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May 2021

May 31, 2021

太陽光発電、まっしぐら

20210526pressekonferenz5月最後の今日は「再生可能エネルギーの話題」をお届けしましょう。皆さまもご存じのようにEUでは温室効果ガス排出量相殺(カーボンオフセット)に向けて、再々可能エネルギーへの転換を急速に進めています。

Feriの個人的な見解ですが、オーストリアのみならず、ヨーロッパは、やや「前のめり」になっているのが気になりますが‥

日本でも小泉環境大臣が住宅への太陽光発電義務づけのような発言を行い、波紋を呼んでいるようですが、ウィーン市では「緑の屋根」に設置された太陽光発電システムへの新たな補助金「グリーン電力基金」に200万ユーロを追加融資すると発表しました。

ウィーン市では気候変動を抑制するため、2025年までに太陽光発電システムによる発電量を5倍にするという目標を掲げています。

2021052823stadtentwicklungsgebietこの目標を達成するため、毎年、過去15年間の合計に匹敵する数の太陽光発電所を建てる計画を進めています。この計画が進むと、2030年には、必要な電力の10%を太陽光発電でまかなうことが可能だそうです。

この計画を推進するためには、公共施設だけではなく、民間の集合住宅などへの太陽光発電システム設置を進める必要があります。

そこで、6月1日から、新たな補助金制度「ウィーン太陽光発電グリーンルーフ補助金」がスタートします。

さらに「ウィーン・グリーン電力基金」の資金を約200万Euro、増額します。これにより、2021年、太陽光発電システムの建設に対して、従来の3倍の資金が投入されることになります。

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May 30, 2021

Wiener Netzeが電動消防車を導入

20210526mona_01今日は「電気自動車の話題」です。Wiener Linienでは路線バスへ電気バス導入を進めていますが、警察や消防関係車両については、機動性が求められることから、現在も内燃機関を使った特殊車両が標準になっています。

そんな中、Wiener Netzeが電動消防車(E-Feuerwehrauto)を導入したというニュースが入ってきました。

Wiener Netzeは、オーストリア最大のエネルギーネットワーク事業者。電気、ガス、地域暖房、通信を地域に供給しています。

20210526mona_04同社は2013年8月、Wien Energie Stromnetz、Fernwärme Wien、Wien Energie Gasnetzの3社が合併して誕生したもので、Wiener Stadtwerke Holding AGが株式を100%保有している特殊会社です。

ウィーン市だけではなく、ニーダーエスターライヒ州、ブルゲンラント州の一部もサービスエリアになっており、200万人以上の顧客を擁しています。

同社は合併前のガス会社時代の1953年に自衛消防隊を設立し、1968年に消防局との連携が始まりました。

20210526mona_05現在、専門的な訓練を受けた23名の隊員(女性4名、男性19名)がおり、同社施設内で、通常の業務と平行して万が一の場合、消防活動にあたります。

自衛消防隊なので、ウィーン消防本部の消防車よりも活動範囲が狭いのがポイント。同社のHarald Rauscher消防隊長は、導入の理由として、
1.通常の消防車よりメンテナンスフリーであること
2.自社で生産した電力で充電できること(同社の施設屋上には1700を越える太陽光発電モジュールが設置されています)
3.活動範囲がエネルギー供給施設やWiener Netzeキャンパス構内と狭いこと
などあげています。

20210526mona_02なお、今回、同社が導入した電動消防車は、出力が136 PS、航続距離が100km。

写真をご覧になるとわかるように消防車の代名詞であるポンプ車ではなく、隊員と消防機材を現場に運ぶためのミニバンスタイルの車両です。

さすがに消防ポンプを電気で駆動したら、バッテリーが持たないでしょうね。とは言っても常時使う車両ではありませんから、出動しない時は充電しておくのでしょう。

メーカーによると、特殊装備と1000 kgのトレーラー牽引能力を備えており、オーストリアで最初に導入された電気消防車両です。

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May 29, 2021

ÖBB NightJetが運転再開、アムステルダムにも運行開始

2021052801今日は「夜行列車NightJet運行再開のニュース」をお届けしましょう。

Covid-19感染拡大の影響で、運行を取りやめていたÖBBが運行する夜行列車NightJetですが、規制緩和を受けて、5月25日から運行が再開されました。ちなみに運休期間は6ヵ月間でした。

特に初路線となるアムステルダムでは、5月25日、NightJet運行再開を祝して、セレモニーがLeonoreGewessler環境大臣AndreasMatthä ÖBB CEO、Marjan Rintel NS(オランダ鉄道)CEOらが参加して行われています。そして列車は予定どおり、5月26日、ウィーンに到着しました。

2021052803ウィーン(リンツ経由)、インスブルック(ミュンヘン経由)-アムステルダム間のNightJetは毎日、運行されています。ダイヤは以下の通りです。

NJ40490 ウィーン20時13分発、アムステルダム9時58分着
NJ40421 アムステルダム19時30分発、ウィーン9時19分着

NJ420 インスブルック20時44分発、アムステルダム9時58分着
NJ421 アムステルダム19時30分発、インスブルック9時14分着

一方、5月25日にウィーンを発ったNightJetが26日、ブリュッセル(Bruxelles Midi)に到着。ウィーン-ブリュッセル間は、現在、週3便(ウィーン発は火曜日、木曜日、日曜日。ブリュッセル発は月曜日、水曜日、金曜日)の運行です。

ウィーン-ブリュッセル間に関してはダイヤ改正により、ブリュッセル到着時刻が1時間繰り上がり、9時55分となりました。また、寝台車の連結両数が増えています。

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May 28, 2021

街並み保存に貢献する旧市街保存基金

20210527015月27日、連邦政府はコロナ信号の改訂を行いオーストリア全土から赤のエリアがなくあんりました。

ザルツブルク、チロル、フォアアールベルクなどはオレンジになっていますが、ウィーンも含めて、その他の地区はイエローもしくはグリーンになっています。

まぁ、大幅に規制を緩和したのですから、当然と言えば当然ですが‥

20210526breitenseeさて、今日は「ウィーンの街並み保存にまつわる話題」をお届けしましょう。今更申し上げるまでも無く、ウィーンには歴史的に価値のある建造物や施設が多数、存在します。

しかし、このような歴史的遺産を良い状態で維持するには費用がかかります。

そこで、ウィーン市は歴史的建造物と街並みの保存に貢献することを使命とする「ウィーン旧市街保存基金」(Wiener Altstadterhaltungsfonds 、WAE)を1970年代に設立し、資金援助を行っています。

2021年は総額190万Euroを投じて、31件の修復を支援することが決まりました。なお、同機金では、設立以来総額約2億5200万Euroを投じて、4615件の修復を支援してきました。

20210526herrengasseウィーン市の文化担当参事Veronica Kaup-Hasler氏は、“ウィーンには、あらゆる時代の豊かで多様な建築遺産があります。この遺産の保存と維持は、ウィーン旧市街保存基金の使命です。ウィーン旧市街保存基金は、50年にわたり歴史的建造物の保存に尽力し、街に多くのプラスの効果をもたらしてきました。”
“ウィーンの人々は、この豊かな建築遺産と、そのさらなる発展の中で生きています。ウィーンは博物館ではなく、生きていて成長している都市なのです”と述べています。

今回、補助金交付の対象となった施設の一部をご紹介しましょう。

Palais Wilczek:1区のHerrengasseにあるPalais Wilczekは、かつてのPalais Brassicanで、1722年から1737年にかけて建設されました。バロック建築の巨匠Anton Ospelの手によるものとされています。今回、特徴的なバルコニーを持つファザードの修復に128000Euroが支給されます(2枚目の写真)。

Zum Ritter St. Georg:8区のLenaugasseにある18世紀の郊外住宅。ファザードの修復のため、22700Euroが支給されます。

20210526hofherrgasseWipplingerstraßeにある歴史的建造物:中央出窓のある3階建ての住宅兼商業ビルディング。ファサードの修復に205348Euroが資金援助されます。

