« December 2020 | Main | February 2021 »

January 2021

January 31, 2021

MERKURがBILLA PLUSになります

20210130011月最後のテーマは、久しぶりに「スーパーマーケットの話題」です。

ウィーンに限らずオーストリアでよく見かけるスーパーマーケットが、ご存じBILLA。オーストリア国内に1100店(従業員約2万人)を展開しています。

そして、130店と店舗数は少ないものの幅広い、独自の品揃えが特徴のMERKUR(市場シェア約8.8%)。

1月28日、2021年4月、この2つのチェーンが経営統合され、MERKURはBILLA PLUSという屋号に解消されることが発表されました。

両スーパーマーケットチェーンともに誕生の経緯は異なりますが、現在、親会社はドイツのRewe InternationalAG(REWE GROUP)。

2021013005BLLAは1996年に創業者がRewe InternationalAGに経営権を譲渡。一方、オーストリアのMERKURは1969年の創業ですが、1996年、Rewe InternationalAGの傘下に入りました。

実は、MERKURは、2020年8月からBILLAによって運営されていたのですが、今回、経営合理化の一環として両チェーンを統合することになったようです。

そして、従来のMERKURはBILLA PLUSというブランドに変更されることが決まりました。

ブランド名を見てもわかるように実質的にはBILLAのMERKUR吸収という形です。

2021013002日本でも西友が経営破綻し、最終的にイオンになりましたが、背景は違いますが、似たようなイメージでしょうか。

同社では、経営統合によりWiener Neudorfの本社では、200名の新しい雇用が発生すると発表しています。また、店舗の統合などは計画されていないため、従業員の雇用は確保されることが発表されています。

今回の経営統合では、主に商品ラインナップ・ブランドの統一、販売施策の共通化が中心になるようです。

2021013003例えば、Billa Bioというブランドが新しく誕生する他、オーガニックブランドJa!NatürlichとBilla Corsoは継承されます。

日本と同じく価格競争力を高めるため、プライベートブランドの充実を図る計画ですが、BILLAやMERKURの自社ブランドは統合されて、消滅します。

ただ、当面、BILLA PLUSはMERKURのストアコンセプトは引き継がれる模様です。

この経営統合の背景には、Covid-19感染拡大もあります。実際、2020年はSPARが急伸し、BILLAやMERKURといったドイツ系のスーパーマーケットを追い抜いたと言われています。

Continue reading "MERKURがBILLA PLUSになります"

| | Comments (0)

January 30, 2021

ロックダウン下でも好評営業中 Wiener Eistraum

2021012901今日は営業期間の半分(33日間)が経過した「Wiener Eistraumの話題」をお届けしましょう。

Rathausplatzのクリスマスマーケット中止を受けて、急きょ、12月24日から8300平方メートルの会場が全面オープンとなったWiener Eistraumですが、66日間の営業期間の半分が経過しました。

Covid-19感染拡大の影響で、ロックダウン下のオーストリア。当たり前ですが、部屋に閉じこもっていると精神的にも閉塞感が募ります。

このような状況だからこそ、新鮮な空気の中で運動することは非常に大切。ましてやウィーン中心部でスポーツをする機会が非常に減っているだけに、Wiener Eistraumの存在は大きなものになりました。

2021012903このブログでもお伝えしたように、Covid-19感染拡大下での営業であるため、主催者は様々な安全対策を打ち出していますが、現時点では利用者には好意的に受けとめられているようです。

また、主催するStadt wien marketingでは、利用者の協力に感謝の意を表明しています。

今シーズンは、リンクを利用できる人数は最大1200名。これは通常年の半分の定員。そのため、午後、夕方、週末は待ち時間が長くなる傾向が出ています。ただ、利用者は電話で事前に状況を確認することができます。

感染拡大対策の目玉は、利用者に貸与されるDistance Marker。利用者は、チケット購入後、名前や電話番号などの登録を行い、Distance Marker(デポジット制10Euro)を受け取ります。

2021012902このDistance Markerは、他の利用者と接近し、2メートルのソーシャルディスタンスを確保できなくなると、光信号、振動、ビープ音で警告します。

ただし、予め登録しておくと同一世帯の家族など警報対象外の人物については、接近しても警報は動作しません。

同時にする接触状況は記録され、後日、感染した場合、トレーサビリティーが可能なシステムです。

Distance Markerを入手して、初めてスケートリンクへの入場が許可されます。

Continue reading "ロックダウン下でも好評営業中 Wiener Eistraum"

| | Comments (0)

January 29, 2021

テロ犠牲者の慰霊碑建立へ

20210128032020年11月2日、ウィーンで発生したテロの現場、Desider-Friedmann-Platzには、今でも多くの市民がろうそくや花を手向けて犠牲者に哀悼の意を表しています。

そして、テロの犠牲者を追悼するため、2021年1月25日、Desider-Friedmann-PlatzでMichael Ludwig市長をはじめとする関係者多数が出席して、追悼式が行われました。

追悼式でMichael Ludwig市長は“市を代表して、このような思いやりと、共に立ち上がってくれたすべてのウィーン市民と来賓に感謝したい、この追悼の時間をもって 犠牲者が忘れ去られてはならない”という声明を発表しました。

2021012802追悼式に寄せられたろうそくや花、花輪は、式典終了後、約40基のろうそくはノイエ・ブルクにあるHaus der Geschichte Österreichにアーカイブとして保存される予定です。

また、一部のアーティストが現場に寄せられたろうそくをオブジェにする計画を検討しているようです。この他、現場の写真については、ウィーン博物館で保存することになりました。

追悼式終了後、MA48のスタッフが残っていたろうそくや花を撤去しましたが、アーティストがオブジェを作る計画があるため、ろうそくは、しばらく保管されます。

左の写真は、ろうそくを保管するため、箱に収める関係者の皆さまです。

Continue reading "テロ犠牲者の慰霊碑建立へ"

| | Comments (0)

January 28, 2021

街路灯のLED化を進めるウィーン

2021012705今日は「街路灯の話題」をお届けしましょう。日本でも最近は街路灯にLEDを使用するケースが増えていますが、これはウィーンでも同じ。

気候変動モデル都市を目指すウィーンでは、街路灯のLED化を進めていますが、その第1段階が2020年に完了。

ウィーンでおなじみのケーブル吊り下げ式街路灯約5万基がLED化されました。引き続き、第2段階として、ポールに取り付けられている街路灯8万基のLED化が開始されました。

第2段階のスタートを切ったのはOttakring。2026年までに既存の街路灯がLED証明に改修される予定です。

2021012703最新のLED照明の導入により、エネルギー消費量削減、交通安全向上、光害低減などが図られます。

ウィーン市の発表によると、第1段階だけでも、これまでに必要とされたエネルギーの60%に削減できました。これは、年間700トン以上のCO2を節約につながります。

ちなみに5万基の照明が使用する電力は年間1130万キロワット時で、2500世帯分のエネルギー需要に相当。第2段階が完了すると、これまでのエネルギー消費量が半減させる見込みです。

2021012701ところで街路灯の重要な役割の1つに交通安全があります。新しいLED照明は、道路や歩道に高品質で均一な明るさを提供し、障害物を明確に認識できるようになります。

将来的には、道路の照明器具はすべて同じ光色になり、交通信号がない交差点(ウィーンには結構あります)などで、接触リスクのある場所が集中的に照らされるようになります。

2021012704新しいLED照明は、歩道や自転車専用レーンを3000ケルビンの暖色系光色で照らすことができます。

一方、ケーブル吊り下げ式街路灯は4000ケルビン(昼光色)のLED照明を使用しています。

LED照明は電球に比べて指向性が強いため、目的とする方向に光を集中させることができます。

ウィーン市の調査によると、周辺住民に対する光害も減少するようです。さらに昆虫を引き寄せる確率も、従来の照明より少なくなることが検証されています。

Continue reading "街路灯のLED化を進めるウィーン"

| | Comments (0)

