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September 08, 2020

Koralmbahn のMittlern新駅が9月7日、開業

2020090702日本では大型台風10号が九州付近を通過しましたが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。Feriも九州にはお取引先も含めて知人が多いので、心配です。

さて、今日は「ÖBBの新線部分開通の話題」をお届けしましょう。

現在、ÖBBが進めている大規模プロジェクトがGraz -Klagenfurt間を最短45分でダイレクトに結ぶKoralmbahn(コラムル線、127km)という新線です。

このプロジェクトの中核となるKoralmtunnelは、このブログでもお伝えしたように2020年6月17日、北トンネルが貫通し、大きな山を越えました。

2020090701もちろんトンネル建設だけでなく路線全体の建設工事も平行して進められていますが、9月7日、クラーゲンフルト側の新線でPribelsdorf-Mittlern間(4km)が開通し、新しいMittlern駅が営業を開始しました。

なお、Pribelsdorfに駅はなく、この街にある新線と在来線の平面交差区間で新線へ乗り入れる形になりました。

航空写真は平面交差区間ですが、上から下に伸びているのが新線、横に伸びているのが旧線です。

Koralmbahn の新線区間で駅が開業するのは初めてなので、ÖBBでは「Koralmbahnのマイルストーン」と位置づけています。

2020090705同区間が先行開業した理由は、在来線とルートが重なるためです。つまり、今後、工事を円滑に進めるため、部分的に新線への切替を早期に行ったという訳です。

現在、Mittlern駅はKärnten S3(Klagenfurt-Weizelsdorf間)のルートにある駅で、同線は月曜日から金曜日まで1時間間隔で運転されています。

新しいMittlern駅はKoralmbahnに設けられる23駅の一つで、完全バリアフリー仕様で建設されました。

最近のÖBBのスタイルに則り「Park&Ride」方式が採用され、約40台分の駐車場が併設されています。また、自転車やバイク用の屋根付駐輪場も設けられています。

2020090704Googleの航空写真を見ると、街に近い場所にある旧駅と森を貫く新線の途中にある新駅(下側)はかなり離れていますが、今回の新駅開業に伴って新たに連絡道路(地下道を含む)が建設されました。

新駅では路線バスと鉄道のシームレスな接続も考慮されており、専用ロータリーが建設されました。

なお、Koralmbahnの建設に当たって、ÖBBでは環境保護、生態系保護にも力を入れており、今回の新駅建設に際しても様々な対策がとられています。

2020090703Koralmbahnは、オーストリア内のみならず、ヨーロッパで最大級の新線建設プロジェクトで、総延長130キロ中、47キロがトンネルで、橋梁が100箇所以上あります。日本の新幹線を思わせる仕様ですね。

新駅の航空写真を見ると森を突っ切って線路が真っ直ぐに延びていることがわかります。

環境保護に熱心なオーストリアのことですから、生態系保護も含めて、新線建設には、かなり厳しい条件が課せられたと思います。

2020090706なお、Koralmbahnは2025年に開業予定です。同時にKärnten S-Bahnの路線も再編成され、路線図のように現在のS3は、S1に統合される予定になっています。

2025年のダイヤ改正は、恐らくÖBBにとって、大規模な内容になると思われます。

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