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July 29, 2020

DomからDomが去った日

2020072820本格的な夏を迎えたウィーン。28日は最高気温36度を記録しました。ただ、湿度が低いこと、夜間は気温が20度以下に下がるため、高温多湿の日本よりは過ごしやすいと思います。

今週は30度を超える日が続きそうです。

2020072811今日は「ウィーンのシンボルStephansdomの話題」です。

7月27日、Stephansdom(シュテファン大聖堂)の屋根裏部屋に保管されていた19世紀に制作されたStephansdomの精密模型が運び出されました。と言う訳で、「DomからDomが去った日」というタイトルにしたものです。

2020072812この建築模型は19世紀のモデラーCarl Ferdinand Schropp氏が制作したもので、縮尺は1/25なので、高さ5.4メートル高さ5.40メートル、幅3.0メートル、長さ4.34メートルという巨大なもの。

Carl Ferdinand Schropp氏は、1849年から1859年にかけて、木材、石膏、段ボール、紙、ガラスなどを使って、この模型を製作しました。

現在、シュテファンドームの修復を担当している建築家Wolfgang Zehetner氏が確認したところ、外部は精巧に制限されているそうです。ただ、尖塔の時計など、一部は正確でないようです。

2020072813また、内部については、かなり異なっており、中世に魅了されていたCarl Ferdinand Schropp氏の考えが反映されていると言われています。

内部については、実際にこのような計画が存在していたのかどうかは、不明ですが、ウィーン博物館の学芸員Sándor Békési氏は、“極めて文化的・歴史的価値が高いものである”と述べています。

2020072814このような模型が作られた背景ですが、19世紀は、今に比べると旅行は困難でした。そこで、有名施設のミニチュアを観賞することで、旅行気分を味わうという風習があったようです。

このシュテファンドームの巨大模型も、そのような目的で製作されたようです。

この模型ですが、Karl Lueger氏60歳の誕生日に、Ludwig Zatzka市議からウィーン市に寄贈され、ウィーン市のコレクションとなりました。

Karl Lueger(カール・ルエーガー)氏はオーストリア・ハンガリー帝国の政治家で、1895年から4期にわたりウィーン市長を務めました。

2020072815当時、ウィーンでは高い人気を集めており、カール・ルエーガー広場、カール・ルエーガーリングなど、ルエーガーの名前を冠した場所があるのはご存じのとおりです。

寄贈された模型は、長い間、市庁舎に展示されていたそうですが、その後、Karlsplatzのウィーン博物館に移されました。

しかし、同博物館には巨大な模型を展示できるスペースがないため、1974年、シュテファンドームに寄贈されました。

ところが、シュテファンドームでも展示するスペースが確保できないため、屋根裏部屋に保管。一般の人の目に触れることはありませんでした。

2020072816今回、Karlsplatzのウィーン博物館改修工事が始まりましたが、2023年の改装工事完了後、同博物館中央ホールに展示される予定です。

という訳で安住の地が見つかったシュテファンドームの巨大模型ですが、7月27日、シュテファンドームの屋根裏部屋から、模型が搬出されました。

しかし、そのままでは搬出不可能なので、専門家が60のパーツに分割の上、18個の木箱に収納され、屋根裏部屋の開口部からグランドフロアーへ下ろされました。

ウィーン博物館の改修工事完了までは、ニーダーエスターライヒ州Himbergにある博物館の保管庫で保管されます。

新聞報道によると今回の搬出作業には、Michael Ludwig市長も立ち会っています。この模型ですが、2023年のお披露目が楽しみです。

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