-Steigenteschgasse 94の複合建築物:20世紀のウィーンを代表する芸術家Hans Robert Pippalによる四季を描いたモザイク画があります。今回、モザイク場の修復に2800Euro支給されます。 

Hofherrgasse 5-13(10区)にある門:職業上の日常生活を描いたレリーフ「Figural Representation」があります。大規模な修復が行われており、6800Euroの資金が提供されます。(3枚目の写真)

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May 27, 2021

ÖBBがRaaberbahn車両メンテナンスを契約

各劇場とも、延び延びになっている2021/22シーズンのプログラム発表ですが、ウィーン国立歌劇場が、6月3日、11時30分から劇場で一般公開形式(有償)でプログラム発表(SPIELZEITPRÄSENTATION)を行うことを表明しました。この模様はORFⅢやYouTubeでも配信されます。年間プログラムは、プレゼンテーションと同時に公開される予定。恐らく各劇場も、その後に続くものと思われます。

2021052001今日は「鉄道車両のメンテナンスの話題」をお伝えしましょう。オーストリアに限らず、ヨーロッパでは多くの国が上下分割方式で国鉄(連邦鉄道)を民営化しました。

その結果、線路を持たない列車運行会社が各国で多数、生まれました。オーストリアのWest Bahnもその一つ。

今回、ご紹介するRaaberbahn AGは、最近、流行の運行会社とは異なり、1872年に設立された自前の路線を持つ由緒ある私鉄です。本社はハンガリーのショプロンにあります。路線の総延長は437kmです。

ご存じのようにハンガリーは、第二次世界大戦後、共産主義のハンガリー人民共和国となり、国内の全ての鉄道会社は国有化されました.。

2021052003しかし、同社はオーストリアとの国境を複雑に跨いでいた関係で、国有化されず残存されました。その後、ハンガリーの民主化などにより、現在は、ハンガリー政府とオーストリア政府、およびオーストリア企業が株式を保有しています。

同社では、ÖBBのCityiJetと同じタイプのSIEMENS製電車4744型5編成を導入、4746型8編成を導入中です。

同社では、旅客サービス向上のため、この電車をDeutschkreutz -Sopron-Wien-Bruck an der Leitha-Bratislava Petrzalka間で、順次、導入していく予定です。

2021052004ヨーロッパでは最近、鉄道車両の保守を外注する動きがありますが、今回、Raaberbahn AGは、2030年まで、これらの車両13編成のメンテナンスをÖBB-TechnischeServicesGmbH(ÖBB TS)に委託する契約を締結しました。

今回の保守契約はヨーロッパ全域を対象とした国際入札が行われましたが、ÖBB-TechnischeServicesの高い技術力が評価されたことになります。

今回の契約は、大規模なオーバーホール(定期検査)だけでなく、日常的な車両の調整、事故発生時の修理などを、保守全般をカバーします。

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May 26, 2021

珍しい?落書き犯の現行犯逮捕

2021052503今日は「落書き犯逮捕の話題」です。大変残念ですが、ウィーン市内ではスプレーによる落書きが数多く、見られます。

ÖBBやWiener Linienの列車に対して落書きが行われた例もあります。落書き犯が多いことに加えて、当たり前ですが人気の無い深夜に犯行に及ぶため、なかなか検挙されることはありません。

更に落書きを消すためには、多額の費用がかかるためか、そのままにしている例も多く、結果として落書き犯の犯行を増長させているような気がします。

2021052504特に防音壁の場合、ハニカム状の金属板であるため、塗料のスプレーを使った落書きは有機溶剤を使用しないと除去するのは難しいことも、放置されている遠因になっているような気がします。

さて、ロックダウン解除後、最初の週末となった5月22日、ウィーン市内で落書き犯2名が検挙されたというニュースがありました。落書き犯検挙がニュースになるというのは、それくらい現行犯で逮捕されるケースが少ないということなのでしょう。

202105250122日(土曜日)の6時頃、2人の若い男性(18歳と24歳)が、焼き栗スタンドをはじめ、いくつかの施設にスプレーで落書きをしているところ、通りかかった市民が発見。直ちに警察に通報しました。

18歳の被疑者はE-Rollerで逃走しようとしましたが(今風ですね)、あえなく警察官に身柄を確保されました。

一方、24歳の被疑者は、Karlsplatzに隣接するResselparkにある池に逃げ込みました。彼は酒に酔っていたようで、池の水は冷たいにもかかわらず、警察官の説得にも応じず、池から出ようとはしません。

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May 25, 2021

緑化プロジェクトの一般投票始まる

2021052402オーストリアはキリスト教の行事に伴う祝日が多いのですが、2021年、移動祝日であるペンテコステ(聖霊降臨日)は、5月23日でした。これに合わせて、お休みをとる方も多いことから、ロックダウン解除を、その前に実施したともいわれています。

さて、このブログでもお伝えしているウィーン市主催の都市緑化プロジェクトですが、一般から500件を越える応募があり、5月21日からインターネットによる一般投票が始まりました。
現在、専用サイトで公開されているプロジェクトは、予備審査を通過したプラン。

投票はインターネットの専用サイト(https://wienwirdwow.submit.to/landing/showcase)にアクセスし、プロジェクトごとに1から5の星(星5が最高評価)で評価する仕組みです。締め切りは5月30日、23時59分。

2021052401同時に専門家により構成された審査員が、公開されている全てのプロジェクトについて、実現可能性、有効性(問題解決)、革新度、メンテナンスのしやすさ、独創性などを審査します。

ランキングは、一般投票と専門審査員の合計ポイントで決まりますが、ポイント配分は専門審査員70%、一般投票30%となっています。

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May 24, 2021

大規模メンテナンスが続くウィーンの地下鉄

2021052210ロックダウン解除後、初の週末、オーストリア各地の飲食店は賑わったようです。

ウィーンでは、公設市の飲食店も関係法令の改正で、日曜・祝日にも営業ができるようになりました。

週末を前にMichael Ludwig市長とChristoph Wiederkehr副市長が3区にあるRochusmarktを訪れ、“Brunchen am Markt”をアピールしました。

Rochusmarktは約3500平方メートルという比較的規模の小さい市ですが、40店舗ほどが出店しており、ウィーンで最も人気のある市場の1つです。

2021052202さて、今日は「地下鉄の大規模メンテナンスの話題」をお届けしましょう。

5月24日(本日)、U4が始発から午前7時まで大規模メンテナンスのため、運休となります。その関係で、Hütteldorf-Karlsplatz間に臨時路線バスU4E系統が10分間隔で運転されます。

また、臨時路面電車E4系統がSchwedenplatz-Schottenring-Nußdorf間で20分間隔で運行されます。Wiener Linienでは、U4の運休中は、U1、U2、U3、U6、S-Bahnの利用を推奨しています。

2021052201そして、U2の大規模改修工事開始を前に、5月28日から30日までPraterstern-Karlsplatz間が運休となります。さらに5月30日にはSeestadt-Praterstern間も手兼作業のため、始発から午前7時までの運休となります。

3日間とも、U1、U3、U4、D、1、2、71の各路線に加え、臨時路面電車U2Z系統が運行されます。

また、5月30日は始発から午前7時まで、Praterstern-Aspern Nord間に臨時路線バスU2E系統が10分間隔で運行されます。

2021052203Wiener Linienでは、可能な限り他の地下鉄路線やS-Bahnの利用を推奨しています。

その後、5月31日からU5転換時には完全自動運転となU2のるRathaus-Karlsplatz間、大規模改修工事が開始されます。

この他、U1ではAlteDonau駅の大規模改修工事を5月17日から行っています。同駅は1982年9月3日の開業なので、供用開始から40年目を迎えるので、本格的な改修工事の実施が決まったもの。

