NeuLeopoldau再開発プロジェクト
11月24日、ウィーン市議会が開催され、正式に新しいウィーン州(市)政府が発足しました。
写真は、新しい州政府のメンバーです。前政権から引き続きとどまっているメンバーもいらっしゃいますが、担当が交代しています。
昨日お伝えしたケーブルカー建設計画に代表されるように各種政策が、これから進められることになります。
さて、今日は「アパートの話題」をお届けしましょう。ご存じのようにウィーンは、現在、深刻なアパート不足に陥っています。
最近、完成した21区NeuLeopoldau地区の物件「Blickpunkt 21 - Leopold」も、その一つ。
Marischkapromenadeにある118戸の補助金付き賃貸アパートです。建物の1階には食料品店が入居しています。アパートは4階から6階という中層で、各戸は2から4室で構成されています。
Leopold地区では、2019年5月以降、ガス製造工場跡地(13.5ヘクタール)を活用した再開発プロジェクトが進められています(左の図が全体構成です)。
主に若い入居者を想定したプロジェクトで、周辺住民も参加したワークショップで、コンセプトが練りあげられました。
現在、2022年の完成を目指して、総戸数1400戸のアパート(その内、補助金付きアパートは1000戸)や商業施設、公共施設の建設が鋭意、進められています。今回、入居が始まったアパートは、その一部です(全体構成図のLが「Blickpunkt 21 - Leopold」です)。
歴史を大切にする街ウィーンらしく、旧ガス製造工場の建物も一部、保存され、公共空間として活用しています。
こちらの住宅団地なので、中層住宅が中心で、公共緑地を十分にとった緑の多いレイアウトが特徴です。
ただ、元々、ガス製造工場だったため必ずしも交通の便が良くありません。最寄り駅はS BahnのSiemensstrasse駅ですが、徒歩だと10分。
そこで、Wiener Linienはアパートの入居開始に合わせて、バスルートの一部を変更しました。
また、脱自動車を目指すウィーンらしく、S Bahn駅とNeuLeopoldauを結ぶ自転車専用レーンも整備されました。
NeuLeopoldauプロジェクトには、複数のデベロッパーが参加していますが、今回、「Blickpunkt 21 - Leopold」を建設したARWAGはWien Holdingも出資している会社です。
ウィーンで手ごろな価格のアパートを提供することを目指している会社です。プロジェクト開発・企画から、施工、賃貸・販売、管理、ビル管理まで幅広いサービスを提供しています。
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