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September 14, 2020

Wiener Linien、最近の話題から

2020091201今日は9月上旬の「Wiener Linienに関連する話題」をまとめてお伝えしましょう。

○42系統にJohann-Nepomuk-Vogl-Platz停留所がオープン
9月4日、Schottentor-Antonigasse間を結ぶ路面電車42系統にJohann-Nepomuk-Vogl-Platz停留所(18区)が開業しました。

これはJohann-Nepomuk-Vogl-Platzのリニューアル工事が完成したため、それに合わせて停留所を新設したものです。

2020091203この停留所はJohann-Nepomuk-Vogl-Platz内にはJohann-Nepomuk-Vogl-Marktがあるため、市場を利用する人にとって便利な停留所。Wiener Linienの発表では、毎日、約3000名の利用者を見込んでいるそうです。

2020091202なお、ギュルテル方面の停留所間の距離を調整するため、Hildebrandgasse停留所が移動し、合わせてEduardgasse停留所に名称が変更されました。

今回の新設で42系統の停留所は10箇所となりました。

○新コンセプトの停留所が完成
次は、このブログでも8月1日付けの記事で計画をお伝えした「Wiener Linienが新しい停留所のコンセプトモデル」(Großstadtdschungel)ですが、9月11日に完成し、お披露目がありました。

2020091207今回、完成したのはDr. Karl-Renner-Ring 沿いにあるParlament(国会議事堂)の向かいにある停留所です。この停留所には路面電車1系統、2系統、71系統、D系統が停車します。

8月1日の記事でもお伝えしたように、従来の緑化停留所は側面だけでしたが、今回は停留所の屋根も緑化されている点が特徴。屋根には16種類の植物が植えられています。

2020091208また、計画段階では紹介されていませんでしたが、停留所全体の大型化も図られました。

これはバリアフリー化を進めるためで、オーストリア障害者協会の協力を得て、デザインが検討されました。大型化したこととで、車いすやベビーカーを利用するお客さまも雨から避けることができるようになりました。

従来以上に自然の植物を植えているため、停留所に設けられた貯水槽に雨水を溜めて、この水を供給するシステムになっています。

都市緑化の新しいモデルとして、今後、注目を集めることになりそうです。それにしても「Großstadtdschungel」とは、すごいニックネームですね。

2020091211○地下鉄駅の表示器にスロープ付き車両を表示
現在、Wiener Linienでは地下鉄駅は全駅バリアフリー仕様(エレベーターまたはスロープの設置)になっています。

また、車両についてはType Vは先頭車の運転台後部の扉に傾斜スロープが取り付けられています。このスロープは停車時、プラットホームとの隙間を埋めるため、車いすを利用している人も自力で乗車、下車が可能です。

ところが、現時点ではType VとType Uは共通運用されているため、駅ではどちらが来るかがわかりません。

そこで、Wiener LinienではU1とU4のプラットホームにある案内表示器にスロープ付き車両がくるかどうかを表示するようになりました。

路面電車の停留所にある電光式の案内表示器に車いすマークが表示されますが、この地下鉄版という訳です。

なお、今後、投入されるType Xは全ての扉にスロープが設置されます。

2020091204 ○新しいWienMobil-Stationenが誕生
Wiener Linienでは、公共交通機関の駅(停留所)と自宅またはオフィス間の「ラスト・マイル」を克服するためのレンタルステーション「WienMobil-Stationen」の整備を進めています。

このブログでもご紹介したことがありますが、大きな特徴は「CityBike」のようにレンタル自転車だけでなく、カーシェアリングをはじめ様々なパーソナル交通機関の利用が可能になっている点です。

今回、新たに誕生したのはAmerlingstraße(6区、Mariahilf、U3、13A、14A、57Aが停車、6枚目の写真)とCeija-Stojka-Platz(7区、Neubau、5系統、46系統が停車、7枚目の写真)の2箇所。

2020091205従来、運営主体の違いからWienMobil-Stationenのレンタルバイクは独自システムでしたが、CityBikeの運営主体がWiener Linienに移ったことから、Ceija-Stojka-Platz についてはCityBikeのステーションが併設されています。

それ以外に、E-Rollern(電動キックボード、easy wayまたやTierが運営)、Carsharing(Stadtautoが運営)が利用できる他、充電スタンド(Wien Energieが運営)も設置されています。

設置スペースや需要を勘案して、場所により仕様が若干、異なっています。

2020091206当初、開設されたSimmeringには、自分の自転車を格納できるロッカーが設置されていますが、今回の2箇所については、そのような設備はありません。

逆に電動スクーター(E-Mopedsharing)のレンタル設備が設置されています。

なお、WienMobil-Stationenは、今回、開設された2箇所以外にRochusmarkt(3区)、Simmering(11区)、Richard-Wagner-Platz(16区)に設置されています。

以前も、このブログでお伝えしたようにWienMobil-Stationenでレンタル可能な乗り物の稼働状況はスマートフォンアプリWienMobilに表示され、各プロバイダー経由で予約が可能です。

また、WienMobilのアプリでは、それ以外にもRail&Drive、ShareNow,、Europcar、City Airport Train、Westbahn、Vienna Airport Lines、Funktaxizentralen(無線タクシー)、WiPark-Garagen(公共駐車場)などの情報を得ることができます。

複数の公共交通機関の情報を集約している点が大きな特徴と言えるでしょう。

○トレーニングセンターの拡充計画
Wiener Linienでは、新しい技能職育成を充実させるため、2021年9月からHauptwerkstätte Simmeringに軌道工事系のトレーニング施設を開設することを発表しました。

2020091209Wiener Linienでは、現在、電気工学・電力工学、電子工学、自動車工学、メカトロニクス、金属技術・機械工学、ロジスティクスなどの分野で約240名の実習生をHauptwerkstätte Simmeringでトレーニングしています。

しかし、オーストリアでも「団塊の世代」に当たるベテラン職員の退職が差し迫った問題になっており、トレーニングセンターの充実を図ることになりました。

先日、Michael Ludwig市長がHauptwerkstätte Simmeringを施策し、その際、トレーニングセンターの充実を発表しました。費用は1650万Euroです。トレーニングセンターの拡充により、将来的には480名の実習生をトレーニングすることが可能になります。

2020091210日本でも鉄道の軌道をメンテナンスする人材の不足が深刻になっており、各鉄道会社も頭を悩ませています。

日本の場合、国鉄は分割民営化後、外注化を急速に進めていますが、Wiener Linienの場合、基本的には自前の職員で軌道保守を行う計画のようです。

これは、実習生として教育を受けて、その後、試験を経て、正規職員(技能職)になるという職業訓練制度の違いも影響しているのでしょう。

つまりトレーニングセンターは交通工学系専門学校のような位置づけになっている訳です。ただ、正規職員ではありませんが、Wiener Linienが運営しているため、公共交通機関が無料で利用できるといった特典があります。

なお、日本の場合、正社員として入社後、各職種に必要なトレーニングを段階的に実施します。

なお、2020年秋には72名の新規技能実習生がトレーニングセンターに入所。男性48名、女性14名という構成です。技能職にも女性が積極的にチャレンジするようになりました。

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