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May 10, 2021

シュタットバーンのオールドタイマーがウィーン交通博物館へ

2021050902「乗り物の話題」が続いて申し訳ございません。今日は、先日、ウィーン技術博物館からウィーン交通博物館に移設された「シュタットバーンのオールドタイマー」の話題です。

Wiener Stadtbahnは、ウィーン市内と周辺の高速鉄道として、オットー・ワグナーが路線や駅の建設コンセプトを計画しました。

1898年5月11日、Vorortelinie(Penzing –Heiligenstadt間)が営業を開始したのを皮切りに、1898年6月1日にはGürtellinie(Meidling-Hauptstraße –Heiligenstadt間)、Oberen Wientallinie(Hütteldorf-Hacking –Meidling-Hauptstraße間)が、1899年6月30日にはUnteren Wientallinie(Meidling-Hauptstraße –Hauptzollamt間)が、1901年8月6日にはDonaukanallinie(Hauptzollamt –Heiligenstadt間)とGürtellinieが接続されるなど、路線が拡張されていきます。

2021050905当初は蒸気機関車による運転でしたが、石炭不足により1918年12月に一時、運行を停止。1922年6月1日から需要が増えたため、路線を変更して運行が再開されます。

当初はオーストリア連邦鉄道(BBÖ)が運行していましたが、財政的な理由で路線の電化が進みませんでした。そこで、ウィーン市はWiener Linienの前身である組織に本格的な電化と路線再編を計画させます。

その後、紆余曲折がありましたが、1925年、Wiener Linienの前身であるWiener Elektrische Stadtbahnが路線の大半を引き継ぎます。

2021050901そして、1976年から1989年にかけて地下鉄(U4、U6)とS45に転用され、その幕を閉じます。

ご存じのように現在でも、市内にはWiener Stadtbahn時代の歴史的建造物が多数、現役として残っています。

Wiener Stadtbahnで使用されていた3等客車Cu型(9424号車)がウィーン技術博物館(Technischen Museum Wien)に保存・展示されていました。

2枚目と3枚目の写真はREMISEに展示されている蒸気機関車牽引時代のStadtbahnの写真。機関車に引かれている客車が、今回、展示されたものです。

2021050903今回、「120 Jahre Stadtbahn」を記念して、Wiener Linienが運営する交通博物館REMISEで展示されることになり、先日、移送作業が行われました。

Covid-19感染拡大の影響によりREMISEは閉館していましたが、5月8日の営業再開と同時に公開(常設展示)されています。

ウィーンではStrasshofに鉄道博物館ができるまで、鉄道車両の保存は技術博物館が担ってきました。その後、鉄道博物館の設立に伴い、車両の多くは移転しています。

今回、REMISEに移転された3等客車Cu 型9424号車は1898年製で、創業当時の車両で唯一の保存車。もちろん蒸気機関車が牽引していた時代の客車で、車体は木製です。

2021050904Berliner Stadtbahnの客車を範にしていますが、床面が高く、乗降をスムーズにするため、ステップが3段になっており、最下段のステップとプラットホームとの段差が少なくなっています。

石炭不足によりWiener Stadtbahnの運行が停止し、電化されてからはÖBBの路線で使用されるようになりました。1959年に廃車となり、その後、修復の上、技術博物館に保存・展示されていたものです。

ウィーン交通博物館REMISEに、また新しい歴史的遺産が加わったことになります。

余談になりますが、永世中立国スイスは自国で蒸気機関車の燃料となる石炭が産出されないため、水力発電で作られる電気を使い、鉄道の電化を早い段階から進めたという逸話があります。

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