January 27, 2021

自転車利用者が増加したウィーン

2021012607今日は「ウィーンの自転車利用者増加」という話題です。

Covid-19感染拡大の影響もあり、ウィーンでは「密」を警戒して公共交通機関利用を避ける傾向があります。

その関係なのか2020年は自転車の交通量が12%増加したというデーターがウィーン市から発表されました。

2021012602ウィーン市では、市内の主要道路で自転車の交通量を自動計測ポイントでカウントしているのですが、2020年は4ヵ所の計測ポイントで初めて100万人以上がカウントされました。

2021012606月別では、最も増加したのは5月と9月。2019年と比較し、2020年5月には45%、9月は23%、それぞれ増加しました。

ウィーンは寒冷地なので、冬になると自転車利用は減る傾向にあるのですが、2020年は11月が19%、12月が13%、前年に比べて増加しています。これは珍しい記録です。

これは降雪が少なかったことも影響していると思われます。何しろ雪が積もってしまえば、自転車の利用は厳しいですから‥

2021012603計測ポイント別ではWienzeileが前年比50%増、Donaukanalが33%増、Liesingbachが36%増を記録しています。

ウィーン市では、ロックダウン下でもレクレーションサイクリングが増えた結果であると分析しています。

2021012605逆に在宅勤務、リモート授業などの影響で、従来、通勤や通学で利用者が多かったエリア(Opernringなど)は、増加率が低下しています。

この他、Praterstern、Operngasse、Opernring、Lassallestraßeの4ヵ所では100万人以上の自転車利用者がカウントされています。

ちなみに、最も多く自転車利用者がカウントされた日は、2020年6月30日(火曜日)で、Opernringの計測ポイントでは10389人の利用者がありました。

Continue reading "自転車利用者が増加したウィーン"

| | Comments (0)

January 26, 2021

ウィーンに投下された核爆弾ビデオに騒然

2021012504今日は「ショッキングな映像の話題」です。

皆さま、ご存じのように核兵器禁止条約が、1月22日発効しました。

この条約は、核兵器の使用は非人道的で国際法に反するとして、開発、製造、保有、使用を禁じるもので、122の国と地域が賛成し、2017年に国連で採択されました。

そして、2021年1月22日に発効したものです。ただ、核兵器保有国(そして日本も‥)は参加していません。

2021012501同条約を批准しているオーストリアは、条約発効を受けて、連邦政府外務省が核兵器使用の悲惨さを訴えるビデオを制作し、YouTubeにアップしました。

このビデオは、仮にウィーン中心部に100キロトン級の核爆弾が落とされた場合の結果をシュミレートしたもので、攻撃により230380名が死亡、504460名が負傷すると紹介されています。

YouTubeにアップされているので、誰でも見ることができます。

2021012503Feriも実際に見てみましたが、核爆弾投下のシーンはCGを使っていますが、その後の被害を紹介する映像は、かつて米軍が地上で核爆弾の実験を行った当時の記録映像です。

さすがに、被害の詳細までCGで制作することはためらったのかもしれません。もっとも、予算の都合かも知れませんが‥。

Alexander Schallenberg外務大臣は、“核兵器禁止条約発効は、これらの陰湿な兵器の終焉の始まりを告げるものである”とコメントしています。

Continue reading "ウィーンに投下された核爆弾ビデオに騒然"

| | Comments (0)

January 25, 2021

今日からマスク規制が強化されます

2021012407Covid-19感染拡大以来、元々、マスクをするのが好きだった日本では、外出時、常時、マスクを着用するのが一般的になったようです。

実際、1人しか乗車していない乗用車のドライバーさん、周囲に誰もいない公園で散歩中の方がマスクを着用している姿を見かけるとか‥

ただ、「何のためにマスクをするのか」という理由が明確に伝わっていないためか、隙間が多い、鼻を出しているなど着用方法に問題のある方も多いとか‥

一方、一年前までは、マスクをする習慣すらなかったオーストリアですが、現在では法令でマスク着用が義務づけられるようになってしまいました。

2021012402そもそも、それまではテロ対策の一環として、マスクなどで顔を隠すことは法令で禁止されていたのですから、この変化には、大きな戸惑いがあります。

日本以上に厳しい規制を強いるロックダウンを実施しているにもかかわらず、Covid-19感染拡大が終息しないオーストリア。さらにオーストリアでも亜種が見つかっています。

このような状況を受けて、連邦政府は1月21日、第3次緊急対策条例を施行し、1月25日から食料品店、商業施設、公共交通機関、各種サービス利用時にFFP2マスク着用が義務づけられました(14歳以上)。また、ソーシャルディスタンスの距離が従来の倍と定められました。

ポイントは、「マスクならば何でも良い」ではなく、明確な基準が決められたことです。

2021012401日本ではサージカルマスク(内側から外側という呼気の方向でテスト済みのマスク)が一般的ですが、今回の規制強化では、防護マスク着用が義務づけられました。

防護マスクは、吸引時(外側から内側へ)のフィルターの有効性と顔への漏れをテスト済みの「使い捨ての呼吸器防護マスク」で、従来は主に医療機関従事者が使っていました。

つまり、従来は自分が周囲にCovid-19ウイルスを飛沫で拡散しないためにマスクを着用するという発想でしたが、今回は「Covid-19ウイルスから自分を守る」という大きな方針転換を図ったことになります。

2021012405使い捨ての呼吸器防護マスク」は、地域によって規格が異なりますが、欧州規格ではFFP1からFFP3まであります。

FFP1:ろ過率は3つの中で最小で、80%のエアロゾルろ過率と22%の内部漏れ率。 主に防じんマスクとして使用されます。

FFP2:94%のろ過率と8%の内部漏れ率。主に建物、農業、製薬産業で使用されています。また鳥インフルエンザ、SARS、肺ペスト、結核、新型コロナウイルスに携わる医療従事者が使用します。

FFP3:99%のろ過率と2%の内部漏れ率。 アスベストなどの微粒子から保護する、最もろ過率が高いマスクです。

2021012406つまり、従来は感染リスクが極めて高い場所で働く人が着用していたマスクを、一般の人にも着用を義務づけることになったものです。

日本で流行っているデザイン性が高いウレタンマスクや、自作の布マスクなどは全て不可。

連邦政府の決定を受けて、連邦軍ではオーストリア全土の公共機関で働く職員用に、軍で備蓄していたFFP2マスク約50000枚の提供を開始しました。

2021012408FFP2マスク着用義務は、本日、1月25日から発効。ウィーン市でも、市の施設を利用する場合、FFP2マスク着用を義務づけました。

しかし、FFP2マスクを準備している人は少ないのが現実。そこで、規制強化を受けて、スーパーマーケットチェーンのReweグループ(Billa、Merkur、Penny)、Spar、Hoferは、FFP2マスクを59centという低価格での販売を始めました。

Continue reading "今日からマスク規制が強化されます"

| | Comments (0)

January 24, 2021

ウィーンの森でオオヤマネコ発見

2021012301今日は「珍しい野生動物の話題」をお伝えしましょう。

ウィーンは自然が豊かな街で、様々な野生動物が生息しています。先日、ウィーン市が興味深い発表を行いました。ウイーンでは絶滅したと思われていたオオヤマネコ(Lynx lynx、Eurasischer Luchs)の生息が確認されたというものです。

2020年以降、オオヤマネコがクィーン市の保護林(Bereiche Hochschwab/Rax/Schneeberg)生息している痕跡が見つかりました。

今回、オオヤマネコ2頭(雄と雌)の写真撮影に成功し、ウィーン市が発表したものです。ちなみにウィーンでは1世紀ぶりの発見です。

ウィーン市森林局長Andreas Januskovecz氏は、ウィーンでは絶滅していたと考えられていたオオヤマネコの発見に対して、“オオヤマネコは、私たちの森の一部です。オオカミなど、私たちの森に戻ってきた他の野生生物とともに、自然な生態系の保全に貢献するでしょう”と述べています。

2021012302自然保護団体WWFオーストリアも、ヨーロッパ最大の猫種が、オーストリアで絶滅の危機に瀕していることから、この証拠にも満足しているというコメントを発表。

実はオーストリアに生息していた自然のオオヤマネコは、1918年に絶滅したと言われています。

その後、1970年代から1980年代にかけて、種を保護するため、人工繁殖させたオオヤマネコを自然に返す試みが行われました(再導入)。

近年では、2011年から2017年にかけてオーバーエスターライヒ州Kalkalpen国立公園で再導入が行われています。

オオヤマネコは孤高な動物で、夜間に狩りを行います。行動範囲は餌の分布と密接な関係があり、50平方キロから400平方キロと幅があります。

Continue reading "ウィーンの森でオオヤマネコ発見"

| | Comments (0)

