November 30, 2020

12月2日からウィーンで大規模検査を実施

2020113010日本時間では12月1日ですが、本ブログ「11月最後の話題」は、またまたコロナウイルス感染拡大に関連する話題で申し訳ございません。

今日は12月2日からウィーン市で行われる新型コロナウイルス大規模検査(Corona-Massentest)のニュースをお伝えしましょう。

現在、ウィーンでは12月2日から13日まで実施されるコロナウイルス大規模検査実施に向けた準備が進められています。

会場はStadthalle、Marxhalle、Messehalleの3箇所で、合計300のテストレーンが設置されることになっており、連邦軍の協力の下、準備が進められています。

2020112805ウィーン市の発表によると11月30日には、3会場の準備が完了したようで、会場の様子や関係者による記者会見が行われています。

ちなみに、現在、ウィーンに設置されている大規模検査施設の50倍の処理能力があります。

2020113012検査時間は8時から22時までが予定されており、1テストレーンあたり毎日500名まで対応可能。1日、最大15万人の検査が可能です。

ただ、時間のかかるPCR検査ではなく、抗原検査を実施します。そして、抗原検査で陽性反応が出た場合、PCR検査で再度、確認します。

2020113011実は抗体検査は迅速にできる反面、疑似陽性が出る確率が高く、検査精度に問題があるため、PCR検査での確認が必要なのだそうです。

万が一、抗体検査で陽性反応が出た場合、一時的に隔離され、PCR検査の結果を待つことになります。

検査待ちの人の列を避けるため、オンライン予約システムが採用されており、屋外で待機することになっています。

連邦軍のスタッフが検査に協力する他、ウィーン市が募集した専門家ボランティア200名が検査を担当します。

2020112807この時期に連邦政府がウィーン市と協力して大規模検査を実施する理由は、ご存じ、クリスマス休暇向けの対策。

こちらでは、家族単位でお祝いすることが一般的なクリスマスですが、日頃、離れて生活している家族がクリスマス休暇に帰省します。そのため、安心して帰省できるように検査を受けましょう‥という考え方です。

ウィーン市では、期間中、120万人が検査を受けると予想しています。

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November 29, 2020

ウィーンで最も美しいクリスマスツリーの点灯式実施

202011290211月5日、Rathausplatzに到着したWiener Weihnachtsbaum(クリスマスツリー)は、設置の上、剪定作業を経て、LEDライトの取り付けなどがロックダウン下で粛々と実施されました。

そして、11月28日、予定より2週間遅れで点灯式が行われました。「ロックダウン下の点灯式」というのは、異例中の異例。

ロックダウンは12月6日までの予定ですが、その後、どの程度、規制が解除されるのかは、現時点では不明です。

Christkindlmarkt(クリスマス市)の開催が許可されるかどうかもはっきりしない状況ですが、今回、ウィーン市が「クリスマスツリーの点灯式」を前倒しで実施した背景には、クリスマスツリーを「連帯と一体感の象徴」と位置づけているからです。

点灯式にはMichael Ludwig市長と、今回、ツリーを提供したオーバーエスターライヒ州のThomas Stelzer知事、Klaffer am Hochficht市やSchlägl修道院の関係者が参加。ツリーの元に設置されたスイッチを押すと、ツリーに取り付けられた2000個のLEDに一斉に灯りが灯りました。

2020112903Michael Ludwig市長は点灯式で、“美しくライトアップされ、華やかに飾られたツリーは、クリスマス前の季節の一部です。特に今年のウィーンは、観想的でゆったりとしたアドベントにふさわしい。この木は、街が困難な時代を乗り切り、結束と一体感により強くなることを示しています。物理的な距離の近さは今のところ実現できませんが、お互いに心の距離を縮めています。ウィーンの人々を代表して、今年、クリスマスツリーを提供してくださったオーバーエスターライヒ州、特にKlaffer市とSchlägl修道院に感謝します”と語っています。

