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February 07, 2020

公衆電話に除細動器AEDを設置

20200206003昨日からウィーン国際空港で中国からの到着便の乗客に対し、赤外線温度計を使った体温チェックを始めました。これは、コロナウイルスに感染している乗客をチェックするために実施しているものです。オーストリア航空の中国線は運休になっているため、中国系の航空会社が運航する便の乗客が対象です。

万が一、感染の疑いがある乗客が発見された場合、MödlingとSt. Pöltenにある病院で検査をすることになっています。なお、現時点で、オーストリアではコロナウィルスの感染者は発生していません。

さて、今日は「ウィーン市が民間企業と共同で始たAED設置の話題」です。

日本よりも心臓疾患が多いヨーロッパでは、AED(自動体外式除細動器、Automated External Defibrillator)が普及しているようです。

AEDは、心臓がけいれんし、血液を流すポンプ機能を失った状態(心室細動)になった心臓に対して、電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための医療機器。

最近は、日本でも公共交通機関や公共施設で見かけることが増えてきました。Feriは、実際に使っている場面に遭遇したことはありません。しかし、このブログでもお伝えしたように、以前、Feriの取引先の男性が出張先で倒れて、AEDの使用で無事、生還しています。

20200206004こちらではAEDのことをDEFI(Defibrillator)と言いますが、現在、ウィーン市では公的機関や警察、消防車両などに1000器を越えるAEDが配備されており、日々、住民の生命を守っています。

専門家の話によると、電気ショックは心室細動であれば、どんなときでも成功するものではありません。時間との勝負。一分一秒でも早く電気ショックを行うことが、救命率向上のポイントです。

電気ショックの成功率ですが、1分ごとに約7~10%低下します。そのため、救急車などの到着を待っていては、間に合わないケースもあります。

20200206001そこで、その場に立ち会った一般の方が、なるべく早くAEDを使用して患者さんに電気ショックを与えるため、ウィーン市は様々な取り組みを行っています。

その一つは、このブログでも紹介した「街頭AED」の設置(左の写真、詳しくは2015年1月6日の記事をご覧ください)。街頭に設置した広告設備にAEDをビルトインしたものです。

そして、今回、登場したのAEDをビルトインしたA1の公衆電話ブースです。ウィーン市だけではなく、通信会社A1、ERSTE銀行、屋外広告会社GEWISTA(ウィーン市の関連会社)の支援を得て、今回のプロジェクトがスタートしました。

公衆電話ブースにAEDを併設するアイデアには理由があります。これは、一般の方が心臓が痙攣を起こした患者さんを前にして、すぐにAEDを使えるかというと、躊躇するケースが多いと思います。

20200206002そこで、緊急電話144に連絡をして、専門家から指示を仰ぐことになります。公衆電話でしたら、簡単に144に電話が可能。考えましたね。公衆電話ブースがレスキューステーションとして機能するという訳です。

最初のフェーズでは、2020年6月末までに10箇所の公衆電話ブースにAEDが設置されることなっています。設置費用については、協賛している民間会社が負担します。

20200206005最近では、AEDの設置場所を明示した看板が付近に掲出されるようになりました。今回のAEDを設置した公衆電話ブースの場合も同様で、すぐに見つけることができるよう、工夫されています。

何しろ緊急時には秒単位で救命率が変わってくるだけに、速やかにAEDを使用できるかどうかがポイントですから‥

最初のAED併設公衆電話ブースは1区のFleischmarktに設置されました。写真はウィーン市長をはじめ、関係者の皆さんが集まってのお披露目です。

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