January 23, 2021

オーストリア人は豚肉がお好きですが‥

2021012206皆さまは、今日、昼食は何を召し上がりましたか? ウィーンでは、週末のお昼、ご自宅でWiener Schnitzelを召し上がる方が多く、昼頃になると“トン、トン、トン”という豚肉を叩く音が聞こえてくることがあります。

今日は久しぶりに「お食事にまつわる話題」をお届けしましょう。

先日、オーストリアでの「肉の消費」に関するデーターを見かけました。オーストリア人は1人当たり年間約63キログラムの肉を消費するそうです。

最も人気があるのは、豚肉で、平均消費量は約36キログラム。鶏肉は12.4キログラム、。牛肉は11.9キログラム。

2021012204ちなみに日本人1人当たりの肉消費量は年間、30キログラム。Feriが子供の頃は、年間3.5キログラムだったらしいので、10倍近い消費量です。それでも、オーストリアの半分ですね。

なお、日本では豚肉と鶏肉の消費量が拮抗していますが、最近では鶏肉の方が上回っているようです。

さて、話をオーストリアに戻しましょう。オーストリアの年間豚肉消費量は323542トン。500万頭以上の豚が食肉用に供されている計算になります。

2021012207オーストリアではSchweinebraten、Wiener Schnitzel、Kotelettなど豚肉を使った料理が多いのは皆さまもご存じのとおり。

Wiener Schnitzelは、日本では「仔牛のカツレツ ウィーン風」と紹介されることがありますが、現在、オーストリアで広く親しまれているのは豚肉を使ったもの。

2021012203最近、先進国で注目されているのがアニマルウェルフェア(家畜福祉)畜産という考え方です。

従来の工業的畜産から、家畜をストレスから解消し、健康的で福祉レベルの高い生活がおくれるように飼育するというもの。

ウィーン動物愛護オンブズマン(Tierschutzombudsstelle Wien)では、動物愛護基準に沿って生産された食料品のパンフレットを発行していますが、最近、ガイドブック「AUGEN AUF BEIM SCHWINE-FLEISCHKAUF!」(豚肉を買う前に気をつけること)改訂版を発行しました。

2021012202このガイドブックには、遺伝子組み換えでない飼料を使用しているか、ケージに閉じ込められていないかなどアニマルウェルフェアの考え方に沿って12項目の評価基準が示されています。

同団体の調査によると、オーストリアの豚肉の90%は、12項目の基準を満たしていないという衝撃的な結果が出ました。

2021012201そこで、連邦政府に対してアニマルウェルフェアの考え方を採り入れた畜産関連法令を作ることを提案しています。

ウィーンでは、時々、アニマルウェルフェアの考え方に沿って畜産を行うことを訴える団体の活動を目にすることがあります。今回、お目にかける写真も、そのような活動です。

現在、アニマルウェルフェアに沿って生産されており、広く流通しているのはJa! Natürlichのブランドで知られるNaturprodukteGesellschaft mbHの製品。

Continue reading "オーストリア人は豚肉がお好きですが‥"

| | Comments (0)

January 22, 2021

U2×U5本格着工

2021012105このブログでもお伝えしたようにウィーン市の中心部でいよいよU2×U5の工事が本格的に始まりました。

U5の駅が建設される予定のFrankhplatzではLeonore Gewessler大臣(気候保護担当)、Gernot Blümel財務大臣らが参加した起工式が行われました。

トップの写真が起工式の模様。日本では神式の「鍬入れ式」ですが、こちらではスコップを使ったセレモニー。

2021012103このブログでも再三、お伝えしているように今回のプロジェクトで最大の工事となるのがU2とU5が分岐するRathaus付近。

ウィーンでは1990年代にU3が建設されて以来、都心部では久々の地下鉄工事となります。

U2延伸区間とU5の沿線には約37万人の住民が住み、働いています。当局の予測では、U2×U5の完成により3億人の乗客が増えると見込んでいます。

仮に住民が自動車から地下鉄をはじめとする公共交通機関にシフトすると、年間75000トンのCO2発生を抑制することができるそうです。

1月11日からRathausとFrankhplatzで、道路交通の迂回路が設定され、予備工事が始まりました。

路面電車43系統と44系統は、工事期間中、工事の進捗状況に応じて、何度か迂回・部分運休することになります。

2021012106まず、43系統は2月5日から7日にかけて、Neuwaldegg-Alser Straße間に運転区間が短縮されます。また、44系統は運休となり、代替えとして33系統がLange GasseからMaroltingergasseまで臨時に延伸されます。

特に43系統はFeriが17区のアパートに間借りしていた時、頻繁に使っていた系統なので、親しみが違います(笑)。

平時であれば、このような運行系統の臨時変更は記録しておきたいところですが、Covid-19によるロックダウンが続いているため、今回は難しそうです。

2021012102RathausとFrankhplatzのトンネル工事は、早ければ3月から開始されます。

都心部のトンネル工事なので、オーストリアが得意とするシールド工法とNATM工法(Neuen Österreichischen Tunnelbaumethode)で行われます。

まず、60メートルの縦坑を掘り、シールド発進基地を建設するようです。U2が新ルートに入るSchottentor付近にシールド発進基地が設けられる予定です。

NATM工法でのトンネル工事は2022年半ば、Rathaus-Frankhplatz間で開始される予定です。

Continue reading "U2×U5本格着工"

| | Comments (0)

January 21, 2021

創業130年を迎えたANKER BROT

2021012002今日はウィーンの老舗ベッカライチェーン「ANKER BROT」の話題です。

「ANKER」は、今年、創業130周年を迎えることになりました。同社は1891年、Heinrich MendlとFritz Mendlがウィーン近郊Laaerbergにパン・菓子工場を設立しました。「信頼の象徴」として錨をパンに刻印したことから、後に「ANKER」が工場の名称になります。

創業者の2人は、最初からベッカライで初めて生地を作る機械を導入し、25名の職人が1日、約2000個のパンを焼いていました。

個人が経営する小規模なベッカライが中心であった時代に大量生産の手法を導入した訳で、これが今日の「成功の礎」となった訳です。

2021012004第1次世界大戦中は、パンの製造だけでなく、自社が所有していた畑でとれた、穀物を畜産家に提供するなどの支援も行っています。

1920年頃には、ANKERブランドを全面に打ち出した営業展開を行うなど、ブランディングにも力を入れるようになります。

順調に業績を伸ばしていたANKERですが、第2次世界大戦が始まると様相が一変します。

当時、ナチス・ドイツが進めていたユダヤ人の影響下にある企業をアーリア人に売却させ、ユダヤ人を経済活動から排斥する経済政策Arisierung(アーリア化)を進めていました。

2021012005終戦後の1945年4月、ウィーンで食料供給を再開するための緊急プログラムが開始されます。

ANKERの工場も戦災で破壊されましたが、創業者のMendl一家はウィーンに戻り、ANKERは再びMendl一族の所有となりました。そして、工場を復旧し、操業を開始。ウィーンの住民にパンの提供を再開します。

時がたち、1970年代、ANKERは全盛期を迎えます。工場でのパンの大量生産で使用される設備は、この時、ANKERで導入されたものです。

原料の全自動混合システムなどの導入により、従来、2日間の煩雑な製造工程が、8時間に短縮できるようになりました。

2021012001これらのシステムは、14カ国で特許を取得しており、現在でも同社の成功要因の一つとなっています。

1990年代初めには、約2500名の従業員を擁し、オーストリア全土に370の支店を持つ魚介のリーディングカンパニーに成長します。

2013年、経営の安定を図るため、ANKERはAustro Holding Gruppeのメンバーになります。

Continue reading "創業130年を迎えたANKER BROT"

| | Comments (0)