これに伴い8月29日までOberlaa方面のプラットホーム(2番線)が閉鎖され、Oberlaa行き列車は同駅を通過します。

そして、8月30日からLeopoldau方面のプラットホーム(1番線)が閉鎖され、Leopoldau行き列車は同駅を通過し、12月12日まで工事が継続されます。

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May 23, 2021

5月20日は「ミツバチの日(Tag der Biene)」

2021052101今日は「ミツバチの話題」をお届けしましょう。

5月20日は「世界ミツバチの日」(World Bee Day)でした。スロベニア政府の提案に基づき、2017年12月の国連総会で制定されたそうです。

養蜂が盛んなスロベニアで「近代養蜂の先駆者」アントン・ヤンシャ(Anton Janša)氏の誕生日にちなんで、この日に制定されました。

2021052105このブログでもお伝えしているようにウィーンでは養蜂も盛んですが、今日は「Wiener Linienの取り組み」をご紹介しましょう。

2021052104「Wiener Linienとミツバチ」‥ちょっと関連がなさそうですが、実はWiener Linienでは、ミツバチの生息地(コロニー)を作っています。

現在、同社のコロニーはU1のLeopoldau駅に隣接した緑地ありますが、Wiener Linienでは2022年夏までに、同社の使っていない敷地に約80のコロニーを作り、200万匹のミツバチを生息させる計画です。

2021052102ご存じのように、ミツバチは、都市部の生物多様性にとって重要です。

花を咲かせる植物の多くは、昆虫の受粉に依存しています。そのうち約80%はミツバチが担っています。

実は公共交通機関とミツバチは相性が良いと言われています。それは、線路沿いに花が咲いている緑地があること。

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May 22, 2021

祝営業再開 ウィーン市長と商工会議所会頭がCafé Frauenhuberを利用

2021052011今日も「ロックダウン解除にまつわる話題」をお届けしましょう。

ウィーンの飲食店は、半年以上も営業が禁止されていました。持ち帰り以外は全面的に営業禁止でしたから、今回の営業再開を待ち望んでいたウィーン子も多いと思います。

皆さまもご存じにようにウィーンの伝統的カフェハウスは、単なる飲食店というより、「第2の居間」と言われるように、特別の存在。

5月19日、営業再開、初日の朝、Michael Ludwig市長とWalter Ruckウィーン商工会議所会頭が揃って旧市街にあるウィーン最古のカフェハウス「Café Frauenhuber」を訪れたというニュースが入ってきました。

2021052012集まった記者団に対して、Michael Ludwig市長は、“ここ数週間、ウィーンが厳格な防護措置をとっていたおかげで、感染拡大が抑制され、病床の使用率が予想よりも早く減少しました。それが今回の営業再開につながっています”と述べました。

そして“しかし、状況は依然として深刻です。営業再開に感染のリスクを可能な限り低く抑えるための保護措置が必要です”と、昨日、後消化した5-Gルールの重要性を訴えました。

ちなみに商工会議所会頭も、2021年になってはじめてカフェハウスを訪れたとのこと‥日本とは大変な違いですね。

20210520155月19日の飲食店営業開始後、ウィーン市は警察と協力して、各飲食店が決められたルールを遵守しているかをチェックしています。

左がウィーン市が公表した立入検査時の写真ですが、制服警察官が同行しており、日本のように民間人による「見回り」とは体制が大きく異なることがわかると思います。

もちろん、これは法令に基づくものなので、立入検査を受けた飲食店も協力せざるを得ません。仮に不備があれば、営業禁止になってしまいますKので‥

なお、カフェハウスをはじめとする飲食店を利用する場合、お客さまは商工会議所とウィーン市が共同開発したシステムにより、ゲスト登録をすることが義務づけられています。

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May 21, 2021

3-Gルールが始まりました

20210519105月19日から規制が大幅に緩和され、飲食店の営業が再開されました。やはり待ちに待った皆さまが多かったようで、レストランは予約が沢山、入っているそうです。

一昨日の記事と同じようなことを考えている人が多いのでしょう。さて、今回の規制緩和に合わせて新しいルールが適用されています。

Feriは感染症の専門家ではないので、施策の善し悪しは判断できませんが、こちらでは「検査、ワクチン接種、または快復」というのが感染拡大策のキーワード。

まず、14歳以上の人は「屋内」(車内を含む)と「公共の場」でFFP2マスク着用が義務づけられています。日本では、マスクの着用は「要請」ですが、こちらは義務。

2021051901そのため、正しい着用方法(使用する際の注意や継続使用期間などを含む)を啓蒙するための資料も提供されています。日本で多いと言われるウレタンマスクや鼻を出した状態、密閉度が低い状態は、全て不可。

徹底度合いは何とも言えませんが、仮にウィーン市が提供している「マスクのマニュアル」どおりに着用すれば、正直、日本よりも遙かにレベルが高くなると思います。そのくらい、詳細に解説されているということです。

そして5月19日から3-Gルール(3-G-Regel)が生まれました。3-Gとは「Geimpft(ワクチン接種)」、「Getestet(検査)」、「Genesen(快復)」の頭文字をとったもの(省略系が好きなオーストリア)。レジャー施設やスポーツ施設、レストラン、ホテルの利用および各種イベントに適用されるルールです。

20210519033-Gルールとは、利用者が「検査、ワクチン接種、または回復したこと」を証明するものです。ただ、自裁には、これに反対する企業やグループも存在しているようです。

こちらではPCR検査の有効期間は72時間、抗原検査の有効期間は48時間です。また、連邦政府のデーター処理システムに登録された抗原セルフ検査の結果は24時間有効。そのため、利用する際は各種検査を受けて陰性であることを証明する必要があります。

ワクチン接種については、1回目の接種後、22日以降、3ヵ月間は検査義務が免除されます。さらに2回目の接種後、6ヵ月間、検査が免除されます。

Covid-19に感染し、快復した人に関しては、回復時から、6ヶ月間は検査が免除されます。

2021051904日本よりも感染が拡大しているとは言え、日本では考えられないくらい検査の実施が徹底しています。

日本では、2020年秋の時点で、検査精度の問題から、症状が出た人に限って検査をするという方針が打ち出されましたから、大きな違いと言えます。

3-Gルールの適用により、各種施設を利用する際は、証明書の提示が不可欠。こちらではスマートフォンのアプリを使用して各種証明を提示する方法が推奨されています。

2021051906今やオーストリアは、「スマートフォンなしでは生活ができない国」になってしまいました。とは、言っても、全員が持っている訳ではありません。

そこで、ウィーン市では、飲食店などを利用する前に検査を受けて、陰性証明を発行するためのコンテナハウスタイプの施設「Gurgelboxen」を市内に10ヵ所設置し、5月19日から稼働させました。

検査は無料(ただし電話またはインターネットでの予約制)で、方式は「うがいによる検査」です。

検査結果は24時間後に出て、検査をした場所で証明書を受け取ることも可能です。もちろん電子メールで結果を送ってもらうこともできます。

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May 20, 2021

幻の「Der Teufel auf Erden」PremiereReport

Der-teufel-auf-erden-03いよいよオーストリアでは、昨日5月19日からCovid-19感染拡大に伴う規制が大幅に緩和され、マスク着用、ソーシャルディスタンス確保など一定の制限はありますが、各劇場もお客さまを迎えての公演が再開されました。

FeriのホームグラウンドVolksoperでは、延期になっていた2020/21シーズンのオペレッタPremiere作品、Franz von Suppés作曲の「Der Teufel auf Erden」(地上の悪魔)。

今回はロックダウンの関係で、公開ゲネプロはなくなりましたので、Premiere Reportは5月20日にご紹介するのが常なのですが‥断腸の思いながら、今回、本作品の鑑賞を見送らざるを得ませんでした。

Der-teufel-auf-erden-00オペレッタの記事は、何故かアクセス数が稼げないというジンクスがあるのですが、何と言っても「オペレッタにはまっている男」が趣味でやっているブログですから、自己満足と言われようとも、Premiere Reportは外せません。

FeriがVolksoperでオペレッタのPremiereを観たのは2002年5月4日の「ペンザンスの海賊」がお初。以降、全てのオペレッタPremiereを観たわけではありませんが、Robert MeyerさんがDirectorに就任した2007/08シーズン以降は「ほぼ皆勤賞」でした。

Robert MeyerさんがDirector就任中、オペレッタPremiereには毎回、顔を出し、ホワイエでご挨拶をすることを続けたいと切に願っていただけに、今回の鑑賞断念は「断腸の思い」です。