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November 21, 2020

オランダとウィーンの絆 10000本のチューリップ

2020112001ウィーンで無差別テロが発生して三週間が経過しましたが、今回、Feriが強いショックを受けた理由が、だんだんわかってきました。

それは、今までの海外で発生したテロのニュースに接しても、その場所がイメージできませんでした。良くも悪くも他人事でした。

しかし、今回は具体的な場所を聞いただけで、その場所の景色が頭に浮かびました。それだけ身近な場所で発生したことが、心に影を落とすことになったのでしょう。

さて、無差別テロ発生を受けて、周辺の各国からも色々な働きかけがあります。先日、オランダ王国からウィーン市に「連帯と結束の象徴としてチューリップの球根10000本」が贈られました。

2020112002贈呈式は11月19日にテロ事件現場に近いRuprechtsstiegeで、Michael Ludwig市長、Aldrik Gierveld駐オーストリアオランダ王国大使臨席の下に行われ、球根が植えられました。

贈呈式でMichael Ludwig市長は“チューリップはオランダのシンボル。植えられた球根は、春にはきれいな花を咲かせることになるでしょう。チューリップはウィーンの人々の結束力と団結力の象徴。テロリストは社会の分断を狙っていますが、それは達成できません”と述べています。

今回、ウィーン市に贈られた10000本の球根は、Südholland州Noordwijkerhoutにある農家が有機栽培で育てたもので、今回、オランダ王国農業省の強力で寄贈が実現しました。

今後、寄贈された球根はKurpark Oberlaa、Märzpark(Rudolfsheim-Fünfhaus)などにも植えられます。

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November 19, 2020

Hotel Sacherがドライブスルー方式でSacher-Torteを販売

2020111802今日は「新しいサービスの話題」をお届けしましょう。

新型コロナウイルス感染再拡大によるロックダウンで、オーストリアでは各業界も大きな打撃を受けているのは、皆さまご存じのとおり。

本来であれば、11月11日の聖マルティン祭以降、クリスマスに向けて商業活動が活発になる時期です。それが12月6日までロックダウンですから、皆さま頭が痛いところでしょう。

さて、Sacher-Torteで有名なHotel Sacherが、ロックダウン当日の11月17日、新しいサービスを開始すると発表しました。何と同ホテル自慢のスィーツSacher-Torteをドライブスルー方式で販売するというものです。

現在、閉鎖されているホテルの駐車場に駐車すると、従業員がオーダーをとり、スィーツを車まで持ってきてくれるというもの。支払いは非接触方式も可能。毎日8時から19時まで営業している点がセールスポイントです。

また、徒歩で来店したお客さま向けにKärntnerStraßeの角を曲がったSacher Confiserieにも販売エリアが開設されました。

2020111803同ホテルのDirektor であるAndreas Keese氏は“オリジナルのSacher-Torteを非接触で購入し、家に戻って楽しんでください。私たち全員が安全で健康な状態を保つことができます”と語っています。今回、kleineren Sacher-Würfelも販売される予定です。

ところで、今や日本のコンビニエンスストアでも販売されている「Sacher-Torte」ですが、皆さまは誕生のいきさつをご存じでしょうか。以前、日本オーストリア食文化協会の方から詳しく教えていただきました。

1832年、クレメンス・メッテルニヒ(Klemens Metternich)に仕える料理人の一人だったフランツ・ザッハー(Franz Sacher)が考案したもの。

当時、フランツ・ザッハーはまだ16歳で、下級の料理人でしたが、当時、病床に伏せっていた料理長の代わりにお菓子屋見習いになって2年目のフランツ・ザッハーにメッテルニヒから“飽食した貴族たちのために、かつて誰も食したことのないようなデザートを作るように”との命を受けて作り上げたのが、あの有名になった「Sacher-Torte」だったのです。