January 20, 2021

ロックダウン再延長 歌劇場は‥

20210119011月18日、連邦政府はCovid-19の感染拡大が終息しないため、ロックダウンを2月7日まで延長しました。さらにホテルや飲食店、劇場に関しては2月末まで営業禁止となりました。
という訳で、今日は「歌劇場の対応」をご紹介しましょう。
まず、ウィーン国立歌劇場ですが、2月8日から劇場の公開を始める計画を発表しました。見学は無料で、新しく作られたオペラホワイエ(ブッキングオフィスとショップがあります)も見学対象になります。正確な営業時間は、国立歌劇場のホームページで毎日、公開されます。
肝心の公演ですが、お客さまを迎えての公演は、実施の目処が立っていません。そこで、公演のストーリミング配信を継続する旨を発表しました。

2021011903プラシド・ドミンゴの80歳の誕生日を記念して、「Nabucco」が1月22日に無観客で上演され、ストーリミング配信されます。本公演は、1月24日にORFⅢでも放送されます。
また、2月7日にはORFⅢで、Calixto Bieitos演出の「Carmen」のPremiereが放送されます。出演は、Anita RachvilishviliとErwin Schrottです。
そして、2月21日には、同じくORFⅢでPhilippe Jordanの指揮による旧作「Le nozze di Figaro」が放送されることが決まりました。両作品とも国立歌劇場がストーリミング配信を行います。

Continue reading "ロックダウン再延長 歌劇場は‥"

| | Comments (0)

January 19, 2021

デジタルコンペ "Vienna Tickethon" 開催中

2021010803オーストリアでは、2月8日までロックダウンの延長が決まり、100日を越えることになりました。なお、ホテルや飲食店の営業開始は更に遅れ、2月末まで閉鎖が継続されます。

劇場に関しても2月末まで休演が正式に決まりましたが、その後、上演許可が出るかどうか予断を許さない状況です。

さて、今日は「Wiener Linienが開催中の興味深いコンペの話題」をお届けしましょう。

先日、Wiener Linienが発表した2020年の無賃乗車データーについてご紹介しましたが、現在、同社では、より効率的な臨時検札方法のアイデアコンペ「Vienna Tickethon」を実施しています。

先日もお伝えしたように、Wiener Linienでは路線や系統を公開した上で、毎日、100名以上のスタッフが巡回し、臨時検札を実施しています。これを効率的に行う方法を募集しているという訳です。

2021011802現在は係員の目視、または専用端末を使ったチェックを行っていますが、スマートフォンのアプリ「WienMobil」に組み込まれたデジタルチケットのチェックに最も時間がかかることが問題になっています。

ちなみに紙ベースのチケットや記名式年間パスに比べると、チェックに10倍近い時間がかかるそうです。

その理由は、日本のバーコード決済と同じ。つまり、検札に際して、お客さまが次のステップを踏む必要があるからです。
―スマートフォンを取り出す
―スマートフォンを起動させる
―アプリを探し、起動させる
―デジタルチケット をクリックし、係員に画面を見せる

なお、デジタルチケットについても、チェックは係員が画面を目視で行っていますので、この時間は1~3秒と非常に短いそうです。

実際、日本でもバーコード決済をするお客さまが、アプリが起動しない、画面が表示されないなどのトラブルで、別の決済手段に切り替えるケースがあるという話を耳にしたことがあります。

という訳で、今後、デジタルチケットの普及が加速することを視野にデジタルチケットの検札を効率的に行う「既成概念に囚われないアイデア」を募集することになったものです。

デジタルチケットのチェック時間短縮は、お客さまの満足向上と業務効率向上につながるという訳です。

 

Continue reading "デジタルコンペ "Vienna Tickethon" 開催中"

| | Comments (0)

January 18, 2021

Covid-19ワクチン接種の準備が進むウィーン

2021011702ウィーンでは、いよいよ一般住民を対象としたCovid-19ワクチン接種の準備が始まりました。医師会はワクチン接種を「パンデミックのゲームチェンジャー」であるとの見解を表明しています。

現在、ウィーン市ではWiener MesseにCovid-19ワクチン予防接種センターを仮設しており、15日から個人開業の医師とスタッフ(8500名)、訪問看護スタッフ(1500名)、救急隊員(1000名)を対象とした初回接種が始まりました。18日までには完了する予定です。

Covid-19のワクチン接種は2回行われますが、2回目についても、Wiener Messeで実施される予定です。

今回の予防接種はArbeiter-Samariterbundが中心になって行い、消防隊とレスキュー隊が後方支援を担当します。

2021011703個人開業医へのワクチン接種が優先されている理由は、他の疾病で個人開業医の診察を受けることができるようにするためです。

これまでに、老人ホームでは入居者や職員8100名、病院で4300名の医療従事者が予防接種を受けていますが、市の目標は、住民の健康管理に責任を持つ人たちに「できるだけ早く、できる限りの予防接種」を行うこと。

そのため、ワクチンの準備が整い次第、個人開業医へもワクチンが提供される予定になっています。

ワクチン接種と並行して、感染経路を特定するためのコンタクト・トレーサー(接触追跡)も継続して実施されています。

2021011701そして、1月18日から、ウィーン市に在住する全ての人(対象は16歳以上)を対象に予防接種の事前登録が始まります。

接種を希望する人は、オンライン登録または専用電話で予約を入れることができます。

\ただし、現状ではワクチンの絶対量が不足しているため、年齢、病歴などによるコロナリスクを勘案し、優先順位が設定されます(いわゆるトリアージです)。

今回の予防接種ですが、対象者は無料です。ただ、実際に一般の住民に対して予防接種が開始されるのは、2月中旬からになるようです。

Continue reading "Covid-19ワクチン接種の準備が進むウィーン"

| | Comments (0)

January 17, 2021

ロックダウン下の今こそ愛犬との散歩を楽しもう

1月17日は、阪神淡路大震災が発生した日。今年で26年を迎えますので、四半世紀前のこと。その後、日本では大規模な自然災害が各地で発生したため、記憶が薄れている方も多いことでしょう。ただ、当事者にとって、「忘れられない日」なのは、言うまでもありません。

なお、Feriは、当時、翌日からの仕事に備えて、東京から四国・高松へ航空機で移動中でした。

2021011602このブログでもお伝えしているように、オーストリアはロックダウン中。結局、1月24日までに延長されましたが、果たして、その後、解除されるのかどうか‥

ドイツではイースター頃までロックダウンを継続するのではないか‥という話もあるようです。

さて、今日は「ロックダウン下での愛犬とのお散歩」です。ロックダウン中は、アマチュアのスポーツは大幅な制限を受けていますが、個人または同一世帯の家族が行うお散歩は健康維持のため奨励されています。

特に愛犬家の皆さまにとって、ロックダウン下でも愛犬の散歩は不可欠。

Tierschutzombudsstelle Wien(TOW、ウィーン動物保護オンブズマン事務所)のEva Persy所長は“この特別な時間を利用して、散歩に変化をつけて、愛犬と一緒に街を再発見しましょう”と訴えています。そして、ロックダウン下での愛犬との「冬のお散歩」について様々なヒントを提供しています。

2021011603まず、お勧めはウィーン市が設定しているハイキングコース(13コース、4~15km)を利用するプラン。ハイキングコースは「密」になりにくい上に、愛犬にとっても自然の中なので、最適‥という訳です。

もちろん、都心部でも愛犬と散歩をすることも問題ありません。

ただし、人が集中するWiener Eistraum am Rathausplatzのような場所は避けて、愛犬を自由に運動させることができるHundefreilaufzone(ドッグラン)をコースに加えることを推奨しています。

ドッグランで愛犬を自由に運動させることで、ストレスが解消され、その後の散歩にも良い影響を与えるとされています。

2021011604a雪が降っている(積もっている)時の散歩も楽しいのですが、愛犬が街中で雪を不用意に食べないように、Hundefreilaufzone以外では口輪を付けるようにアドバイスしています。

そして、季節や愛犬に合わせた装備が必要。冬季は、老犬や小型犬、毛が短い犬種の場合、フィット感のあるドッグウェア(愛犬用コート)を着せる必要があります。

ただし、愛犬の行動を制限するようなFanションアクセサリーは、愛犬のストレスを増加させるので、避けることが推奨されています。

意外と忘れがちなのが、愛犬の「足の保護」。散歩の前に保護用グリースクリームを塗り、帰宅後はぬるま湯で足を洗います。

Continue reading "ロックダウン下の今こそ愛犬との散歩を楽しもう"

| | Comments (0)

