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May 02, 2020

5月からの新しい日常生活

20200502065月に入り、新型コロナウイルス対策が、新しいステージ(第2フェーズ)に入ったオーストリア。ご参考までに、現在の状況をお伝えしましょう。

報道によると、規制が緩和された初日は、情報の錯綜により、若干の混乱が見られたようです。右のグラフは、最新の新型コロナウイルス感染者の様子ですが、赤が死亡者数、濃い色が感染者数、薄い色が退院者数です。

○入国制限は5月末まで継続
現在、オーストリアは事実上の鎖国状態ですが、5月末まで継続されることが連邦政府から発表されました。

実は、オーストリアでは農繁期に近隣から季節労働者を受け入れて対応しているため、シュパーゲルの収穫などに影響が出る恐れがあります。また、介護施設で働く外国人労働者も多く、入国が制限されると施設の運営に影響が出ています。

現在、近隣諸国からオーストリアに入国する場合、4日以内に受けたコロナウイルス検査(PCR検査)結果の提出が義務づけられています。

オーストリアに住まいを持つオーストリア国民や居住者に関しては、コロナウイルス検査結果の提出は義務づけられていませんが、入国後、14日間の検疫が義務づけられています。なお、PCR検査を受けて、陰性反応が出ている場合は、検疫は免除されます。

2020050203季節労働者に関しては、特例として出発地から到着地まで停車せずに移動する場合、鉄道、バスの利用が可能です。ただし、オーストリアへ入国後、14日間の検疫(隔離)が義務づけられています。PCR検査で陰性になった場合は、検疫は免除されます。

この特例措置を活用して、5月9日にはルーマニアから看護師360名を乗せた特別列車が運行される予定です。

○外出制限の緩和
5月1日から外出制限が緩和されましたが、いくつかの制限が課せられています。

公共の場(屋外)では、同じ世帯に住んでいない人とはソーシャルディスタンス(オーストリアでは1メートル以上)を保つことが義務づけられています。

2020050201公共交通機関の場合、車内ではソーシャルディスタンスの確保が難しいですが、極力、距離をとることが要請されています。

すでにご紹介しているように、店舗や公共交通機関、および公共施設を使用する場合、マスクの着用が義務づけられています。今回、役所などの公共施設利用時も加わりました。

なお、屋外では、マスク着用の義務はありません。また、ロックダウン中は一切の集会が禁止されていましたが、規制緩和で10名までの集会(公園でのヨガサークルなど)は許可されました。更に葬儀の場合、30名までの参列が許可されました。

○全店舗の営業再開
5月2日から、400平方メートル以上の店舗も営業再開が許可されました。以前は20平方メートルあたり1人のお客さましか入れませんでしたが、マスク着用の義務化にともなって、この規制が緩和され、10平方メートルあたり1人のお客さまが入ることができるようになりました。

このレギュレーションは、宗教施設や屋外市場にも適用されます。美容室なども営業を再開していますが、お客さま、スタイリストともにマスク着用が義務づけられています。

2020050202○学校の再開
日本では、現在も学校は休校中のようですが、オーストリアでは5月4日以降、徐々に学校が再開されることになりました。

○スポーツ施設の再開
住民が利用するスポーツ施設に関しても、一部が再開されました。ただし、トレーニング中、アスリートはソーシャルディスタンス(この場合、2メートル以上)を確保することが条件です。

従って、チームで行うスポーツについては、トレーニングが難しいようです。なお、各スポーツ団体がガイドラインを作成しており、これに準拠することが求められます。

2020050205○レストラン、カフェの営業再開
先日、お伝えしたように5月15日からレストランやカフェの営業が再開される予定です。

利用者に対するレギュレーションは、最終決定に至っていませんが、最大4名まで、ソーシャルディスタンスの確保などが義務づけられるもようです。

○文化事業・文化施設
多くが閉鎖もしくは公演中止となっている文化事業・施設ですが、美術館・博物館についてはUlrike Lunacek大臣が5月中旬からの再開を発表しました。

ただ、一斉に開館するのではなく、各施設によって開館時期が異なります。例えば自然史博物館は5月20日からオープンする予定です。利用にあたっては、ソーシャルディスタンスの確保が求められます。

2020050207なお、既に発表されているように6月30日までは、劇場、コンサートホール、アリーナ、映画館、キャバレー、見本市会場、遊園地をはじめとするレジャー施設は閉鎖されたままです。

さらに、図書館、動物園、射撃場、ダンススクール、カジノ(スポーツ賭博を含む)なども別途、指示があるまで閉鎖されています。オーストリアでは、売春は公認されていますが、売春施設は、今後、2ヵ月間は閉鎖が継続される予定です。

○自動車の相乗り
同一世帯の人以外が、他人の自動車に乗車する場合、マスクの着用が義務づけられます。これは、自家用車の車内ではソーシャルディスタンス確保が困難なためです。

マスクを着用した場合、最大2名まで利用が可能です。このレギュレーションはタクシーにも適用されます。

20200502045月中旬以降については、まだまだはっきりしない要素が多いのが現状です。第2フェーズに移行して感染者が再び増加するのではないかという懸念もありますから、状況によっては、再び第1フェーズのような規制に戻る可能性も残っています。

国民、一人ひとりの責任ある行動にかかっていると言っても過言ではないでしょう。

なお、第2フェーズに移行してから、政府の規制に対して反対する意見が増えてきました。一部では、小規模なデモも行われているようです。

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