しかし、この「Sacher-Torte」は、正確には彼の発案ではありません。というのはチョコレートを使ったケーキは誰でもが想像できるようで、18世紀前半には文献上にも出現しており、各国でもチョコレートを使ったケーキは作られていました。

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November 16, 2020

Heiligenstädter Hangbrückeの大規模改修工事が始まります

2020111411今日はウィーンとクロスターノイブルクを結ぶ「Heiligenstädter Hangbrücke大規模改修工事の話題」です。

自動車でクロスターノイブルクに行かれる際、ご利用になった方もいらっしゃるかもしれませんが、ドナウ川の面した長さ880メートルのHeiligenstädter Hangbrücke(ハイリゲンシュタット高架橋)は建設から45年が経過し、構造体の老朽化が進んでいます。

何しろHeiligenstädter Straße(B14)の一部で、1日の自動車通行量34000台ですから、老朽化は致し方ありません。

そこで本格的なリニューアル工事が2020年11月末から始まることが決まりました。

2020111413当面は準備工事から入り、クリスマス休暇が明けた2021年1月から交通規制を含む、本格的な工事が始まります。工事は880メートルの構造体を分割して解体した上で、新しい構造体に取り替える形で行われます。

工期は2年半(完成は2023年中頃)が予定されていますが、この間、交通規制は入りますが、自家用車や公共交通機関の利用は可能です。ただ、交通規制により、ラッシュ時には遅延が予想されますので、ウィーン市では代替えルートの利用を推奨しています。

2020111412ご利用になった方はご存じのようにHeiligenstädter HangbrückeはLeopoldsbergesとFranz-Josefs-Bahn(ÖBB)に挟まれた狭小地にあります。

そのため、仮設道路を建設するスペースがありません。写真を見るとわかるように高架橋もÖBB線路側に張り出しています。

日本だったら、恐らくÖBBの線路上に仮設道路を設けそうな気がしますが‥

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November 15, 2020

臨時更新 11月17日からの新しい規制

202011150211月14日、オーストリア連邦政府は記者会見を開き、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、11月17日(火曜日)からの新しい規制内容を発表しました。 こちらでは「ハードロックダウン」と表現されています。現時点では規制は12月6日まで継続される予定です。今回の対策を一言で表現すれば「誰にも会わないでください」。

外出制限
通勤、生活必需品の購入、病院への通院、散歩や個人的なスポーツ、墓参、動物の散歩、緊急事態の対応などは許可されています。ただ、基本的には自宅から出ないように推奨されています。

面会の制限
同一世帯に属さない人との面会は大幅に制限されました。そのため、友人や知人と会うことはできなくなりました。定期的に連絡を取っている相手1人とは会うことができます。なお、介護などで訪問する場合は例外があります。

ソーシャルディスタンスの確保とマスク着用
外出時、公共の場所では、ソーシャルディスタンス(1メートル)の確保が義務づけられます。また、閉鎖された空間ではマスクの着用世帯に属さない人々への公共スペースでの1メートルの距離規則は引き続き有効です。閉鎖された公共空間ではマスク着用が義務づけられます(6歳までの子供は免除)。

2020111501商業施設
日常生活に必要な食料品、ドラッグストア・薬局、農業・動物飼料販売、ガソリンスタンド、銀行、郵便局、携帯電話店、タバコ屋、廃棄物処理会社、自転車や車の修理工場以外は営業が禁止されました。営業が許可されている店舗の営業時間は6時から19時までです。

飲食店
レストラン、カフェなどの飲食店は引き続き営業禁止です。ただし、販売だけは6時から19時まで許可されています。また、宅配については24時間営業が許可されています。

各種サービス
美容理容、マッサージなど身体的な接触を伴うサービスは禁止されました。ただ、お客さまと従業員が身体的な接触を行わない自動車修理業、保険業、清掃業、仕立業などの営業は許可されます。

