合理的な店舗設計
早いもので、2月も今日でおしまい。それにしても、この1年間の変わりようは、Feriの想像を超えています。去年の今頃は、まだオペレッタの話題もお届けできました。一方、街中でマスクをする習慣がなかった国で、法律によりマスク着用が義務づけられるようになったのですから‥
さて、先日、友人のコンビニエンスストア新店の話題をお届けしましたが、開店記念セールは大盛況だったという連絡をもらいました。その時、ふと気になったのが店内のレイアウト。
日本のコンビニエンスストアの多くは、入口付近にセールスカウンター(この業界では、レジがある会計を行うカウンターを、このように呼ぶそうです)があります。
店内を回遊してセールスカウンターで会計を行う場合は、あまり問題はありません。なお、今回、新店では「会計待ちの列」は、中央通路に設定したそうです。
しかし、セールスカウンターで直接、従業員さんにオーダーするタバコや宅配便などの場合、入店からセールスカウンターに直行し、お客さまは悪気がなくても、結果的に割り込みになり、店内で並んでいるお客さまからクレームをもらうケースがあるそうです。
もちろん従業員さんも、その点は気をつけていて、直接、セールスカウンターに来るお客さまには会計の列に並んでもらうようにご案内するのですが、混雑している時には、見落としてしまうことも‥
また、会計待ちの列が什器の影に隠れている関係で、入店されたお客さまが列に気づかないケースもあります。
本当は、入口から入ったら、自然に会計の列に並ぶような店舗レイアウトになっていれば良いのでしょうが…
そこで、ふと、気づいたのが、日常、お世話になっている「こちらのスーパーマーケットの店舗レイアウト」。
こちらでスーパーマーケットをご利用になった方は、ご存じのように入口と出口が完全に分離しており、入口からは出ることができない仕組みになっています。
ちなみに右の写真では左側が入口で、右側が出口です。出口の前にはレジカウンターがあるため、ここを通らないと店外に出ることはできません。
もちろん、希望の商品がない場合、何も買わずにレジ横を通って店外に出ることは可能です。当然のように会計の列に割り込むことは、事実上、不可能です。
日本のスーパーマーケットのように、あらゆるところから売場に入り、出ることが可能なお店は、ほとんど存在しません。
右の写真は都市型の中型店舗ですが、右の入口から入り、店内を回遊して、奥のレジカウンターで精算するシステムになっています。
なぜ、このような店舗レイアウトになっている理由ですが、これは「窃盗」(万引き)を防止するためのようです。
事実、一部のスーパーマーケットではレジカウンターの下にも監視カメラが付いており、その映像がレジ画面に映るようになっています。つまりカウンターをすり抜けて商品を持ち去る人をチェックする訳です。
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