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March 16, 2020

3月16日からのオーストリア

20200316013正直「コロナウイルス関連の話題」をお送りするのは気が滅入るのですが、ある意味、歴史的緊急事態なので、記録に残すという意味も含めて、現在の状況をご紹介します。なお、週末も感染者が増え続け、16日の朝、956名になりました(6名は回復)。

2枚目のグラフを見るとわかりますが、先週、感染者が急増したことが解ります。

感染者の増加を受けて、先週末、オーストリア政府は「コロナウイルスの蔓延」を阻止するため、新しい規制を発表し、16日から実行に移されました。その、詳細な内容が整理できたので、ご紹介します。

トップの写真はウィーン市のホームページですが、政府の方針を受けて、ご覧のように従来とは全くデザインが異なるコロナウイルス対策バージョンに改められました。

原則として、外出が禁止されており、例外は「延期できない専門家の業務」、「食料品をはじめとする生活物資」などです。なお、家族での散歩も例外事項です。

20200316016○商業施設
-スーパーマーケット:通常どおり、営業しています。-ドラッグストア:通常どおり営業しています。
-マーケット:ウィーンには食料品を販売する「市」が各地で開かれていますが、市場は開かれています。ただし、フリーマーケットは閉鎖されています。
-パン屋と肉屋:スーパーマーケットと同じく通常どおり営業中です。
-ペットショップ:ペットの餌については、通常どおり販売されています。
-携帯電話ショップ:円滑なコミュニケーションを維持するため、通常どおり営業中です。
-タバコ屋:通常どおり営業しており、タバコをはじめ、新聞、駐車券、市内交通のチケットなどが購入できます。
-清掃会社:通常どおり活動しており、ゴミ回収などが滞ることはありません。
-ガスステーション:通常どおり営業しており、自動車燃料の供給が滞ることはありません。
-ショッピングセンター:複合型のショッピングセンターでは、食料品を扱うスーパーマーケットのみ営業が行われています。
-緊急対応業種:電気修理技士と煙突掃除職人は通常どおり活動しています。ただ、自動車修理工場は閉鎖。建設現場の作業も制限されています。
-美容室:営業休止中です。
-ホームセンター:日曜大工用品などを扱う店舗は営業休止中です。
-ファッションブティック:営業休止中です。ただし、インターネットショッピングは可能です。
-書店:営業休止中です。ただし、一部の書店では配達サービスを提供中です。

20200316014○健康関連施設
-病院:原則として訪問禁止です。ただし、救急や緩和ケア、出産などは例外ですが、病院に入る前に健康診断が実施されます。
-かかりつけ医:開業していますが、患者さんは電話で登録する必要があります。
-リハビリテーション・保険センター:現在、開館していますが、新しい利用者の受け入れは行っていません。
-メディカルストア:歩行器をはじめ、福祉用具を販売するメディカルストアは通常どおり、営業中です。

○公共機関
-役所:通常の市民サービスは継続されますが、電話またはオンラインでの利用を推奨しています。
-税務署・職安:一部で業務を行っていますが、利用前に電話相談を推奨しています。
-裁判所:裁判は4月13日まで延期されました。

○サービス関連施設
-レストラン・カフェ・バー・スナック:17日から改めて通知があるまで終日、休業です。なお、料理のデリバリーは継続されます。この他、ホテル内のレストランについては営業が継続されますが、利用は宿泊客に限定されます。
-フィットネスクラブ:営業休止中です。
-歌劇場・劇場・映画館・博物館:改めて通知があるまで閉館中です。
-温泉:閉館中です。
-図書館:閉館中です。
-公園:インスブルックなど一部で閉鎖されているところがあります。
-ホテル:チロルでは当局の指示で閉鎖されています。他の地域では、現時点では、閉鎖されていません。ただ、業界団体が法令による閉鎖命令を望んでいるという話もあります。

20200316012○教育機関
-学校・大学:今後、数週間、閉鎖されます。
-幼稚園:働いている親御さんのために開いていますが、利用制限があります。
-Volkshochschulen(社会人教育センター):4月中旬まで各コースは中止されます。

○公共交通機関
-鉄道:ÖBB、WestBahn、Wiener Linienともに運転本数の削減が行われています。基本的に週末ダイヤでの運転になっています。イタリア、スロバキア、チェコ、スイス、スペイン、フランスへの直通列車は運休となっています。また、チロルとドイツ間の鉄道、バスは運休となっています。その後、ドイツがオーストリアとの国境を閉鎖しましたが、直通列車については運転を継続している模様です。ただ、ドイツ内への入国には厳しい制限が課せられています。
-航空便:16日からスペイン、フランスのフライトは全てキャンセルされました。イギリス、オランダ、ロシア、ウクライナからのフライトもキャンセルされています。また、オーストリア航空は3月18日から28日までの全便を運休にすることを発表しました。
-国境閉鎖:ドイツはオーストリアとの国境を閉鎖しました。イタリア、スロバキア、チェコの国境も閉鎖されています。また、ハンガリーとスロベニアは厳しい規制が敷かれています。ドイツへの入国は、同国への居住許可所持者または許可証所持者に限定されます。

20200316013○その他
-教会:教会そのものは閉鎖されていませんが、ミサは行われておらず、洗礼式も中止されています。
-銀行・郵便局:通常どおり営業中です。
-獣医:通常どおり診察を行っていますが、電話での登録が必要です。

現在、キリスト教では復活祭を前にした四旬節にあたります。キリスト教では、クリスマスよりも復活祭の方が重要な行事であるため、四旬節も大切な期間。

また、春の訪れを告げる時期に当たることから、皆さんが楽しみにしているのがOstermarkt(イースターマーケット)。今年は3月27日あたりから始まり、イースターを迎える4月12日頃まで開催される予定でした。

ウィーン旧市街では、カラフルなイースター・エッグが沢山並ぶフライウング広場の「Altwiener Ostermarkt」は人気があります。が、主催者側から政府のコロナウイルス対策を受けて、2020年は中止が発表されました。その他のOstermarktも中止が決定しています。

20200316015なお、シェーンブルン宮殿に関しては、後日、代替えイベントを開催することを検討しているようです。詳細は、決定し次第、発表するとアナウンスされています。

このような情報に接すると、感染拡大が急速に進んだことから、人的な接触を断つことに力を入れているようです。

先ほどもご紹介したようにイースターはキリスト教では、大切な催し。現在、教会のミサも中止になっているだけに、オーストリア政府としても、何とかイースターには規制を解除して、本当の意味で、復活祭をお祝いできるようにしたいと考えているかもしれません。

右は各国の感染者数を示したグラフですが、現時点では感染者はヨーロッパ各国で増え続けていることがわかります。

国民生活を大きく制限する今回の対策が功を奏して、感染拡大を抑えられることを祈るばかりです。

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