という訳で、劇場公開の公式写真を交えながら、作品概要をご紹介します。

Der-teufel-auf-erden-01「Der Teufel auf Erden」(地上の悪魔)は「Fatinitza」(1876年初演)と「Boccaccio」(1879年初演)の間に書かれた作品で、1878年、ウィーンのカール劇場(Carltheater)で初演されました。

今回のVolksoper版は、Alexander Kuchinkaさん(クラーゲンフルト出身のマルチタレント)が脚本を担当。Franz von Suppésの原作を現代に通じるように大幅にアレンジしました。

演出・舞台美術・衣装はHinrich Horstkotteさんを担当。さらにJakob BrennerさんがFranz von Suppésの自筆譜をもとに編曲を行っています。

Der-teufel-auf-erden-02Jakob Brennerさんは、元々指揮者ですが編曲家としても素晴らしい才能を発揮している方。現在、ドイツのCHEMNITZ歌劇場の主任指揮者を務めています。

注目すべきは、2018/19シーズン、CHEMNITZ歌劇場で「Der Teufel auf Erden」を上演していること。そして、同劇場の制作陣はAlexander Kuchinkaさん、Hinrich Horstkotteさん、Jakob Brennerさんです。なお、同劇場ではAlexander Kuchinkaさん自身が「悪魔の召使い」を務めています。

実は2018/19シーズンのCHEMNITZ歌劇場年間プログラムを確認したところ、Der Teufel auf Erden」の項目には「In Kooperation mit der Volksoper Wien」と明記されています。共同制作という感じでしょう。

Der-teufel-auf-erden-04という訳で、今回の作品はVolksoperのオリジナル演出ではなく、CHEMNITZ歌劇場と共同制作したプロダクションを導入したようです。

CHEMNITZ歌劇場はトレーラーをYouTubeで公開していますが、Volksoper版の舞台写真と比べると瓜二つ。CHEMNITZ歌劇場での公演は非常に評価が高かったようで、CDの発売が予定されています。

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May 19, 2021

ロックダウン解除に寄せて‥心豊かにしてくれる「美味しいお食事」

2021051711ウィーンでは5月17日から学校の対面授業が再開したのを皮切りに、いよいよ本日、5月19日から一定の条件はありますが、飲食店やホテルが営業を再開します。

まだ、入国制限が厳しいため、ホテルなどが海外からのお客さまをお迎えするには若干、時間がかかるかもしれません。

この記事は18日の深夜にまとめているので、実際の状況については、追ってお知らせすることになると思います。

しかし、飲食店の営業再開を心待ちにしている人たちは多いと思います。別に高級レストランに出かけて、高価な食事を‥という訳ではありません。

2021051712Covid-19感染拡大前、黄昏時にホイリゲに出向くと、一人暮らしと思われるご年配のお客さまが静かにお食事を召し上がっている光景を良く目にしました。

一人暮らしになると、どうしても食事の準備が面倒になり、簡単なもので済ませてしまうことが多いような気がします。

特に一人前だけ作るというのは、意外と大変。そのように考えると、時々、外食‥という選択肢もあると思います。

このブログを古くからご覧の方はご存じかと思いますが、ホイリゲでの「Feriスタイル」は、ズバリ「飲むだけ」。ホイリゲにとって、本音では「ありがたくないお客さま」かもしれませんが、意外と、このスタイルのお客さまも見かけます。

2021051713そうは言っても、シュパーゲルの季節などには「美味しいお食事」を無性に食べたくなることがあります。

友人と一緒に食事をするは、これまた格別ですが、一人でフラリとお目当てのバイスルに出かけて、シャニガルテンで食事することも‥

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May 18, 2021

ケルンテンのÖBBCityjetとPostbusが新塗装に

2021051701今日は「ケルンテンの乗り物の話題」をお届けしましょう。

ÖBBでは、オーストリアの主要都市でS Bahnをはじめとする地域交通の充実を進めています。これは、環境保護の観点から自家用車から公共交通機関への移転を促進させることが狙いです。

さて、5月7日、ケルンテン州のCity JetとPostBusの新しいデザインがVillachで関係者に公開されました。

デザインを統一は、コスト削減を測ると同時に、利用者の認知度を高めるブランディング作戦。

デザインなので、Feriが言葉で説明するより、写真をご覧になった方が早いですね。車両色は異なりますが、独特のロゴが特徴です。

 20210517032021年半ばまでに、定期検査に合わせて、Cityjet 41編成が新塗装に塗り替えられます。

また、現在は、ÖBBが運営母体となっているPostBusについては、すでに39両が新塗装で運行されており、数週間後には20台が新塗装になる予定です。そして、年内には75台を新塗装にする計画。

なお、Covid-19感染拡大の影響で、オーストリアではウィーンを中心に公共交通機関を避ける傾向が強くなっています。

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May 17, 2021

食料品梱包材の削減にご協力を

2021051207今日は「食料品の包装に関する話題」をお届けしましょう。

歳がバレますが、Feriが子供の頃は、日本でも生鮮食料品は、ほとんどパックに詰められていませんでした。

当然、レジ袋などはなく、母親は買い物カゴを持って近くの商店街(都内でしたが、当初はスーパーマーケットはありませんでした)のお店に買い物に行っていたのを良く覚えています。

その後、日本では、生活様式の変化により、農産品も含めて生鮮食料品はパック詰めが一般的になったのは皆さま、ご存じのとおりです。

2021051208もっとも、最近の皆さまは、子供の頃から「魚は切り身でパックに詰めて販売しているのが当たり前」という方も多いと思います。

さて、オーストリアでは、日本よりは食料品の梱包は簡易です。それでも近年、ウィーンなどの大都会では生活様式の変化に伴い、日本のようにパック詰めされているケースが増えてきました。

 当然、食料品を詰めたパックはゴミになる訳で、環境負荷軽減のため、ゴミ削減をめざすウィーン市では、「食料品をパックなしで購入しよう」という啓蒙活動を推進しています。

2021051205日本はプラスチックの使用削減が中心ですが、ウィーンの場合「ゴミの削減による環境保護」が主目的です。

この啓蒙活動のため、ウィーン市では「パックなしで購入するためのヒント」を多角的にまとめたサイトを設営しています(詳しくはこちらから)。

まず、基本は利用者(お客さま)側の意識改革です。

以下、ウィーン市のご案内。“再利用可能なボトルを手に入れ、持ってきた容器に詰めて、自分の買い物袋を使用してください。廃棄物の回避は非常に簡単です。スーパーマーケットやパン屋では、すでに多くのことが行われています。また、市場ではパッケージ化されていない製品を幅広く取り揃えています”

2021051206“販売員は、商品を袋に詰めたり、紙で包んだりします。これは、私たちが反応するよりも速く行われることがあります。そこで、注文する前に、自分でパッケージを持ってきており、梱包の必要がないことを伝えてください”

商品ジャンルごとにまとめられており、とても全てをご紹介できませんが、その一部をご紹介しましょう。

チーズ:冷蔵ショーケース内のボードにチーズが載っているケースでは、持参した容器に入れてもらえます。自宅で保管する場合、密封容器が適しています。ハードチーズの場合、ラップの代わりに、綿布を使用することもできます。

2021051202パン:布製バッグは軽くて小さく折りたためるので、ポケットに入れることができます。パンや焼き菓子は、布で包むと長期間、新鮮な状態で保存できます。店頭では、バッグを持参したことを販売員に伝えましょう。

ジュース類:レモネードやジュース用のリターナブルボトルの利用は、スーパーマーケットで拡大しています。市場では地域の食材から作られた自家製のシロップやジュースもリターナブルボトルで販売しています。
リターナブルボトルでソフトドリンクを確実に手に入れることができるのは、パッケージ化されていない店舗。主にオーストリアの農場や中小企業からのシロップ、レモネード、フルーツジュースなどを販売しています。

