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February 02, 2021

ウィーンは太陽光発電、一直線

20210201022021年1月の当ブログですが、最もアクセス数が多かった日が1月8日と24日でした。

ベージビューが多かった記事は、「オーストリア航空の機内食が、またまた変わるようです」、「今日からマスク規制が強化されます」、「ウィーンの人は正直者が多い?」などでした。

当ブログの特徴として、オーストリアやウィーン旅行をお考えの皆さまが情報検索の過程で、記事をご覧になるケースが多く、過去の記事が上位にランクされることがあります。

このところ、旅行ができないため、リアルタイムの記事に注目が集まっているような気がします。

連邦政府は2月1日、2月8日からCovid-19感染拡大に伴うロックダウン規制を緩和することを発表しました。学校や商業施設、美術館や図書館などが一定の条件下で再会される模様です。

さて、今日は「ウィーン市の太陽光発電増強の話題」をお届けしましょう。

昨今、世界のトレンドになっている「カーボンニュートラル」。ウィーンでは2040年までにカーボンニュートラルを実現するため、エネルギー転換と再生可能エネルギー設備増強を進めています。

2021020101この中で中心となるのが太陽光発電プラントの増強。目標を達成するため、過去15年間に建設された数と同じ太陽光発電システムを、毎年に設置するという驚愕のプランを発表。

計画が予定どおり進むと、2025年までに、ウィーンの太陽光発電システムの総発電量は、現在の50メガワット(ピーク時)から250 メガワット(ピーク時)に。

そして2030年には800メガワット(ピーク時)に増加すると予想されています。

これには、年間サッカーグラウンド90~100面に匹敵する面積に太陽光発電システムを設置する必要があります。

そのため、ウィーン市では許認可手続き簡素化、補助金予算を年間100万ユーロから300万ユーロに倍増することを発表しています。

2021020106ただ、ウィーンのような大都市では、太陽光発電プラントを建設する場所(太陽光パネルやユニットの設置場所)が問題になります。

そこで、ウィーン市では公共施設のみならず、民間が所有する建物の屋上やファザード、駐車スペース、企業や学校、道路や鉄道の防音壁など、あらゆる可能性を検討することにしています。

確かにウィーン市が提供している空撮写真を見ると、まだまだ太陽光パネルを取り付けられそうな建物(屋根)は沢山残っています。

公共施設の屋根を全て活用した場合、総面積は約300000平方メートルで、50メガワット(ピーク)の発電が可能であるという調査結果が出ています。

2021020103更にウィーン市は、太陽光発電システムの増強は新しい労働市場拡大(計画担当者、熟練労働者、職人、配管工など)につながると強調しています。

このプロジェクトを担当するJürgen Czernohorszky市議によると、ウィーンと周辺だけでも1200名の常時雇用が創出されると予測しています。

このように、一見、良いことだらけの「太陽光発電システム大増強」ですが、このブログでもお伝えしたように、太陽光発電をベース電力にした場合、発電量の大規模変動を、どのように抑止するかがポイントになります。

2021020104ウィーンの場合、太陽光発電で得た電力を地元で使うという「電力の地産地消」を目指しています。しかし、ウィーンは緯度が高いため、電力需要が高まる冬場は、日照時間が極端に短くなります。冬のウィーンは「晴天の日」ばかりではありません。

そうなると、当然、発電量も低下(変動)するはずです。現時点では、電力を蓄えておく技術が十分ではないため、太陽光発電で電力供給が不安定になり、ブラックアウトを防ぐためのバックアップ対策が不可欠。

ウィーンでは天然ガスによる火力発電所をバックアップ用として準備していますが、これらのバックアップ施設は、いつお呼びがかかるかわからないため、平時は稼働していなくても、常時、フル稼働できるようにメンテナンスしておく必要があります。

2021020105この他、太陽光パネルを製造する際、大量のCO2が排出されることや、パネルを廃棄する際に有害物質が大量に出ることなど、ライフサイクルを踏まえて多面的に検討する必要があると思います。

日本では、安易な太陽光発電プラントの設置が、逆に環境破壊につながっている例も報告されています。まぁ、環境に厳しいウィーンでは、その当たりのレギュレーションはしっかりしている思いますが‥

ただ、今後、太陽光発電への依存度が高まるほど、逆にブラックアウトのリスクが生じるような気がしてなりません。Feriの危惧であれば良いのですが‥

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