January 16, 2021

整備が進むWiener Linienの新停留所

2021011503今日は「Wiener Linienの新しい停留所の話題」をお届けしましょう。

Wiener Linienでは、乗客の利便性を高めるため、路面電車や路線バスの停留所でデジタル技術を駆使した情報提供を進めています。

まず、停留所の標識が従来の丸型看板から写真のようなポール形式になり、案内表示と一体化されました。従来は案内表示器を別に設置しているケースが一般的でしたが、これを一体化した訳です。

2021011504なお、ポールの先端には照明装置が組み込まれており、夜間でも停留所の場所がよくわかるようになっています。

従来、時刻表や地図、路線図はいずれも紙媒体でしたが、新しい停留所では液晶ディスプレイを使った電子ペーパー(E-Paper)が採用され、画面を切り替えて情報を取得する方式になっています。

このディスプレイですが、車いすのお客さまを考慮して、比較的、低い位置に設置されています。

2021011502電子ペーパーは4つの画面で構成されており、ボタンで切り替えます。表示内容は、次の列車はバスの情報(位置情報、車いす対応車かどうかも含む)、路線図(乗り換え案内を含む)、時刻表、利用に関する各種情報(ドイツ語と英語)を表示します。

また、遅れなどが発生している場合は、リアルタイムで、その情報が電子ペーパーに表示される仕組みになっています。

Continue reading "整備が進むWiener Linienの新停留所"

| | Comments (0)

January 15, 2021

2021年、Seestadtに新しい図書館が開館します

2021011405ウィーンでは、年明けからCovid-19ワクチン接種が本格的に始まります。すでにウィーン市では、接種の優先順位や予約方法などをホームページで案内しています。

さて、今日は「Seestadtに建設が進められている新しい図書館の話題」をお届けしましょう。

現在、ウィーン市が運営する図書館は、Hauptbücherei(7区Urban Loritz-Platz)を中心に40ヵ所の分館ありますが、新しい街づくりが進められているSeestadtに新しい図書館(Bücherei in der Seestadt)が建設されており、2021年秋に開館予定です。

2021011404場所はU2のSeestadtに近い「QuartieramSeebogen」(アパート、スポーツ施設、幼稚園、大学キャンパスなどを備えた文教地区)で、図書館の総面積は550平方メートル。

完成するとウィーンで4番目に大きな図書館になります。もちろん完全なバリアフリー仕様。

新しいSeestad図書館は約22000のメディアを備えたオープンスペースの閲覧室が中心ですが、書籍や雑誌に加えて、DVDの視聴、コンソールゲームなどを楽しむことができます。

2021011403メインの閲覧室に加えて、子供用閲覧室、カフェテリア、屋外の読書スペースなども設置される予定です。

館内にはWi-Fiやパソコンなども完備しているので、調べものには最適です。

2021011402興味深いのは、「Bücherei der Dinge」という施設が設置されることです。これは工具、楽器などを貸し出して、実際に使うことができるもの。

利用者が、クリエイティブなアイデアを実現するためのスペースとして「Maker Space」も開設されます。

ソフトウェア面では、学校や幼稚園との連携に加えて、子供や若者を対象とした各種プログラムの充実が図られます。

この他、地域の文化的な活動を支援するため、講演会や討論会が可能なイベントスペースも設けられる予定。

Continue reading "2021年、Seestadtに新しい図書館が開館します"

| | Comments (0)

January 14, 2021

ペットの遺棄は罰金です

2021011311今日は残念な「ペット遺棄の話題」をお届けしましょう。

先日、このブログで、クリスマスの時、あるアパートの部屋前にペット(ウサギとモルモット)が遺棄されていた話題をお伝えしましたが、また困った事案が発生しました。

1月8日、ウィーン17区のゴミ収集ステーションに不審な輸送用の箱が置かれているのを通行人が発見。箱の中には寒さで凍え、怯えているフェレット2匹が置き去りにされていました。

通報を受けたウィーン市では、動物救助隊を派遣し、先日もご紹介したTierQuarTier Wienに搬送しました。

TierQuarTier Wienのオペレーション・マネジャーのThomas Benda氏は、“動物がゴミのように処分されることの多さに、唖然としています。そして、氷点下の中、動物を遺棄することは無情なだけでなく、動物虐待に該当し、告発の対象となります”と述べています。

そして、ウィーン市では遺棄したフェレットの飼い主を捜しており、市民に情報提供を求めています。

2021011312なお、動物(ペット)の遺棄は禁止されており、最高7500Euroの罰金が科せられる場合があります。

 高額な罰金のように思えますが、実は日本でも令和2年6月1日、「動物の愛護及び管理に関する法律」が改正・施行され、罰則が強化されました。

その結果、日本でも愛護動物を虐待又は遺棄した者は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金が科せられます。

このニュースを耳にして、Feriの友人がフェレットを飼っていたことを思い出しました。

フェレットは、イタチ科に属する肉食性の哺乳動物です。ペットとして買われているフェレットは、ヨーロッパケナガイタチ、ステップケナガイタチから家畜用に品種改良されたもの。

Continue reading "ペットの遺棄は罰金です"

| | Comments (0)

January 13, 2021

冬の野鳥を楽しみませんか?

2021011201Feriの父親が元気だった頃、小鳥をたくさん飼っていました。現在では、一般では飼うことが難しい野鳥も、正式の許可証を取得して飼っていました。

という訳でFeriが子供の頃は、ウグイスやヒバリをはじめ、ウズラ、インコ、ブンチョウなど色々な小鳥を間近で見ることができました。

とくに人が入れる大型のケージを作っていたため、近所でも有名。当時、Feriの住まいは本家と隣接している場所にあり、同じ名字だったため、出前などを頼むと間違うことがありました。

そこで、いつの頃からか「小鳥のいる○○」という名称が一般化しました。もちろん、庭で鶏も飼っていた時期があり、たまごは自給自足でした(笑)。

ただ、残念なことにFeriは、あまり小鳥に興味がわきませんでしたが‥その実家ですが、借地だったため、バブル全盛期に立ち退きを強いられ、今は昔の面影すらありません。

さて、今日はウィーンの「冬の野鳥(Wintervögel)」にまつわる話題をお伝えしましょう。

2021011202ウィーンは自然が豊かな街なので、郊外に出れば、野鳥を楽しむことができますが、冬場は自宅の庭に餌場を用意すると野鳥がやって来て、自宅で野鳥を観察することができます。
特に冬場は、雪が降ると自然の餌が少なくなるため、その傾向が強いようです。やって来るのはクロツグミ、シジュウカラ、スズメ、フィンチ(スズメ目のうち、ホオジロ科、アトリ科、カエデチョウ科、ハタオドリ科の4科に属する鳥)などが多いようです。

鳥によって好む餌が異なりますが、ウィーン市の専門家は、自宅に餌場をつくる場合、穀物や刻んだナッツ、乾燥したベリーやレーズンなどを推奨しています。

逆に人間の食べ残しや、塩気のあるベーコン、パンは鳥の餌としては不向きで、健康を害する可能性があるそうです。

Continue reading "冬の野鳥を楽しみませんか?"

| | Comments (0)

January 12, 2021

ブラックアウト回避にむけて

2021011102日本では日本海側を中心とした大寒波で電量不足が懸念されていますが、今日は「ウィーンの電力事情」です。

先週の金曜日(1月8日)、オーストリアを含むヨーロッパでは大規模停電(ブラックアウト)発生直前の状態だったそうです。

ヨーロッパでは陸続きなので、国同士で電力を融通するシステムになっています。ドイツのように、原子力発電所廃止を掲げながら、原子力発電所で発電されたフランスの電量を購入している例もあります。

先週末、停電の危険性があったのは、電力需要が急増したことが原因ではなく、周波数の変動により、電力網が機能しなくなったためだとか‥

2021011101当然、各国とも、ブラックアウト回避にむけて対策をとっています。ウィーンの場合、電力はWien Energieが供給していますが、今回の事態では、セーフティネットが発効し、オーストリア全土の多数の発電所が、直ちに電量供給(増産)を開始。電力供給の安定化を実現しました。

