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September 02, 2020

Bambiのふるさとアッターゼー

2020090104こちらでは9月から新学期が始まりますが、新型コロナウイルス渦のため、例年とは違ったスタートになるようです。

さて、日本はもとより、オーストリアでも人気が高い「ディズニーのアニメーションにまつわるお話」をお届けしましょう。

最近でも定期的にアニメーションの新作を発表するディズニーですが、Feriが子供、すでに多くの作品が世に出ていました。すごい歴史ですね。

物語の内容については、正直、よく覚えていないのですが、「バンビ」が印象に残っています。というのは、何故か、子供の頃、自宅に「バンビ」の陶器製フィギュアがあったもので‥

2020090101このフィギュアも、どのような経緯で自宅に来たのか、こちらも記憶が定かではありません。恐らく親が買ってくれたのだろうと思いますが、Feriが親におねだりしたのかどうか‥

さて、先日、ウィーン郊外に住む声楽家の友人と久しぶりに話をしていた時、ひょうんなこと~ディズニー・アニメーションの話題になり、彼女もバンビが好きだったということで、ちょっと盛り上がりました。

その際、“ところで、Feriさん、バンビの原作者はオーストリア人だったことをご存じですか?”と言われて、びっくり仰天。

 何しろディズニー・アニメのバンビは北米の森が舞台ですから、オーストリア人が原作者とは考えてもみませんでした。原作者はフェリックス・サルテン(Felix Salten、1869年9月6日~1945年10月8日)氏で、1923年に発表しました。

2020090105原作は「Bambi. Eine Lebensgeschichte aus dem Walde」。「森の中の物語」というニュアンスの作品ですが、残念ながら発表された時は、全く見向きもされなかったそうです。

その後、別の出版社から世に送り出されて、世に知られ、最終的にディズニーが「バンビ」というタイトルでアニメーション化。これで大ブレイクしたものです。

アニメーションのキャラクターは、ディズニーらしい可愛いデザインで、こちらの方が印象に残ってしまいますが、「生きていくこと」をテーマにした奥の深い文学作品。

それまでの動物文学と異なり、「動物の視点」から周囲の動物や環境、人間を見るという視点が画期的だったと言われています。

可愛らしいキャラクターとはうって変わって、作品の中に登場する「人間」への眼が、時には重く描かれています。

2020090107さて、サルテンは、オーストリアでも有数の避暑地アッターゼーの湖畔で、ある夏、この構想を考えたと言われています。

アッターゼーと言えば、グスタフ・クリムトが晩年、夏季に滞在していたことで知られていますね。今では湖畔にクリムトの博物館も開設されています。

アッターゼーはザルツカンマーグートの一画にある大きな湖で、周囲には森や山が連なっています。

実はFeriの先輩がアッターゼーからほど近い小さな街に住んでいるため、お宅を訪問した際、ご一緒にアッターゼーまで出かけたことがあります。

2020090108その時も話題はクリムトが中心で、サルテンのことは出てきませんでした。

今から考えると、この自然が豊かなアッターゼーの湖畔で「バンビ」の構想を思いついたというのは、何となく納得できるような気がします。

なお、サルテンは、その後、バンビが大人になってからの続編を書いていますが、やはり2作目でも「人間」に対して厳しい視線が向けられているようです。

2020090103原稿をまとめるにあたって、ディズニーのアニメーション「バンビ」の制作年を調べたところ、1942年(日本上演は1951年)でした。

何とFeriが生まれる遙か前の作品。また、続編は2006年に「バンビ2 森のプリンス」とした公開されています。

余談になりますが、原作ではバンビはヨーロッパで一般的な小型のノロジカでしたが、ディズニーのアニメーションでは北米の大型アカシカに変更されています。

なお、原作者のサルテン氏は、ハンガリー出身ブダペスト出身で幼少の頃、ウィーンに移住。その後、ナチスによるユダヤ系市民の迫害を逃れ、アメリカに亡命しました。

1945年、終戦とともにスイスに移り、チューリッヒでお亡くなりになったそうです。カールマン氏と重なりますね。

2020090102それにしても、Feriが子供の頃、気に入っていた「バンビ」の原作者がオーストリア人だったとは‥しかも、後年、自分が気に入った場所の一つ、ザルツカンマーグートにご縁があったとは‥

Feriとオーストリアは、昔から「赤い糸」でつながっていたのかもしれませんねぇ(笑)。

今日はウィーン市内で見かけた「バンビ」の写真をご紹介しましたが、Feriを見ているバンビ。何を思っているのでしょうか?

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