学校と保育園
学校は完全に遠隔授業に切り替わります。ただし、必要に応じて、小グループでの授業が提供されます。すべての学校の対面教育は12月7日に再開される予定です。幼稚園も同様ですが、施設内で子供の面倒を見ることは許可されています。

イベント・観光
イベントの禁止は継続されます。ただ、デモ、宗教イベント、政治イベントなどの例外があります。すべてのホテルと宿泊施設は観光目的の理容はできません。ただ、ビジネス客には例外があります。

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November 11, 2020

シェーンブルン動物園のホッキョクグマ“Fnija”が1歳を迎えました

2020111001今日は「シェーンブルン動物園のホッキョクグマ“Finja”が一歳の誕生日を迎えた」という話題です。

11月9日、昨年、シェーンブルン動物園で生まれたホッキョクグマ(Eisbär)の「女の子」“Fnija”が一歳の誕生日を迎えました。

ウィーンでは12年ぶりに誕生したホッキョクグマ“Fnija”は、その愛らしい姿で観光客の心を鷲掴み。本来は獰猛な動物も子供は可愛いものです。

20201110022019年11月9日の出生時体重は約100gでしたが、この1年で母親の半分の体重に当たる約120kgまで成長しました。名前は公募され、20964件の応募があり、この中から飼育員は白くて美しい“Fnija”を選びました。

1歳の誕生日を記念してシェーンブルン動物園では、バースデーケーキをプレゼント。“Fnija”の好物がメロン、ニンジン、サーモンであることを知っている飼育員のAlessa Esauさんは、特製のアイスクリームケーキを作りました。

特製アイスクリームケーキのプレゼントに母子は大興奮。母親の“Nora”はさっそく食べ始めましたが、好奇心旺盛な“Fnija”は食べる前にケーキに手を入れてカットしたとか。

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November 05, 2020

ÖBB西鉄道の今

202010310811月2日の晩、ウィーンで武装テロが発生したため、記事を差し替えました。さて、10月の当ブログですが、最もアクセスが多かった日は10月4日でした。アクセスが多かった記事は、「日本からオーストリアへの入国制限解除」、「新しいコロナ規制」、「ウィーンのクリスマスマーケット2020情報」などでした。時節柄、記事の内容に偏りがありますが、ご覧頂いた皆さまには深く感謝いたします。

今日は先日、コメント欄でお問い合わせがあった「ÖBB西鉄道の話題」をお届けしましょう。

ÖBBの西鉄道はウィーン-ザルツブルク間を結ぶ幹線で、日本の東海道線に当たります。それだけに所要時間短縮に向けて路線の改良工事が進められています。

2012年12月にはWien – St.Pölten間に60kmの新線(最高速度230km/h)が開業し、ウィーン-ザルツブルク間の所要時間は19分間、短縮されました。

2020103109また、1999年からはアウトバーンA1に沿ってSt.Pölten–Loosdorf間(24.7km)の新線建設が進められ、2017年12月から営業を開始しました。

この区間は、在来線も残っているため、事実上の複々線になり、貨物列車の輸送量が大幅に向上しています。

2020103102Ybbs–Amstetten間(16.7km)に関しては、2009年から新線建設工事が始まり、2014年12月から営業を開始しました。

この区間にはBlindenmarkt、Neumarkt / Ybbs-Karlsbachという新駅が2つ開業しました。なお、同区間も在来線が残されており、事実上の複々線です。この結果、ウィーン-リンツ間の高速新線建設プロジェクトは、事実上、完了しました。

2020103101Marchtrenk–Wels間(約6km)についても新線の建設が計画されています。この区間も在来線を残しながら新線を建設する方式(完成後は複々線)で、2021年着工、2026年竣工の予定です。

2020103103興味深いのは他の区間は在来線とルートが離れているケースが多いのですが、同区間は在来線と並行して建設される計画です。途中、アウトバーンに掛かる橋が3箇所ありますが、これらは新しくなります。