オーストリアでは、基本的に水力や風力、太陽光など自然エネルギーを活用した発電が中心ですが、このような非常事態発生時に役立つのはガス火力発電所です。

実は風力発電や太陽光発電といった再生可能エネルギーの場合、発電が自然条件によって左右されるため、大規模な周波数変動が発生しやすく、送電網に大きな負担がかかることがあります。

2021011104その場合、送電網を守るため、風力発電所や太陽光発電所からの電力供給を一時停止し、バックアップ発電所からの電力供給に切り替えます。今回、発生した事案も、このようなケースでした。

そのため、こちらではバックアップ用発電所を、常に緊急事態に備える「消防隊」に例えられる場合があります。

Wien Energieでは気候保護ソリューションに12億Euroを投資し、太陽光発電所の充実などに努めていますが、電力の安定供給が最優先事項。

天候などの外部の影響要因なしに迅速に電力を供給できるガス火力発電所が不可欠。

Continue reading "ブラックアウト回避にむけて"

| | Comments (0)

January 11, 2021

Semmelweis地域の再開発計画

2021010902日本では、今年は1月11日が「成人の日」ですが、各地の成人式がCovid-19感染拡大の影響で中止になっているとか‥男性はあまり関係ありませんが、女性の場合、晴れ着姿を披露できる場なだけに、ガッカリしている方も多いことでしょう。

一方、ウィーンでは今日からU2/U5の工事本格化に伴って、Rathaus周辺で大規模な交通規制が始まります。さて、今日はウィーン市が進める「Semmelweis地域の再開発計画の話題」です。

ウィーンでは、大規模な再開発は、環境保護の観点からも市がイニシアティブをとって進めるのが一般的です。

今回、再開発が行われるのは18区のSemmelweis地域です。ここには1908年に創立されたSemmelweis-Frauenklinikという病院がありましたが、2019年6月、Floridsdorfに移転。その跡地を中心とした再開発計画が2020年5月から具体化しました。

2021010903この病院ですが、開設当初は戦争で負傷した兵士の治療施設でしたが、1943年、5つのパビリオンのうち2つが女性用クリニックに改装されました。

その後、ウィーンで最も重要な出産クリニックに発展します。そのため、助産学校が総合病院からここに移されたそうです。

跡地については、ウィーン市がBundesimmobiliengesellschaft(BIG)に売約し、教育・文化施設(大学と学校が予定)が設置されることが決まりました。

また、それ以外のエリア約4.7ヘクタールは住民が自由に利用できる公園(緑地)になる予定です。今回、再開発の対象となっているのは、航空写真で赤いラインで囲まれたエリアです。

Silvia Nossek区長が危惧していたのは、跡地に高層アパートが建設されることでした。しかし、公共目的での利用に限定されたことで、乱開発の心配はなくなりました。

Continue reading "Semmelweis地域の再開発計画"

| | Comments (0)

January 10, 2021

ウィーンの人は正直者が多い?

2021010803今日は「Wiener Linienの話題」をお届けしましょう。こちらにお越しになった皆さまは、ご存じのようにWiener Linienの地下鉄、路面電車、路線バスは、いずれも信用乗車方式です。

地下鉄駅に改札口はありますが、日本のように自動改札機は設置されていません。また、ワンマン運転の路面電車や路線バスは、乗降の際、チケットを乗務員に提示する必要はありません。

2021010802そのため、改札システムにかかる運用コストが非常に低いと思われます。もちろん、これはゾーン運賃制度を導入しており、運賃が単純化していることも関係しているでしょう。

ただ、無賃乗車をする乗客が増えると、信用乗車方式は破綻します。そこで、臨時検札(Fahrscheinkontrolle)を随時実施すると同時に、万が一、チケットを所持していなかった場合、一切の言い訳を聞かず、高額の反則金(現在は105Euro、その場で支払うことができない場合は、14日以内に115Euroを支払う必要があります)を課す仕組みになっています。

2021010801ちなみにWiener Linienでは、毎日、100名の臨時検札スタッフを地下鉄、路面電車、路線バスの各路線に出動させ、約20000人の乗客をチェックしています。

2020年はCovid-19の影響で、乗客が減少し、臨時検札を受けた乗客は約310万人(2019年は約490万人)でした。その内、チケットを持っていなかった乗客(無賃乗車)の比率は2%ほどでした。

とにかく「逃げ得」は許さないという断固とした姿勢は、トラブルを避ける日本では考えられませんが、これが信用乗車方式を支えている訳です。

ただ、Wiener Linienはホームページで「今日の臨時改札路線」を発表しており、一応、不意打ちではありません。

さて、先日、Wiener Linienが2020年の臨時検札結果を発表しました。

Continue reading "ウィーンの人は正直者が多い?"

| | Comments (0)

January 09, 2021

大雪のKärntenに災害派遣中

2021010810日本でも1月7日から、発達した低気圧の影響で、日本海側や北日本を中心に大雪に見舞われているようですが、オーストリアでも、現在、ケルンテン州が大雪に見舞われています。

このような状況下、1月5日から連邦軍が、Kötschach-Mautenの州立病院や学校、幼稚園といった公共施設の雪かきのため、災害派遣されています。派遣されている兵士は130名で、期間は1月9日までの予定。

派遣されているのはLesachtal、Kötschach-Mauthen、Dellach、Kirchbachの各市町村です。

2021010811屋根からの雪下ろしは危険を伴うため、写真のように命綱を付けて、作業に当たっています。

さらに、今回はCovid-19によるロックダウン下での災害派遣であるため、派遣されている兵士への検査も含めて、感染拡大にも細心の注意を払ってミッションを遂行しているようです。

また、万が一の事態に迅速に対応できるようVillacherの医療部隊が待機しています。この他、連邦軍ではWienとBurgenlandを除く7つの州にある14の雪崩対策部隊(兵士400名、ヘリコプター5基)が2020年11月上旬から雪崩作戦のために待機しています。

Continue reading "大雪のKärntenに災害派遣中"

| | Comments (0)

January 08, 2021

2020年、ÖAMTC救急ヘリは17281ミッションを実施

2021010710昨日、「クリスマスツリー、最後の旅」という記事をお送りしましたが、昨日、Rathausplatzのクリスマスツリーが撤去されました。

例年は「Wiener Eistraum」の本格設営前に撤去されるのですが、今シーズンは前倒しで「Wiener Eistraum」の設営が行われた関係で、例年のような撤去方法ができません。

そこでリンクを痛めないように、予め枝などを切り落とした上で、クレーンでつり上げる方法が採用されました。という訳で、例年よりも壮大な撤去作業になったと報じられています。

2021010701年が明けてから、各機関が2020年の振り返りを行うようになりました。日本と異なり、会計年度も年単位なので、このような動きが活発な訳です。

今日は、その中から、ÖAMTCが運航する救急ヘリの活動をご紹介しましょう。ちなみにÖAMTCでは、昨年を「Corona-Jahr 2020」と表現しています。

ÖAMTCが運航する救急ヘリ(ÖAMTC-Flugrettung)ですが、日本のドクターヘリとは若干、性格が異なっています。

 2021010704日本のドクターヘリは、基地が病院にあり、出動要請が入ると、フライトドクターとフライトナースが搭乗して、現場到着後、即、治療を開始します。その後、基地病院へ搬送するというシステムです。

また、ヘリコプターが着陸できないような場所で、要救助者を助けるようなミッションは、防災ヘリや自衛隊の救難部隊(災害派遣)が担当しています。

2021010706一方、オーストリアの自動車連盟ÖAMTCが運航する救急ヘリには、高度な救命・緊急医療処置が可能なパラメディック(航空救難医)と高級救難士が乗務しており、ヘリコプターが着陸できない場所では、上空でホバリングしながら、ホイストを使って要救助者を助け上げるミッションも行っています。

クルーは原則として3名体制で、パイロットはÖAMTCの所属ですが、医療スタッフは赤十字や山岳救助隊などから派遣されています。

2021010705まず、2020年は17281ミッションを実施しましたが、パンデミックの影響で、2019年に比べ、8.7%減少しています。一日当たり47ミッションを行っている計算です。

