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March 2021

March 31, 2021

今度はOttakring Talisastraßeで大規模緑化プロジェクト

202103301030日に日本に到着したOS51便ですが、折り返しのOS52便は、31日、11時05分に成田を出発する予定です。

Covid-19感染拡大前は、当日、折り返していましたが、今回は翌日、ウィーンに戻るダイヤになっています。ウィーン国際空港には31日の16時05分、到着予定です。

2021032503早いもので、2021年3月最後の記事になりました。ウィーンでも気温が上がり、市内にある桜が見頃を迎えています。このところ都市緑化プロジェクトに気合いが入っているウィーン市ですが、Feriがよく出没するOttakringの中心街でも、大規模プロジェクトがスタートすることが発表されました。

緑化プロジェクトの対象となるのは路面電車46系統も運行されているTalisastraßeのLerchenfelder Gürtel-Feßtgasse間

2021032507Feriも、散歩で、この付近を歩くことがありますが、両側に商店が並んでいるショッピングゾーンです。ちなみにFeßtgasseには、ご存じOttakringerの工場があります。左の写真が現在の様子。

第1期工事は6月から開始されますが、完成予想イラストのように多くの木(91本)が植えられ、多年草の植物を植えた花壇が設置されます。

2021032505Mariahilfer Straßeのように車道と歩道を完全に一体化する訳ではありませんが、歩道は最大69メートルに拡張され、車道と歩道の縁石は3cm程度になるようです。

また、拡張された歩道は新しいレクレーションエリアに変身。約120のベンチや水飲み場、採用する場所が増えている地面から水を吹き出すシステムやミストシャワーなども設置されます。

これらの水は隣接する緑地の灌漑用としても使用されます。街路灯もリラクゼーションエリアにふさわしいものに更新されます。

2021032504同時にバス停や路面電車の停留所についても場所の移転や緑化も行われる予定です。また、Wendgasseは将来的に行き止まりになる予定です。

Hofferplatzも大きく変貌します。まず、10本の木が植えられ、2つの水場が設置される予定です。さらに11脚のアームチェア、3つのテーブル、ベンチを含むラウンジエリアが設けられ、地域のコミュニケーションエリアになります。

この関係でCityBikeのステーションは、横の路地に移設され、より広いスペースが確保されます。

2021032501この他、自転車利用者のために駐輪場が拡張されます。今回、自動車の通行は禁止されませんが、Lerchenfelder Gürtel-Feßtgasse間の最高速度は30km/hに制限されます。

ただ、平日日中6分間隔で運転されている路面電車46系統については、この制限を受けないことになっています。

本プロジェクトの検討作業は、Covid-19感染拡大でロックダウンが施行されていた2020年4月から9月にかけて、住民、道路利用者、ビジネス関係者ら多数が参加して行われました。

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March 30, 2021

ウィーン市と商工会議所が「うがいによる無料PCR検査」を拡大

2021033001最初にオーストリア航空のウィーンー成田線、運行再開のお知らせから。

3月29日、OS51便が13時30分、ウィーン国際空港を出発し、成田空港へ向かいました。成田には30日、7時18分に着陸した模様です。シップはB777-200ER、レジストレーションはOE-LPB。

紆余曲折はありましたが、オーストリアと日本を結ぶ直行便の運行再開を素直に喜びたいと思います。

さて、正直、Covid-19感染拡大に関する話題は、気が滅入るので、あまり取り上げたくないのですが、日本の様子を垣間見る、閑散拡大対策について考え方が大きく異なることに気づきます。

という訳で、ご参考までにウィーン市と商工会議所が共同で進めている「うがいによる無料PCR検査」の話題をお届けしましょう。

2021032803うがいによる無料PCR検査(キャッチフレーズは「Alles gurgelt!」)は、当初、エッセンシャルワーカーなど業務で人と接触する機会が多い方を対象に、2021年1月からパイロットプロジェクトがスタートしました。

パイロットプロジェクトは無事に完了。この間、33万人以上の従業員を抱える5500のウィーン企業や組織が登録しました。
そして、これまでに208815件の検査を実施。陽性は800件(陽性率0.38%)でした。

彼らの考え方は、ズバリ“定期的なテストで、セキュリティが確保されます”。“定期的な検査で、陽性と判定された人は早期に検疫に入ることができます。これが私たち自身と私たちの周りの人々を守る方法です。”

2021032805徹底した検査で、早期に感染者を洗い出し、陽性者は隔離する」という考え方は昨年から一貫しています。

一般の方にも拡大された「うがいによるPCR検査」は、フローチャートのような利用することができます。最初に専用ホームページやスマートフォンで検査キットを受け取るためのQRコードを入手します。

ウィーン市内にあるドラッグストアBIPAで、このバーコードを提示すると検査キットを受け取ることができます(最大4セット入手可能)。

検査キットの説明に従って、サンプル番号を入力し、自宅で検査キットを使いうがいで検体を採取(検査キットに入っている生理的食塩水でうがいをするようです)。

2021032804専用ホームページやスマートフォンアプリで登録してから、市内にあるREWE系列店舗(Billa、Merkur、BIPA、Penny、BP-Merkur Inside、Jet-Billa Stop&Shop、SHELL-Billa Unterwegs)に持ち込みます。

検体は1日2回(午前と午後)に回収されます。なお、午前9時前に提出すると、24時間以内に結果がメールで届きます。さらに検査結果はアプリで、いつでも確認することができます。

万が一、陽性反応が出た場合、本人にメールで結果が伝えられると同時に、法令により保健当局に通知されます。発症していない場合、本人は自己隔離に入ります。

テスト結果が陰性の場合、規制緩和後は、ビューティーサロンをはじめとするオープンビジネスや飲食店、文化イベントなど利用することができます。

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March 29, 2021

ウィーン市が公共スペース緑化アイデアを募集中

2021032810オーストリアでは、夏時間の切替が実施されました。期間は10月最終週の週末まで。本来ならば、Feriが好きな「黄昏時」をタップリと頼むことができる季節になった訳ですが、状況が状況ですからねぇ‥

EU内で色々な議論がある夏時間ですが、Covid-19感染拡大の影響で、そちらの議論はしばらくお休みのようです。

さて、今日は「公共スペース緑化アイデア募集中という話題」をお届けしましょう。

2021032511このブログでもお伝えしているようにウィーン市では、都市の温暖化抑止のため、積極的に公共スペースの緑化を進めています。

しかし、古くからの都市であるウィーンには緑化のための選択肢が少ない道路や広場がたくさんあります。

具体的には地下に埋設されている電気、ガス、下水道設備のため植樹を行うためには多額の費用がかかる(コストパフォーマンスが低い)ということです。

それに加えて、地下駐車場や地下線が建設されている場所では、植樹が極めて困難です。ウィーンでは、地下駐車場の建設が現在でも盛んです。

2021032512このような状況を踏まえて、ウィーン市では都市計画評議員Ulli Sima市議の発案で「公共スペース緑化アイデアコンペ」を開催することを決定しました。

アイデアコンペは3月21日から始まっており、締め切りは2021年5月16日まで、誰でも自分のアイデアを応募できます。

応募は専用Webサイト(www.wienwirdwow.at)から、写真、イラスト、ビデオ、ドキュメントなどをアップロードします。

なお、応募のカテゴリー4つ(地下に駐車場などがある舗装された広場、街路空間、狭小地、全く新しいアイデア)設定されています。

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March 27, 2021

遙かなるオーストリアへの道

2021032401春の訪れを告げるイースターですが、ウィーン、ニーダーエスターライヒ州、ブルゲンラント州はロックダウンになってしまいました。連邦政府としては“イースター期間中は家でおとなしくしていてねということです。

”ところでオーストリア航空の夏ダイヤが発表され、その中にはウィーン-成田線(OS51便、OS52便)も正式に加わりました。また、同便の予約も始まっています。

現時点では週1便、ウィーン発成田行きOS51便は月曜日(3月29日からの予定)発(翌、火曜日に日本着)、成田発ウィーン行きOS52便は水曜日(3月31日からの予定)の予定です。

なお、オーストリア航空では搭乗に際してマスク着用を義務づけていますが、日本で一般的に用いられているサージカルマスクでは不可。連邦政府指定のFFP2マスクです。

機内はもちろん、ウィーン国際空港内や空港から市内への移動時にも、このマスクが必須。

2021032403FFP2マスクは日本でも手に入りますが、万が一、忘れると搭乗拒否となるので要注意。また、長距離国際線ですが、機内サービスなども簡素化されているようです。

 現在、ヨーロッパ各国ではCovid-19感染拡大と変異ウイルス発生を受けて、入国に関して、様々な規制がかかっています。

オーストリアでは、2021年2月10日から新しい入国規制が実施。まず、オーストリア入国前に各種情報をオンラインで登録する必要があります。その上で、入国審査で登録確認書を提示。

更にオーストリア連邦政府が指定したリスクエリアに滞在していた場合、72時間以内のPCR検査、または48時間以内の抗原検査が陰性である証明書と、10日間の自己隔離が求められます。

このブログでもお伝えしましたが、日本は一時、リスクエリアから外れました。しかし、理由はよくわかりませんが、現在は、再びリスクエリア入り‥

2021032404陸続きのオーストリアでは隣国に住む定期的な通勤者もいますが、彼らも7日以内の検査陰性証明と登録が必要です。

一方、日本は皆さまご存じのようにオーストリアを感染症危険レベル3(渡航中止勧告)に指定していることに加えて、3月18日から水際対策が強化(検査証明書提出、14日間の公共交通期間不使用や自宅待機などの誓約書提出)しています。

