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August 27, 2020

Nightjet用メンテナンス施設を新設

20200826101今日は「ÖBBが運行する夜行列車NightJetの話題」をお届けしましょう。

日本では定期の夜行列車は事実上、壊滅状態ですが、このブログでもお伝えしているようにヨーロッパでは環境保護運動の一環として、環境負荷が少ない鉄道利用が促進されています。

その一つが、夜行列車の見直しです。国鉄が上下分割方式で民営化されたため、他国の運行会社が列車を運行することが可能になりました。

ÖBBが運行する夜行列車NightJetですが、今やウィーンは「EU夜行列車のハブ」となっています。

202008261022020年1月、ウィーン-ブリュッセル間が開設され、19路線となりましたが、12月にはウィーン-アムステルダム間が加わる予定です。

現在、NightJetは在来車を使用して運行されていますが、ÖBBでは13編成の新車を導入するプロジェクトを進めており、2022年にはサービスレベルが向上する予定です。

今回、掲載した車内のイラストは、その新型寝台車の客室デザイン案です。

20200826107機能性に富んだ構造、デザインが特徴で、料金にもよりますが、これが投入されると一気に競争力が増しそうな気がします。

これを踏まえて、ÖBBTechnische Servicesでは、この度、Simmering工場にNightJet用の新しい保守施設建設を開始しました。

20200826104ÖBBのSimmering工場は定期的に車両の保守を行う施設(修理工場)で、150年以上の歴史を誇ります。

ÖBBの本線経由でHauptbahnhofからFlughafen Wienへ向かう場合、Hauptbahnhofを出発してしばらくすると左手に見えてくる施設です。

現在、Simmering工場では、年間25編成のRailJetと約130両の長距離列車用客車のオーバーホールが行われています。

20200826106Simmering工場に新設される施設は、新しいNightjet車両を保守するためのもので、総面積5500平方メートル、長さ235メートルの研修庫(2線)が設置されます。

また、ケータリングビルディングも併設されます。

大規模なオーバーホールだけでなく、日常的な検査を効率的に行うための各種設備が設けられます。

20200826105なお、こちらでは、基本的に作業員が立って作業ができるように、保守用線路の周囲が掘り下げられている他、台車交換装置なども設けられる予定です。

また、日常的なメンテナンスも可能なように汚物処理装置も設置されています。

本施設の完成は、新型車両が導入される2022年3月に完成予定。総工費は4000万Euro。

ところで、ÖBBの場合、車両のメンテナンスを行う組織も別会社(ÖBBTechnische Services)になっているのですね。

20200826103航空会社の中には、整備部門を別会社に分離して、独立した経営を行っているところがありますが、それと同じ発想のようです。

最近、日本のJRでは車両を製造する会社を傘下に収めるケースがありますが、従来から直営でやっている修理工場を別会社にするという発想はないかもしれません。

2枚目の写真は関係者の皆さまが出席して行われた起工式の模様です。「鍬入れ式」ならぬ「ドリル入れ式」といった趣です。

最後に新しいNightJetのプロモーションビデオをお目にかけましょう。

 

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