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October 12, 2020

変わったお店シリーズ172 謎の自動販売機 SWITCH Tauschautomaten

202010130110月11日に投票が行われたウィーン市議会議員選挙ですが、12日に開票が行われ、結果が、ほぼ判明しました。郵便投票の結果が判明するまでに、若干、時間がかかるため、暫定結果ですが、大きな変化はないと思われます。

グラフをご覧になるとわかるように、現在の市長を擁するオーストリア社会民主党(SPÖ)が強さを発揮。また、連邦政府与党のオーストリア国民党(ÖVP)が復活しました。

緑の党、NEOSも議席を伸ばしましたが、逆に大幅に議席を減らしたのが、全開選挙で大躍進したオーストリア自由党(FPÖ)でした。区によって各政党の得票率は異なりますが、全体的な傾向は変わらないようです。

2020101204さて、スマートフォンを使う方が増えてくると大きな問題になるのが充電。最近では、バーコード決済の普及につれてスマートフォンの使用頻度が高まっている人も多いと思いますが、電源が落ちていれば、○○Payも使用できず、話になりません。そこで、予備の外付けバッテリーを持ち歩いている方も多いのではないでしょうか。

今日はスマートフォンのバッテリーに関連してウィーンで見つけた不思議な自動販売機をご紹介しましょう。

このブログでも度々、お伝えしていますが、オーストリアには「自動販売機大国の日本」では見かけないユニークな自動販売機が設置されています。

その一つが携帯電話のアクセサリーなどを販売する自動販売機だと思います。日本ではコンビニエンスストアなどでも変換アダプターやイヤホンなどを購入できますから、そのような販売形態の違いが影響しているのかもしれません。

先日、所用があって川向こうのFloridsdorfに出かけた時、帰りに駅構内で写真のような自動販売機を見かけました。向かって右側に関しては、市内で比較的良く見かける携帯電話アクセサリーの自動販売機です。

気になったのは、向かって左側。一体になっているところから、自動販売機の一部であることは間違いないようです。

後日、自動販売機に描かれている「SWITCH Powerbank」というブランド名から検索してみました。

2020101202するとユニークなサービスを提供している会社がヒットしました。現在はNeckhaim Automaten GmbHという会社ですが、元々は2018年にGründung der NAGとして誕生。ÖBB構内で携帯電話のアクセサリーを自動販売機で販売していました。

その後、ÖBBの社内調査で、多くのÖBB利用客が、公共の場でスマートフォンや携帯電話の充電を緊急に必要としていることが判明。

そこで、同社ではスマートフォン用外部バッテリーを自動販売機で提供するアイデアを考案します。ただ、このアイデアは、単に外部バッテリーを販売するのではなく、件の自動販売機の左側で使い切った外部バッテリーを満充電した新しいバッテリーと交換できるシステムにしたこと。

20201012012019年初頭、「SWITCH Tauschautomaten」(スイッチ自動交換機)の試作機が完成し、Wiener LokalbahnのGriesfeld駅で実用化試験が始まりました。

実用化試験の結果が両行で会ったことから、既存の携帯電話アクセサリーの自動販売機に併設する形で、SWITCH Tauschautomatenの運用が始まりました。

さて、使い方ですが、まず、自動販売機またはオンラインショップで、専用の外部バッテリーSWITCH Powerbank (容量4000 mAh、出力5.1V 2100 mA、USB接続ケーブル付き)を購入します。お値段は12Euro。

これは通常市販されている外部バッテリーと同様に使用できますし、自分が持っているUSB充電器で充電も可能です。

ただ、SWITCH Powerbankのウリは、街中でSWITCH Powerbankのバッテリーが消耗し、スマートフォンに電力を供給できなくなった場合、SWITCH Tausch-Automatenで満充電のSWITCH Powerbankと交換できる点です。

2020101203使い方ですが、SWITCH Tausch-Automatenに料金(12Euro)を入れます。すると、空きコンパートメントがランプで表示されるので、そのカバーを開けて消耗したSWITCH Powerbankを挿入し、カバーを閉じます。すると、満充電されているSWITCH Powerbankが入ったコンパートメントのランプが点滅するので、そこからSWITCH Powerbankを取り出して、交換完了‥という手順です。

つまり、実際には定期的に新しいバッテリーに交換される訳で、購入と言うより、こちらで流行のレンタル(シェアリング)です。

街中には充電スタンドもありますが、充電するには時間がかかります。その点、このシステムは満充電したバッテリーと交換するので、待ち時間は不要。

2020101205交換機で回収されたSWITCH Powerbankは定期的に会社がチェックし、常に最良の状態の交換バッテリーが交換機で提供されています。バッテリーは事実上、消耗品ですから、常に状態の良いものを使えるというのは精神的に良いですね。

また、同社では、環境に配慮して充電にはグリーン電量を使用していると表明。現在、ウィーン市内のÖBB駅構内を中心に展開しています(Wiener Neustadt Hauptbahnhof、Flughafen Weinなどニーダーエスターライヒ州でも一部、展開中)。

今後、オーストリア全土で展開するようになると、利便性が非常に高まると思います。

ところで、このシステムを開発した代表者はオーストリアの「2Minuten2Mio」というテレビ番組にも出演しています。

この番組はオーストリア版「マネーの虎」で、オーストリアの有名企業家の前で、持ち時間2分間で事業計画のプレゼンテーションを行い、そのアイデアを企業家が評価。資金を提供するという番組。こちらでは人気があるようで、現在、第7シーズンを放送中です。

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