2021032402最も日本の場合、義務化ではないため色々な「抜け道」があるようですが‥

このような規制内容を見ていると、直行便は再開しても、観光旅行はもちろん、ビジネスでもオーストリアと日本を行き来するのは事実上、不可能と言えるでしょう。

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ÖBBがコウノトリの営巣地を建設

2021032216今日は「コウノトリの話題」をお届けしましょう。

オーストリアで見られるコウノトリ(Störche)は、日本ではシュバシコウ朱嘴鸛、赤いクチバシのコウノトリ)と呼ばれる種で、日本に生息する種とは異なります。

シュバシコウはヨーロッパや北アフリカ、中近東に分布。繁殖地は主にヨーロッパと中央アジアですが、現在、ポーランドは他を圧倒する繁殖地として知られています。

オーストリアでは、ノイジードラーゼー周辺が有名ですが、それ以外のエリアでも見ることができます。

FeriもRustを訪れた際、何回かシュバシコウを見ていますが、ご存じのように人家屋根の煙突に巣を作っています。

2021032213また、人に対する警戒心が低く、湖畔に下りてくることもありました。また、電信柱の上などにも巣をつくることもあるそうです。

シュタイヤマルク州でもシュバシコウが生息していますが、最近、ÖBBが同州で営巣地を建設したというニュースがありました。

Hart bei Graz市Autalでは、高さ20メートルのÖBB電波塔の上に長年、シュバシコウが巣を作っていました。しかし、成鳥では4kgを越える大型のコウノトリが使う巣は、設置場所の強度がポイント。

2021032212ところが電波塔の上にあった巣は重量が100kg程度あったため、塔の安全性を確保するため、シュバシコウの巣を撤去せざるを得なくなりました。

しかし、シュバシコウがアフリカにある冬の居住エリアから戻ってきた時に、巣がないと繁殖ができません。ちなみにシュバシコウは、普通、一度に3~4個の卵を産み、抱卵期間は35日程度。

2021032214そこで、ÖBBは地元自治体、コウノトリ協会(Storchenverein)と協議の上、近くに新しい営巣地を建設しました。

今回、鉄道会社らしく写真のように古い架線柱を改良して、頭部に巣を設置しました。日本でも、大きなポールの上に営巣地を設置するケースがありますが、よく似ています。

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March 26, 2021

U5への転換に向けてU2改修の具体的計画が決まりました

2021032510昨日、3月25日から東京オリンピックの聖火リレー(TOKYO 2020 OLYMPIC TORCH RELAY)が福島からスタートしたというニュースを耳にしました。

そこで、Feriのスクラップブックに張ってあった1964年のポスターをお目にかけましょう。50年以上前のポスターとは思えない素晴らしいデザインだと思いませんか。

2021032303今日は「U5への転換に備えて大規模改修工事が行われるU2の話題」をお伝えしましょう。このブログでも再三(しつこく)、お伝えしているU2/U5プロジェクトですが、新規建設区間と同時に注目されるのは、U5完成後はU5に組み込まれるU2のRathaus-Karlsplatz間大規模改修工事です。

U5は完全自動運転になるため、各駅にはホームドアが設置されます。3月22日、具体的な工事期間と代替え交通機関の詳細が発表されました。

まず、U2は2021年5月31日からSeestadt-Schottentor間の運行となります。工事完了日は、さすがに発表されませんでしたが、2023年秋まで工事が続きます。

注目される代替え交通機関ですが、U2Z系統という路面電車がSchotenring-Karlsplatz間に臨時運行されます。RingにはD系統、1系統、2系統、71系統が運行されているため、Schottentor-Karlsplatz間はピーク時、1分間隔で路面電車がやってきます。

2021032302これに加えて、地下鉄U1も運転本数が増加されます。U2とはPratersternで接続しているので、乗り換えは伴いますが、都心へ短時間で向かうことが可能です。

次に改修工事の内容ですが、Rathaus、Volkstheater、Museumsquartier、Karlsplatzの各駅に、合計144枚のホームドアが設置されます。

日本の東京メトロ南北線と同じくプラットホームと線路は完全に仕切られているため、約16000平方メートルのガラス壁が設置されます。

今回、はじめてU2区間の完成予想イラストが公開されました。場所はVolkstheaterで、プラットホームのラインカラーはU2。これは新鮮です。

2021032301この工事を行うため、プラットホームの線路側を解体することになりました。さらに完全自動運転に向けて、列車制御システムも一新される他、4.8km区間のレール交換を含めて、軌道システムも更新されます。

2023年秋までの工事期間中、駅内にあるエレベータ6基とエスカレータ10基が更新されます。駅構内の照明は、最新の省エネタイプのLEDに変更されます。また、視覚障害者の方のため、新たに触覚誘導装置が設置されることになりました。

この他、トンネルの一部を改修する計画も発表されましたが、この関係で2021年、夏に交通規制が実施されます。

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March 25, 2021

臨時更新 イースター休暇ロックダウン発動

20210325213月24日、オーストリア連邦政府は、Covid-19感染拡大を受けて、ウィーン、ニーダーエスターライヒ州、ブルゲンラント州に対して、イースター休暇の期間中、規制を強化することを発表しました。

規制期間は4月1日から6日まで。規制強化を一旦打ち出した後、急きょ、撤回したドイツとは対照的です。

○外出制限
ロックダウン時と同様、イースター休暇期間中、24時間、外出制限が適用されます。例外は車での通勤、屋外での散歩や個人で行うスポーツ(ジョギングなど)、サポートが必要な人の支援、緊急事態などです。

○訪問規制
以前のハードロックダウン時と同じく、訪問制限が復活。別世帯の人は1人だけ他の世帯を訪問することが許可されます。従って、家庭でのイースターのお祝いは事実上、中止です。

○FFP2マスク
FFP2マスクは、屋内に複数の人がいる場合、着用が義務づけられます。さらに屋外でも狭い空間に多くの人が集まる場所でもFFP2マスク着用が義務づけられます。

2021032520○商業施設
上記の3州では4月1日から4月6日まで商業施設は休業。例外は、食料品店、薬局、煙草屋など生活必需品を販売する店舗。4月7日から小売業者向けの検査を実施した上で、4月10日から営業が再開される予定です。

○ビューティーサロン
既に検査が義務づけられているビューティーサロンも、3月29日から4月6日まで休業。

○学校
イースターの翌週に学校でリモート授業が再開されます。その後、生徒と教師を対象とした広範なPCRテストが計画されていますが、対面授業再開の目処は未定です。

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Praterstern駅の警察署が完成

2021032201今日は「Praterstern駅の警察署完成」の話題をお届けしましょう。

ÖBBのPraterstern駅舎拡張に合わせて、拡張エリアに建設が進められていた警察署(Polizeiinspektion)が、このほど完成しました。

今回の拡張工事(900平方メートル)は、Tegetthoff-Denkmal側(旧市街側)のÖBB駅舎とWiener Linien地下鉄U1出入り口を統合するもので、2019年末から工事が行われていました。

完成当日の3月19日には、ÖBBのAndreasMatthä CEO、Karl Nehammer内務大臣、Michael Ludwigウィーン市長、GerhardPürstlウィーン警察総監が視察に訪れました。

今回、建設された警察署の敷地面積は約650平方メートルで、63名の警察官と警察関係者が常駐できるスペースがあります。増築部分にはベッカライAnkerの売店が開設されます。

Praterstern駅は、1日に15万人以上が利用しており、ウィーンで最も利用者の多い地域交通の拠点。増築により、既存の市街地がより魅力的になり、効率的に利用できるようになりました。

2021032202ÖBBの駅コンコースをU1出口まで延長されたことで、乗客は天候に左右されず、乗り換えができるようになります。

ÖBBのAndreas Matthä CEOは、記者会見で“駅のコンコースが拡張され、警察署が駅に直接、設置されたことで、乗客の安心感はさらに高まるでしょう”と述べています。

また、Michael Ludwigウィーン市長は“ウィーンの警察官は、街の人々のために毎日、素晴らしい仕事をしています。新しい警察署は、交通ジャンクションのPraterstern駅に直結しており、24時間対応です。警察官がより良い労働条件で勤務することは重要ですが、新しい警察署は、その要望に応えるものです”と述べています。

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March 24, 2021

Wiener Linienが年間パス所有者にプレゼントキャンペーンを実施中

2021032320最初に「旬の話題」を一つ。3月22日は「世界水の日」(Weltwassertag)でした。

「世界水の日」は、1992年、ブラジルのリオデジャネイロで開催された地球サミットのアジェンダ21で提案され、1993年、国連総会で3月22日を「世界水の日」とするとの決議によって定められたものです。

ウィーンでは、まだ気温が低いですが、3月22日から、市内にある100を超える水飲み場と55の噴水が順次、再稼働をはじめました。春を告げるイベントのようなものですね。

写真は3月22日、今年、始めて盛大に水を拭きだした皆さまご存じSchwarzenbergplatzの Hochstrahlbrunnen。この噴水では52万リットルの湧き水が使用され、ポンプで循環されています。

2021032002さて、今日は「Wiener Linienが実施中の年間パス所有者に対するプレゼントキャンペーン」の話題です。

都市環境を維持するため、ウィーン市では公共交通機関の利用を促進しています。その政策を実現するための1つが、Wiener Linienが発行している年間パス(Jahreskarte)です。

このブログでも再三、ご紹介していますが、Wiener Linienの利用料金(チケット代金)ですが、短期間ほど高く設定されています。

乗車前に購入する1回券は2.6Euro、ウィークリーパス(月曜日0時から翌週月曜日9時まで有効)は17.1Euro、マンスリーパス(暦月の初日午前0時から翌月の2日目23時59分まで有効)は51.0Euroですが、年間パスは大人で365.0Euro(シニアは235.0Euro)と値段が格段に安くなっています。

20210320012020年はCovid-19感染拡大の影響で年間パスの発行枚数が81900枚でした。

連邦政府によるロックダウンで厳しい外出制限が課せられていたため、Wiener Linienの地下鉄、路面電車、バスの利用者が40%も減少した中、これだけの年間パス利用者が存在したことに対し、Wiener Linienは感謝の意を込めて「プレゼントキャンペーン」を実施中です。

プレゼントキャンペーンの対象者は、2020年3月13日から2021年5月4日までの間、有効な年間パスを持っているお客さま。

プレゼントキャペーンはWiener Linienが開設した専用ホームページからオンラインで、応募することになっており、4月5日まで受付中。ちなみに初日だけで45000名が応募したそうです。