ÖAMTC救急ヘリ部門の責任者Reinhard Kraxner氏によると、規制が緩和されていた7月から9月中旬までの出動回数は2019年よりも10%ほど多かったそうです。

また、2020年5月末には、Obersteiermark(St. Michael)の新しい基地(Christophorus 17)が運用を開始しています(左の写真)。

2021010703ミッションの内容ですが、心臓発作と脳卒中は最も頻度が高く、全体の45%を占めています。こちらの方は、食生活の関係からか、心臓発作が多いのです。

また、レジャー、職場、学校、家庭で発生した事故が17%、交通事故が7%となっています。このブログでもお伝えしたことがありますが、オーストリアでは、街中にも平気で着陸して、要救助者を収容します。

ヘリコプターが着陸できない場所で、ホイストを使い救助した要救助者が666名でした。これはアルプスを擁するオーストリアの場合、山岳救助が多いことも影響していると思います。

Continue reading "2020年、ÖAMTC救急ヘリは17281ミッションを実施"

| | Comments (0)

January 07, 2021

クリスマスツリー、最後の旅

2021010601今日は「役目を終えたクリスマスツリーの話題」をお届けしましょう。

実はクリスマスは2月2日の「Mariä Lichtmess」(聖燭祭)で正式に終了します。2月2日は法定祝日ではありませんが、カトリック教会の祝日。

イエス・キリストが聖母マリアとナザレのヨセフにより、神殿に連れて来られた際の出来事を記憶して祝うものです。

そのため、2月2日まではツリーを置いておいても良いのですが、実際には1月6日の「Heilige Drei Könige」の祝日後、「最後の旅」を始めるケースが多いようです。

2021010606このブログでもお伝えしているようにクリスマスツリーは「ゴミ」ではなく、大切な資源。

今シーズン、ウィーン市内には、546ヵ所の回収ステーションが臨時に開設されます。

2021010603このステーションで回収されたクリスマスツリーはMA48のスタッフがSimmeringあるPfaffenau廃棄物焼却プラントに搬入し、Wien Energieが電力と地域暖房用スチームに変換されます。

Pfaffenau廃棄物焼却プラントは、ヨーロッパで最も近代的なプラントの1つで、32トンの廃棄物を850度の温度で、1時間で焼却できる能力を持っています。

この他、一部のツリーはRautenwegの埋め立て地に搬入され、そこで買われている山羊のお食事になります。

2021010604ところで興味深いことに回収ステーションを見ていると、周辺部の住宅が多い地区では小振りのツリーが多いのに対し、旧市街などでは、ホテルやオフィスに設置されていたと思われる大きなツリーが廃棄されていることです。

このあたり、地域事情が如実に表れますね。ちなみに左側は旧市街の回収ステーションですが、大きなツリーが置いてあります。

Continue reading "クリスマスツリー、最後の旅"

| | Comments (0)

January 06, 2021

今日は「Heilige Drei Könige」

2021010502皆さま、ご存じのようにオーストリアの祝日は、キリスト教(カトリック)に関連するものが多いのが特徴です。

1月6日は「Heilige Drei Könige」(公現祭)の法定祝日。幼子イエスのもとを、東方の「3人の博士(賢人)」たちが、星を頼りに礼拝しに来たことから、異邦人に救い主(イエス・キリスト)が顕現したことを記念したものです。

そのため、オーストリアでは「三聖王の日」と呼ばれます。

2021010503オーストリアでは、3人の博士に仮装した子供たち(Sternsinger)が、星型のプラカードを持って、家々を巡り、家の前で歌を披露。お菓子をもらうという風習があります。

最近では、カトリック教会の活動として寄付を集めて、発展途上国への義援金とするようになりました。寄付をすると、その家の扉にチョークで「幸運のおまじない」を書いてくれます。

20210105012021年ですが、昨年から続くロックダウンの影響で、各家庭を回って歌うことが困難になり、寄付だけを集めて回ることになりました。

同時に寄付金を管理するオーストリアのカトリック青年グループのDreikönigsaktion(DKA)は、インターネット上で、子供たちからの祝福を提供すると同時に、寄付を募っています。

Continue reading "今日は「Heilige Drei Könige」"

| | Comments (1)

January 05, 2021

オーストリア航空の機内食が、またまた変わるようです

20210104201月4日、連邦政府はロックダウンを1週間延長し、1月24日まで継続すると発表しました。これにより、商業施設、飲食店、ホテル、劇場などは1月24日まで営業が禁止されます。

これは、当初、17日までに無料検査を受けて、陰性になった人が各種施設を利用できるという案だったのですが、事実上の「検査の強要」が野党の反発で、お流れになったためです。

Volksoperでは、当初、1月22日から週末限定で公演を再開する予定でしたが、これで1月22日から24日の公演は中止が決定。新し予定については連邦政府からの連絡を待って、改めてVolksoperから発表される予定です。あぁーあ‥

2021010401さて、現在、Covid-19の影響で、世界各国の航空会社は大変な危機に瀕しているのは、皆さまもご存じのとおり。

長距離便の運休も続いており、その関係なのか国際郵便の日数が大幅に長くなっています。特に直行便がなくなってしまったオーストリア-日本間では、かなり時間がかかります。

さて、今日は「オーストリア航空ヨーロッパ内フライト機内食」に関する話題です。

2021年春から、オーストリア航空はヨーロッパ内フライト(飛行時間180分以内)で、エコノミークラスのケータリングを一新します。

2021010410よくご利用になる方はご存じかもしれませんが、オーストリア航空のヨーロッパ内フライトのエコノミークラス機内食は、今までも何度も変更されています。

2000年はじめ頃までは、一応、プレートに載った冷たい食事(2枚目の写真)でしたが、その後、サンドイッチに変更(3枚目の写真)。

2021010409そして、簡素化は進み、2003年頃から一時期、飲み物以外は有料化されました。これが4枚目の写真です。座席後ろのポケットには有料のメニューカードが入っています。

その後、LCCとの競争激化を受けて、サンドイッチが復活しましたが、再び乾き物(プレッツェルやチョコレートスナック)やリンゴにレベルダウン。

リンゴに関しては、まるごと1個で、直にかぶりつくという、日本の航空会社では、まず考えられないスタイルでした。

2021010408現在では、客室乗務員が“zwischen süßem oder salzigem Snack”ときいていましたが、2021年春から「Austrian Melangerie」というコンセプトの下、高品質な飲み物や食事を提供することになりました。

メニューにはWiener Frühstück、gebackenes Hühnerschnitzel、Kaiserschmarren、Apfelstrudel、 Brettljauseといった「オーストリアの定番」も含まれます。

2021010402この他にも温かいスナックや冷たいスナック、各種のドリンクが提供されます。この他、全ての乗客にSchokoladentalerが提供されると発表されています。

この背景には、航空会社側の事情もありますが、乗客の嗜好変化があるとオーストリア航空では話しています。

2021010411つまり、画一的なサービスからパーソナライズしたサービスヘの転換という訳です。

一見、良いことずくめのように見えますが、実は「有料化」が前提です。何しろエコノミーの場合、運賃が下がっていますから、提供できるサービスには限りがあります。

現時点では、メニューの詳細や金額は提示されていませんが、どんどんLCCのようになっていくような気がします。

なお、LufthansaとSWISSも、同じようなコンセプトで機内食サービスを変更するようです。

Continue reading "オーストリア航空の機内食が、またまた変わるようです"

| | Comments (0)

January 04, 2021

ÖBBのお忘れ物事情

2021010304一見、しっかりしているようなFeriも、以外とおっちょこちょいで、交通機関の中で忘れ物をしたケースが何回かあります。以前、オーストリア航空の中で小型デジタルカメラを忘れた(実際は落とした)ことがあります。

バゲイジクレイムを出たタイミングで、なくなっていることに気づき、速攻でサービスカウンターに出向き、搭乗便と席を伝えたところ、すぐに手元に戻りました。

このほか、かつてこのブログで顛末をお伝えしたWiener LinienのRing Tramの車内で財布を落とした事もありましたが、幸いなことに、これも無事、戻ってきました。

今日は「ÖBBの忘れも事情」です。

20210103022020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、鉄道利用者が激減しましたが、それでも18500点(通常年の半分)の遺失物が列車内や駅で拾得されています。