2021051201チョコレートやお菓子:一部の市場では、お菓子や砂糖漬けの果物を豊富に取り揃えた屋台があります。これらの屋台では、持参した容器に商品を入れるように頼むことができます。
ウィーンには、数え切れないほど多くのチョコレート工房やキャンディー工房がありますが、多くの店で、持参した容器に商品を入れてくれます。

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May 16, 2021

5月19日からウィーンの公営プールが営業開始

2021051502日本よりも、一足先に夏が来たような感じになってしまったウィーンですが、規制緩和に合わせて、5月19日からウィーン市公営プール(Bäder in Wien)が一斉に営業開始することが発表されました。

日本流に言えば「プール開き」(Eröffnung der Wiener Bäder)ですね。

5月19日から営業を開始するのは、市内にある17の夏季プール(Sommerbäder)、11のファミリープール(Familienbäder)、Hütteldorf、Brigittenau、Theresienbades、Donaustadtの屋内プールです。

2021051504感染拡大が落ち着いたとは言え、日本よりもCovid-19感染が広がっているため、様々な規制が実施されます。

まず、利用時には最短距離、衛生規則が課せられる他、以下のような規則が適用されます。

-利用はCovid-19から快復した人、ワクチンを接種した人、検査で陰性になった人のみに限られます(入場時に毎回チェック)。屋内プールでは、個人登録が必要。

-同一世帯の人以外は、場内で2メートルのソーシャルディスタンスを確保する。

2021051503スイミングプールでは最低2メートル、夏季プールでは3〜4メートルの距離を維持する。

-屋内プールでは1人当たり20平方メートルの面積規制が適用される。

-FFP2マスクは、すべての屋内エリアで着用。

-入り口、プール端、プール周囲に長時間、滞留することは不可。

-10歳以下の子供は監督責任を負う大人の同伴が必要。

2021051505-密集を避けるため、利用制限を実施する場合がある。混雑状況はホームページで公開。

-シーズンチケットに関しては、入場人数をコントロールできないため、2021シーズンは設定なし。

利用施設指定の1回券(オンラインでも購入可能)は、利用の3日前までに購入可能(インターネットの場合、当日購入も可能)。

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May 15, 2021

ナッシュマルクト駐車場改修計画に異論あり

2021051402先日、このブログでもお伝えしたナッシュマルクト駐車場のマーケットホール建設計画ですが、二つの政党が異論を唱えており、署名キャンペーンを始めました。

ウィーン市が公開したマーケットホールの案はイラストのようなもの。巨大な屋根がありますが、周囲はオープンな空間を想定しているようです。

これに対して、緑の党-緑のオルタナティヴ(Die Grünen - Die Grüne Alternative)は、元々、緑地が少ないエリアなので、商業施設をつくらず、住民がリラックスできる完全な公園にして欲しいという要望を出しています。同党では、公園建設に関する書名活動を始めました。

2021051401一方、現状維持を訴えているのがオーストリア自由党(Freiheitliche Partei Österreichs 、FPÖ)。住民用の駐車場を残し、毎週土曜日に開催されているフリーマーケットも、そのまま駐車場で開催することを訴えています。同党は、5月11日からさっそく署名活動を始めています。

右の写真は現地で署名活動を発表する同党幹部の皆様

今回のプロジェクトは住民参加型なので、両党の主張に賛同する住民が増えると、計画自体の大幅変更も考えられます。さて、今後の展開はどうなることでしょうか。

一方、ウィーン市が実施中の都市緑化アイデアコンペですが、5月21日から一般投票が開始されます。

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May 14, 2021

ウィーンの路面電車にEU旗を掲出中

20210511115月いっぱい、ウィーン市内を走る約400両の路面電車ににEU旗が掲げられます。

この時期にEU旗が掲出されたのは、「Europatag2021」を記念したものですが、2021年が「Bahn frei für das Europäische Jah」(ヨーロッパ鉄道年)であることも関係しています。

2月にはÖBBに記念塗装の電気機関車が登場しましたが(詳しくはこちらから)、今回はウィーン市民への啓蒙活動の意味も含めています。

“ヨーロッパの未来は都市部にある”とMichael Ludwig市長が語っているように、温暖化抑制、都市環境の改善には鉄道をはじめとする公共交通期間へのシフトが不可欠。

次世代が住みやすいヨーロッパをつくるためにEUの精神に則り、ウィーンは率先して公共交通期間の充実を図っています。

2021051112もちろん、都市間輸送でも鉄道利用を推進する動きが活発になっています。旅客輸送では、ÖBBが運行するNight Jetに代表される夜行列車の充実や、ダイヤが乱れた場合の旅客対応の向上など行われています。

一方、EUでは1年間の期間をかけて、ヨーロッパの未来に関する会議を開催しています。この会議はオンラインプラットホームを活用しており、一般のEU市民も参加が可能。

気候保護や環境など、予め定められた9つのテーマごとに自分のアイデアや要望を述べることができます。

オーストリアでは、2020年6月に「鉄道で3時間以内の距離の国内線空路を全面廃止」という法律が可決されましたが、フランスでも4月11日、「鉄道で2時間半以内の距離の国内線空路を全面廃止する」という法案がフランス下院を通過しています。

エールフランス・KLM連合は強く反対していたため、2時間半以内になったそうですが、それでもパリ-ボルドー間、パリ-リヨン間、パリ-ナント間、パリ-レンヌ間、リヨン-マルセイユ間の航空路が廃止されます。

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May 13, 2021

ウィーンの地域ブランド「StadternteWien」誕生

2021051212日本でも最近は農産品のブランディング化が盛んですね。ブランディングで付加価値を高め、市場での存在感を高めようという戦略のようです。

さて、今日はウィーンに地域ブランド「StadternteWien」が誕生したという話題です。

ウィーン農業会議所は、地域ブランド「Stadternte Wien」を開発し、5月11日、Michael Ludwig市長、Jürgen Czernohorszky環境担当市議、Franz Windischウィーン農業会議所会頭らが参加し、ウィーン市庁舎でプレゼンテーションを行いました。

2021051211「Stadternte Wien」のシンボルマークはプラーターの大観覧車をモチーフにしたデザインです。

「Stadternte Wien」は、ウィーン産の高品質農産品であることがポイント。ブランドの基盤は、国が認定した品質保証システムと原産地保証システムにより形成されています。

農産品に貼られたマークで、ウィーン産の地域限定商品であることがわかるようになりました。

2021051214現在、ウィーンの都市農業は、Favoriten、Simmering、Döbling、Floridsdorf、Donaustadt 、Liesingの各区に分散しており、645の農家が農産品の生産に従事しています。

農地の総面積は5700ヘクタールで、その内、約4300ヘクタールが耕作可能な土地。543ヘクタールは野菜、637ヘクタールはワイン用ブドウを、それぞれ生産しています。

そう言えば、Feriが最初にお世話になった17区のアパート近くには立派なワイン用ブドウ畑が広がっていました。あまりにも自然に風景に溶け込んでいるので、不思議な気はしませんでしたが‥右の写真が「元自宅」近くのブドウ畑です。

2021051215ウィーンの農業と言えば、60ヘクタールのブドウ畑を持つWeingut Cobenzlが有名ですが、このブログでも以前、お伝えしたようにウィーン産のモルトブレンドを使った“Wiener Original”を生産しているOttakringer Brauereiも忘れてはなりません。

ウィーンには、現在でもSimmering、Donaustadt、Floridsdorfを中心に207の野菜畑があります。いずれも家族経営の農家で、主な作物はトマト、キュウリ、ピーマン。温室も活用されており、ほぼ通年で収穫され、市場に供給されています。

2021051216Feriも知らなかったのですが、2019年にウィーンの畑で収穫されたキュウリは29270トン。この収穫量は、何とオーストリアの総生産量の65.3%。

つまりオーストリアではトップシェアを誇る「キュウリの街」なのです。高品質で遺伝子組み換えでないウィーン産のキュウリ。輸送ルートが短いため、環境にも優しいのが特徴。