ÖBBが同区間の建設を紹介したビデオを公開しているので、ご紹介します。これを見ると、在来線と並行して新線が作られることがわかります。

Steindorf– Neumarkt間の改良工事は2019年に着工され、現在工事中。2021年の竣工が予定されています。

この区間は在来線の改良でNeumarkt–Köstendorfには島式2面のプラットホームを持つ駅が建設されます。更にSteindorfも近代的な設備を持った駅に改装されます。

2020103106残っている大規模な新線建設区間がKöstendorf– Salzburg(約20km)間です。この区間は、150年前に建設されたルートを使っているため、線形が悪く、高速化の障害になっています。在来線はWallerseeの北部を通っています。

2000年頃、新線建設が明らかになりましたが、沿線住民の新線建設反対運動が起こりました。

そこで、ÖBBは新線建設に当たって、住民参加の上で5つのルートを検討。2018年から環境アセスメントが始まりました。そのため、現時点では公式な新線建設ルートは公表されていません。

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November 04, 2020

ウィーンのテロで感じたこと

2020110412世界ではアメリカ大統領選挙のニュースでもちきりで、ウィーンのテロに関するニュースは少なくなっていると思います。今日は今までの情報を整理してみました。その上で、Feriが感じたことを綴りたいと思います。

最初にKURIER紙が報じた当日の出来事を時系列でお伝えします。
20時頃:警察に最初の緊急通報が入る。
20時09分:テロリストが警察官により射殺される。
20時35分:ウィーンのテロをマスコミが報じる。
20時59分:内務省は攻撃が続く可能性があると想定。
21時13分:警察官が銃撃で、重症を負ったことが判明。
22時06分: 救助隊から死亡者と負傷者が発生していることが報告され、内務大臣は「明らかなテロである」と認定。
22時26分:警察が、犯行現場はウィーン旧市街6箇所であること、数名のテロリストが逃走していること、テロリスト1名が射殺されたこと、数名の重傷者がいることを発表。
202011041623時08分:連邦軍は重要施設を防御するため舞台に出動命令を下す。
23時16分:セバスチャン・クルツ首相がテロについての見解を発表。
1時15分:カール・ネハンマー内務大臣が、記者会見で、攻撃がまだ続いていることを発表し、住民は自宅から離れないように要請。同時に11月3日、ウィーン市内の学校は休校になることを発表。射殺されたテロリストの単独犯行かどうかは不明と発表。
7時41分:警察が、今回のテロにより亡くなった方が4名(女性2名、男性2名)であると発表。さらにテロリストは4名の可能性があるとし、現在、捜査中であると発表。

2020110413このように見ると、やはり情報が錯綜しており、当局もテロの実態を把握するのに苦心していたことがわかります。最も複数のテロリストがいると想定されていたため、情報管理を徹底していた可能性もあります。

最初の犯行はFleischmarkt(1名死亡)、続いて警ら中の警察官とMorzinplatz付近で遭遇。ここで最初の銃撃戦があり、警察官は負傷。

時系列はわかりませんが、付近で、男性1名が銃撃を受けて死亡。その後、Ruprechtsplatzでウィーン警察の特殊部隊WEGA(Wiener Einsatzgruppe Alarmabteilung)のパトロール隊員(7名という情報があります)に発見され、警告に従わず自動小銃を乱射したため、射殺されたようです。なお、ここで女性がテロリストの銃撃で死亡しています。

その後はテロリストによる犯行が行われておらず、約9分間の出来事だったようです。ただ、当初は、旧市街の複数が犯行現場であると伝えられていたため、当局は複数のテロリストがいると想定したのだろうと思います。実際にはFranz-Josefs-Kai周辺が犯行現場だったようです(地図の赤い場所が犯行現場)。