気になるプレゼント内容ですが、スマートフォンやタブレットといったモバイル端末、全自動コーヒーマシンに加えて、シュタイアーマルク州PöllaubergにあるRETTERBio-Natur-Resortへのご紹介、25hours Hotel Wienへのご招待など魅力的なものが並んでいます。

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March 23, 2021

“Tag des Waldes”ウィーンは環境に優しい方法で原生林を保護しています

20210321113月21日は、国連が2012年に制定した「国際森林デー」(Tag des Waldes)。世界で森林や樹木に対する意識を高める記念日です。

日本でも毎年3月に森林保護に関して各種行事が行われているようですが、今日は“Tag des Waldes”にちなんだ話題をお届けしましょう。皆さんは、ウィーン市内の湧き水が、どこから来ているかご存じでしょうか。

実はウィーン郊外(といってもかなり距離が離れていますが‥)のRax、Schneeberg、Hochschwabにある森から供給されているのです。トップの写真は、ご存じ登山鉄道も運行されているSchneebergです。

湧き水を提供する森林地帯は湧水保護地域に指定されており、総面積は32930ヘクタールにも及びます。これはウィーン市の面積の5分の4に相当します。

ウィーン市では、良質な湧き水を確保するため、これらの森林を自然な形で保全、管理しています。色々と手広くやっていますね。

2021032112今回、Gahns-Stixensteinの湧水保護地域に環境に配慮したハイブリッド技術を活用したケーブルクレーンが導入されました。

Koller ForsttechnikのケーブルクレーンK 507 e-Hは、ディーゼルエンジンに加えて、モーターを搭載しています。

春先に行われる保護林の管理では、皆伐は行わず、小規模な伐採が行われますが、土壌や下草を傷つけないように、以前からケーブルクレーンが使われてきました。

今回導入されたハイブリッド・ケーブルクレーンは、従来のケーブルクレーンに比べて燃料消費量が10分の1に抑えられており、地球環境保護にも貢献しています。

更にモーターを採用することで、ケーブルクレーンのメンテナンスコストを大幅に削減することができます。また、運転時にはバイオオイルを使用するなど、多角的に環境に配慮しています。

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March 22, 2021

S45がリニューアル工事で部分運休中

2021031911今日はウィーンの「S Bahnの話題」です。Feriが日常、一番お世話になっていS Bahnはウィーン郊外を走るS45です。

ご存じのようにウィーンは、Wiener Linienの地下鉄、路面電車、バスなど放射状に伸びる路線は多いのですが、それをつなぐ路線は地下鉄U6とS BahnのS45(Wien Hütteldorf-Handelskai.間)くらいです(もちろん、路面電車も皆無ではありませんが‥)。

2021031913100年以上も前に建設され、現在、毎日、200本以上の列車が運行されているS45。以前は運転間隔が開いていて、使いにくかったS45も都市交通の一部に組み込まれてから、利便性が向上しました。

何しろ日本の「Feriの実家」付近の某私鉄駅より運転間隔が短いのですから‥

さて、ÖBBでは3月20日から27日まで、Hernals-Handelskai間を全面的に運休し、リニューアル工事を実施中です。

工事内容ですが、中心となるのはWien Heiligenstadt駅構内のポイント(分岐器)撤去。ÖBBが発表した工事内容は、以下のとおりです。

2021031912-約200メートルのレール交換
-4つのポイント撤去
-駅上部構造体のリニューアル
-架線システムの更新
-軌道の点検と保守作業

Wien Heiligenstadt駅構内には、現在、ほとんど使用されていないポイントがあるため、保守を軽減するため、これらを撤去するものと思われます。

2021031917工事中、Wien Hütteldorf -Hernals間は、ほぼ通常どおり運行されます。S45に限らず、ÖBBの路線は途中で折り返しができるようになっているため、このような部分運休を伴う工事は比較的容易です。

今回、お目にかける写真は工事の中心となるWien Heiligenstadt駅構内で撮影したものです(最初の3枚)。

4枚目と5枚目はHernals駅で撮影したもの。右の案内表示にはHernals止まりになっている列車が見えると思います。ちなみに、これは故障で部分運休になった際の写真です。

2021031914工事中(3月20日4時00分から27日4時00分まで)、Hernals-Handelskai間には代行バスが運行されています。ただ、平行する道路がないため、ÖBBでは所要時間が15分長くなると説明しています。

代行バスの停留所は、以下のとおりです(まぁ、時節柄、このブログをご覧の方がご利用になることはないと思いますが‥)。

-Hernals: Seitenberggasse (Bushaltestelle des VOR)
-Zusätzlicher Halt Czartoryskigasse (Haltestelle Wiener Linien)
-Gersthof: Gersthofer Straße (Bushaltestelle Wiener Linien)
-Krottenbachstraße: Obersteinergasse
-Oberdöbling: Silbergasse (Bushaltestelle Wiener Linien)
-Wien Heiligenstadt: Karl Marx Hof Nord - 12. Februar-Platz
-Handelskai: Ersatzhaltestelle in der Engerthstraße

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March 21, 2021

結局中止、Ostermarkt

2021032103今日は皆さまが楽しみにしていた「Ostermarkt(イースターマーケット)の話題」です。

2021年の復活祭は比較的早い4月4日。これを踏まえて春の訪れを告げるOstermarktは、今年の場合、早いところで3月15日、一般的には3月19日から始まる予定でした。

最終的には連邦政府の規制が緩和されなかったこともあり、各地のOstermarktは開催中止となりました。

なお、一部のマーケットでは、出店業者さんとオンラインで各種グッズを入手できるサービスを展開しています。バーチャルイースターマーケット‥という訳です。

2021032102右の写真は、旧市街のAltwiener Ostermarktに毎年、出店しているPeter’s Seasons GmbHのネットショップ。訪問した方はご存じのように、ここはカラフルなEastereggを販売していることで有名です。

ネットショップでは、イースターエッグ以外にもイースターにちなんだ置物や飾りを多数販売しています。春らしいパステルカラーが特徴。見ているだけでも、楽しくなります。

余談ですが、Altwiener Ostermarktには塀に四旬節にちなんだ大きな絵“Fastenkrippe aus Tirol”が掲げられています。

この絵は、チロル出身の画家Philipp Schumacherが描いたものをモチーフにしています(オリジナルはチロル民族博物館に展示中)。キリストの受難から復活までを描いた物語性の高い絵です。

2021032101一般的にはクリスマスの方が知られていますが、キリスト教では復活祭の方が大切な行事。また、復活祭の前に開催されるOstermarktは「春の訪れを告げる行事」なので、これが始まると冬とお別れ‥という感じになります。

Ostermarktが中止になったことと全く関係はありませんが、20日、こちらは冬に逆戻り。ウィーンでも雪が降り、高速道路A21が除雪のため、一時、通行止めになっています。

ついに2年連続でOstermarktが中止になった訳で、Feriもショック‥また、復活祭のミサについても規制がかかるような話を耳にしました。

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March 20, 2021

今秋、シェーンブルン宮殿にImperialer Heuriger "Joseph II."誕生へ

2021031901Covid-19感染拡大で厳しい経営状況が続いている飲食店業界ですが、今日は「明るい話題」をお届けしましょう。

Schönbrunn Kultur- und Betriebsgesellschaft(SKB、シェーンブルン宮殿文化・芸術振興財団)は、先日、シェーンブルン宮殿に開設されるホイリゲの名称を“Joseph II.”に決定したと発表しました。

2021年秋のオープン予定で、同時にオペレーターも、現在、シェーンブルン宮殿で「Cafe Gloriette」を運営しているJosip Susnjara氏が経営するSHIグループに決まりました。

2021031902ホイリゲが作られるのは、現在、"Kontrollorstöckl "と呼ばれるエリアの空き部屋(床面積約350平方メートル、約100席)で、連邦記念物保護局と連携して、改装工事が行われています。

屋内とは別に、約130平方メートルのシャニガルテン(約75席)も準備されます。

ホイリゲには中庭(Meidlinger Viereckl)からはもちろん、Schönbrunner Schloßstraßeからもアクセス可能。つまり庭園が閉まっている時間帯でもホイリゲが利用できる訳です。

ウィーン通の皆さまは、店名が“Joseph II.”となった理由は、もうおわかりですね。

20210319031784年、マリア・テレジアの息子Joseph II.は、ウィーンのワイン生産者に法令により、独自にワインを提供することを許可しました。

という訳で、「ホイリゲ文化」を基礎を築いたJoseph II.に敬意を表して、店名にしたものです。

ホイリゲは、「自家製のワインを提供する」のが原則。実はマリア・テレジア時代、シェーンブルン宮殿には、すでにワイン用ブドウ畑が存在していました。

1744年、マリア・テレジアは、かつての狩猟用ロッジを「夏の離宮」拡張用に拡張するため、庭園北東にある土地を購入。ここにブドウ畑「Liesenpfennig」がありました。

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March 19, 2021

公設シャニガルテン“Gastroinseln”計画

2021031806先日、このブログでもお伝えしたウィーン市が開設する公設シャニガルテン(öffentlichen Schanigärten)ですが、“Gastroinseln”という名称になるようです。

ウィーン市からは公式発表はありませんが、こちらのマスメディアが断片的な情報を伝えていますので、おぼろげながら計画の概要が見えてきました。

ウィーン市の担当者は、3月16日、各区に開設予定場所を呈示し、理解を求めているようです。

中央会場となるのはStadtparkで、ここには合計10ヵ所のGastroinselnが開設予定。予定されている場所の多くは公園内で、道路や交通量の多い広場は除外されるもようです。

ウィーンでは、各種Festでは道路や広場を通行止めにして会場にするケースがありますが、今回は、開設期間が3ヵ月間と長いため、このような方法は避けられたようです。

2021031802公設シャニガルテンのコンセプトも決まったようです。食事と飲み物を提供するSpeis-und-Trank-Inselnは約150平方メートルで、最大8つのテーブルに32席が設けられます。

