新型コロナ渦でオーストリアの不動産事情も様変わり
今日は「オーストリア人の生活志向が変化したという話題」をお届けしましょう。
日本でも新型コロナウイルス渦のため、人の生活パターンが大きく変化していると思います。例えば、通勤に使う鉄道で時差通勤が増えた、夜の呑み会が減り「家呑み」が増えたなどなど‥
オーストリアでも新型コロナウイルス渦により生活志向が大きく変わりました。特にロックダウン以降、オープンスペースや緑地での生活に対するニーズが急増しています。
ウィーンの不動産ポータルFindMyHome.atによると、郊外や農村部に対する問い合わせが前年比35%も増えているそうです。
また、不動産専門家は、“新型コロナウイルス渦は、生活の条件を変えてしまいました。人々は田舎に住みながらも、都心から近い場所に住みたいと考えています”と分析しています。
要するに“「三密」を避けてゆったりと生活したい”と考えている人が多いということでしょう。
注目を集めているエリアは、ウィーンに接しているニーダーエスターライヒ州の地域です。
具体的にはMödling、Gänserndorf、Mistelbach、St. Pöltenなどの人気が高いとか。
この他、Schwarzenbach an der Pielach、Vösendorf、 Groß-Engersdorf in Mistelbach、Velm-Götzendorf im Bezirk、Zwölfaxingなども注目されています。
現在、ウィーン周辺では多くの新築住宅が建設されていますが、その中には補助金が出るものもあります。
人工湖、独自の地産地消とレジャー施設を備えた街、目の前に自然があるというコンセプトは、家族連れにとって魅力的な存在になっているそうです。いわゆる「田園都市」ですね。
郊外の都市に加えて人気を集めているのが、湖に面したウォーターフロント。
人気が高い湖はSteinbach am Attersee、St. Kanzian am Klopeiner See、Mattsee in Salzburg、Podersdorf am See、Neusiedlerseeなどだそうです。
ウォーターフロントが人気を集めている背景は、ロックダウンによる移動制限の影響ではないかと不動産専門家は分析しています。何となく気持ちはわかりますね。
続いて気になるのは価格。需要と供給で賃貸料や購入価格が変動するのは、こちらの不動産も同じです。
特にウィーン郊外では価格が高騰しています。
Mödling、Baden、Klosterneuburg、Korneuburgなどの家賃は1平方メートル当たり15~19Euroになっているそうです。購入価格については1平方メートル当たり平均7300Euroだとか。
また、Mondseeのウォーターフロントでは、家賃が1平方メートル当たり22Euro、購入価格が1平方メートル当たり8610Euroに高騰しているそうです。
確かにFeriお気に入りの良い場所ではありますが‥ため息しか出ませんねぇ‥
逆に人気のエリアながら手頃な価格なのがニーダーエスターライヒ州。購入価格は平均700~1200Euro(1平方メートル当たり)。
Hornでは1平方メートル当たり668Euroで戸建てを購入することが可能です。
街好きの方には、ウィーンからほど近い人気地区Gänserndorf(がお勧め。ここでは平均1平方メートル当たり1200Euroで購入が可能だそうです。実際、2000年代に入って人口が急増しています。
ただ、こちらの住宅は基本的に大きい(広い)ため、単価が比較的リーズナブルでも、結構、取得費用がかかると思います。
余談ですが、Feriの友人ご夫婦はWiener Neustadt Stadtに近い小さな街で戸建て住宅にお住まいです。
自然が豊かなところですが、ウィーンまでÖBBで1時間30分ほど。もしかしたら、今はウィーン子にとって垂涎のエリアになったのかもしれません。
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