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July 19, 2020

Stephansplatにドクターヘリが着陸

2020071902今日は「ドクターヘリの話題」をお届けしましょう。このブログでも、度々お届けしていますが、オーストリアは「ドクターヘリ大国」です。

とくに山岳地帯を抱えていることもあり、登山やスキーなどで怪我をした要救助者の救出を含めて、全国規模で担当しています。

日本の場合、自治体が各地の基幹病院と連携し、基幹病院を基地として運用(ヘリコプターの運航は民間会社に委託)されているのに対しています。

これに対し、オーストリアの場合、日本のJAFに近い組織ÖAMTC(Österreichischer Automobil-, Motorrad- und Touringclub)が機材の管理、保守を含めて、一括、運用しています(なお、ÖAMTCと近い団体ARBÖも同様の事業を展開しています)。

2020071901現在、オーストリア全土に17箇所の基地があり、EC 135およびH135緊急医療ヘリコプターが配備されています。

オーストリアではChristophorusという愛称で呼ばれています。日本では首都東京ではドクターヘリは運用されていませんが、ウィーンにはErdberg(3区、Christophorus9)に基地があります。

先日、ご紹介したウィーン市が提供している航空写真にも、同基地が掲載されていましたので、ご紹介しましょう。近未来的なデザインの建物で、屋上にはChristophorusが駐機しているのが見えます。

2020071903Christophorusの乗務員はフライトドクター、フライトレスキュー担当者、パイロットの3名構成ですが、パイロットだけがÖAMTC(航空救助協会)の所属で、救助、医療関係者は赤十字をはじめとする救急組織や病院から派遣(志願制)されています。

日本のドクターヘリと同じく、運用時間は原則として日の出から日没までですが、一部は24時間運用を行っています。

さて、7月15日、13歳の少年が誤飲したため、ウィーンのChristophorus9が緊急出動。

何とビックリ、旧市街の中心Stephansplatzに直接、着陸しました。あの狭い場所。かつ大聖堂の脇。パイロットの高い技量がうかがわれます。

2020071904そのまま要救助者を病院(恐らくドクターヘリ着陸スポットがあるAKH)に輸送すると思っていました。

しかし、当局の発表によると、要救助者の症状が安定していたため、救急車で病院へ運ばれ、Christophorus9は撤収しました。

オーストリアでは、このように出動後も状況に応じて、要救助者の搬送手段を洗濯するようですね。いずれにしても要救助者の救助が第一ですから‥

なお、2019年、16機のÖAMTC所属のドクターヘリが18921のミッションを行っています。これは、オーストリア全土で1日あたり平均52回のフライトを行ったことになります。

2020071905ミッションの内容ですが、急病に伴う出動が最も多く47%、職場や家庭、レジャー中の事故が16%、山岳救助が12%などとなっています。

なお、Christophorus9は、この日の朝、BADENの向上で発生した労災(火傷)で負傷した男性2名の救助のため出動し、AKHへ搬送しています。

オーストリアの場合、通常の事故や急病による搬送は、救急車、ドクターヘリ共に無料です。

Stephansplatへの着陸は、珍しい事例なのでORFを含めて、大々的に取り上げていました。以前、Franz-Josefs-Kaiに着陸したことがありましたが、さすがに旧市街の真ん中というのは珍しいと思います。

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