ダニ媒介性脳炎ワクチン臨時接種を実施中
今日は「ワクチン接種の話題」をお届けしましょう。
Feri自身も、ウィーンでワクチン接種を受けた経験がある「ダニ媒介性脳炎(英語ではTBE、ドイツ語ではFSME:Frühsommer-Meningoenzephalitis)」のワクチン接種。
最近では気候変動の影響で、日本でも時々、被害が報告されているダニ媒介性脳炎ですが、ハイキングが盛んなオーストリアでは、子供から大人までダニ媒介性脳炎に感染する危険性があります。
そのため、ハイキングが盛んになる春先から連邦政府や自治体がワクチン接種を推奨するキャンペーンを行っています(「Feriの接種体験記」はこちらから)。
ウィーンの場合、通常、ワクチン接種は予防接種センターや保健所で実施しているのですが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、業務が滞っていました。
また、予防接種センターで新型コロナウイルス感染が拡大するリスクもありました。
そこで、ウィーン市では、Messe Wienの特設会場で、7月13日からワクチンの特別接種キャンペーンを実施中です。このブログでもお伝えしたようにMesse Wienには、今まで軽症の新型コロナウイルス感染者を収容する臨時施設がありましたが、ここが閉鎖になったことを受けて、臨時ワクチン接種会場にしました(ホールD)。
市長自らワクチン接種を行い、キャンペーンを大々的にアピールしましたが、キャンペーンは好評で、ウィーン市の発表によると、7月15日の時点で、2400名の予約が入りました。
ウィーン市では、予約が増えていることを受けて、17日からワクチン接種の体制を強化し、1日800名に対応できるようになりました。
7月25日まで開設される予定のMesse Wienの特設会場では、事前にインターネットや電話で予約した上でワクチン接種に来場するので、待ち時間はほとんどない上に、接種希望者の密集も避けることができます。
ワクチン接種に来場して、新型コロナウイルスに感染しては意味がありませんから、当局はホール内に厳格な衛生管理を実施しています。
また、来場者には予防接種カードの他、マスクの着用、書類記入用筆記具持参を要請しています。
ウィーン市では、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、2月からウィーン予防接種サービスという新しい窓口を設け、予防接種の予約を迅速かつ簡単に行えるようにしました。専用ホームページからは24時間予約が可能です。
なお、料金は予防接種料金とワクチン代金の合計で、ワクチン代金については住民登録している人は健康保険で割引になります。
また、15歳以下の子供さんについては予防接種料金は無料です(ワクチン代金の実費だけ負担)。
なお、マダニ媒介性脳炎ワクチンの接種は、期間をおいて複数回実施する必要があるので、正直、面倒です。
ワクチンの有効期間は5年ですが、60歳を過ぎると免疫力が低下するため、3年間隔で接種する必要があります。という訳で、Feriも、すでに免疫が切れているので、また、接種が必要です。
ところで今回、Messe Wienの特設会場を使ってのワクチン接種ですが、今後、新型コロナウイルスのワクチンが開発された場合、集団接種のためのテストを兼ねているのではないかという見方をするマスコミもあります。
現在、寝がコロナウイルスのワクチンは完成していませんが、確かに事前予約を行い、短時間で、効率的にワクチンを接種できるシステムを確立し、ノウハウを蓄積しておくことは、今後、役に立つ可能性が高いと思います。
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