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March 01, 2020

「Der Zigeunerbaron」PremiereReport(その2)

Zigeunerbaron_ohp_126今日は休憩を挟んで、「Der Zigeunerbaron」の後半をお伝えしましょう。

第2幕 テメシェ県のジプシーのキャンプ
バリンカイは皆の反対を押し切り、このジプシーのキャンプで、ザッフィと情熱的な一夜を明かします。ツィプラはこの2人を易しく見守っています。

バリンカイは「妻よ起きなさい」とザッフィを起こすが、彼女は彼に體を許しているのに、「結婚するなんて冗談でしょう」と信じません。

バイリンカイは「君は僕の本当の妻だ」と「昨日の夜」を歌います。2人は声を合わせて愛の喜びを歌うのですが、2幕最初の聴きどころ。

その時、ツィプラが昨夜、夢のお告げがありましたよと言って現れ、「若き領主が恋人と初夜を契るところに宝がある」と夢の中に老人が現れて告げたと言います。

そんな馬鹿なと言いながらバリンカイが昨夜、彼女を抱いた塔の壁を崩すと財宝がざくざくと出てきます。財宝の山を見て、三人は「ああ見てご覧、きんきら光り、美しい音を立てる」と歌います。

Zigeunerbaron_ohp_116この時、オットカールが物陰から財宝発見の一部始終を見ていました。

夜も明けきってジプシー達が起きてきて、過酷な労働が始まります。鍛冶屋の場面なのですが、鉱山の採掘現場のような設定でした。

そこへジュパーン、オットカールらがやって来て、バリンカイの見つけた宝を見て悔しがるのでした。

カルネロはバリンカイが本当に結婚したというのを聞いて「誰が結婚式を執り行ったのか」とたずねます。バリンカイとザッフィは「コウノトリの司祭に青空の御堂」と歌いますが、カルネロは「そんな破廉恥な行為は風俗取締委員会にかけてやる」といきまきますが、バリンカイらは気にもとめません。

Zigeunerbaron_ohp_117そこへテメシュ県知事のホモナイ伯爵が徴兵官としてやって来て元気よく徴兵の歌「さあ、手を差し伸べて、恋人と別れよ」と歌い、皆に徴兵の酒を勧めるのでした。

前演出では、ここは派手な格好の女性兵士(キャンペーンガール)が登場し、男たちをたぶらかすのですが、本演出では正統派に近い展開。ホモナイ伯爵は、オットカールに「戦争で武勳を立てて男になるのだ」と迫ります。

酒を飲んだら兵隊になる義務があるとも知らず、酒に目のないジュパーンとオットカールは杯を受けてしまい、スペイン戦線に出征するため、まずウィーンへ行くことへ。

アルゼーナとミラベルは「ウィーンのように喜びに満ちた街は何処を捜しても他にない」と歌います。

Zigeunerbaron_ohp_131カルネロはホモナイ伯爵にバリンカイとザッフィの関係を説明し、汚らわしいジプシーの娘との結婚など認めませんようにと訴えます。

それを聞いてツィプラは、ザッフィはジプシーの娘ではない、由緒正しき方のお嬢様と1枚の証明書を伯爵に差し出します。

伯爵はそれを見て、彼女がこの地方の最後のトルコ太守の娘であることを皆に発表。

ザッフィは喜びますが、バリンカイは「私はジプシーの娘と結婚したのであって、太守の娘となれば自分には彼女と結婚する資格がない」と言いって、徴兵の酒をあおぎます。

Zigeunerbaron_ohp_132悲しむ女達を残して、男たちは「愛は祖国に捧げよう」と元気よく出征していきます。

この場面では、回り舞台が上がり、下(奈落)から骸骨姿の人物が多数登場。戦場が地獄(戦死を覚悟して戦地に赴く決意)であることを暗示しているのでしょう。まぁ、この程度はOKかな。暗転で3幕へ入ります。

Zigeunerbaron_ohp_144第3幕 ウィーンの広場
冒頭、カルネロがスペイン戦線での戦況を留守家族に説明。ストーリーテラーの本領発揮。悲しむ家族達。そこで、まず、ジュパーンが帰って来きます。オットカールと前線での戦いを再現します。

金色のフレームが降りてきますが、上には双頭の鷲の紋章が‥そこへ本隊が戻ってきます。

兵士達の入場行進曲「万歳、彼らは戦った」が高らかに演奏されます。前演出では、本隊の人数はかなり多かったのですが、今回は、迎える側が多く、本隊も少数精鋭。迎えに出たホモナイ伯爵は、軍功によりバリンカイを男爵とすることを告げます。

勇ましい格好をしていますがホモナイ伯爵は、スペイン戦線には出征していません。好戦的な人物ほど、前線に出ないという好例です。

20200301002皆は喜び、ジュパーンはバリンカイが正式に男爵になったので、てっきり娘と結婚してくれるものと思いますが、バリンカイは「娘さんが持っている貴金属には他の男の肖像が入っていますよ」とオットカールを指すのでした。

ジュパーンはオットカールに「おまえはなんという男だ」と言いながらも2人の仲を認めます。これもスペイン戦線で共に戦ったことが遠因になっています。

さらにジュパーンとミラベルも結ばれることに‥(ジュパーンが、かねてからミラベルに思いを寄せていた‥ということになっています)。

そこに「ジプシーの歌」を歌いながらザッフィが、舞台天井からワイヤーで吊されて登場。太守の娘らしいきらびやかなドレス姿。今や本当の男爵になった彼はザッフィをひしと抱きしめるのでした。でも、その時は、以前のザッフィのコスチュームに戻っています(というかドレスがワイヤーに固定されているため、ドレスを外さないと動きがとれません)。

なお、本演出では、興行主曰く「ジプシー男爵の物語」は2幕までとなっているので、3幕は「エピローグ」のような位置づけです。

後半は1時間15分ほど。特に3幕は短いですね。休憩を挟んで3時間弱。前演出より、上演時間が長くなっている分、丁寧な演出になっていると思います。

Premiere組とリザーブ組の仕上がりなどについては、明日、お伝えします。

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