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October 07, 2020

ÖBBが安全キャンペーン「Takecareyourself」を実施中

2020100601今日は「ÖBBの安全キャンペーンの話題」をお届けしましょう。鉄道は他の交通機関に比べて安全性が高いという特性がありますが、それでもお客さまや利用者が関連した事故は皆無ではありません。

残念ながら、昨年、オーストリアでは12名が鉄道事故に遭っており、10名が命を落としています。また、踏切事故は63件、発生し、1名が亡くなり、2名が重症、2名が軽症を負っています。

事故の要因は様々ですが、残念ながら、お客さまや利用者の不注意によるものもあります。このブログでも、利用者を啓蒙するため、ÖBBが制作したポスターをご紹介したことがあります。

ところで、青少年が「鉄道での安全」に関する十分な知識持たないために事故に遭うケースも‥

このような背景を踏まえて、ÖBBでは毎年、事故撲滅を目的とした安全キャンペーンを実施しています。対象はもちろん利用者すべてですが、ÖBBが特に力を入れているのが、青少年に対する啓蒙活動。

2020100602キャンペーンのコンセプトは「個人の責任」です。オーストリアでは、青少年は、自分の考えに基づいて人生を切り開いていくことが推奨されています。そのためにも、ÖBBでは「鉄道での安全」についての基本知識を備えることが重要であると訴えています。

例えば、列車が非常停止するまでの距離です。100km/ hで走行する貨物列車は、停車するのに約700〜1000メートルの距離が必要です。

それに対して、道路との摩擦係数が高い自動車の場合、同じ速度で走行していても90メートルほどで停止できます(もちろん列車は重量が重いという背景もありますが‥)。

2020100605ÖBBは電化区間が多いですが、架線電圧を知っている方は少ないでしょう。こちらの家庭では230Vが一般的ですが、鉄道の河川に流れている電気は15000V。家庭用電源の65倍。

当然、接触した場合は命はありません。また、接触しなくても、接近することでフラッシュオーバーが発生して、電気ショックを受けることがあります。

さすがに架線に触れる人は少ないですが、接近して電気ショックを受けるというケースは、間々あります。

日本でも、地方の交流電化区間の踏切で、釣り人が持っていたカーボンファイバー製の釣り竿が架線に近づき、感電したというケースもあります。

ÖBBでは、こういった基本的な知識を供えていれば、事故につながる危険な行動を抑止できると考えている訳です。

2020100603従来は学校などを巡回してÖBBの担当者がセミナーなどを実施していましたが、今年は新型コロナウイルス渦のため、キャンペーンの展開が変わりました。

まずは対面式のセミナーに代わって登場した「バーチャル安全セミナー」の実施。起こりうる危険な状況を映像化したビデオを提供しています。

今回の重点ポイントは、「線路横断禁止」、「プラットホーム上での注意」、「架線に注意」、「踏切横断に注意」。

2020100605日本では通常考えられませんが、こちらではプラットホームの高さが低いため、反対側のプラットホームへ行く場合、地下道を利用せず、線路を横断したくなる衝動に駆られる人が多いようです。

低学年向けは興味深いキャラクターを仮想的に登場させて、興味を引かせる構成になっています。

また、安全啓蒙ビデオのメイキングビデオも公開されています。こちらではビデオに登場する青少年のインタビューを交えて、安全確保の重要性を訴えています。

この他、今回、ブログでご紹介した啓蒙用のポスターや小冊子なども提供しています。青少年の皆さんが、不注意により事故に遭うのは避けたいものだけに、こういった活動は大切だと思います。

 

 

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