Neubaugasseのリニューアル工事完成
日本の皆さまには馴染みが薄いかもしれませんが、Neubaugasseは、約450の企業が集まるウィーンで最も有数なショッピングストリートの1つです。
Mariahilfer Straßeと交差しているため、いつもお客さまで賑わっています。
このブログでもお伝えしましたが、路線バス13Aを一部運休にしてリニューアル工事を進めていたNeubaugasseですが、9月3日「Kühle Begegnungszone Neubaugasse」として生まれ変わり、オープンしました。
まだ、細かい仕上げは残っていますが、9月7日の新学期から13Aは元のルートで運行が再開されます。
今回のリニューアル工事では、Neubaugasseが、Mariahilfer Straßeでもおなじみのミーティングゾーン仕様に改められたのが大きなポイント。
ミーティングゾーンはMariahilfer Straße-Burggasse間(800メートル)で、道路は新しく舗装され、歩道と車道の段差がなくなりました。いわゆる完全バリアフリー仕様です。
今回の道路改修では、雨水を地中に浸透させるため、花崗岩の石畳が使用されています。
さらにミーティンゾーンには新しく樹木29本が植えられた他、大型プランターには多年草が植えられています。
ちなみに左の写真はリニューアル工事前の様子です。歩道と車道に段差があるのがわかると思います。また、右の写真は改修前ですが、道路幅が狭かったこともあり、樹木の姿はありません。
完全バリアフリー仕様になったことで、シャニガルテンのスペースも拡大されました。
今回の改修では、同時にクールゾーン化も図られ、ミストシャワーや水飲み場などが設置されました。
ミーティングゾーンは歩行者専用ではありませんが、自動車の最高速度は20km/hに制限されています。
自転車は、一方通行から除外されており、今回、新しく駐輪場も開設されました。
リニューアル工事は、2020年1月から開始されましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で約4週間、工事が中断されました。
道路のリニューアルに合わせて、送電線や水道管などの地下設備も一新されています。
合わせてSiebensterngasse /Westbahnstraßeエリアの路面電車49系統の交差点レールも更新されました。これは、地下鉄U2建設に伴う準備工事です。
Feriもよくお世話になる路線バス13Aは、ウィーンでも最も利用者が多い路線ですが、新学期が始まる9月7日からNeubaugasseのミーティングゾーンを通るルートに戻されます。
なお、13Aは従来、Alser Straße/Skodagasse行きの場合、Mariahilfer Straßeの一部を走行していましたが、今回は左の路線図のようにAmerlingstraßeからMariahilfer Straßeを横断し、直接Neubaugasseに乗り入れる形に変更されました。
この結果、Mariahilfer Straßeから路線バスは姿を消しました。
また、Neubaugasseには改修工事前のように上下の13Aが運行されています。
9月3日には、Michael Ludwig市長、Birgit Hebein副市長、Markus Reiter7区区長、Walter Ruck商工会議所会頭といった関係者が出席して、リニューアル完成記念セレモニーが盛大に行われました。余談ですがMarkus Reiter区長はBirgit Hebein副市長と同じ緑の党所属。
このセレモニーの写真を見てFeriが驚いたのは、かつて13Aで運行されていた2階建てバス(Type DD 2FU、1961年に10両が製造され、1979年に全車が廃車)が13Aの方向幕を掲出して特別参加したことです。
このバスは、現在、ウィーン交通博物館に保存されていますが、よく引っ張り出してきたものです。
昔を知るものとしては、懐かしさで一杯。関係者もやることが粋ですねぇ。
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