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April 22, 2020

オーストリアの新型コロナウイルス対策の状況

20200422001オーストリアでは4月14日に規制が一部解除され、新型コロナウイルス感染対策が第2フェーズに移行しました。

現在、感染者数増加率は、ここ4日間で0.52%と連邦政府の思惑どおり抑えられていますが、新型コロナウイルスの潜伏期間を考えると、人々が街へ出るようになってから2週間後、つまり4月末当たりの動向が気になります。

もし、4月末に感染者数が急増するようなことがあると、4月14日の規制緩和は早すぎたということになります。

20200422006そんな中、連邦政府は、4月21日、5月4日の大規模店舗営業再開に加えて、5月15日からバーを含むレストラン、学校、教会の再開を発表しました。ただし、レストランに関しては、従業員はマスクを着用し、お客さま同士はソーシャルディスタンスをとることが条件です。

気になるEU内を含む国外移動ですが、Sebastian Kurz首相は、会見で“ヨーロッパ内の自由移動はしばらく制限される”と発言しています。

そして、今夏はオーストリア国内での旅行を推奨することを発表。キャンペーンなども実施するようです。なお、来週、火曜日(4月28日)に、新しい発表が予定されています。恐らく感染者増加の動向を見極めた上での発表だと思われます。

20200422004気になるのは、日本との往来です。夏頃でもEU内ですら、移動が大幅に制限されることが示唆されていることを考えると、しばらくは日本との往来は不可能かもしれません。

ちなみに、ドイツではミュンヘンの「オクトーバーフェスト」中止が、バイエルン州政府首相から発表されました。ご存じのようにウィーンでもプラーターでオクトーバーフェスト(Wiener Wiesn)が開催されていますが、実施の可否は4月23日に発表される模様です。

さて、フェーズ2移行後、最も大きな変化は公共交通機関利用時のマスク着用。これはお客さまだけでなく、乗務員も含まれます。そこで、Wiener Linienでは3Dプリンターを使ってフェイスガードを自前で作成しています。

20200422005このフェイスガードはプレキシガラス製で、3つの部品から構成されています。3Dプリンターによる製造時間は2時間30分ほどで、過去2週間に400個以上が製造されました。また、現在、200個の製造準備が進められています。

自家製フェイスガードは車両の点検や修理、路線の維持などに従事する職員が使用するものです。

Wiener Linienでは、外部からフェイスガードを調達していますが、数が揃わないため、自前での製造に乗り出したものです。

また、Wiener Linienでは再利用可能な布マスクの製造も行っています。マスクの製造を担当しているのは、職員が着用する被服の修理や加工を行う部門。縫い物には慣れています。

20200422002ただ、日頃、行わない作業であるため、プロジェクトチームを立ち上げ、縫製パターンの確立と作業手順をまとめました。現在、こちらも製造が始まっており、4月初旬から職員に配布されています。正に「総力戦」といった感じです。

さて、このブログでもお伝えしたMesseに設けられた新型コロナウイルス感染者(軽症者)ケアセンター(Covid-19-Erkrankte in der Messe Wien)の写真が公開されました。

センター内感染防止のための対策が施されている様子もうかがわれます。

20200422003現在、同センターは稼働できる状態になっていますが、幸いなことに通常の病院で対応できているため、使用されていません。

ただ、感染者で自宅隔離が困難な人(一人暮らしのお年寄り、生活支援を受けている人)の収容も検討されており、場合によっては、今週末から運用が開始される可能性があるそうです。

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