トップの写真は、Covid-19感染拡大が発生する前のFilmFestivalですが、恐らく、このようなイメージになるのでしょう。

このブログでもお伝えしたことがありますが、自店前の道路などにシャニガルテンを仮設する場合、市当局の許可を得た上で、設置者が使用料を支払います。

今回の公設シャニガルテンも、このルールが適用され、通常の料金(Schanigartentarif)を支払う必要があります。

2021031801これは、売上に関係なく、土地の使用料なので、お客さまが予想よりも入らなかった場合、設置者にとっては持ち出しになります。

通常、店舗前の公道に設置したシャニガルテンでは、トイレは店内のものを使います。しかし、今回は公園内であるため、仮設トイレが2ヵ所設置されます。

3枚目と4枚目写真は2014年5月、Stadtparkで開催された「GenussVestival」のものですが、密集度は違いますが、このようなイメージになるかもしれません。

今回は、基本的にシャニガルテンでの飲食を前提にしていますが、テイクアウトも可能。そのため、キッチンと倉庫を備えた小屋(ヒュッテ)が各サイトに設けられることになりました。

2021031804利用希望者は、運営コンセプトを提出した上で、当局の審査を受けることになります。また、期間中、多くのレストランやバーの経営者が利用できるように、1月単位で交代。また、割り当てには、その地区に店を構える業者が優先されます。

KURIER紙がすっぱ抜いた開設予定地を示した地図です。この計画に対して、Innere Stadt(1区)は、反対を表明。

というのは、1区の場合、多くのレストランが店前の道路にシャニガルテンを設置しているため、必要性が低いという訳です。また、テイクアウトを可能にすると、逆に混雑が激しくなるのでは‥という懸念も示しています。

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March 18, 2021

国有地でUrban Gardeningを楽しもう

2021031701先日、“DAS ISST ÖSTERREICH”キャンペーンをお伝えしましたが、その中で、消費者が家庭菜園の運営を通じて、“自分たちで作って、自分たちで食べる”という行為も立派は“DAS ISST ÖSTERREICH”であるとご紹介しました。

これは、実際に自分で造って食べるという行為に加えて、農作業を通じて、“私たちのために日々、努力している農業従事者に敬意を払いましょう”という側面も持っています。

家庭菜園ですが、集合住宅の多いウィーンの場合、富裕層は郊外に家庭菜園のある小さな別荘を持っている人もいます。

2021031706休日には、そこへ出かけて庭仕事をしながら、小さな小屋でのんびり過ごす‥という訳です。

また、ウィーン市では、公有地の一部を家庭菜園として住民に貸し出すサービスも実施しており、こちらも人気が高いようです。

この他、最近、建設される公営住宅にはガーデンイング用のスペースを設けるようになっています。

さて、“DAS ISST ÖSTERREICH”キャンペーンを主導する連邦政府農業地域観光省では、家庭菜園運営を奨励するため「Urban Gardening」という粋な名前を前面に打ち出しています。

2021031702それだけではありません。何とビックリ、国有地を「Urban Gardening」用に貸し出すサービスを、数年前から行っているのです。

今回、提供されるのはウィーンのAugartenとインスブルックのHofgartenで、オーストリア連邦庭園(Österreichischen Bundesgärten)が「Urban Gardening」用に10平方メートルの区画を整備します。

農業地域観光省によると、10平方メートルというサイズは、5人家族が一年中、新鮮な野菜を提供するのに十分なスペースだとか。

2021031704Augartenでは120区画、Hofgartenでは100区画が準備されており、3月25日までインターネット経由で申し込みを受け付けています。

場所柄、人気が高いと思われますので、応募者多数の場合は、抽選。当選者には、イースター後に引き渡される予定です。当選者には「LGV Gärtnergemüse」もプレゼントされます。

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March 17, 2021

ドナウ運河ウォーターフロント再開発プロジェクト

2021031605先日、このブログでお伝えしたウィーン市が企画している「公設シャニガルテン計画」ですが、予算が通り、具体的な準備が始まりました。新聞報道によると、市内全域に約50ヵ所開設されるようです。また、期間は3ヵ月間の予定。ウィーン市から計画の詳細が発表された時点で、具体的な内容をご紹介したいと思います。

さて、昨年、水上公園が誕生したドナウ運河ですが、更なる再開発プロジェクトが始動しました。2021年は、ドナウ運河の歴史で「革新の年」になります。

先日、スポーツ、文化、美食に関するプロジェクトへのプレゼンテーションが行われました。

プレゼンテーションの審査員は、建築/設計、調達および契約、観光、美食、土地管理の分野の専門家で構成されており、持続可能性、革新性、環境保護、経済効率の観点で審査が行われました。

なお、契約は、会計検査院の勧告により、10年に制限されました。入札後、審査の結果、採用されたプロジェクトは、以下の通りです。

Urban Tribes:サイクリングコミュニティ
自転車を中心にした若い人のコミュニティが造られます。2017年に設立されたUrban Tribes GmbH & Coがプロジェクトの中心となり、1区側Salztorbrücke-Marienbrücke間のエリア(Freda-Meissner-Blau-Promenade)に、コミュニティ・センターを作る計画です。

2021031603コミュニティ・センターには、自転車修理センター、ビストロ・バーなども開設される予定です。自転車愛好家は、このセンターでドリンクを傾けながら、同好の士とコミュニケーションを深めることができます。

修理センターには専門家が常駐しており、各種アドバイスやスペアパーツの販売が行われます。

ウィーンでは、自転車を使ったメッセンジャーが多く活躍していますが、彼らの「集いの場」も想定されています。これは協会の創設者Julian Suryana氏が3年間、自転車メッセンジャーを務めていたことから、発案したものだそうです。

2021031602Muse:バー・レストランを備えた仮想現実ギャラリー
Museは365日無料で利用できるバー・レストランを併設した仮想現実アートギャラリー(Augmented-Reality-Galerie)。これまでAdria Wienが所有していた2区(Dianabadufer)側Salztorbrückeの下流に設置されます。

拡張現実を実現するためのテクノロジーパートナーは、この分野ではウィーンの草分けArtivive社。

当面、Museでは朝食やブランチに力を入れ、その後、レストラン付きのバー経営にスムーズに移行する予定です。

2021031604Die Werkstatt:体、心、魂のリラクゼーション
Badeschiff(Wolfgang-Schmitz-Promenade)の上流にあるVorkaiflächeに、料理、スポーツ、エンターテイメントを1つの場所に集めたワークショップが建設されます。

料理はウィーン風で、プラスチックを使用せず、再利用可能な容器を使用するなど、持続可能性にも配慮しています。

日中は、オーストリアのペストリーと組み合わせた「Werkstatt」が、街で最も都会的なウィーン風カフェハウスになる予定です。

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March 16, 2021

愛犬を迎えるためのキーワード“WAU”

2021031503今日は「ペットの話題」をお届けしましょう。このブログでも、再三、外国から違法に輸入された愛玩用動物やウィーン市内で遺棄されたペットの話題をお伝えしていますが、コロナ渦の中、インターネット経由で簡単にペットが手に入るようになり、ペットに関する問題がクローズアップされているようです。

そこで、動物福祉オンブズマンとTierQuarTier Wienは、これから動物(特に犬)を飼う人に対して、WAUというステップを踏んで受け入れることを推奨しています。

これが家族の一員になる犬と飼い主にとって最良の解決策であると‥WAUとは、キーワードの頭文字です。

2021031501ステップ1:知識を習得する(Wissen aneignen)
愛犬を探す最初のステップは、飼い主にとって必要な各種知識を体系的に習得するため、動物福祉オンブズマン・ウィーン(Tierschutzombudsstelle Wien)主催のセミナーに参加することです。

4時間のエキスパートコースでは、愛犬の飼い方はもちろん、犬が飼い主にどうのように供給されているかといった仕組み、新しい飼い主にとってどのような犬種が適合するかといった知識を体系的に習得します。

なお、エキスパートコースを受講することで、ウィーンで新たに愛犬を登録する際に必要な能力証明書を取得することもできます。このコースを受講することで、自分の家族にふさわしい愛犬(犬種)がはっきりします。

2021031504ステップ2:動物シェルターでオファーを確認する(Angebot im Tierheim checken)
知識修得は、何となく日本人でも理解できますが、ステップ2は意外。愛犬の候補が見つからない場合、エキスパートコース受講後、遺棄された犬などが保護されているTierQuarTierWienを訪問して、担当者と相談することを推奨しています。

専門家による愛犬選びのカウンセリングという感じですね。担当者は、新しい飼い主の希望や能力などを踏まえて、どのような犬が適しているかをアドバイスしてくれます。

また、適している犬が、現在、シェルターにいるかどうかも確認してくれます。

もちろん、すぐに新しい飼い主とマッチングできる犬が見つかるとは限りませんが、その場合、“焦らずに待ってください”というのが専門家の見解です。

2021031505Feriは、実際に参加した訳ではないので、あくまでも予測ですが、動物シェルターを訪問した際、恐らく飼い主に遺棄された犬などを見学することになるでしょう。

不幸にして飼い主に遺棄された犬たちは「愁いに満ちた目」をしています。

これを目の当たりにすることで、犬を家族の一員として迎えるに当たって、飼い主の覚悟を固めさせる意図もあるような気がします。

ステップ3:理想の犬を見つけるために専門家にサポートしてもらう(Unterstützung bei der Suche nach dem Wunschhund von ExpertInnen einholen)
特別な犬種を捜している場合、地元の動物シェルターで適切な犬を見つけられなかった場合、動物福祉オンブズマンやTierQuarTierWienに所属する専門家のアドバイスを受けることを推奨しています。

