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February 15, 2021

電気ゴミ収集車がアワードを受賞

2021021410最初に先日お伝えした西鉄道関連の「補助金の話題」から。連邦政府は、2月14日、ÖBBとWestbahnに対する補助金交付延長を決定しました。

報道によると、ÖBBは2月8日から4月7日までの期間に合計2440万Euro、Westbahnは同期間に490万Euroを受け取る模様です。

これにより列車の大幅減便は回避されました。同時に両社のチケット共通利用も再開することが決まりました。最終的には環境省が環境保護という視点から財務省を説き伏せたようです。

2021021403今日は、現在、ウィーン市内で試験運行中の「電気ゴミ収集車の話題」をお届けしましょう。

先日も電気バスの話題をお届けしましたが、ウィーンに限らずオーストリアでは、CO2の排出を抑制するため、内燃機関から電気駆動への転換に取り組んでいます。

その一つが、ウィーン市内でゴミ収集に当たるゴミ収集車の電気化です。市内を定期的に走っているため、路線バスと同じく、電動化によるCO2削減が期待できる分野です。

ウィーンのゴミ収集車は、日本のものより大型なので、当然、搭載しているディーゼルエンジンの排気量も多いと思われます。

.現在、ウィーン市(MA48)では、完全電気ゴミ収集車の試作車を投入し、ウィーン市内で試験運行を行っています。

2021021402この度、このプロジェクトが「EL-MOTION 2021 Elektromobilitäts-Fachkongresses」でEL-MO Awardを受賞しました。

この電気ゴミ収集車は、2019年から運行を開始したもので、オーストリアでは初の試みです。

試作車はMAN、MUT、Framoの3社が共同で開発したもので、2019年5月からウィーン全域で試験運転が行われています。試運転の結果を踏まえて調整が行われ、2019年8月には早くもフル稼働に成功しています。

2021021404 走行のみならず、廃棄物を圧縮する作業も全て電動で、車両に搭載されたバッテリーから電力が供給されています。当然ですが、ディーゼルエンジンを使用している在来車よりも走行時の騒音が抑えられている他、ゴミ収集時の排気ガスもゼロです。

今までの試験運行では、従来のゴミ収集車と遜色のない性能を発揮しています。ゴミ収集車の場合、決まったルートを走るため、電気自動車でネックとなる充電も、車両基地や清掃工場で定期的に実施できると思われます。

ましてやウィーンの清掃工場では発電も行っていますので、「地産地消」になります。

2021021401ちなみにMA48の発表によると搭載されているリチウムイオン電池2個の容量は230kW/h(一般的な電気自動車は20~40Kw/h)で、航続距離は100km。400Vの電源から充電が可能です。充電時間は通常12時間、急速充電で2時間です。

授賞式でMA48のJosef Thon氏は“このプロジェクトから得られた知見は、ウィーンだけでなく、排出ガスのない市営商用車が必要とされる将来に向けての重要な基礎となるものです”と語っています。

ただ、この手の車両は、現時点では従来のディーゼルエンジン搭載車両に比べて、導入コストが高いこと。今後、普及させるためには、どこまでコストを低減できるかが鍵を握るような気がします。

3枚目と4枚目の写真は、現在、一般的に使用されているゴミ収集車。大きさなどがわかると思います。

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