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June 29, 2020

ウィーンのBierとWineこぼれ話

2020062402本当は昨日、日曜日にお届けする予定でしたが、グラーツ歌劇場のプログラムを優先させたため、月曜日にふさわしくない話題ですが、ご了承ください(笑)。今日はFeriが大好きな「お酒にまつわる話題」をお届けしましょう。

ウィーンの代表的なお酒と言えばWeinとWiener Bierでしょう。いずれもウィーン市内で製造されている点がポイント。

このブログでもご紹介したことがありますが、小さなBier醸造所も存在し、手作りの美味しいBierを飲むことができます。これから暑くなってくるとWienも良いですが、炎天下のシャニガルテンで飲むBierも、また格別。

一方、Bierを大量に生産し、出荷しているメーカーもありますが、その一つが16区に工場があるOttakringer Brauerei GmbH

先日、Ottakringer Brauerei GmbHとWiener Landwirtschaftskammer(ウィーン農業会議所)の協力を強化することが発表されましたが、その席で、Michael Ludwig市長は“Bierでウィーンを盛り上げる”と宣言。

2020062401意外と知られていませんが、オッタクリンガーが製造している「Wiener Original」というラガービールで使用している麦芽大麦は、その名にふさわしくウィーン産です。

麦芽大麦はFavoriten、Simmering、Floridsdorf、Donaustadtの各区にある計34の畑(総面積面積105ヘクタール)で栽培され、Stadlauer Malzfabrikでウィーン麦芽に加工された後、オタックリンガーの工場に搬入されてBierになります。

首都でありながら緑が多いウィーンですが、緑地の1/3は、何と農業に使用されています。皆さま、ご存じでしたか? 野菜や小麦などを中心に700以上の農園がありますが、その中でも注目されるのは、ご存じ、ワイン用ブドウ畑の存在。

畑でワイン用ブドウをアトランダムに生産し、それを収穫して生産するWiener Gemischten Satz(ウィーナー・ゲミッシュター・サッツ)は有名ですね。

2020062404話が横道に逸れましたが、今回、オッタクリンガーと農業会議所の協力が強化されたことで、「Wiener Original」(右のBier)は地域の特産品になりました。

原材料の生産拠点から、製造拠点までの輸送ルートが短いことは、CO2の排出削減にも貢献するのは言うまでもありません。

今回、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、世界規模のサプライチェーンが機能しなくなったことで、地産地消という考え方が見直されるようになりました。今回の協力関係強化に際し、農業会議所のFranz Windisch会頭も地産地消の重要性を強調しています。

2020062403一方、オッタクリンガーのブラウマイスター(Braumeister、醸造家)であるTobias Frank氏は、“麦芽はビールの魂である”と述べています。

そして、“良いビールの基本は、常に良い大麦から作られた良い麦芽である。ウィーン産の麦芽を使用しているのは「Wiener Original」だけ。100年以上前の伝統的な製造方法に基づいて醸造されている”と述べています。

なお、「Wiener Original」は濃い琥珀色が印象的なビールです。グーラッシュやブルストなどの肉料理にピッタリ。

オーストリアには各地に美味しいBierがありますが、日本からオーストリアに戻る際、機内でOttakringerを飲むと、“やっとウィーンに帰ってきたな”と感じますね。

🍺 余談ですが、日本の某大手ビールメーカーK社はBraumeisterという商品を発売しています。期間限定で、一般にも発売されることがありますが、通常は飲食店向け。

名前にふさわしく、Feri好みに味。Feriが日本で友人と会う時は、Braumeisterを提供しているビアレストランに足を向けるのは言うまでもありません。ただ、若干、お高いのがネックでしょうか(笑)。

さて、もう一つ、Weinの話題もお届けしましょう。日本でも販売されているStädtisches Weingut CobenzelのWein。

2020062406日本人の感覚だと市営というのが驚きですが、ここの特徴は「環境に優しい持続可能な生産」にこだわっていることです。ブドウ畑の害虫駆除には殺虫剤は使わずに対処しています。

2015年以来、有機栽培にこだわっており「Nachhaltig Austria」に認定されています。

まもなくワイン用ブドウの収穫が始まりますが、Städtisches Weingutでは、有機栽培の厳格なガイドラインに沿って約60ヘクタールの畑でブドウの栽培を行っています。

右の写真はStädtisches Weingut Cobenzelですが、上にはブドウ畑が見えますね。

2020062405有機堆肥の使用はもちろんのこと、害虫対策にはフェロモントラップ(匂いにより害虫を遠ざける仕掛け)を使っているそうです。

この他、有機栽培では栽培する土地に適した品種もポイント。そして、Cobenzelでは、今年、初めてBlütenmuskatellerというカビに対して強い品種約2500本を植えたそうです。

この品種については、3年後に有機認証を受けた後、Wineになる予定です。これも楽しみですね。

2020062611さて、先週末、Städtisches Weingut Cobenzelから新しいニュースが入ってきました。

ここで生産されている「Wiener Landessieg für Grüner Veltliner Grinzing」と Gemischter Satz Sekt Wien g.U.」がWiener Weinpreis 2020(ウィーン・ワイン・アワード2020)を受賞しました。

市営の醸造所なので、さっそくMichael Ludwig市長も駆けつけて、お祝いをしたそうです。

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