なお、日本では宮崎県がキュウリの生産量が最も多く、年間62400トンほどだそうです。また、群馬、埼玉など首都圏も上位にランキングされています。

“人口100万人以上の都市で、シーズン中に地場野菜を提供できる街はウィーンだけだ”と関係者は自慢しております。

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May 12, 2021

Spittelau駅前広場が「緑のオアシス」に

2021051101日本でも新型コロナウイルスのワクチン接種が始まりましたが、先日、Michael Ludwig市長がワクチン接種を受けたというニュースがありました。

今日は「Spittelau駅前広場緑化完成の話題」をお届けしましょう。Wiener Linienでは「Greener Linien」をキャッチフレーズに掲げ、積極的に都市温暖化抑制のための施策を展開中です。

その一つが、駅前広場の緑化。今回、Spittelau駅前広場が完成しました。改修工事では、地下鉄駅舎のファサードも写真のように緑化されました。

また、広場に沿った長い灰色の壁は「Greener Linien und Mobilitätsmix」というモットーをモチーフにした長さ150メートルのストリートアート作品に代わりました。

2021051104 このプロジェクトは、ヒートアイランドを減らし、都心の気候を改善するためのウィーン市の取り組みの一環です。

駅前広場には日陰をつくるため合計20本以上の木が植えられた他、約4000本の草花が植えられています。
植栽されたのは木はナシやホップ、また「愛の木」として知られているユタの木など。蜜が豊富な木は、蝶、ミツバチ、その他の昆虫にとっても楽園です。

特別に設計された太陽光発電モジュールは、日中は日陰を提供し、夜間はモジュールが光り、利用者の安全を担保します。
2021051103写真を見ると、なかなか奇抜なデザインが印象的で、実用一点張りではないのがウィーンらしいところでしょうか。

木々と茂みの間には木製ベンチも設置された他、3つのミストスプレーシステムと水飲み場も設けられました。

今回の緑化に合わせて、駅前広場には市内で8ヵ所目となるWienMobil Stationが開設されました。ここではWienMobil-Auto、WienMobil Räder、E-Scooterなどをレンタルすることができます。

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May 11, 2021

レクレーションエリアをきれいにしよう

2021051001月曜日、ザルツブルクでは気温が30度を超えました。ウィーンも11日には29度を記録。いきなり夏モードに突入です。

さて、今日はウィーンの「レクレーションエリアの話題」をお届けしましょう。

ウィーンには自然を生かした様々なレクレーションエリアがありますが、10区にあるWienerbergも、その一つです。

Wienerbergのレクレーションエリアは、都市開発アイデアコンペを経て、1980年代につくられました。レクリエーションエリア全域は景観保護エリアに指定されています。

この中でも人工的に作られたWienerbergteichは、ウィーン南部で最大の葦の個体数を誇っています。

2021051002レクレーションエリアには、遊び場、サイクリングロード、サッカー場、ドッグラン、日光浴用芝生などが完備しており、約180万人の人々が訪れます。

Covid-19感染拡大の影響で、屋外でリラクゼーションを楽しむ人が増えているため、昨今は、利用者が増えているようです。

利用者が増えるのはけっこうなことですが、当然、利用者が出すゴミの量も増えます。管轄するウィーン森林農業局でも、この地域の清掃を徹底していますが、残念ながら利用者の協力が不十分だとゴミが放置されてままに‥

2021051003そこで、区長と市議会議員の皆さんが、Wienerbergのゴミ処理の徹底を利用者に訴えました。

なお、日光浴用芝生、運動公園、ドッグランなどは毎日、午前中に清掃が行われ、ゴミ箱のゴミも回収されます。また、月曜日と金曜日にはエリア内全てのゴミ箱のゴミが回収されます。

日本では公園などにゴミ箱がないケースがあり、自宅までゴミを持ち帰ることが推奨されているようですが、ウィーンの場合、レクレーションエリアでもゴミ箱がしっかり設置されていますので、必ずしも自宅まで持ち帰る必要はありません。

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May 10, 2021

シュタットバーンのオールドタイマーがウィーン交通博物館へ

2021050902「乗り物の話題」が続いて申し訳ございません。今日は、先日、ウィーン技術博物館からウィーン交通博物館に移設された「シュタットバーンのオールドタイマー」の話題です。

Wiener Stadtbahnは、ウィーン市内と周辺の高速鉄道として、オットー・ワグナーが路線や駅の建設コンセプトを計画しました。

1898年5月11日、Vorortelinie(Penzing –Heiligenstadt間)が営業を開始したのを皮切りに、1898年6月1日にはGürtellinie(Meidling-Hauptstraße –Heiligenstadt間)、Oberen Wientallinie(Hütteldorf-Hacking –Meidling-Hauptstraße間)が、1899年6月30日にはUnteren Wientallinie(Meidling-Hauptstraße –Hauptzollamt間)が、1901年8月6日にはDonaukanallinie(Hauptzollamt –Heiligenstadt間)とGürtellinieが接続されるなど、路線が拡張されていきます。

2021050905当初は蒸気機関車による運転でしたが、石炭不足により1918年12月に一時、運行を停止。1922年6月1日から需要が増えたため、路線を変更して運行が再開されます。

当初はオーストリア連邦鉄道(BBÖ)が運行していましたが、財政的な理由で路線の電化が進みませんでした。そこで、ウィーン市はWiener Linienの前身である組織に本格的な電化と路線再編を計画させます。

その後、紆余曲折がありましたが、1925年、Wiener Linienの前身であるWiener Elektrische Stadtbahnが路線の大半を引き継ぎます。

2021050901そして、1976年から1989年にかけて地下鉄(U4、U6)とS45に転用され、その幕を閉じます。

ご存じのように現在でも、市内にはWiener Stadtbahn時代の歴史的建造物が多数、現役として残っています。

Wiener Stadtbahnで使用されていた3等客車Cu型(9424号車)がウィーン技術博物館(Technischen Museum Wien)に保存・展示されていました。

2枚目と3枚目の写真はREMISEに展示されている蒸気機関車牽引時代のStadtbahnの写真。機関車に引かれている客車が、今回、展示されたものです。

2021050903今回、「120 Jahre Stadtbahn」を記念して、Wiener Linienが運営する交通博物館REMISEで展示されることになり、先日、移送作業が行われました。

Covid-19感染拡大の影響によりREMISEは閉館していましたが、5月8日の営業再開と同時に公開(常設展示)されています。

ウィーンではStrasshofに鉄道博物館ができるまで、鉄道車両の保存は技術博物館が担ってきました。その後、鉄道博物館の設立に伴い、車両の多くは移転しています。

今回、REMISEに移転された3等客車Cu 型9424号車は1898年製で、創業当時の車両で唯一の保存車。もちろん蒸気機関車が牽引していた時代の客車で、車体は木製です。

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May 09, 2021

Seestadtの自動運転バス試験運行は6月23日まで

20210508015月7日の午後、ラントシュトラーセ(3区、Sebastianplatz)にあるアパートで大規模な火災が発生。消防車14台が出動し、はしご車を使って住民の救出などが行われました。幸い亡くなった方はいないようです。

今日は「母の日」。日本でも母親にプレゼントを贈る方が多いと思います。本来ならば、こちらも日頃、分かれて暮らしている人は、プレゼントを携えて実家を訪ねることが多いようです。

さて、今日は「Seestadtで試験中の自動運転バスの話題」です。

2021050401ウィーン市とWiener Linienが中心となって「将来の公共交通機関」として開発を進めている自動運転バス(Autonome Bus)は、現在、Seestadtで実際にお客さまを乗せて試験運行中。

この試験運行が6月23日に終了されることが発表されました。現在、天候に問題がない場合、U2 Seestadt駅-市内間(2.2km)を月曜日~金曜日、7時30分~12時まで無料で運行しています。

ただし、Covid-19感染拡大の影響を受けて、乗車の際にはFFP2マスク着用が義務づけられている他、乗車人数に制限があります。乗車人数に関しては同一世帯の場合は5名、異なる世帯の場合は2名です。

Img_2018_09_0372自動運転バスの実用化試験は、Wiener Linien、オーストリア工科大学(AIT)、オーストリア交通安全局(KFV)、TÜVオーストリア、Siemens Mobility、Navyaが協力して、2年間にわたり行われてきました。試験結果は、6月末に一般公開される予定です。

