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November 24, 2020

Ottakring-Hütteldorf間ロープウェイ建設プロジェクト

2020112311ウィーン市でSPÖとNEOSの連立政権が発足して、新しい政策案が多数、打ち出されました。その一つが、「新しい公共交通機関の建設計画検討」です。

何と、Feriのお散歩コースであるOttakring-Hütteldorf間に公共ケーブルカー(Seilbahn)を建設しようというものです。

これは、かねてからNEOSが提唱していた計画(2017年に発案)で、今回、政権入りしたことで、建設の可能性について、今後、2年間で検討に入ることが発表されました。

2020112312ORFのニュースによると計画では、図のようにOttakring駅からWilhelminenspitalへ向かい、Ottakringer Bad、Otto-Wagnerエリアを経て、Linzer Straßeを通り、Hütteldorf駅へ至るルートです。

丘の中腹に建設するようなプランです。NEOSは、1時間に2000人を輸送できるとしています。現在、Ottakring駅-Otto-Wagnerエリア間には路線バス48A(連節式)が運行されています。

2020112314このプランが生まれた背景は、Otto-Wagnerエリアある病院を移転させ、その跡地にCentral European University(CEU、中央ヨーロッパ大学)が移転してくる計画があるため、従来の路線バスでは輸送力が不十分であると判断しているようです。

2020112313CEUは、1991年に創立された英語で授業を行う国際的な私立大学院大学で、現在は、ハンガリーのブダペストにキャンパスがあります。

この計画に対してウィーン工科大学のGünter Emberger氏は、費用対効果を考えると適切ではないと批判的です。

このエリアはFeriも良く知っていますが、Günter Emberger氏は路線バス、路面電車、S Bahnなどが完備しており、従来のネットワークを充実させることで、十分対応できるとORFの取材で述べています。

 2020112315そもそもワインハイキングのコースにもなっている非常に自然が豊かな「ウィーンの森」に隣接した場所にロープウェイ建設など、どう考えても尋常ではありません。

案の定、ORFのニュース番組でインタビューを受けた地元の皆さまも批判的でした。この他、実際問題としてWiener Linienがロープウェイ運行の経験がなく、ノウハウ導入にもコストがかかることも指摘されています。

2020112316一方、当事者であるNEOSは、観光客にも魅力ある交通機関になると言及しており、他の区間でもロープウェイ建設の検討を行いたいとしています。ちなみに2017年にNEOSがアイデアを提唱した際の建設コストは最大7000万Euroでした。

ところで、ウィーン市内のロープウェイですが、一時、商工会議所が中心になってカーレンベルクに建設するプロジェクトがありました。

ただ、こちらについても、その後、具体的な動きは見えてきません。

2020112317景観を大切にする住民が多いことを考えると、周辺部にロープウェイを建設することに対して、反対する人が多いような気がしますね。もちろん、乗り物好きのFeriも景観を考えると反対です。

余談になりますが、ウィーンでは、かつて路面電車に代わる都市内の高速大量輸送交通機関として、地下鉄とモノレールが検討されましたが、結局、地下鉄が採用された経緯があります。

まだ、検討段階なので、建設が決まった訳ではありません。また、具体的な計画が出た場合でも環境アセスメントなどが必要なので、事は簡単には進まないと思います。

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