本拠地)のエアバスA380-841(5M432便、乗客はオーストリア人の他、フランス人、ポーランド人、ブルガリア人、イギリス人、スェーデン人、ベルギー人など282名)に搭乗し、同基地からは連邦軍の輸送機C-130(Linz Hörsching基地所属)で搬送されました。
Hi Fly航空のA380-841(レジストレーション9H-MIP)は、シンガポール航空からリースされている機体で、定員は471名ですから、かなりゆったりとした使い方だったようです。
同機は1月30日にポルトガルからパリ(シャルル・ド・ゴール空港)へ回送され、その後、2月1日にパリからベトナム・ハノイへ飛び、給油の後、武漢へ向かいました。武漢への到着は2月1日深夜で、翌2月2日、9時30分過ぎに武漢を離陸した模様です。
ただ、連邦軍のC-130輸送機は、日本の自衛隊でも使用しているポピュラーな機材ですが、軍用機なので、騒音・振動などが激しく、一般のお客さまにはウィーンまでの2時間のフライトきつかったことと思います。
なお、オーストリアに帰国した皆さんは14日間の検疫期間中、ウィーン市衛生センターに収容されます。外務省の発表によると今回、帰国したのはNikolai Heroldオーストリア総領事をはじめとする7名(子供1人を含む)です。
なお、総領事は武漢に滞在していたオーストリア人の帰国を支援するため、赴任先の北京から自主的に武漢に向かったようです。ちなみに、下の写真に写っている方がNikolai Heroldオーストリア総領事です。
例年よりも暖かいウィーンですが、今日は「自然公園の話題」をお届けしましょう。
ご存じのように自然が豊かなウィーンには、様々な自然公園がありますが、2月1日、森林局(MA49)が管轄するLainzer Tiergartenの冬期休園が終わオープンしました。
訪問した方も多いと思いますが、Lainzer Tiergarten(ラインツ動物保護区)はウィーン西部にある広大な自然公園で、エリザベートのために建設された別荘ヘルメスフィラ(Hermesvilla)があるので有名な場所です。
園内には38kmにも及ぶ遊歩道が整備されており、ウィーン子が大好きなハイキングに加えて、キャンプなども楽しむことができます。年間の来場者数は約80万人と、人気の高いエリアです。
Feriも何回か訪問していますが、とても1日では全てを回ることはできません。春になると園内の動植物も冬から目覚めてくるので、色々な発見があります。
Lainzer Torにあるインフォメーションセンターでは、同園に関する様々な情報を入手することができます。また、定期的にガイドツアーも実施されています。
今年前半のハイライトは、ヘルメスビラ公園で開催される「第20回春まつり」(20. Frühlingsfest im Hermesvillapark)です。
4月25日、Maibaumの設置にあわせて開催されるもので、毎年、多くのお客さまが来場されます。
民族音楽演奏や民族舞踊の披露をはじめ、各種飲食屋台が出店します。また、「農民のゴルフ」など子供さんも楽しめるアトラクションも行われる予定になっています。
この他にも季節に合わせて、今年も様々な行事が企画されています。
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