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July 07, 2020

愛犬と住民の良い関係を目指して

2020070601基本的に梅雨がないオーストリアは、日本よりも一足先に夏が来たような感じです。ウィーンも晴れると30度近くまで気温が上がります。

今日は「七夕」ですが、ウィーンでは7日の夕方以降、雲が広がりそうで、星空が見えるかどうか、微妙なところです。

さて、今日は「愛犬の話題」をお届けしましょう。

このブログでも、良く取り上げているオーストリアの愛犬(飼い犬)。

Feriが、ウィーンに行くようになって驚いたのは、地下鉄や路面電車などの公共交通機関に愛犬を連れて乗っている人が結構多いことと、愛犬同伴で利用できるレストランやホイリゲが多いことでした。

さすがにスーパーマーケットや食料品店に関しては、衛生上の問題もあるため、愛犬の入店はできませんが、日本と様相が違うことに、良い意味で衝撃を受けました。 2020070602このように愛犬を連れて行くことができる場所が多い最大の理由は、「躾がしっかりできている」こと。

愛犬のソーシャルスキルが高いことが、愛犬の自由度を高めたと言っても良いでしょう。権利と義務はセットになっているのは、洋の東西を問いません。

今までは、別に法令で各種規制を義務づけなくても、オーストリアの愛犬家は、愛犬のソーシャルスキルを高める訓練をしっかりしていた訳です。

それが大都市ウィーンで愛犬と住民が共存できる道であることを、皆が自覚していた訳です。Feri個人としては、このような暗黙のルールが機能しているのは素晴らしいことだと思います。

2020070607しかし、このところ残念なことですが、犬による事故(事件)も増えるようになってきました。

その背景をFeriは詳しく調べた訳ではありませんが、ウィーンなどの場合、価値観や考え方の違う人が海外から流入したことも影響しているのかもしれません。

その結果、このブログでもご紹介したように、「特定の大型犬」の飼い主に対するライセンス制導入、各種ルールの明文化が行われました。

さて、ウィーンでは7月1日から2週間にわたって警察とMA60(ウィーン市獣医・動物福祉局)などが連携し、飼い主に対する指導を実施中です。

2020070603これは、スタッフが飼い主に対して、飼育ライセンスを取得しているか、登録はしているか、口輪やリートの着用に代表される各種ルールを遵守しているか、予防接種をしているかなどをチェックするものです。

当局の発表によると、ウィーンでは現在、56000頭の犬が飼われており、大型犬のライセンス保持者は7877名となっています。

本当は、このような指導強化は、ウィーン市としても本意では無いと思いますが、事故が増えている状況を考えると、住民との共存を図る上で、やむを得ないのでしょう。

なお、ウイーンで、愛犬に課せられる主なルールは、以下のとおりです。

2020070604-通りや広場などの公共の場所、一般公開されている家、庭、レストランの一部では口輪を着用するかリートでつなぐことが義務づけられています。

-フェンスで囲われたドッグラン以外では、指定大型犬には口輪とリートが義務づけられています。なお、ドッグランでも指定大型犬は口輪の着用が義務づけられています。

-指定大型犬の飼い主は、散歩の際、アルコール制限が課せられます(1リットル中のアルコール濃度が0.5mg)。

-一般の公園では、すべての犬はリートでつなぐことが義務づけられています。

-飲食店やイベントなど多くの人が集まる公共の場では、すべての犬に口輪の着用が義務づけられています。

-「犬の糞」の処理は飼い主に義務づけられています。放置した場合は50Euroの罰金が科せられます。

2020070606もっともウィーン市では規制だけではなく、愛犬家と愛犬のための取り組みを多数、推進しています。その一つが多くの公園に設定されているドッグラン(Hundezonen、194箇所、約130万平方メートル)。日本でも民間のドッグランはありますが、公営の公園に開設している点がポイント。

また、これから暑い時期になると、犬は大変です。そこで、犬用の水浴場も開設しています。有名なのはドナウ島のHundestrand Nord(14000平方メートル)で、愛犬家と愛犬が同時に水浴を楽しむことができます。

2020070605今回は、大人の飼い主に対する指導ですが、ウィーン市では子供の頃から、上手に犬に接する方法や犬を飼うために必要な教育を実施しています。将来の飼い主に対する教育は大切ですね。

この他、Tiersutzchombudsstelle Wien (TOW)では、犬認定試験を実施しています。試験に合格した愛犬家は、1年間のHundeabgabe(72Euro)が返金されるそうです。

本来は規制や指導を実施しなくても、犬と住民が良い関係を築くことができれば良いのですが、現状を考えるとやむを得ないのかもしれません。

何しろ、「愛犬の一生は飼い主によって決まってしまう」訳ですから。

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