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May 08, 2021

ウィーンのパーキングチケットシステム問題

2021050604今日は「ウィーン市内のパーキングチケット問題」をお届けします。

ウィーン市では一部の区でパーキングチケットシステムにより短時間の駐車ゾーンが利用できます。

1993年7月に1区に導入されたのを皮切りに、順次、エリアを拡大してきました。現在の制度は区によって利用条件が異なる点がポイント。

1区、2区、3区、4区、5区、6区、7区、20区は月曜日から金曜日(祝日を除く)の9時~22時までで、最大駐車時間は2時間。

10区、11区、12区、14区、15区、16区、17区、18区、19区は月曜日から金曜日(祝日を除く)の9時~19時までで、最大駐車時間は3時間です。

202105060513区、21区、22区、23区については、現在、パーキングチケットシステムは導入されておらず、無料で駐車できます(一部の例外はあります)。

なお、図のように区により全域に短時間駐車ゾーンがあるところと、部分的に設置されいるところがあります。

料金に関しては、15分が無料、30分1.1Euro、1時間2.2Euro、1時間30分3.3Euro、2時間4.4Euroです。現在はモバイル版のチケットも存在します。

パーキングチケットシステムが導入されているエリアでは、係員が巡回し、チケットの有効性を定期的に確認しており、チケットが無効(もしくはチケットなし)の場合、駐車違反として摘発されます。

2021050601ウィーン市では、自動車による騒音や大気汚染問題を解消するため、パーキングチケットシステムの運用範囲を市内全域に拡大する計画を進めています。この中には、区の中で短時間駐車ゾーンが限定されている11区のエリア拡大も含まれています。

さらに、現在、区によって違う利用時間も統一し、市内全域を同一システムにする案も検討されています。利用時間を、どうするのかは、現時点では決まっていません。

右の標識は短時間駐車ゾーンを湿すもので、標識の下部には利用時間帯が書かれています。

この計画を推進するため、現在、パーキングチケットシステムが導入されていないエリアの調査が近々行われることが発表されました。

2021050606夏頃には調査結果が発表される見込みですが、2021年中にウィーン全域にパーキングチケットシステム導入は難しいという見方が一般的です。

パーキングチケットシステムの導入により、自家用車による通勤は大幅に減少しました。

現在、ウィーンへの通勤者の2/3は自家用車を利用していますが、ウィーン市内在住者に関しては、自家用車利用者は1/3で、2/3は公共交通機関や徒歩、自転車を利用しています。

2021050602ちなみに現状では、無料で駐車できる区に止めて、通勤している人もいるようで、結果として、住民の駐車スペース利用が困難になっているという指摘もあります。

連邦政府は2030年までに自動車通勤者の割合を半減させる目標を掲げており、今回のパーキングチケットシステムの市内全域拡大も、その一環。

しかし、現在、パーキングチケットシステムを導入していない区側は、受けとめ方に温度差があるようです。

2021050603実際には環境問題・交通問題というより、政治問題化しており、政党により賛否が分かれています。

ウィーン市議会与党は、2022年からの全面導入を視野にしていると報道されていますが、紆余曲折がありそうです。最後の写真は、本プロジェクトを推進してる市議の皆さま。

なお、ウィーンには、これとは別に市内居住者専用の駐車ステッカーもあります。こちらは、1回ごとに発券するシステムではなく、期間を決めて購入、利用するものです。

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