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May 08, 2021

ウィーンのパーキングチケットシステム問題

2021050604今日は「ウィーン市内のパーキングチケット問題」をお届けします。

ウィーン市では一部の区でパーキングチケットシステムにより短時間の駐車ゾーンが利用できます。

1993年7月に1区に導入されたのを皮切りに、順次、エリアを拡大してきました。現在の制度は区によって利用条件が異なる点がポイント。

1区、2区、3区、4区、5区、6区、7区、20区は月曜日から金曜日(祝日を除く)の9時~22時までで、最大駐車時間は2時間。

10区、11区、12区、14区、15区、16区、17区、18区、19区は月曜日から金曜日(祝日を除く)の9時~19時までで、最大駐車時間は3時間です。

202105060513区、21区、22区、23区については、現在、パーキングチケットシステムは導入されておらず、無料で駐車できます(一部の例外はあります)。

なお、図のように区により全域に短時間駐車ゾーンがあるところと、部分的に設置されいるところがあります。

料金に関しては、15分が無料、30分1.1Euro、1時間2.2Euro、1時間30分3.3Euro、2時間4.4Euroです。現在はモバイル版のチケットも存在します。

パーキングチケットシステムが導入されているエリアでは、係員が巡回し、チケットの有効性を定期的に確認しており、チケットが無効(もしくはチケットなし)の場合、駐車違反として摘発されます。

2021050601ウィーン市では、自動車による騒音や大気汚染問題を解消するため、パーキングチケットシステムの運用範囲を市内全域に拡大する計画を進めています。この中には、区の中で短時間駐車ゾーンが限定されている11区のエリア拡大も含まれています。

さらに、現在、区によって違う利用時間も統一し、市内全域を同一システムにする案も検討されています。利用時間を、どうするのかは、現時点では決まっていません。

右の標識は短時間駐車ゾーンを湿すもので、標識の下部には利用時間帯が書かれています。

この計画を推進するため、現在、パーキングチケットシステムが導入されていないエリアの調査が近々行われることが発表されました。

2021050606夏頃には調査結果が発表される見込みですが、2021年中にウィーン全域にパーキングチケットシステム導入は難しいという見方が一般的です。

パーキングチケットシステムの導入により、自家用車による通勤は大幅に減少しました。

現在、ウィーンへの通勤者の2/3は自家用車を利用していますが、ウィーン市内在住者に関しては、自家用車利用者は1/3で、2/3は公共交通機関や徒歩、自転車を利用しています。

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May 07, 2021

X-Wagenの愛称が「FeliX」に決まりました

20210507025月6日、専門家との意見交換を終えたMichael Ludwig市長とChristoph Wiederkehr副市長が5月19日からの規制緩和を正式に発表しました。

適切なセキュリティコンセプトを備えた飲食店、ホテル、文化施設、レジャー施設、スポーツ施設が再びオープンします。学校は5月17日から教室での対面授業を開始します。

これはロックダウンにより人口10万人当たりの感染者数(発生率)と病院のベッド占有率が大幅に低下したことが要因です。

ただし、信頼性の高いPCR検査(無料)を受けて陰性証明書を取得することが前提。

なお、ウィーン市では特別編成チームが市内を巡回し、飲食店、ホテル、文化施設などの営業条件をチェックすることも発表されました。

2021050703さて、先日、このブログでもお伝えしたWiener Linienの新型地下鉄車両X-Wagenの愛称が投票の結果、決まりました。決まった愛称は「FeliX」。

インターネットの専用サイトを使ったオンライン投票には約2週間で、約44000名が参加。得票率40%を獲得したのが「FeliX」でした。

2週間で44000名が投票したということで、Wiener Linienは“利用者の期待が高いこの表れである”と分析しています。

愛称が決まったことを受けて、先頭部運転室横には特別にデザインされたロゴステッカーが貼られました。ちょっと控え目な感じです。

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May 06, 2021

ドナウ氾濫原

2021050503今日は「ドナウ氾濫原(Donau-Auen)」にまつわる話題をお届けしましょう。

洪水時に流水が河川などから溢流して氾濫する平野を「氾濫原(Auen)」と言いますが、日本にも各地にあると思います。

氾濫原は、平坦で水の供給が良いことから、植物の生育には好適で、様々な生物が生息しています。

2021050506さて、オーストリア東部とスロバキア西部にまたがるエリアにドナウ氾濫原があります。

現在、一部はドナウ氾濫原国立公園(Nationalpark Donau-Auen)になっています。

同公園は9600ヘクタール以上の面積を誇り、中央ヨーロッパで最後の大規模氾濫原と言われています。

2021050501現在、この氾濫原の保全と生態系改善に向けてEUが資金提供して、オーストリアとスロバキアの共同プロジェクト「Dynamic LIFE Lines Danube」が進められています。

このプロジェクトでは、25kmの支流をドナウ川に再接続し、多くの水を氾濫原に戻すものです。また、水力発電所が設置されている約4kmの河岸が改修されます。さらに、水辺の森を改善などの対策も計画されています。

支流がドナウ川氾濫原のダイナミックな生命線となり、質の高い生態系を維持することが期待されています。

2021050504プロジェクトには、ヴィアドナウ水路会社、ドナウ氾濫原国立公園、WWFオーストリア、スロバキアのNGO「BROZ」、ブラティスラバのコメニウス大学(自然科学部)、スロバキア国立森林センター(NLC)などが参加。

ニーダーエスターライヒ州とニーダーエスターライヒ州漁業組合は、このプロジェクトを資金面で支援しています。

なお、地図のマーカー部分が、今回のプロジェクト対象エリアです。

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May 05, 2021

頑張れOttakringer コロナ危機に負けるな

2021050106日本はゴールデンウィークですが、三度、緊急事態宣言が出た地域があるにもかかわらず、昨年とは様変わりしているという話を耳にしました。

東京付近では、隣接県に越境して飲酒を楽しむ人も増えているとか‥また、酒類の提供が禁止されたため、お店で買って自前シャニガルテンで楽しむ人が増えているという話も‥

恐らく、こちらで「要請」だったら、正直、誰も守らないような気がします。そのため、強制力を背景にした規制を実施している訳です。

ウィーンを含む東部3州では、5月3日からロックダウンが解除され、一般の商業施設なども営業を再開しています。

2021050101さて、いきなり「日本語のポスター」でビックリした方も多いと思いますが、冒頭の写真は、友人のコンビニに掲出された県からの「お願いポスター」です。

しかし、「路上」と書かれているので、「公園」や「河川敷」などはOKとか言う人が出そうです。

さて、先日、新聞に2020年、ウィーンの名門OttakringerGetränkeAGがコロナ危機で、大打撃を受けた‥というニュースが出ていました。

飲食店とホテルの営業禁止で、需要が激減したためですが、売上が一昨年の2億4240万Euroから1億8130万Euroに‥事実上の半減です。

発表された財務諸表によると、税引前利益は2019年の1340万Euroから、マイナス640万Euro。

Img_0284_001VöslauerMineralwasserを含むグループ全体でも、マイナス510万Euroと大幅な赤字を計上。同社によると、Covid-19感染拡大によりオーストリア全体のビール市場が大幅に縮小しています。

オーストリア醸造協会によると、オーストリアで醸造されたビールの総生産量は4%減少して8268百万ヘクトリットル。外食産業での売上高は全体で46%減少しました。

一方、家飲み需要により、小売店では瓶ビールが11%、缶ビールが7%、それぞれ増えていますが、家飲み需要だけでは外食産業の落ち込みをカバーできなかった訳です。

2021050104OttakringerGetränkeAGでは、ビールに売上高が13.1%減少し、生産量は531000ヘクトリットルになったそうです。

日本も同じですが、ビール業界は生ビールなど外食産業に依存している部分が大きく、オーストリアの場合、10ヵ月間に及ぶ飲食店の営業禁止が、同社の業績を直撃した形です。

