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January 10, 2021

ウィーンの人は正直者が多い?

2021010803今日は「Wiener Linienの話題」をお届けしましょう。こちらにお越しになった皆さまは、ご存じのようにWiener Linienの地下鉄、路面電車、路線バスは、いずれも信用乗車方式です。

地下鉄駅に改札口はありますが、日本のように自動改札機は設置されていません。また、ワンマン運転の路面電車や路線バスは、乗降の際、チケットを乗務員に提示する必要はありません。

2021010802そのため、改札システムにかかる運用コストが非常に低いと思われます。もちろん、これはゾーン運賃制度を導入しており、運賃が単純化していることも関係しているでしょう。

ただ、無賃乗車をする乗客が増えると、信用乗車方式は破綻します。そこで、臨時検札(Fahrscheinkontrolle)を随時実施すると同時に、万が一、チケットを所持していなかった場合、一切の言い訳を聞かず、高額の反則金(現在は105Euro、その場で支払うことができない場合は、14日以内に115Euroを支払う必要があります)を課す仕組みになっています。

2021010801ちなみにWiener Linienでは、毎日、100名の臨時検札スタッフを地下鉄、路面電車、路線バスの各路線に出動させ、約20000人の乗客をチェックしています。

2020年はCovid-19の影響で、乗客が減少し、臨時検札を受けた乗客は約310万人(2019年は約490万人)でした。その内、チケットを持っていなかった乗客(無賃乗車)の比率は2%ほどでした。

とにかく「逃げ得」は許さないという断固とした姿勢は、トラブルを避ける日本では考えられませんが、これが信用乗車方式を支えている訳です。

ただ、Wiener Linienはホームページで「今日の臨時改札路線」を発表しており、一応、不意打ちではありません。

さて、先日、Wiener Linienが2020年の臨時検札結果を発表しました。

2021010805ちなみにCovid-19の影響を受けて、臨時検札の際、感染を防ぐため、距離をとるようになりました。そして、活動内容が車両内でのチケット所持確認に重点が置かれました。

最初と最後の写真が2020年バージョンの臨時検札風景(もちろん広報用のダミーですが‥)です。

2021010806ちなみに、最も効果があるのが、地下鉄駅の改札口を閉鎖して、多数の係員を配して、下りてくる乗客を全員チェックする方法です(4枚目の写真)。

万が一、臨時検札に気づいて逃げた場合、別の係員が追跡する場合もあります。Feriも実際、地下鉄駅での臨時検札に何度も遭遇していますが、こちらは写真のようにスタッフ全員がベストを着用し、示威行動をしています。

2021010804気になるのは、この2%という数字が高いか、低いかという点です。Wiener Linienでは、ヨーロッパ他都市のデーターを呈示しています。

ベルリンが約3%、ハンブルクとフランクフルトが約5%、パリが約10%となっており、Wiener Linienは「ウィーンのお客さまはヨーロッパで最も正直です」と述べています。

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