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June 05, 2021

Raimund Theaterが新装オープン

2021060101今日は「劇場の話題」をお届けしましょう。Covid-19感染拡大の影響で、各劇場は2020年から2021年にかけて、公演中止を余儀なくされ、厳しい状況に置かれています。

このような状況下、現在、ミュージカル劇場として存在感を示しているRaimund Theater(ライムラント劇場)のリニューアル工事が完了したというニュースが入ってきました。

6区にあるライムラント劇場は、1893年、Ferdinand Raimundの「Die gefesselte Phantasie」上演で幕を開けた中産階級の劇場です。

当時の大劇場へのアンチテーゼとして、ドイツの古典的な民族劇や現代劇を上演していました。1908年、ヨハン・シュトラウスのオペレッタ「Zigeunerbaron(ジプシー男爵)」が初演され、1940年代末はオペレッタ劇場として全盛期を迎えます。

2021060103同劇場でミュージカルが上演されたのは1796年のこと。その後、Vereinigte Bühnen Wienが劇場を買収し、常設のミュージカル専門劇場となりました。

日本のミュージカルファンで、訪れたことがある方も多いと思います。

リニューアル工事は、2019 年 7 月から開始され、このほど完成。9月には「こけら落とし」として、Vereinigte Bühnen Wien所属歌手によるミュージカルガラ(Große Eröffnungs-Gala)が開催され、11月からは世界的にヒットしたミュージカル「ミス・サイゴン」の上演が始まります。

今回、躯体改修の一環として、排水対策と緊急に必要なファサード、屋根の工事が行われています。

劇場ホールは、床・壁・天井を一新。座席も完全に新しくなりました。特に客席に関しては、将来的に自由なレイアウトができるように工夫されています。1階と2階の通路も全面的に改修された他、Wallgasseに面した屋外バルコニーも改修されました。

2021060102全館(前棟・後棟)の化粧室改修に加えて、バリアフリー化の一環として、観客用エレベーターが設置されました。さらに電気設備や空調設備も改修されています。

劇場地下にあるクローク、ホワイエ、ショップ、ビュフェなども回送されています。

劇場のエントランスエリアもリニューアルされました。前庭は、呂口や水場、常設の座席を備えた多目的エリアに生まれ変わりました。

更にStrohmayergasse には、観客用の入口が追加されました。その関係でStrohmayergasse が交通規制ゾーンに指定冷ました。

なお、ファサードの改修工事の過程で、ライムンド劇場オリジナルのレタリングが発見され、復元されています。

ミュージカル公演の再開を心待ちにしているウィーン子も多いことでしょう。

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Comments

いつも貴重なお知らせありがとうございます。当方この劇場には88年から93年まで勤務していました。レミゼラブル、オペラ座の怪人、がオーストリア初演された際にオーケストラ拡張とともに新規入団した世代です。今回劇場がリニューアルされたとのことで懐かしく思い出しました。当時は自分のような学生と旧東からのミュージシャンの吹き溜まりだったオーケストラでしたが親切な同僚ばかりで良い思い出があります。私の結婚を祝ってくれて当時20名近くいたヴァイオリンの同僚が一晩の仕事をプレゼントしてくれたのです。つまり20回分の仕事をです。いつか恩返ししたいと思いながらもなかなかできず、自分が精進することでご恩返しと思い頑張ってきました。今回のことを機に昔の仲間に連絡をとってみたいと思いましたが、今や多くの同僚が定年退職やオケ縮小で既に劇場を去っているようです。時の経つのは本当に速いものです。このコロナ禍でどうしているのか心配していましたが、このリニューアルで新たに息を吹き返してまた多くのミュージカルファンが来場し、劇場が活性してくれることを祈ります。

Posted by: 小言幸兵衛 | June 05, 2021 07:39

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