2020110411ところで、警察への緊急連絡が入ってから特殊部隊に出動要請をかけていたのでは、9分で現場に到着することは困難だと思います。恐らくWEGAの隊員は平素からフル装備で市内をパトロールしていたのでしょう。残念なことに犠牲者は出ましたが、ある意味、これが功を奏したわけです。

ところでウィーンで毎年、開催される「警察の日」では、ウィーン警察本部が公開され、様々な行事が行われます。その中で、人気を集めているのが、特殊部隊WEGAによるテロリスト制圧訓練です。

日本にもSATに代表される警察の特殊部隊が存在しますが、平素から市内を巡回して、犯罪発生に備える行動はとっていないと思います。この点、臨戦態勢をとっているウィーン警察の姿勢にFeriは驚きを感じました。

日本では、一般の皆さんには公開することは少ないと思いますが、こちらでは積極的に住民の安全を守る姿勢をアピールしています。

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November 03, 2020

ウィーンのテロ続報

202011040311月3日の朝になり、11月2日の夜、ウィーンで起こったテロの状況が徐々に明らかになってきました。Karl Nehammer内務大臣の発表によると、テロにより4名が死亡(男性2名、女性2名)、22名が負傷しました。負傷者の中には警察官が含まれています。傷は銃と刃物によるものと発表されています。

現在、13名が病院で治療を受けており、そのうち3人はまだ重体であると伝えられています。一方、軽症だった10名は退院したという情報も入ってきました。危機的な状態にあります。

犯行現場は、昨日、お伝えしたようにSeitenstettengasseのシナゴーグ近隣、Morzinplatz、Salzgries、Fleischmarkt、Bauernmarkt、Grabenの6箇所でした。

被疑者(テロリスト)は、当初、最大4名が想定されましたが、その後、単独犯の可能性が高いと発表されました。加害者は11月2日、20時9分に警察特殊部隊(WEGA)により射殺されています。

その後、被疑者宅の家宅捜索が行われ、過去にテロ組織に関与していた20歳の男性(オーストリアと北マケドニアの市民権を所有)であることが判明しました。

2020110401テロリストは自動小銃(全自動アサルトライフル)、ピストル、ダミーの爆発物ベルトで武装していました。オーストリアでは許可を得れば一部の銃器は所持が可能ですが、自動小銃は戦争用銃器(カテゴリーA)であるため法律で所持が禁止されています。そのため、違法な手段で入手したと思われます。

Karl Nehammer内務大臣によれば、テロリストは過激なイスラム教徒のテロリスト民兵(IS)の支持者で、2019年4月、ISIS(アイシス)に参加するためシリアへ出国直前に逮捕されています。その後、刑務所に収監されましたが、少年であるため条件付きで刑期よりも早く釈放されました。

加害者関係者の家宅捜索も行われ、3日の午前中までに14名が逮捕された模様です。家宅捜索は、ウィーン市内だけでなくSt. Pöltenでも行われています。なお、リンツでも逮捕者が出たという情報もあります。

犯行後、ウィーン市内には公共施設の安全確保のため1000名の警察官や連邦軍兵士が展開しました。警察の呼びかけに応じて、ビデオや写真が20000件以上提供され、捜査に役立っているようです。なお、引き続き警察は、犯行に関わるビデオや写真をSNSに上げないように要請しています。

2020110405最初の攻撃が行われたSeitenstettengasseにはIsraelitische Kultusgemeinde Wien(IKG)とシナゴーグ)がありますが、当時、敷地内には人はおらず、ここを狙ったかどうかは判明していません。関連性がはっきりしていないため、IKGはオーストリアのすべてのシナゴーグを閉鎖しました。

ウィーン市内の治安ですが、旧市街は現在も封鎖されています。警察は外出を控えるように要請しています。なお、義務教育の学校は、11月3日は休校になりました。

Wiener Linienの地下鉄や路面電車、路線バスは、11月3日から通常どおりの運行が再開されました。

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