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April 25, 2020

大型E-Bus(電気バス)が再び試験運転中

20200424004時節柄、偏った話題が多くなり、申し訳ございません。今日は「Wiener Linienが12メートル級E-Busのテスト開始」という話題です。

様々な省エネ政策を進めているWiener Linienですが、12メートル級のE-Bus(電気バス、90席)の路線運行テストが新型コロナウイルスで厳しい状況が続く中、4月22日から始まりました。試験運行は5月6日まで実施されます。

今回、導入された車両はメルセデスのE-Citroで、57A系統(Burgring-Anschützgasse/Bhf. Rudolfsheim間)に投入されました。

20200424006新型コロナウイルス感染拡大防止のため、通常の路線バスと同じく、前部ドアは閉鎖されており、運転台に近い客席は閉鎖されていますが、一般のお客さまも利用することが可能です。

ただ、今回はメーカーから試作車レンタルしてテストを行っている模様なので、車体の色や車内もWiener Linien仕様ではありません。

そのため、前面と側面にステッカーが貼られています。実際に車両のナンバーもドイツ籍です(D MA MB2000)。

2020042400212メートル級E-Busのテストは、2019年1月にもBurgring-Anschützgasse間で行われており、今回は2回目となります。

今回テストされている車両は、バッテリーの持ち時間を長くすることを目的にエネルギー効率を向上させた改良型で、暖房や空調の制御も最適化されています。

20200424005エアコンはヒートポンプ式で、Euro VIエンジンを搭載した現在のCitaroと比較して、暖房、換気、および空調に必要なエネルギーは約40%削減されています。

ブレーキ時には、モーターを発電機として活用し、バッテリーに電力をフィードバックする電力回生ブレーキが採用されているのは言うまでもありません。

Wiener Linienでは、今後、本格的な12メートル級E-Busの開発を計画しており、今回の試験は、実際に乗客を乗せて試験運行を行うことで、開発に必要な各種データーを収集するのが目的です。

20200424003

試験運行のため、原則として車庫で充電を行っていますが、パンタグラフも装備されており、運行途中でも充電設備のある停留所で充電することも可能です。

ただ、メーカーのメルセデスはは、1回の充電で150kmの走行を保証していますので、テスト中、途中での充電は想定していないようです。

Wiener Linienでは、2027年までに82両のゼロエミッションバスを営業路線に投入する計画を立てています。

興味深いのはE-Bus62両に加えて、燃料電池バス10両の導入(2020年6月からテストを開始し、2021年から本格導入を予定)が計画されていることです。

20200424001 そして、2013年から2A系統、3A系統に導入された小型E-Bus(Rampini/Siemens ALÈ EL、12両が運用中)についても、後継車両の入札が2024年に行われることが発表されました。

導入から10年ほどですが、技術革新により、省エネ特性に優れたE-Busへ置き換えるのでしょう。

E-Busの増強に伴って車庫の整備も行われることになっており、ウィーン北部のレオポルダウ車庫(Garage Leopoldau)に、燃料電池バス用の水素ステーションが建設されます。

20200424007さて、最後に4月14日から公共交通機関利用時にはマスク着用が義務づけられましたが、新しいピクトグラムが掲出されている様子をご紹介しましょう。

写真は地下鉄Ottakring駅のものですが、Feriが思っていたよりも巨大です。やはりマスクをする習慣がない人への警鐘ですから、目立つようにしたのでしょう。

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Comments

引続き興味深い話題に感謝します。
57A系統は、いつもお世話になっているホテル至近の路線系統で、以前の試行運転も思い出しました。
グラーツでも、2018年に何と中国製のそれが、50系統(Hauptbahnhof-Zentralfriedhof間)で試行され、Zentralfriedhofの転回所に充電用鋼体架線が設置されました。昨2019年に訪れた際には、架線はそのまま存置されていましたが、車両は見掛けませんでした。
ウィーンでも、2A系統の老舗のCafe Schwarzenberg脇の充電所はいつも興味深く見ていましたが、蓄電式バスの、ランニングコストや機器耐久性等の問題を試行によって磨き上げて行ければと思っています。

Posted by: Auersperg | April 26, 2020 04:25

Auersperg様

コメント、ありがとうございます。最終的に充電式の電気バスになるのか、燃料電池バスになるのか、それとも両者を使い分けるのか、興味があります。ウィーンはコンパクトシティである上に路面電車網が充実しているため、電気バスでも充電は困らないと思います。

Posted by: Feri | May 01, 2020 04:54

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