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May 05, 2021

頑張れOttakringer コロナ危機に負けるな

2021050106日本はゴールデンウィークですが、三度、緊急事態宣言が出た地域があるにもかかわらず、昨年とは様変わりしているという話を耳にしました。

東京付近では、隣接県に越境して飲酒を楽しむ人も増えているとか‥また、酒類の提供が禁止されたため、お店で買って自前シャニガルテンで楽しむ人が増えているという話も‥

恐らく、こちらで「要請」だったら、正直、誰も守らないような気がします。そのため、強制力を背景にした規制を実施している訳です。

ウィーンを含む東部3州では、5月3日からロックダウンが解除され、一般の商業施設なども営業を再開しています。

2021050101さて、いきなり「日本語のポスター」でビックリした方も多いと思いますが、冒頭の写真は、友人のコンビニに掲出された県からの「お願いポスター」です。

しかし、「路上」と書かれているので、「公園」や「河川敷」などはOKとか言う人が出そうです。

さて、先日、新聞に2020年、ウィーンの名門OttakringerGetränkeAGがコロナ危機で、大打撃を受けた‥というニュースが出ていました。

飲食店とホテルの営業禁止で、需要が激減したためですが、売上が一昨年の2億4240万Euroから1億8130万Euroに‥事実上の半減です。

発表された財務諸表によると、税引前利益は2019年の1340万Euroから、マイナス640万Euro。

Img_0284_001VöslauerMineralwasserを含むグループ全体でも、マイナス510万Euroと大幅な赤字を計上。同社によると、Covid-19感染拡大によりオーストリア全体のビール市場が大幅に縮小しています。

オーストリア醸造協会によると、オーストリアで醸造されたビールの総生産量は4%減少して8268百万ヘクトリットル。外食産業での売上高は全体で46%減少しました。

一方、家飲み需要により、小売店では瓶ビールが11%、缶ビールが7%、それぞれ増えていますが、家飲み需要だけでは外食産業の落ち込みをカバーできなかった訳です。

2021050104OttakringerGetränkeAGでは、ビールに売上高が13.1%減少し、生産量は531000ヘクトリットルになったそうです。

日本も同じですが、ビール業界は生ビールなど外食産業に依存している部分が大きく、オーストリアの場合、10ヵ月間に及ぶ飲食店の営業禁止が、同社の業績を直撃した形です。

また、ビールはワイン以上に夏に屋外で開催される各種イベントで大量に消費される傾向がありますが、そのイベントが、ことごとく中止になったこともマイナス要因。

20210501022020年、同社は感染防止対策を徹底した上で、、「Ottakringer Bierfest」を開催しましたが、業績回復には大きく寄与しなかったようです。

>そして、ウィーンの経済はインバウンドに依存しているため、観光シーズンのロックダウンは同社を直撃。

同社では、このような危機的状況の中、ビール事業では短時間労働採用を始め、人件費と広告宣伝費の削減などを実施しています。また、276万Euroの公的補助も受けています。

2021050105同社はミネラルヴァッサーをはじめとするソフトドリンクを扱う会社が傘下にありますが、こちらも2020年はCovid-19感染拡大の影響を受けています。

ミネラルヴァッサーは売上高は13.9%減の192万ヘクトリットル、ソフトドリンク類の売上高は15.4%減の582000ヘクトリットルでした。

やはり売上減少につながったのは、飲食店やホテルといった業務用の分野。同社の場合、業務用卸も行っていますが、2020年は40.5%減少の4930万Euro(営業利益は540万Euro)だったそうです。

2021050103そう言えば、オーストリア航空の機内で提供されるビールもOttakringerですが、Feriはあえて、客室乗務員にOttakringerという銘柄指定でオーダーしていました。客室乗務員が喜んでいたのが、印象的。

日本でも東京などでは、ゴールデンウィークの期間中、飲食店でアルコール飲料の提供禁止が「要請」されていますが、各メーカーも大変だろうと思います。

ビールも好きなFeriとしては、伝統あるOttakringerは、この危機を乗り越えてもらいたものです。まずは「家飲み」で応援です。

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