2021031506「どこに行けば理想の犬と出会うことができるか」という疑問に対して、個別にヒントや情報を提供してくれます。

このステップに加えて、動物福祉オンブズマンとTierQuarTier Wienは、新しい飼い主に以下のことを呼びかけています。

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March 15, 2021

“DAS ISST ÖSTERREICH”キャンペーン展開中

2021031401今日は「オーストリアの農業と食にまつわる話題」をお届けしましょう。

最近は、日本でも従来の流通ルートを介さず、農家や生産者が直接、農産物や畜産品を消費者に届ける動きが広がっているという話を聞きます。特に自然栽培・有機栽培など、作っているものに強い「こだわり」を持った生産者ほど、その傾向が強いようです。

さて、BIO先進国であるオーストリアでは、現在、連邦政府の農業地域観光省(Landwirtschaft, Regionen und Tourismus)が主導して“DAS ISST ÖSTERREICH”というキャンペーンを展開しています。

 2021031404日本語にすると「オーストリアを食べよう」といったニュアンスになるのでしょうか。同省のトップはElisabeth Köstinger大臣(Österreichische Volkspartei所属)で、このキャンペーンの推進役(右写真の女性)です。

このキャンペーン自体は、Covid-19感染拡大前からスタートしていたのですが、Covid-19感染拡大でEUが国境を閉鎖し、サプライチェーンの一部が機能しなくなったことから、現在、大きくクローズアップされるようになりました。

キャンペーンの趣旨ですが、単に「地産地消を推奨する」だけではなく、オーストリアで農産品の生産に携わる農家をサポートする、地域内で新しい価値の創造と雇用創出、地産地消による輸送ルート短縮での環境負荷軽減といった幅広い側面を持っています。

2021031405また、地産地消になると、当然、農産物の場合、収穫時期が限定されるため、「旬のものを食べよう」という動きになります。

さらに輸送ルートの短縮や輸送手段の変化も環境負荷に大きく影響します。ボジョレーヌーボーを航空機で輸入している日本人には、ちょっと耳の痛いお話です。

現在、オーストリアではCovid-19感染拡大の影響を受けて、飲食店はテイクアウト以外の営業は禁止されていますが、「地産地消」の動きは、飲食店にも広がっています。

2021031406オーストリアにはAMA(Agramarkt Austria Marketing GmbH)という国内農産物の認証機関が活動しています。

現在、AMAが主導する形で、地産地消を推奨するAMA GENUSS REGIONという活動を推進中。これは生産者、製造業者、レストランなどが提供する商品に対して、地元でとれたもので一定の品質を保持しているものを認証するシステム。

つまり消費者が安心して「地産地消」の商品やサービスを選ぶことができる目安という訳です。AMA GENUSS REGIONのサイトを見ると、地元で、安心して購入できる商品を提供している店舗やレストランを検索することができます。さらに農業体験ができる施設なども紹介しています。

2021031403地元の農家が定期的に農産物を届けるサービスを始めていますが、Covid-19感染拡大を受けて、安全性の面からも人気が高まり、現在、新規のサービス申込を中止しているところも出てきています。

ちなみにウィーン近郊にお住まいのFeriの友人ご夫妻も、このサービスを使っており、大変、気に入っているという連絡をもらいました。

もちろん、農業国のオーストリアと言えども、全ての食材料を国内で調達することは不可能。例えば、オーストリア人には不可欠なコーヒーなどは、その代表。実際、緯度が高いため、生産できない農作物も存在します。

という訳で、国内で調達可能なものについては、極力、“旬な時期に、旬なものを食べよう”という訳です。

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March 14, 2021

今年も開催“KultursommerWien”

2021031003今日は、いつもどおりオーストリア・ウィーンの話題に戻ります。現在、各劇場は連邦政府の指示で上演禁止になっており、残るシーズンがどうなるか心配なところです。

また、各地で開催される「夏の音楽祭」についても、今夏は、どうなるのか予断を許さない状況だと思います。

そんな中、ウィーン市がいち早く、7月上旬から8月中旬にかけて市内各所で「KultursommerWien」を開催する計画を進めていることを発表しました。

20210310073月9日、市庁舎で開かれた記者会見でMichael Ludwig市長は“コロナパンデミックの最中であっても、決意と優れたコンセプトがあれば、生きる喜びを促進し、経済を刺激する安全なイベントが可能であることを、私たちはすでに何度か証明しています。だからこそ、ウィーンは今年もそれを上げています!2020年に5万人を超える人々が体験した「文化的な夏」は、2021年も再開され、より多くのステージとさらに幅広い文化的提供が行われます。ウィーンの皆さん、1年以上続いているパンデミックに落胆することはありません。私たちは解決策を提供します。ウィーンで刺激的で安全な夏のために!”と決意を表明しました。

 2021031001詳細は、今後、検討の上、発表されることになっていますが、2020年と同じく7月上旬から8月中旬までの40日間、市内全体を会場(大小40会場を設定予定)として開催されます。

キャッチフレーズは「40 Tage - 40 Locations - 1000 Acts」。Michael Ludwig市長は攻めていますねぇ。各会場とも木曜日から日曜日の間、一晩、2公演が行われる予定です。

2021031008昨年、公共の会場に来ることが難しい障害を持つ方、高齢者を対象とした出前公演“Häusern zum Leben”が大変、好評でした。

特に老人ホームからのオファーが多かったことを踏まえて、昨年の16ヵ所から、2021年は25ヵ所程度に拡大することが発表されました。

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March 13, 2021

FOODEX JAPAN2021 オーストリア・パビリオン

2021031205今日は日本国内で開催された「FOODEX JAPAN2021の模様」をお届けしましょう。

毎年、この時期、千葉県の幕張メッセで開催されている「FOODEX JAPAN」(国際食品・飲料展)。2020年は直前になってCovid-19感染拡大の影響を受けて、主催者が中止を発表しました。

それから1年。オーストリアほどではありませんが、日本国内でもCovid-19感染拡大が終息する気配はなく、この時点でも開催場所となる千葉県下には緊急事態宣言が出されています。

Feriは、開催地の緊急事態宣言が延長されたこともあり、最終的に中止の判断が下ると思っていたのですが、今年は3月9日から12日までの4日間、感染防止策を十分に行った上で、開催となりました。

2021031203Feriの友人が業界関係者であるため、会場を訪問して、その様子を伝えてくれたので、ご紹介することにしました。

今回は入場に際してスタッフとの接触を極力少なくするため、事前登録制になり、2次元バーコードの「来場者バッジ引換券」を準備。これを会場入口の端末にかざすと、氏名記入の来場者バッジが印刷されるという方式。

この間、案内のスタッフは待機していますが、基本的に非接触。ゲートから入る際には、おなじみの非接触体温計による検温を実施。会場内ではマスク着用が義務づけられていました。

2021031202オーストリアをはじめとする外国企業・組織が出展する海外展示ゾーンはホール4と5。出展している国や地域は例年と、ほぼ同じだったものの、その規模は、半分以下ではないか‥というのが現地を視察した友人の感想。

特に、現在、原則として海外からの入国が禁止されているため、外国人参加者の姿がほとんど見られなかったそうです。

そのため、各国のパビリオンも在日機関や日本側インポーターの日本人スタッフが中心。これはやむを得ません。

オーストリア・パビリオンは、例年、大国に比べると小振りですが、今年は特に狭かったとか‥

2021031204ちなみに出展していたのは、11er Nahrungsmittel GmbH(冷凍ポテトを製造販売、日本未輸入)、Weingut Wien Cobenzl、Weingut Thomas und Maria Buchmayer、Klosterquell Hofer Vertriebs GmbH、そして有機農業協会BIO AUSTRIA Marketing GmbH。

オーストリア・パビリオンに限らず、一応、試飲や試食などは行っていましたが、こぢんまりとしていたようです。

また会場では3月11日に、「EUNo.1オーガニック先進国オーストリア―コロナ禍での食に対する変化とトレンド」という主催者セミナーが開催されました。

これはコロナ渦の影響だけでなく、連邦政府に「緑の党」が加わったことで、政策が変化した部分も含めて、紹介されたそうです。

他方、国内出展者は、ほぼ例年どおりで、多種多様な企業や組織が参加していたようです。
ただ、従来、国内企業は日本国内でのマーケティングに加えて、輸出を狙った展示も多かったのですが、外国人トレーダーが参加していないため、その点、国内展示会の趣だったとか‥

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March 12, 2021

番外編 惜別「走る喫茶室」

2021030909先日、友人から小田急ロマンスカーの車内販売が廃止になるという連絡をもらいました。

当初は、3月のダイヤ改正で廃止が予定されていたそうですが、Covid-19感染拡大の影響で、休止のまま、復活することなく廃止になりました。

今日は番外編として、「小田急ロマンスカーのシートサービスにまつわる思い出」をご紹介しましょう。オーストリアやウィーンとは全く関係ありませんが、お付き合い頂ければ幸いです。

Feriは、子供の頃、都内に住んでいましたが、すぐ近くに小田急線が通っていました。鉄道が好きな男の子は多いですが、Feriもその一人だったらしく、親にねだって小田急線の線路際まで列車を眺めに行ったそうです。

2021030911当時、小田急線で花形だったのは、1957年に登場した流線型ロマンスカー3000型Super Express car(通称SE)です。

2021030906ちなみに右の写真は、当時、Feriが住んでいた家の近くで、上が2007年、下が1960年代初めだと思います。

下の写真は、上の写真の方向を写しているものです。現在は建物が乱立するエリアになっていますが、当時は未舗装の道路がある場所だったことを思い出しました。

子供心に印象に残っているのは、スマートな車体と同時に、当時、運転時に常時、鳴らしていた補助警報音。そのため一般の人には「オルゴール電車」と呼ばれていました。

その後、騒音公害問題がクローズアップされて、補助警報音の吹鳴は中止になってしまいましたが‥登場当時は現在のような電子音発生装置は存在せず、エンドレステープによって補助警報音を鳴らしていました。