遺失物で多かったものですが、第1位はバッグ、スーツケース(約5600点)、第2位は電子機器・IT機器(3100点)、財布に含まれる現金や銀行カードなど(2700点)となっています。

日本では傘の忘れ物が多いと言われますが、基本的に傘をさす人が少ないため、遺失物の上位にランクアップされないのでしょう。

衣類(1900点)、身分証や書類(1400点)、鍵(1100点)などは洋の東西を問わず、オーソドックスな忘れ物。

2021010301一方で、興味深い忘れ物もあります。その代表は楽器。「音楽の国」らしい忘れ物です。

2020年、合計50種類の楽器が見つかりました。ギターが最も多く、32点が拾得されました。しかし、ギターのような大きなものを置き忘れるというのは、不思議な気がしますが‥

大物ではキーボードも2点、見つかっています。楽器ではありませんが、ブルーダイヤモンドのメンズダンスシューズも拾得されています。

ÖBBではLost&Foundサービスセンターを全国に7箇所(Wien Hbf、Linz Hbf、Salzburg Hbf、Innsbruck Hbf、Bruck a. d. Mur、Villach Hbf、Bregenz)開設しており、ここで遺失物の管理を行っています。

2021010303ちなみに2020年は6500件の遺失物が落とし主のもとに戻りました。これは遺失物の35%にあたります。

よくヨーロッパでは落とし物は絶対に帰ってこないと言われますが、意外な感じがします。

特にパスポートや携帯電話、鍵といった貴重品が手元に戻った落とし主は、嬉しかったことでしょう。もちろん、忘れ物をしないのが一番ですが‥

Continue reading "ÖBBのお忘れ物事情"

| | Comments (0)

January 03, 2021

困ったクリスマスプレゼント

20210102012020年12月のアクセス数ですが、12月3日が最も多かったようです。多くの方にアクセスいただいた記事ですが、やはり新型コロナウイルス関連の情報のようです。また、Feriが初めてオーストリアで迎えたクリスマスに関しても、多くの方にお読みいただけました。お礼申し上げます。

今日は「ペットにまつわるお話」をお届けしましょう。

オーストリアでは日本と異なり、基本的にペットはペットショップで購入できず、ブリーダーさんからわけてもらうシステムなので、安易にペットを捨てる人は、今まで余りいませんでした。

しかし、EU拡大に伴い旧東側の国では、ペットを道路沿いで販売している業者がおり、クリスマス前に安易に買って、その後、変えなくなって捨てるという困ったケースが増えつつあります。

そこで、クリスマス前にはウィーン市などでも、安易にペットを買わない(飼わない)という注意を喚起するメッセージを出しています。

昨年の12月24日のことですが、ウィーンで残念な事件がありました。この事件を一般のマスコミではなく、ウィーン市当局が1月1日にプレスリリースという形で発表しているところに、動物愛護の考え方がよく表れていると思います。

事件の顛末は、以下のとおりです。

クリスマスの前日、近所の人がWien Simmeringのアパートのドアの前でウサギとモルモット2匹が入ったケージを発見しました。そのケージには「Weihnachtsgeschenk」(クリスマスプレゼント)と書かれたカードが張られていました。

2021010202発見した住民は、「クリスマスプレゼント」を装って動物を放置した人物を見つけることができなかったため、ウィーン市に通報しました。

通報を受けたウィーン市は、アニマルレスキューを派遣し、ウサギとモルモットを確保して、TierQuarTier Wienに連れてきました。

この団体は保護された動物に対して、最高の医療と愛情のこもったケアを行う組織です。

動物福祉を担当するJürgen Czernohorszky市議は、"動物はクリスマスプレゼントではありません! 安易に買うべきではありません”と訴えています。

そして、TierQuarTier WienのThomas Bendaオペレーションマネジャーは“関係者全員の同意の下、長期的な計画を立てて、一匹、あるいは数匹の動物を引き取ることが必要だと思います。動物を不要品のように「手放す」ことは無責任です”と述べています。

Continue reading "困ったクリスマスプレゼント"

| | Comments (0)

January 02, 2021

ウィーンからクロアチア地震救援へ

2021010110昨日、行われた「ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート2001」ですが、無観客だったので、映像的にはリハーサルのようなイメージでしたが、皆さまはどのようにお感じになりましたでしょうか。

演奏そのものは、さすがにRiccardo Mutiさんだけあって、オーケストラとのコンビネーションもよく、見事だったと思います。

2021010102さて、昨年末、12月29日にクロアチアで大きな地震がありました。震源は首都ザグレブ近郊で、地震の規模を湿すマグニチュード6.4。クロアチア政府の発表によると少なくとも7人の死亡が確認されており、死者はさらに増える可能性があるようです。

被害は、ザグレブ南方ペトリニャに集中していますが、日本と耐震基準が異なるため、建物の崩壊などが起こっているようです。

多くの住民は余震を恐れて帰宅をためらい、車中や軍の避難所などで夜を過ごしているという報道もあります。

2021010101地震発生翌日の30日には、救援のためウィーン消防本部から最初の部隊がクロアチアに向けて出発しました。

輸送用トラックには、ファンヒーター、イルミネーションバルーン、大光量ライトなどの救援や被災者支援に必要な資材が搭載されています。さらに、ウィーン赤十字から提供された200個のテントライトも同時に輸送されています。

ウィーンからの援助は、連邦政府内務省およびEUと調整の上行われています。連邦政府は、地震のあった地域に仮設住宅コンテナや簡易ベッドなどを提供しているようです。

Continue reading "ウィーンからクロアチア地震救援へ"

| | Comments (0)

January 01, 2021

PROSIT NEU JAHR 2021

20210101皆さま、新年、あけまして、おめでとうございます。

2020年1月1日は「オーストリアEU加盟25周年」という話題をお届けしました。2019年のシルベスター、ウィーンの旧市街は80万人という空前の人出。

それから1年。まさかこのようなシルベスターを迎えることになるとは誰が想像したことでしょうか。

Covid-19は、その名前からわかるように2019年に中国で発症が確認され、当時、オーストリアをはじめとするEU各国では「遠い遠いアジアのお話」でした。

20210109事実、当ブログでも1月は「Covid-19関連の話題」は取り上げていません。当ブログでは2月14日、はじめて取り上げました。

20210108さて、Corona-Ampel(コロナ信号)が真っ赤な状態で新年を迎えたオーストリア。2021年は、どのような年になるのでしょうね。令和3年の干支は「丑」ということで、今日は「牛」でスタート。

冒頭の写真は、Feriが夏に訪れていたLungauの高原で放牧されている牛です。夏の間は高原で暮らしています。いかにもオーストリアの田舎らしい光景です。

Feriが定宿にしているLungauの某ホテルも、本業は農業。立派な牛をたくさん飼っています。ただ、夏は牛舎にはおらず、もっぱら冬に備えて牧草を蓄える作業を行っています。

20210102Salzkammergutの歯車式登山鉄道Schafberg Bahn沿線にも牛が放し飼いになっています。特に標高1363メートルのSchafbergalpe付近から上に多いようです。あの急な斜面で生活しているのですから、驚きです。

オーストリアで「牛」といったら「Red Bull」を思い浮かべる人もいるでしょう。日本のコンビニエンスストアでも定番商品にのし上がったエナジードリンクメーカーですが、オーストリアに本社があることを知っている日本人は、どのくらいいらっしゃるかは存じませんが‥

20210103同社は航空やモータースポーツなどに積極的に関わっていることで有名。

Salzburg空港にある同社の博物館Hangar7には、同社が保有する航空機やレーシングカーなどが展示されています。もちろん、RedBullのロゴ入りです。

20210104オペレッタファンのFeriにとって牛と言ったら「Im weißen Rößl」。舞台に牛が登場し、牧童と共にユーモラスなダンスを披露します。

Feri、お気に入りの作品だけに、また見たいものです。この牛の「着ぐるみ」に入っている人(ダンサー)は、二人なので、呼吸を合わせるのが、なかなか大変でしょうね。

Continue reading "PROSIT NEU JAHR 2021"

| | Comments (0)

« December 2020 | Main | February 2021 »