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June 04, 2020

Liesingbach自然回復プロジェクト

2020060302今日は「ウィーンで新しく始まった自然回復プロジェクトの話題」をお届けしましょう。

ウィーン市では23区を流れるLiesingbach(18.4km)の自然回復プロジェクトを進めています。現在、半分は自然のままの状態ですが、残り半分、Kaiser-Franz-Josef Straße-Großmarktstraße間についても自然回復プロジェクトが始まります。

そして、その一部、Liesinger Platz-Rudolf-Waisenhorn-Gasse間(300メートル、右の地図)が、2020年10月から工事が開始されることが発表されました。

今回の自然回復プロジェクトは、河川単体の事業ではなく、大雨が発生した場合の調整池であるGelbe Haide貯水池(洪水対策、貯水量1,000万リットル)の建設に合わせて行われているもので、運河整備、水質汚濁対策などと同時に推進されています。

2020060304最近、ウィーンでも気候変動により、短時間に大雨が降ることが多くなりました。そのため、都市型洪水発生のリスクが高まっているため、新しい調整池の建設が進められているものです。

大雨が降った場合、小川のLiesingbachに雨水が一気に流れ込むと、川の水質が悪化します。そこで、調整池で一旦、たくわえたの地、地下に建設された放水路により下水処理場へ導く仕組みになっています。

日本でも首都圏に首都圏外郭放水路という巨大施設がありますが、同じ、発想です。

Integrativer Hochwasserschutz LiesingbachプロジェクトはWiener GewässerとWien Kanalが共同で取り組んでおり、6段階に分けて工事が進められており、完成は2027年末の予定です。また、連邦政府からも資金援助を受けています。

2020060301

完成後は、Liesingbach全体が、洪水に強いだけでなく、自然に近い生態系も配慮された小川になります。地区の住民にとっても、新しい憩いの場所が誕生する訳で、期待が高まっています。

本プロジェクトで中核となGelbe Haide貯水池は、今年、完成する予定です。ウィーン・コンツェルトハウスに匹敵する巨大な施設で、ウィーンではⅢ番目の地下雨水貯水池となります。

この地下貯水池の上には6メートルの盛り土が施されており、様々な植物が植えられます。

2020060303工事は以下の6つのセクションに分けて、段階的に行われます。

セクション4が、2020年10月に着工される部分で、その後、セクション1、セクション2、セクション3、セクション5と続く予定です。なお、セクション6はGelbe Haide貯水池です(右の写真は工事中のGelbe Haide貯水池)。本プロジェクトの総工費は2,700万Euroが見込まれています。

-セクション1:Großmarktstrasse-Gutheil-Schoder-Gasse間
-セクション2:Gutheil-Schoder-Gasse-Atzgersdorf間
-セクション3:Atzgersdorf-Rudolf-Waisenhorn-Gasse間
-セクション4:Rudolf-Waisenhorn-Gasse-Liesinger Platz間
-セクション5:Liesinger Platz-Kaiser-Franz-Josef-Straße間
-セクション6:Gelbe Haide貯水池(2020年完成予定)

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