そのため、運転台にはテーププレイヤーが設置されていました。右の写真は、Feriが乗車した祭、親が撮ったものですが、右側にプレイヤーが見えます。

2021030904当然のことながら“乗りたい”と親にせびっていたようですが、当時、Feriの自宅では小動物や小鳥を多数飼っており、家族旅行は難しい状況でした。

それでも両親は、“近場の日帰りならば”ということで、Feri憧れの小田急線ロマンスカーで箱根へ連れて行ってくれたことがあります。

この時、楽しみにしていたのが、当時、「走る喫茶室」と呼ばれていたシートサービスです。

 2021030901このサービスは3000型投入前から行われていたもので、日東紅茶のブランドで知られる三井農林が、“紅茶の普及宣伝”という方針で、半ば採算を度外視して運営していたそうです。

冒頭の写真は、当時のメニューカードの一部。日東紅茶45円、コーヒー45円、アイスクリーム50円、洋菓子(ジャーマンベーカリー製、2個)60円となっています。

2021030902Feriが乗車した年は不明ですが、1960年代初めだと思われます。この頃、市中の喫茶店でコーヒーが60円であったことを考えると、破格のお値段と言えるでしょう。

しかし、“紅茶のお支度が出来ました”というキャッチコピーが「古き良き時代」を感じさせます。

客室乗務員の女性が、客席までオーダーをとりに来て、車内に設けられた喫茶カウンターで準備した上で、グラス製のカップで紅茶が提供されていました。

Feriは、何を飲んだのか記憶にないのですが、この本格的なサービス方法を目の当たりにして、すごくワクワクしたのを覚えています。

20210309053000型が運転を始めた頃は、現在と異なり、ロマンスカーは新宿-小田原間ノンストップだったので、シートサービスも余裕をもって運営できたようです。

この時ですが、当時の断片的な写真を見ると、箱根湯本から登山電車に乗車し、強羅へ出て、最終的には芦ノ湖まで足を伸ばしたようです。ただ、日帰りだったので、慌ただしい旅行だったことでしょう。

古いアルバムには芦ノ湖の遊覧船の写真がありましたが、当時は「普通の遊覧船」。その後、芦ノ湖の遊覧船と言えば、海賊船が有名になりましたが、こんな時代もありました。

その後、1960年代に入ってロマンスカーの増発に伴い三井農林一社では対応できなくなり、森永エンゼルが参入しています。

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March 11, 2021

3.11に寄せて ファクトフェルネス

Img_109_03_5078_0012011年3月11日に発生した東日本大震災から、今日は10年に当たります。記事をまとめているのは3月10日ですが、日本のマスコミは今年が東日本大震災10年に当たるため、通常よりも多くの記事や特集を組むことでしょう。

ただ、気になるのは、“10年間に、これだけ復興が進み、明るい兆しが見えてきた”というポジティブな内容より、暗いニュースを悲観的に伝えるような気がします。

発言の切り貼りによるねつ造や超望遠レンズの圧縮効果を使った「密」の演出などは論外ですが、明るい、楽観的な内容をあまり報道しない姿勢に、最近、日本では「マスゴミ」と呼ぶ人も増えているとか‥

Feriも、この点、気になっていたのですが、先日、友人から“面白い本があるから、Feriさんも呼んでみたらどう?”と紹介されたのが「FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」(ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド著)です。Img_109_03_5079_001この本を読んで、マスメディアが常に暗いニュースを悲観的に報道する一つの要因が見えてきました。

同書によると、私たちの頭の中と外の世界の間に「関心フィルター」という「防御壁」のようなものが存在するそうです。

人間は「関心フィルター」がなければ、四六時中たくさんの情報が頭の中に入り、何もできなくなってしまいます。

この「関心フィルター」にはいくつかの穴が開いており、その穴を通った情報だけが、私たちの脳に届きます。その穴の一つが「ネガティブ本能」。

Img_109_03_5230_001私たちの脳は、生存のために危険を察知するため、ネガティブ(否定的)な情報を、この穴から優先的に意識に取り込みます。楽観的な情報は“知らなくとも良い”と、関心フィルターで遮られてしまう事が多いそうです。

マスコミ関係者は、長い間の職業経験から、この「脳の性質」を知っており、読者・視聴者の「ネガティブ本能」を狙ってニュースをまとめているようです。実は、これは洋の東西を問いません。

というのは、この本を読んだ後、ドイツ発のニュースを思い出しました。

ハンブルクの大学病院付属法医学研究所で、「コロナ関連死亡者」を希望検査した法医学者グループの件です。

研究グループは、2020年にハンブルク市で死亡した735人を解剖検査し、その結果、735人のうちの約50人(7%)は、新型コロナウイルスに感染はしていたものの、死因はウイルスではありませんでした。

2021031103Feriは、この結果が発表される前、ドイツ公営第1テレビ(ARD)が、この解剖検査に関わった法医学者の一人、ピュッシェル教授にインタビューした時のことを思い出しました。

ARDのアナウンサーは最初から“あなたは先日、解剖した患者は全員、重篤な既往症があったため、余命はどうせ長くなかったと言った。新型コロナを故意に過小評価したいのか!?”と詰め寄りました。

それに対しピュッシェル教授は、“自分たちは100人以上の死亡者を丁寧に調べた結果、そのファクトに基づいたことを言っただけだ”とし、亡くなった人たちが重篤な既往症を持っていた事実をもう一度、丁寧に説明しました。

それでもアナウンサーは“その人たちも、コロナに罹らなければもっと長く生きられただろう!“と食い下がります。

2021031104ピュッシェル教授は、“重い疾病を抱えた高齢者が、あと、どれだけ生きられたかはわからないが、私たちが見た人たちの余命は、どちらにしても極めて短いと思われる状態だった。我々は、そういう人たちは治療しなくて良いなどとは言っていない”と述べた上で、同時に、いくつかの疑問も呈したのです。

例えば、“なぜ、メルケル首相が、これを第二次世界大戦と比べるのかがわからない。ハンブルクでは集中治療ベッドの空きが4割もあるのに、イタリアなどの映像ばかりが流され、医療崩壊がすぐにでも起こるように警告されている”と暗に非難したのです。

2021031105“コロナは未知のウイルスであるが、キラーウイルスなどと言って国民の恐怖を煽るべきではない”というのが、ピュッシェル教授の意見でした。

正にマスコミ、政府も「ネガティブ本能」を狙って情報を流しているのです。

東日本大震災のような災害報道は、悲惨な映像が「ネガティブ本能」を強く刺激し、私たちの恐怖を煽ります。悪意はないと思いますが、2011年3月、ORFでもCNNなどから提供された刺激的な映像が沢山、流れました。

同書では「ネガティブ本能」は、私たちの問題認識も歪めることを紹介しています。同書では、こんな事例が紹介されています。

質問:自然災害で毎年亡くなる人の数は、過去100年でどう変化したでしょう?
A:2倍以上になった
B:あまり変わっていない
C:半分以下になった

皆さんは、正解がわかりますか。Feriも本書を読んで、驚きました。

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March 10, 2021

今年のOstermarktは‥そしてシャニガルテンは営業再開

2021030900昨日、3月9日から日本では幕張メッセで「FOODEX JAPAN2021」(国際食品・飲料展)が開かれています。例年ですと、世界各国からメーカーや生産者が集い、大変な賑わいになります。

しかし、昨年はCovid-19感染の影響で中止。今年は、開催したものの関係者の来日は不可能なので、日本国内関係者による展示だけにとどまっているようです。

オーストリアも在日大使館商務部が中心になってパビリオンを出展しているようです。しかし、緊急事態宣言が出ているエリアで、大規模なトレードショー開催というのは、正直、こちらでは想像ができません。

さて、今日は「飲食店関連の話題」をお届けしましょう。

ご存じのように日本の緊急事態宣言と異なり、こちらでは厳格な法律で各業態の営業可否が決まります。

2021030701現時点で連邦政府は飲食店の営業は、持ち帰り(To Go)以外、許可していません。当然、Feriにとってなくてはならない存在のホイリゲも休業を余儀なくされています。

2021年の復活祭は4月4日なので、3月6日が四旬節第1主日でした。春の訪れを告げるOstermarktは、今年の場合、早いところで3月15日、一般的には3月19日から始まります。

ただ、現時点では連邦政府からの許可が出ていないため、開催の可否は不明です。2年連続でOstermarktが中止になると、さすがのFeriもショック‥

Ostermarktに出店する業者には準備が必要なので、現時点で決まっていないということは、かなり厳しいと思います。

2021030702このような状況ですが、連邦政府はイースター休暇前の3月27日からレストラン、カフェのシャニガルテン(Schanigarten)に限った営業を許可する予定です。

なお、連邦政府は3月15日からコロナ信号が唯一、オレンジになっているVorarlberg州で試験的にシャニガルテンでの営業を許可し、この結果を待って、最終判断を下す模様です。

ただ、この連邦政府の決定に対して、オーストリア商工会議所Mario Pulker会頭は、“これだけでは飲食店の経営状況を改善することは困難である”という見解を示しています。

確かにシャニガルテンは良い季節には魅力的な飲食スペースですが、天候が悪い時は、利用が困難です。また、店舗によってシャニガルテンの広さも千差万別。

2021030704そのように考えると、シャニガルテンの営業が経営に寄与するかどうか、商工会議所会頭が疑問を呈するのもわかるような気もします。
また、シャニガルテンを持っていない小型店舗も存在します。

そんな中、ウィーン市のMichael Ludwig市長が、興味深いプランを検討中であることを明かしました。それは、「公共広場(Gastgärten)を公共シャニガルテン(Öffentliche Schanigärten)として開設する」というものです。つまり、自前のシャニガルテンを持たない飲食店に対する支援策という訳です。

ウィーンには現在、約3500の公共広場がありますが、広さも千差万別で、全てが公共シャニガルテンに活用できる訳ではありません。

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March 09, 2021

Hörndlwaldに新しいピクニック広場ができました

2021030611相変わらずコロナ信号は「赤」が続くウィーンですが、3月に入って春の息吹が感じられるようになりました。

今日はウィーン子に人気がある「レクレーションエリアの話題」をお届けしましょう。

かつてLainzer Tiergartenの一部でもあった13区のHörndlwaldは、自然公園として人気のあるレクレーションエリアです。今まで、色々な使われ方をしてきました。

