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September 16, 2020

ÖBBの燃料電池車両 営業試験運転を実施中

2020091600 最初に新型コロナウイルス関連のニュースから。連邦政府は9月14日にWien、Innsbruck、Bludenz、Dornbirn、Neunkirchen、Mödling、Kufsteinでコロナ信号(Corona-Ampel)を、オレンジに変更しました。また、図のように黄色のエリアが拡大されました。

セキュリティレベルが1ランク上がる訳です。実際、9月に学校が始まり、劇場も公演を開始するなど、人の動きが活発になってきました。その影響で、地域によっては感染者が増えているための対応です。

ただ、当初、計画されていた大幅な規制は行われない模様です。また、ザルツブルク州、ケルンテン州、ブルゲンラント州は緑のままです。

2020091411さて、今日は「ÖBBの燃料電池車両の話題」をお届けしましょう。

2020年5月の当ブログで、大容量バッテリーを搭載し、電化区間と非電化区間の両方を走ることができる車両「CityJet eco」をご紹介しましたが(詳しくはこちらから)、遂に燃料電池車両の営業試運転が始まりました。

この車両は大手鉄道車両メーカーAlstomが製造した「Coradia iLint」(コラディア・リント)の燃料電池バージョンで、世界初の量産型水素燃料電池駆動鉄道車両です。

2020091412最高速度は時速140km/h、水素タンク(90kg2本、屋上に設置)満タンでの航続距離は600~800kmです。

ドイツ語では「Wasserstoffzug」と言われますが、水素で走る訳ではなく、「水素」と空気中の「酸素」を反応させて発電し、その電力でモーターを駆動します。

「Coradia iLint」は110kWhのリチウムイオン電池も搭載しており、燃料電池で発電した電力は、この二次電池に蓄えられます。

2020091413また、電力回生ブレーキを装備しており、減速時に発電した電力は二次電池に充電されます。

ÖBBが今回、レンタルで導入した「Coradia iLint」の形式は654型(2両編成)ですが、今回の営業試運転に際して、メーカー標準塗装から、前面部分だけ独自の塗装(ステッカー仕様)に変更されました。

2020091416営業試運転区間はWiener Neustadt-Puchberg間、またはGutenstein間で、2020年9月12日から11月26日まで、実際の営業列車で乗客を乗せ、試験運転を行っています。

また、曜日によってはWien Hauptbahnhofまで顔を出します。

2020091414この区間が選ばれた理由は、線形が厳しく、将来の本格導入を見据えて、路線適合性や使い勝手を試すには最適と判断されたためです。

このプロジェクトは気候エネルギー基金の支援を受けており、VERBUND AG、Shift2Rail Joint Undertaking、AIT(Austrian Institute of Technology)、HyCentAといった組織の協力を得て行われています。

ÖBBでは、この車両を積極的にアピールするため、ダイヤを自社のWebサイトで公開しています。

2020091415余談になりますが、今回、試運転区間となった路線の沿線にFeriの友人が住んでいます。もしかすると友人の方がFeriより先に試乗のチャンスが来るかもしれません。

また、燃料電池車両は、水素を充填するための施設が必要ですが、今回はWiener Neustadt駅構内に仮設のスタンドが設けられました。

ÖBBでは、2030年までに列車運行時に排出される二酸化炭素をゼロにする方針を打ち出しています。

そのため、非電化区間の電化、ディーゼルカーに代わる排出ガスを出さない車両(燃料電池車両や蓄電池電車)の導入を検討しています。

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