また、ビールはワイン以上に夏に屋外で開催される各種イベントで大量に消費される傾向がありますが、そのイベントが、ことごとく中止になったこともマイナス要因。

20210501022020年、同社は感染防止対策を徹底した上で、、「Ottakringer Bierfest」を開催しましたが、業績回復には大きく寄与しなかったようです。

>そして、ウィーンの経済はインバウンドに依存しているため、観光シーズンのロックダウンは同社を直撃。

同社では、このような危機的状況の中、ビール事業では短時間労働採用を始め、人件費と広告宣伝費の削減などを実施しています。また、276万Euroの公的補助も受けています。

2021050105同社はミネラルヴァッサーをはじめとするソフトドリンクを扱う会社が傘下にありますが、こちらも2020年はCovid-19感染拡大の影響を受けています。

ミネラルヴァッサーは売上高は13.9%減の192万ヘクトリットル、ソフトドリンク類の売上高は15.4%減の582000ヘクトリットルでした。

やはり売上減少につながったのは、飲食店やホテルといった業務用の分野。同社の場合、業務用卸も行っていますが、2020年は40.5%減少の4930万Euro(営業利益は540万Euro)だったそうです。

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May 04, 2021

ウィーンで「春の嵐」

2021050302皆さまはゴールデンウィークをいかがお過ごしでしょうか。

日本でも5月1日、静岡県で竜巻が発生するなど、各地で強風が吹き荒れたようですが、ウィーンでも5月2日(日曜日)、「春の嵐」に見舞われて、建物などに被害が発生しています。

ZAMG(Zentralanstalt für Meteorologie und Geodynamik、日本の気象庁に当たる組織)は事前にウィーン、ニーダーエスターライヒ州中部、ブルゲンラント州北部に暴風雨警報を発令。

2021050301ウィーン市では、こを受けて、予防措置としてPraterHauptalleeの閉鎖、森林地域全体の散歩に対して警告を発しました。

また、屋外に設置されているコロナウイルス野外テスト施設の一時閉鎖も発表しています。

風のピークは昼頃だったようですが、風速はJubiläumswarte123.5 km/h(日本式だと34.3m/s)、Hohen Warte で111.6km/h(31.0m/s)、旧市内で104 km/h(28.9m/s)を記録しています。

日本の気象庁が出している基準では風力11から12に該当するので、強い台風並みの風だったことになります。

2021050304市内では強風による被害が多数発生し、消防本部の緊急コールセンターには、多数の出動要請があり、ウィーン市の発表によると6時から14時15分までに385回出動。

その後も、50回以上、出動しています。消防本部提供の写真を見ると、多くが足場の倒壊や屋根の破損などのようです。

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May 03, 2021

一緒にきれいな街を実現しよう

2021043003今日はウィーン清掃局が展開している「クリーンキャンペーンの話題」をお届けしましょう。

最近、日本では街中にゴミが捨てられているという話を時々、耳にします。その理由は公共ゴミ箱を廃止してしまい、捨てる場所がなくなってしまったことが遠因だとか‥

まだ、コンビニエンスストアなどの立ち寄り、設置されているゴミ箱にゴミを入れるのは良い方だとか‥

自治体の考え方は「ゴミは自宅へ持ち帰って」という考え方なのでしょうが、実際、自動車ならばいざ知らず、徒歩の場合、難しいケースもあると思います。

Img_100_03_0495_001さて、ウィーン市では清掃局MA48が主導して、毎年、クリーンキャンペーンを展開しています。

今年のスローガンは“Gutg'macht!”。ウィーンの場合、清掃局の職員が、市内に20600個設置されている公共ゴミ箱のゴミ回収を始め、街中の清掃も随時、実施していますが、住民の協力なくして「きれいな街」を実現することは不可能です。

住民がゴミを適切に処理することは、街をきれいにするだけでなく、気候保全にもつながります。

今年の重点ポイントは、吸い殻の処理、犬の糞の処理、古紙の適切な処理の三つです。

2021043002まず、「吸い殻の処理」ですが、吸い殻は環境汚染の原因にもなります。ポイ捨てをした場合、吸い殻に含まれている有害物質やマイクロプラスチックが地下水の汚染や、動物の中毒死など、様々な問題を引き起こします。

そこで、愛煙家には市内に20000個以上設置されている灰皿付きゴミ箱などに吸い殻を捨てるように啓蒙しています。

2番目の重点ポイントは「犬の糞の処理」。このブログでもお伝えしているように、最近は残念なことに「ウィーンの愛犬家」もレベルが低下傾向にあります。

Img_2014_03_0898_001そのため、散歩中に犬の糞を放置するケースも散見されます。日本では「犬の糞」を処理する道具は「時前」ですが、ウィーンでは市内に犬の糞を処理するための専用袋(Hundekotsackerlspender)のディスペンサーを設置し、これを使って処理することを推奨しています。

ちなみにディスペンサーの数は3600台以上。犬の糞は街を清潔に保つためでなく、人や犬の感染症リスクを低下させることにもつながります。現状でも毎日10万個以上、専用袋を使って「犬の糞」が処理されています。

なお、「吸い殻のポイ捨て」、「犬の糞放置」は、いずれも罰金の対象になっていますので、本来、見つかれば「有無を言わさず」違反キップが切られます。

とは、言っても、常時監視することは困難なため、こういった啓蒙活動も不可欠。

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May 02, 2021

5月19日から公演再開Volksoper オペレッタ3連発!!

2021050202まず、4月の当ブログですが、アクセスの多かった日は、4月22日、13日、24日でした。ただ、話題が偏っているため、以前よりもアクセス数は減少気味です。

記事別では「スーパーマーケットのセルフレジ」、「5月19日からの規制緩和」などのアクセスが多かったようです。今月も引き続き、よろしくお願いいたします。

さて、オーストリアでは連邦政府が一定の条件ながら5月19日から規制を大幅に緩和し、飲食店や劇場も営業が許可されます。

気になるVolksoperですが、5月19日から公演が再開されることが発表されました。

20210502016月末までに、厳格な感染防止対策を実施した上で、4つのプレミア、2つのリバイバル、2つのレパートリー作品が上演されます。

再開初日はオペレッタ「地上の悪魔」(Premiere)を持ってきました。今度こそ、実現するのでしょうか。

20日はオペレッタ「こうもり」。同作品は通常、終演が22時を回りますが、今回、22時以降の上演は許可されていないため、開演時刻が18時30分に繰り上がります。

21日は「微笑みの国」(再演初日)。オペレッタ3連発とはRobert Meyerさん、やりますねぇ。

22日は「地上の悪魔」2回目、23日は「微笑みの国」とオペレッタが続き、24日はミュージカル「Into the Woods」、25日は「地上の悪魔」、26日はオペラ「魔笛」と続きます。

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May 01, 2021

アーバンガーデニングを始めよう

20210429015月最初の話題は、先日、お伝えした「アーバンガーデニング(Urban Gardening)の話題」をお届けしましょう。

Covid-19感染拡大以前から集合住宅が多いウィーンでは、ウィーン市が住民用に家庭菜園用の敷地を提供していました。

ウィーン市が所有する土地の一部を有償で提供するものですが、Covid-19感染拡大により住民の考え方が変化し、現在、アーバンガーデニング志向が強くなっています。

さて、ウィーン市が管理するウィーン港(Hafen Wien)でも、4月1日から「Garteln ums Eck」というキャッチフレーズの下、アーバンガーデニング用スペースの貸出が始まりました。区画は50平方メートルと100平方メートルの2種類。結構広いですね。

2021042902圃場の土についてはウィーン港が整備しており、借主は自分の区画で、自分で準備した種子を使って野菜や果物、ハーブなどを育てることができます。また、初心者にはウィーン港のスタッフが事前に相談に乗ってくれます。

アーバンガーデニング用スペースには、借主の利便性を高めるため、自家用車と自転車の駐車スペース、仮設トイレ、分別ゴミ箱、灌漑用井戸などが設けられています。

ウィーン港が貸主なのですが、場所は港の中ではなく、11区Alberner Straße 21の庭園内にあります。

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