今回、旧Afritschheimに、広い緑地と特別にデザインされたテーブルやベンチを備えたピクニックエリアが整備されました。

2021030613この場所には、以前、Afritschheimという若者を対象とした交際交流施設(右側の写真)が建っていました。1970年代後半には、難民収容施設として使用されていたようです。

その後が、老朽化が進み、2000年に入ってから支援団体が同施設の改装を計画していましたが、ウィーン市が建築権契約を更新せず、リニューアルプロジェクトは挫折。

2013年4月、老朽化した建物は取り壊されました。そして、2020年9月、この土地がウィーン市森林農業局に移管され、レクレーションエリアの整備がスタートしたものです。

2021030612ウィーン市ではHörndlwald再活性化で、25000平方メートルのエリアを緑地として整備、公開する予定ですが、これには地域住民のHörndlwaldの自然回復を求める運動が大きく影響しているようです。

将来的には、樫の木と小さな牧草地などが整備される予定です。また、以前、使われていた子供用プールを池に改装し、カエルやイモリなどの生息地にする計画も進行中です。

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March 08, 2021

女性の登用に力を入れるÖBB

20210306013月8日は「国際女性デー」(Weltfrauentag)ですが、ÖBBでは、同社での女性スタッフの活躍状況を発表しました。
現在、日本の鉄道会社でも女性の登用が進んでいるのは、皆さまもご存じのとおり。Feriが子供の頃は想像もつかなかった列車の運転士や車掌といった業務にも就くようになりました。
余談ですが、日本では国鉄時代、女性の職場は、国鉄病院の看護師が最も多かったそうです。
ÖBBでは、多様性と機会均等を実現するため、2023年までにグループ全体で女性の割合を16%以上に増やす目標を立てています。
2021030602ちなみに現在、女性の割合は約14%。ただ、近年では女性の応募者も置く、見習いスタッフに限れば女性の比率は20%に高まっています。
ÖBBには約120の職種がありますが、テクノロジーの進化により、性別の違いにより就けない職種は減ってきました。それも背景にあるようです。
なお、女性の社会寝室を支援するためには、子育て支援が不可欠ですが、ÖBBでは休日や祝日、学校が休みの期間に利用できる社内託児所なども開設しています。
EUで見ると鉄道会社は100万人以上という大きな雇用を創出していますが、平均すると5人に1人が女性だそうです。

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March 07, 2021

変わったお店シリーズ173 365日営業 U3 SUPERMARKT

2021030302今日は「変わったお店シリーズ」として、こちらでは珍しい365日営業というミニスーパーマーケットをご紹介しましょう。以前もご紹介したことがありますが、しばらく時間がたったので、最近の様子も含めてご紹介します。

こちらでは、法令によって一般のスーパーマーケットは日曜日休業が義務づけられています。最近ではCovid-19感染拡大の影響で業績が下がっているためか、モグリで営業をしているケースがあり、当局が取り締まりを行っています。

そんな中、合法的に365日営業しているミニスーパーマーケットがWestBahnhofの地下にあります。屋号は「U3 SUPERMARKT」。

現在は、日本のコンビニエンスストアのような雰囲気ですが、1999年12月に「FreshBox」という屋号で営業を開始した頃は、フレッシュフルーツジュースやスムージーを、その場で作って販売するお店でした。いわゆるジュースバーです。

2021030301その後、花の販売などを始めるようになり、2005年頃、ジュースバーの設備が古くなったことをきかっけに、ミニスーパーマーケットへ業態転換。2010年9月、全面改装を経て、現在の形態になりました。

店舗はWestBahnhofのU6、U3を結ぶコンコースにある関係で、店舗は非常に狭いです。また、通常のスーパーマーケットと同じく、一方通行方式を採用しており、入口から入って、店内を回遊の後、レジカウンターで精算を済ませて、店外へ出るスタイル。

ただ、Covid-19感染拡大の影響で、店舗内に入ることができる人数が、売場面積で決まっているため、現在は、どのような営業スタイルをとっているのかは、わかりません。

ただ、意外と色々な商品が揃っており、こちらでは便利なお店です。こちらでは、駅構内のスーパーマーケットに関しては「旅行者の対応するため」として、特例として日曜日の営業が許可されています(もちろん当局に申請が必要ですが)。

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March 06, 2021

オーストリア最大の太陽光発電プラントがウィーンで稼働

2021030503今日は「太陽光発電プラントの話題」をお届けしましょう。

温室効果ガス削減に向けて、再生可能エネルギーの導入を積極的に進めているオーストリアですが、オーストリア最大の太陽光発電プラントPV Schafflerhofがウィーン市内Donaustadtに完成し、3月3日、稼働を開始しました。

太陽光発電プラントが建設されたのはSchafflerhofstraßeにある廃棄物処分場(埋め立て地)で、12.5ヘクタールの土地に25625個の太陽光発電モジュールが設置されており、年間12ギガワット/時の発電を行います。

2021030504本プロジェクトは、エネルギー供給を担うWien Energieに加えて、先日、75周年を迎えた廃棄物処理部門MA48、森林農業局MA49が共同で進めていたもので、4900世帯に電力を供給し、年間4200トンのCO2削減が期待できます。

ウィーン市の政権与党は「気候モデル都市」を政策の柱としており、2040年までにカーボンニュートラル実現を大きな目標にしています。

現在、発電時に発生する温室効果ガス排出量は、全体の1/4を占めています。そこで、ウィーン市では、2030年までに再生可能エネルギーの割合を、現在の9.4%から30%に引き上げ、太陽光発電による発電量を現在の70メガワットから、2025年には250メガワット、2030年には800メガワットに増やす計画です。

2021030506今回、完成した太陽光発電プラントは、カーボンニュートラル実現に向けたシンボル的存在です。

このブログでもお伝えしているように太陽光発電プラントのウィークポイントは、気象条件によって発電量に大きな変動を生じるため、電力グリッドに過負荷を与える恐れがあることです。

特に規模が大きい太陽光発電プラントほど、発電量の変動が大きくなります。そこで、本太陽光発電プラントは「ハイブリッド発電所」(Hybridkraftwerk)として設計されました。

2021030505具体的には、Windpark Andlersdorf(Andlersdorf風力発電所)と同じ電力グリッドに接続し、相互の補完し、電力の安定供給を実現しようというものです。

実は風力発電所と太陽光発電所は、同時にフル稼働することはほとんどありません。つまり、量発電所の発電量を調整して対応しようという考え方です。

また、万が一、電力グリッドで吸収しきれないほどの発煙量があった場合、夏以降はバッファ用の蓄電システムを使用することになっています。

2021030501従来、このような変動対策には火力発電所が使用されていましたが、今回、風力発電所とのコンビネーションというのが新し試みです。

今回、設置されている太陽光パネルモジュールは25625個ですが、このうち、両面パネル約400個(垂直設置)。

斜めに設置された片面太陽光パネルモジュール間にはトラクターが入ることができ、農業も可能です。実際、敷地面接の60%が農業に活用可能。正に一石二鳥です。

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March 05, 2021

オーストリア航空 B767-300ERの引退始まる そして日本線再開は‥

2021030401 今日は「オーストリア航空機材引退の話題」をお届けしましょう。現在、世界各国の航空会社ではCovid-19感染拡大の影響を受けた業績低下を補うため、機材の整理を行っています。

オーストリア航空では長距離国際線用としてB777-200ER(6機)とB767-300ER(6機)を使用していますが、このうち、B767-300ERの半数を引退させることを決定。

退役機は、アメリカのMonoCoque Diversified Interests社に売却されましたが、3月3日、最初に引退した1機(登録番号OE-LAT)がウィーンを離れ、売却先のアメリカへ出発しました。

オーストリア航空が運航しているB767-300ERは、元々、ラウダエアが導入し、運航していた機材です。

20210304022004年、ラウダエアがオーストリア航空に吸収合併された際、移管された機材です。

アメリカへの輸送に際して、オーストリア航空の技術スタッフが機体のノーズギアドアに挨拶文を記入。オーストリア航空の運行乗務員も離陸前、“Servus”というオーストリア流の挨拶をかけました。

同機はOS1411便として、Flughafen Wien-Schwechaを7時55分に出発(スケジュールは7時)。大西洋を横断して、アメリカ・メイン州Bangor International Airportへ9時47分に到着しました。フライトタイムは7時間52分でした。

2021030403ここで通関手続きを済ませた同機は、3月4日、OS1413便と名前を変えて、アリゾナ州Marana Regional Airportへ向かう予定です。

Marana Regional Airportは郡が管轄する公共空港ですが、航空ファンには有名な場所。というのは換装した砂漠気候のため、退役した民間旅客機を保管しておくPinal Airparkという施設が存在するのです。

そのため、「最後の旅路」がMarana Regional Airport (Pinal Airpark)行きになるケースが大多数。

機齢が若い機材でも航空会社の都合などで、一時保管されるケースもあります。しかし、年数の経過した機材の場合、ここから現役に復帰するケースはなく、部品を外され、他機に転用されることが多いようです。

2021030405いわゆる「飛行機の墓場」的な存在。日本の航空ファンはPinal Airpark 行きを“砂漠送り”と言うこともあります。

“砂漠送り”にする際、自社のロゴなどを消す会社もありますが、公開されている写真を見ると、今回は、そのままの塗装でアメリカへ旅立ったようです。

なお、退役したOE-LATの総飛行時間は133000時間、19000回以上の離着陸を行っています。ちなみに同機の愛称は「Thailand」。

今後、OE-LAX(愛称:Salzburger Festspiele)が5月、OE-LAW(愛称:China)が本年後半に、それぞれ“砂漠送り”になる予定です。

ただ、オーストリア航空ではB767-300ERに代わる同サイズの機材導入計画はなく、当面は、現在のフリートで長距離国際線を回すことになるようです。

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March 04, 2021

75周年を迎えたMA48

2021030201今日は「誕生75周年を迎えたMA48の話題」をお届けしましょう。

ゴミ収集や道路清掃、冬期除雪から廃棄物の各種リサイクルまで、現在では幅広い住民サービスを提供しているMA48(Magistratsabteilung 48)が、2021年3月1日、創立75周年を迎えました。今回は、誕生にまつわるエピソードも交えてご紹介しましょう。

