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February 13, 2021

地方でも電気バス導入の機運

2021020702今日は「電気バスの話題」をお届けしましょう。

温室効果ガス削減に力を入れているオーストリアでは、このブログでも度々、取り上げているようにWiener Linienが電気バスや燃料電池バスの導入やテストを進めています。

ウィーンの場合、大都市であるため車庫も多く、充電ステーションや水素ステーションを整備しやすいという特性があります。

2021020705現時点では電気バスは一般的なディーゼルエンジンのバスに比べて航続距離が短い、満充電に時間がかかるといったマイナス面があるため、地方では導入が難しい面があります。

そんな中、現在はÖBB傘下になっているPOST Busが、1月にシュタイヤマルク州北部でVerkehrsverbund Steiermarkと共同で、電気バスの運行テストを実施しました。テストの目的は、冬の地方路線で運行が可能かどうかを検証するためです。

今回、テストに使用されたのはIveco製GX3377-E型。全長12メートルの3ドア仕様。

座席定員27名、立ち席定員55名、航続距離約300km(メーカー発表による数値)、349kw/hの空冷式バッテリーで車体中央に搭載したモーターを駆動します。

2021020704テストはPhyrnstreckeとGesäuseで行われましたが、POST-Busの発表による結果は上々。電力消費量が増える勾配のある路線でも300kmの航続距離が確保できた上に、寒さによるトラブル、暖房の能力不足などはありませんでした。

2月に入ってからも、各種データーを追加で得るため、Stainach、Schladming、Liezen地区で、実際にお客さまを乗せた営業運行が行われています。なお、運行テストは先週で終了したようです。

2021020701POST-Busによると、冬季、電気バスはディーゼルバスと比較して1台当たり90%のCO2を削減できる上に、大気汚染の要因となる窒素酸化物などは排出されません。さらに低騒音なので住民にとっても「易しい乗り物」。

現時点では地方路線への導入計画は発表されていませんが、関係者は導入に前向きな発言をしています。

一方、Verkehrsverbund Ost-Region(VOR)が公募していたWeinviertel南部地区の地域電気バスシステムの契約をPOST-Busが落札したというニュースが入ってきました。

2021020706POST-Busがニーダーエスターライヒ州で電気バスの運行を受託するのは初めてです。

1年前、ウィーンの北東20kmにあるニーダーエスターライヒ州Gänserndorf地区の地域交通が廃止され、代替え交通機関として電気バスの導入が計画されました。

このプロジェクトはÖsterreichische Postbus AGが落札し、2022年夏から2路線の運営を引き継ぐことになりました。

2021020703計画では、8台の電気バスを使って、530系統(Gänserndorf – Matzen – Wolkersdorf)と535系統(Gänserndorf – Schönkirchen – Kollnbrunn – Mistelbach)を、1時間間隔で運行します。

高圧充電システムを使い30分ほどで充電できるため、無駄なアイドルタイムは発生しないと発表されています。

なお、VORでは2019年から、地域交通への導入を視野に、今回、POST-Busが受託した530系統と535系統で電気バスのテストを実施しています。

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