Semmelweis地域の再開発計画
日本では、今年は1月11日が「成人の日」ですが、各地の成人式がCovid-19感染拡大の影響で中止になっているとか‥男性はあまり関係ありませんが、女性の場合、晴れ着姿を披露できる場なだけに、ガッカリしている方も多いことでしょう。
一方、ウィーンでは今日からU2/U5の工事本格化に伴って、Rathaus周辺で大規模な交通規制が始まります。さて、今日はウィーン市が進める「Semmelweis地域の再開発計画の話題」です。
ウィーンでは、大規模な再開発は、環境保護の観点からも市がイニシアティブをとって進めるのが一般的です。
今回、再開発が行われるのは18区のSemmelweis地域です。ここには1908年に創立されたSemmelweis-Frauenklinikという病院がありましたが、2019年6月、Floridsdorfに移転。その跡地を中心とした再開発計画が2020年5月から具体化しました。
この病院ですが、開設当初は戦争で負傷した兵士の治療施設でしたが、1943年、5つのパビリオンのうち2つが女性用クリニックに改装されました。
その後、ウィーンで最も重要な出産クリニックに発展します。そのため、助産学校が総合病院からここに移されたそうです。
跡地については、ウィーン市がBundesimmobiliengesellschaft(BIG)に売約し、教育・文化施設(大学と学校が予定)が設置されることが決まりました。
また、それ以外のエリア約4.7ヘクタールは住民が自由に利用できる公園(緑地)になる予定です。今回、再開発の対象となっているのは、航空写真で赤いラインで囲まれたエリアです。
Silvia Nossek区長が危惧していたのは、跡地に高層アパートが建設されることでした。しかし、公共目的での利用に限定されたことで、乱開発の心配はなくなりました。
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