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March 06, 2021

オーストリア最大の太陽光発電プラントがウィーンで稼働

2021030503今日は「太陽光発電プラントの話題」をお届けしましょう。

温室効果ガス削減に向けて、再生可能エネルギーの導入を積極的に進めているオーストリアですが、オーストリア最大の太陽光発電プラントPV Schafflerhofがウィーン市内Donaustadtに完成し、3月3日、稼働を開始しました。

太陽光発電プラントが建設されたのはSchafflerhofstraßeにある廃棄物処分場(埋め立て地)で、12.5ヘクタールの土地に25625個の太陽光発電モジュールが設置されており、年間12ギガワット/時の発電を行います。

2021030504本プロジェクトは、エネルギー供給を担うWien Energieに加えて、先日、75周年を迎えた廃棄物処理部門MA48、森林農業局MA49が共同で進めていたもので、4900世帯に電力を供給し、年間4200トンのCO2削減が期待できます。

ウィーン市の政権与党は「気候モデル都市」を政策の柱としており、2040年までにカーボンニュートラル実現を大きな目標にしています。

現在、発電時に発生する温室効果ガス排出量は、全体の1/4を占めています。そこで、ウィーン市では、2030年までに再生可能エネルギーの割合を、現在の9.4%から30%に引き上げ、太陽光発電による発電量を現在の70メガワットから、2025年には250メガワット、2030年には800メガワットに増やす計画です。

2021030506今回、完成した太陽光発電プラントは、カーボンニュートラル実現に向けたシンボル的存在です。

このブログでもお伝えしているように太陽光発電プラントのウィークポイントは、気象条件によって発電量に大きな変動を生じるため、電力グリッドに過負荷を与える恐れがあることです。

特に規模が大きい太陽光発電プラントほど、発電量の変動が大きくなります。そこで、本太陽光発電プラントは「ハイブリッド発電所」(Hybridkraftwerk)として設計されました。

2021030505具体的には、Windpark Andlersdorf(Andlersdorf風力発電所)と同じ電力グリッドに接続し、相互の補完し、電力の安定供給を実現しようというものです。

実は風力発電所と太陽光発電所は、同時にフル稼働することはほとんどありません。つまり、量発電所の発電量を調整して対応しようという考え方です。

また、万が一、電力グリッドで吸収しきれないほどの発煙量があった場合、夏以降はバッファ用の蓄電システムを使用することになっています。

2021030501従来、このような変動対策には火力発電所が使用されていましたが、今回、風力発電所とのコンビネーションというのが新し試みです。

今回、設置されている太陽光パネルモジュールは25625個ですが、このうち、両面パネル約400個(垂直設置)。

斜めに設置された片面太陽光パネルモジュール間にはトラクターが入ることができ、農業も可能です。実際、敷地面接の60%が農業に活用可能。正に一石二鳥です。

2021030502現在の計画では、4月から10月にかけて、ドナウ島と同じく、150頭の羊が太陽光発電プラント構内で草を食み、芝刈り役を担う予定です。

未は、放し飼いで、雨が降ったときは、太陽光パネルの下に自主的に避難するのだとか‥プラントを建設したWien Energieでは、「未の楽園」と表現しています。

しかし、太陽光発電プラントで農業も同時に行おうというのは、いかにもオーストリアらしい試みだと思います。

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