臨時更新 ウィーンでテロ発生
11月2日夜、ウィーン市内6箇所で武装勢力による無差別テロが発生し、犠牲者が出ているようです。現時点では、1名が死亡、15名が負傷し、病院へ収容されました。
最初の攻撃は20時頃で、場所は市内中心部Seitenstettengasseで、ウィーンのユダヤ人共同体(IKG)付近と報道されています。
連邦政府の発表によると、その後、Morzinplatz、Salzgries、Fleischmarkt、Bauernmarkt、Grabenでテロリストによる襲撃が行われた模様です。
連邦政府のKarl Nehammer内務大臣によると、自動小銃で武装したテロリストは市内を逃走中。また、未確認ですが爆発物を所持している情報も出ています。
当局は、住民は自宅または滞在先から出ないように呼びかけています。現在、警察の特殊部隊と連邦軍特殊部隊も出動し、重要施設の警備とテロリストの確保に努めています。
また、ウィーン警察は事件現場の写真や動画をSNSで公開することは、関係者に危険を及ぼす可能性が高いので、自粛するように呼びかけています。同時にテロリスト確保のため、警察当局に写真や動画の提供を呼びかけています。
テロ事件を受けて、ウィーン中心部は警察が封鎖しており、Wiener Linienは、地下鉄U1、U2、U3、U3は中心部の駅を通過扱いにしました。
さらに市内中心部を通る路面電車の運行経路変更、運航区間短縮が行われています。解除される時期は未定です。
ロックダウン前夜なので、飲食店や劇場は通常どおり、営業中でした。
そのため、多くの人が市内の飲食店などに繰り出しており、テロリストは2015年のパリでのテロ事件に倣い、ソフトターゲットを攻撃対象にしたのではないかという見方が出ています。
ORFではテロ発生直後から生放送の特別番組を組み、政府関係者のインタビューを含む各種情報を提供しています。同番組でSebastian Kurz首相は、訓練された組織による「明確なテロ攻撃である」と述べています。
日本では、このような大事件が発生すると、記者クラブを対象とした記者会見を開くのが一般的ですが、こちらでは、その前にORFの特別番組に関係者が出演し、インタビューに答える形式が採用されています。

なお、その後、改めて、記者会見が開かれます。深夜には内務大臣と警察幹部の記者会見が開かれ、この模様も中継されました。
まだ、テロリストが確保されていないため、犯人グループの人数、テロの背景などは全く不明ですが、11月2日の夜、ウィーンは大変なことになっています。
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Comments
Feri様、ご無事で何よりです。このような事件が起こり言葉もありません。
貴ブログは、他州在住の当方にとってもいつも貴重な情報源です。どうか気を付けてお過ごしください。
Posted by: unpanman | November 03, 2020 10:38