1946年3月1日、Körner市長の下、「Magistratsabteilung 48 - Fuhrwerksbetrieb und Straßenpflege」が設立されました。

当時、ウィーンは、第2次世界大戦の戦災で「廃墟の街」と化していました。創立されたMA48、最初の仕事は爆撃で破壊された約85万平方メートルの戦災瓦礫と、約20万平方メートルの路上ゴミを一掃することでした。

2021030204日本の大都市も連合軍の空爆で破壊されましたが、木の住まいが多かったことから、焼夷弾が使われました。

余談ですが、米軍では焼夷弾攻撃に際して、アメリカ本土に日本の木族家屋の街並みを再現し、そこで効果的な焼夷弾攻撃を実行するための燃焼実験を行ったという記録も残っています。

一方、ウィーンをはじめとするヨーロッパの場合、空爆の対象となる大都市は石造りの住まい(集合住宅を含む)が多いため、爆弾が使われましたが、戦災瓦礫の処理が大きな問題になったのでしょう。

当時、使用可能な車両は11台しかなかった上に、3ヵ所あった車庫も占領軍に接収されたり、戦災を受けて使えなくなっていたようです。また、瓦礫の処理に必要な機材やゴミ箱も不足している中での、作業だったようです。

このような困難な状況下、MA48の職員は創意工夫で困難を乗り切りましたが、この精神が、今日まで引き継がれています。

2021030202当時からゴミ収集に加えて、道路清掃、冬期除雪や凍結防止、公衆トイレの運営、官用車の運行なども担当していました。

 設立、数年後には消防関係を除く車両調達、廃棄物不法投棄防止、廃棄物アドバイス、廃棄物リサイクル、廃棄物処理、レッカーサービス、遺失物サービスといった新しい業務が追加されました。

Feriは、MA48設立のきっかけが戦災瓦礫処理だったいう事実を初めて知りました。

さて、戦後復興と経済の好転により、廃棄物の量が大幅に増加しました。当時、ウィーンでは、廃棄物は穴に詰める処理する埋立式でした。

2021030206しかし、1950年代末になると、使用済み埋立地の有限性が認識され、廃棄物処理の新しい方法としてサーマルリサイクルが採用されました。さらに環境意識の高まりを受けて、ウィーンの廃棄物処理のエコロジー化が急速に進展します。

1963年、ウィーン初のごみ焼却施設がFlötzersteigに開設されます。同施設は、Spittelau 、Pfaffenauの両清掃工場とともに、現在も稼働中です。

現在、ウィーンでは、年間57万5000トンの廃棄物がリサイクルされています。また、52万6000トン以上の廃棄物(粗大ゴミを含む)は、排気ガス浄化システムを持つ焼却プラントで焼却処分されていますが、そのエネルギーは電力や地域暖房に活用されています。

2021030210なお、ウィーン市では、廃棄物処理は、可能な限り市内で実施しています。

このブログでもお伝えしているように生ゴミについては、MA48自身が肥料などに再生し、住民に提供されています。これは園芸や家庭菜園を行っているウィーン子には人気があります。

そして、現在、再活用可能なものを回収して、MA48が運営するリサイクルショップで販売するようになりました。これもゴミの削減に一役買っています。

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March 03, 2021

“Du bist fahrtastisch!”お客さまに感謝 Wiener Linien

2021030221日本では、3月3日は「ひな祭り」。こちらでは、イースターを前にレストランやカフェのシャニガルテン営業再開を検討する動きが出ています。

さて、今日は3月1日に行われた「Wiener Linienの興味深いアクション」をご紹介します。

先日、お伝えしたように2020年はCovid-19感染拡大によるロックダウンなどの影響で、Wiener Linienの利用者は大幅に減少しました。

しかし、そんな中でも利用するお客さまがゼロになった訳ではありません。また、年間パスの発行枚数も100万枚を超えています。

このようにお客さまから支持されているWiener Linienですが、感謝の気持ちをお客さまに伝えようというアクションを3月1日に実施しました。

日本では知られていませんが、3月1日は「World Compliment Day」(Tag der Komplimente)。感謝の言葉やほめ言葉を具体的に相手に伝えることで、関係者の気持ちを幸せにしていこうというもの。2000年に入ってから、オランダの専門家が提唱したそうです。

2021030222通常は、自分の身近な人たちや、自分ために毎日のサービスを提供している人々(公共交通期間のスタッフ、店舗やレストランのスタッフなど)に出会ったとき、笑顔で“ありがとう”という感謝の気持ちを現すのが基本ですが、Wiener Linienの試みは、この逆というのが、何ともユニークです。

今回、Wiener Linienでは「Tag der Komplimente」合わせて、お客さまに感謝の気持ちを込めた認めたメッセージボードを従業員が掲げました。

メッセージの内容ですが、“Du bist fahrtastisch”“Du bist mein Öffi-Hero”など、普通では恥ずかしくて言えないようなメッセージが満載。メッセージボードの写真はWiener Linienが公開したものです。

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March 02, 2021

修理バウチャー予算増額 第2弾スタート!

2021030112最初に当ブログ2月の振り返りから。2月に最もアクセス数が多かったのは2月14日、次は2月20日でした。最も読まれた2月の記事は「お餅がブーム?」、「臨時更新 2月8日からCovid-19規制緩和内容」、「暖かさの秘訣」、「ÖBBとWestbahnがWien-Salzburg間の列車を減便か」などでした。

また、2017年の記事ですが「オーストリアの国花と国鳥は?」にも多くのアクセスを頂きました。ご訪問頂いた皆さまに御礼申し上げます。

さて、今日はウィーン市のユニークな取り組み「Wiener Reparaturbon」(ウィーン修理バウチャー)の話題をお届けしましょう。

2020年9月にスタートした「Wiener Reparaturbon」は、数週間で1万枚以上のバウチャーがダウンロードされ、8000点以上の製品が修理されるなど順調な滑り出しを見せました。

この結果を踏まえて、ウィーン市では3月1日から「Wiener Reparaturbon」の予算を100万Euroに拡大して、第2弾をスタートさせました。

2021030113Michael Ludwig市長とJürgen Czernohorszky都市気候評議員は、2月末にFranz Domes Hofで開催された「Der Radwerkstatt」の会場で記者会見を行い“私たちはウィーンの企業を支援し、困難な時代に新たな雇用を創出しています。同時に、低コストでの修理を可能にすることは、風土の保護に貢献しています。これは、すべての人に利益をもたらす社会的な気候保護政策です”と述べています。

修理バウチャー "の基本的な考え方は、参加者全員が恩恵を受けるプロモーションモデルを作ること。このシステムは修理を担当する企業の売上増加、修理増加による資源節約、温室効果ガスの排出量削減に寄与します。2020年は、修理によって約190トンの温室効果ガス削減に寄与しています。

 2020091901第2弾のスタートに際して、約28社の新規修理事業者が加わり、修理ネットワークの企業は合計66社となりました。第2弾のキャンペーン期間は6月30日までで、9月1日から12月12日まで、第3弾が実施される予定です。

修理バウチャーは専用ホームページからダウンロードが可能で、バウチャーを使用することで最大50%の補助が受けられます。なお、1回の修理で100Euroが補助の上限。見積にも45Euroが補助されます。

修理ネットワークの参加企業は、事前に提出した見積金額を超えることなく、全面的な修理を保証しなくてはなりません。

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March 01, 2021

Neue Marktの緑化プロジェクト

2021030103早いもので2021年も3月に入りましたが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。この1年間で、市民生活がここまで大きな変化を遂げるとは、Feriも全く想像ができませんでした。

さて、3月最初の話題はウィーン旧市街の名所「Neue Markt」の緑化プロジェクトです。

ヒートアイランド解消のため、積極的に緑化を進めるウィーンですが、先日のPratersternに続いて、Neue Marktの緑化プロジェクトが発表されました。

2021030107現在、Neue Marktでは民間資本(Neuer Markt Garagenerrichtungs-und Betriebs GmbH、Best in Parking & Real Estate AG)により、地下駐車場の建設が進められています。

この駐車場工事と連動して、ウィーン市が地上部分の緑化プロジェクトを行うことが決まりました。

訪問された方も多いと思いますが、Neue Marktは、Kärntner Straß、Graben、Albertinaplatzなど、旧市街のランドマークの入口になっている約6200平方メートルの広場です。

2021030108

中央にDonnerbrunnenがありますが、基本的に都市中心部の広場なので、緑が少ないのが難点。ちなみに右の写真は駐車場工事が始まる前のものですが、ご覧のように樹木はありません。

そこで、今回、民間資本による大規模な地下駐車場の建設に合わせて、地上部分の緑化が決まったものです。

緑化後のイメージは冒頭のイラストをご覧ください。今までとは随分、雰囲気が異なると思います。

まず、日陰をつくるため、樹齢25年、高さ10メートルの樹木6本(ウィーン市の発表ではXLサイズ)を設置します。ただ、地下駐車場の上なので、御影石製の基部が準備されます。この基部のまわりには木製のベンチが取り付けられます。

2021030106また、一部の樹木周囲には多年草の草花が植えられます。この他、小さな木を植えた移動式大型プランター15基も設置されます。

この付近には地下鉄U1の換気口がありますが、これも周囲を緑化することが決まりました。さらに、利用者に涼を提供するミストシャワーも設置されますが、水は樹木の灌漑用を兼ねています。

今回、注目されるのは広場の舗装です。場所柄、芝生や土にする訳にはいきませんが、熱の蓄積を軽減する淡い色の花崗岩が使用されることになりました。

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