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April 24, 2020

オーストリア航空も機材整理実施を発表

20200424104世界的な新型コロナウイルス感染拡大で最も影響を受けているのは、皆さまもご存じのように航空会社です。このブログでもお伝えしたようにオーストリア航空は5月17日まで、定期便は全便運行停止中です。

日本の航空会社でも国際線はほとんど欠航、国内線も大幅に減便となり、大幅な減収に見舞われているようです。特に日本航空が倒産してから、「行け行けドンドン」だった全日空の方が大変そうです。

20200423104運行しなければ燃料は消費しないので、その分はプラスですが、空港での駐機費用をはじめ、定期検査費用、訓練費用、社員の人件費など運行休止中でも見えないコストがかかります。収入がゼロで、経費だけ出ていく訳ですから、企業の体力が問われます。

現在、ルフトハンザ傘下のオーストリア航空も、需給調整の一環としてついにルフトハンザに習って機材整理を発表しました。

まず、2022年までにエアバスA319型(座席数138名)全7機機を退役させます。掲載した4枚の写真は、今回、早期退役が決まった同社のエアバスA319型です。

20200424103ちなみに同社のA319型は2004年から2006年にかけて導入されました。その後、追加で発注されていないため、機齢は16年ほどです。

また、長距離国際線用のボーイング767-300ER型(座席数211名)も、6機中3機を退役させます。

A319型に関しては、座席数ではA320型とエンブラエルERJ195型の間に当たるので、どちらかで代替えできると踏んでいるのだと思います。

20200423103一方、同社のボーイング767-300ER型は、ラウダから移管された機体が中心で、更新工事が行われているとは言え、平均機齢は28年。今回、退役することになったのはOE-LAT、OE-LAW、OE-LAXです。

残る3機(OE-LAZ、OE-LAE、OE-LAY)は引き続き、使用されます。余談ですが、プレスリリースで、抹消される機体の登録記号を発表するとは、マニアックな会社です。

20200423102ちなみに右(5枚目の写真)は、今後も継続使用されるOE-LAY。そして、左(6枚目の写真)は退役が決まったOE-LAT。同じB767-300ERながら悲喜こもごもです。

同社のボーイング767-300ERは、ボーイング777-200ERと共に長距離国際線で使用されていますので、機材を整理すると言うことは、長距離国際線の路線整理が実行される可能性が高いでしょう。

20200424101この他、2019年から引退を開始したボンバルディアDHC-8-Q400型(座席数76名)も、2022年までに全機退役させることになりました。

こちらは後継機としてエアバスA320型が導入されます。ただ、DHC-8-Q400型は旅客の少ない路線に投入されていたので、A320型では、明らかにキャパシティオーバー。

実際にはERJ195型で置き換えると思われますが、こちらも路線の整理が絡んでくると思います。

20200424102古い機材を退役させることで、同社の全機材平均機齢は15.4年から14.6年に下がります。

これらの退役により、オーストリア航空のフリートは5機種60機(B777-200ER、B767-300ER、A321、A320、ERJ195)になりますが、長距離国際線用機材はわずか9機です。

新型コロナウイルス蔓延前の輸送量80%に対応する布陣で、再起を図ることになりました。

20200423105オーストリア航空では、今年の需要について、25%から50%減少すると予測していますが2021年末には、新型コロナウイルス発生前と比較して75%まで回復すると見込んでいます。

また、航空需要が正常な状態に戻るのは2023年頃と予測しています。オーストリア航空に限らず、オーストリアはインバウンドによる観光立国なので、国境閉鎖が大きな痛手になっています。

20200424105仮に自国が国境閉鎖を解除しても、相手国がどのような判断をするかで、「人の流れ」は大きく変わってきます。現在、隣国のドイツなどは、国境閉鎖解除には慎重な姿勢をとっています。

果たして、国境閉鎖が解除され、航空需要が回復するまで体力が持つかどうか‥政府への支援要請もしているようですが、行き先は不透明です。

そもそも親会社のルフトハンザが第1四半期で10億ドルの損失を被るなど、危機的な状況を迎え、政府援助を待っている状況です。

そんなこともあって、自助努力をしているのでしょう。

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