ロックダウン解除後の音楽界は‥
11月の当ブログは、11月3日に1500近いアクセスを頂きました。多くの皆さまにご来場いただき、改めてお礼申し上げます。
さて、今日は「音楽の話題」をお届けしましょう。すでにご存じのようにロックダウンのため、各劇場は現在、全ての公演が中止となっています。
現時点では、ロックダウンは12月6日までなので、12月7日以降、劇場が再開される可能性がありますが、連邦政府から具体的なアナウンスが出ていない状況です。
見通しが不透明な中、連邦政府に業を煮やしたウィーン国立歌劇場は観客の入場可否を問わず、ORFと協力して12月に5つの作品をテレビとラジオで配信することを発表しました。
放送されるのは「Tosca」、「Werther」、「Der Rosenkavalier」、「Mahler, live」(バレエ)、「Das verratene Meer」です。
このうちバレエ作品の「Mahler, live」はロックダウン中の12月4日に収録し、タイムシフト方式で当日、配信される予定です。
また、新しいバレエ監督Martin Schläpfer氏によるウィーン初の振付作品「4」の世界初演は、12月8日9時5分からORF2で放送される予定です。
Piotr Beczalaさんの国立歌劇場デビュー作となる「Werther」は12月10日に録音され、2021年1月10日の20時15分からORFIIIで放送されます。
そして、伝統的な演出の「Tosca」にはAnna Netrebkoさんが登場することで注目されていましたが、12月13日にラジオでライブ配信され、同日、20時15分からはタイムシフト方式でテレビ放送(ORFⅢ)されます。
2020/21シーズンのPremiere「Das verratene Meer」は、予定より1日遅れの12月14日に上演され、Play.wiener-staatsoper.atでライブ配信(無料)されることが発表されました。こちらは、ORFではないので、海外でも観ることができます。
2021年の日本公演で上演予定の「DerRosenkavalier」は、12月15日、19時30分からORFラジオでライブ放送されます。
なお、12月18日に収録された「DerRosenkavalier」が、12月27日、20時15分からORFⅢで放送される予定です。
劇場側でも感染拡大に向けた対策をとっており、安全性は高いと強調していますが、これだけは連邦政府の判断待ちなので、何とも言えません。
また、これは決定ではありませんが、Werner Kogler文化担当大臣は、恒例のウィーンフィルのニューイヤーコンサートは開催されるものの、無観客になる可能性に言及しています。
皆さまご存じのように「Neujahrskonzert 2021」は日本でもファンが多いRiccardo Mutiさんが指揮(1993年、1997年、2000年、2004年、2018年に続いて6回目)を担当します。
先日、実施の可否は別にしてプログラムも発表されたのは、皆さま、ご存じのとおりです。
ウィーンフィルにとっては、放送権料(世界90ヵ国以上、5000万人以上がテレビで視聴)が重要な資金源になっているので、観客の有無を問わず、実施します。
いずれにしても12月7日のロックダウ開けの状況により、各劇場での公演もプログラムの変更も含めて大きく変わってくることは間違いないでしょう。
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