June 08, 2018

ORFのmobilen Studioを発見

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連載の「長めに話題」が2本、続いたので、今日は趣向を変えて「テレビ中継設備の話題」をお届けしましょう。

最近は衛星放送やインターネットテレビの普及で、オーストリアでもテレビの多チャンネル化が進んでいます。とは言っても、日本のNHKに当たるORFは複数のチャンネルを維持し、大きな勢力を誇っていることには違いありません。このあたり、NHKと事情が似ているような気がします。

先日、「Life Ball 2018」が開催されたRathausplatzを見物に行った際、向かいのCafé LANDTMANN向かいにある駐車場が閉鎖されており、ORFのテレビ中継設備が設置されていました。

この中継設備ですが、写真をご覧になるとわかるようにトレーラーになったの巨大な中継ブースで、車体には「UNTERWEGS IN Österreich」という番組名が書かれていました。

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この番組ですが、ORF2で月曜日から金曜日まで放送されている情報番組(ワイドショー)で、Jan MatejcekとNadja Maderという2人のキャスターが中心になって番組が展開されます。

このORFでは、「mobilen Studio」と呼んでいる、この設備を使ってオーストリア各地を巡り、そこから「時の話題」を中心に放送するのがウリ。

Feriが訪れた日は、ここから「Guten Morgen Österreich」(6時35分から放送)と「Daheim Österreich」(17時30分から放送)という二つの番組が中継されていました。訪問した時は、番組の間だったため、スタッフも休憩中だったようです。

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この日は「Life Ball 2018」にちなんで、「AIDSに関連する話題」や「Life Ball 2018のハイライト」などが取り上げられたようです(Feriは放送の時間、不在だったので番組そのものは見ていませんが‥)。

この中継ブースですが、「mobilen Studio」という名前が示すように本格的なスタジオに近い仕様になっています。そのため、設置した場所で、外部の騒音などを気にすることなく、本格的なスタジオ放送が可能な点が特徴です。従って、ゲストを招いてのインタビューなども、良く行われいます。

また、屋上から野外放送が出来るようになっており、これらの設備を使ってインタビューやトークショーなどが展開されます。

同番組のホームページには、この中継施設のツアースケジュールが掲載されており、どこから生中継が行われるのかがわかる仕組み。

Feriも今までに、この番組を見たことは沢山ありますが、実際に、この中継ブースを見たのは今回が初めてです。わざわざ追っかけるほどのネタではないので‥

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May 15, 2018

映画に登場したVolksoper

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今日は「映画ロケの話題」です。

映画の盛んなオーストリアでは、皆さまもご存じのように、オーストリアやウィーンを舞台にした作品も多数、制作されています。

また、頻繁に映画のロケーションも行われていますが、以前は「他国の街」として使われることも多かったようです。

これは、東西冷戦時、西側の映画会社では、東側諸国でのロケーションが不可能であったため、その代わりとしてオーストリアやウィーンが選ばれた‥という訳です。

理由ですが、「街の雰囲気が東欧圏の国に似ている」ところから来ているのかもしれません。Feriは、詳しく知りませんが‥

さて、先日、友人が日本のテレビで「007リビング・デイライツ」(The Living Daylights)が放送されたので、何気なく見ていたら、Volksoperが出てきた教えてくれました。

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トム・クルーズが出演した「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」(Mission: Impossible - Rogue Nation)では、国立歌劇場が実名で登場し、大々的なロケーションが行われましたが、アクション映画にVolksoperが登場するのは珍しいですね。

さて、「007 リビング・デイライツ」は1987年に公開された「シリーズ誕生25周年の記念作品」です。そのため、予算が拡大された他、ジェームズ・ボンド役がロジャー・ムーア(Sir Roger George Moore)からティモシー・ダルトン(Timothy Peter Dalton)に代わった初の作品です。

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Feriは、この作品を詳しく観ていないのですが、インターネットを検索していたら、「あらすじ」が紹介されていました。また、YouTubeには、ウィーンロケの部分をピックアップした映像がアップされていました。なるほど‥という展開です。

ストーリーの前半、ボンドは、ソ連の重要人物コスコフ将軍を西側に亡命させるという密命を受けてチェコスロバキアのブラチスラヴァへ赴きます。

今だったら、簡単にブラチスラヴァでロケーションができますが、当時は、東西冷戦の最中であったため、西側映画会社による撮影は不可能であったため、代替措置としてウィーンをブラチスラヴァに見立ててロケーションが行われたそうです。

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September 02, 2016

朗報、日本で「Das Grosse Museum」が上映されることになりました

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今日は「オーストリア映画の話題」をお伝えしましょう。

2014年にオーストリアで公開された「Das Grosse Museum(The Great Museum)」というドキュメンタリー作品があります。

内容は、ウィーンの観光名所にもなっているKunsthistorisches Museum Wien(美術史美術館)、2012年から行った大規模改修工事に密着し、通常は見ることができない「舞台裏」を紹介した興味深い作品です。

日本公開に際しては、お客さまの動員を意識してか「グレート・ミュージアム ハプスブルク家からの招待状」という粋なタイトルになっています。

正直、地味な作品なので、日本での上映は難しいと思っていたのですが、このほど、2016年11月から一般の映画館で公開されることが決まりました。

現在、11月26日から、東京・有楽町のヒューマントラストシネマ有楽町で上映されることが発表されていますが、その後、順次、全国で公開される予定になっているようです。

Feriは、この映画の日本公開に尽力した関係者の皆さまに敬意を表します。

上映時間は94分。美術ファンはもちろん、オーストリアやウィーンがお好きな方にとっては必見の映画と言えるでしょう。

制作スタッフは、以下のとおりです。

-Regie(監督):Johannes Holzhausen(ヨハネス・ホルツハウゼン)

-Produzent (製作):Johannes Rosenberger(ヨハネス・ローゼンベルガー)

-Buch (脚本):Johannes Holzhausen(ヨハネス・ホルツハウゼン)、Constantin Wulff(コンスタンティン・ウルフ)

-Kamera(撮影):Joerg Burger(ヨルク・ベルガー)、Attila Boa(アッティラ・ボア)

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また、このブログをご覧の皆さまの中には、オリジナルの方に興味がある方も多いと思うので、オリジナルのホームページ(こちらから)もご紹介します。

なお、以下の内容は、日本向けプレスリリースからの転載です。

ハプスブルク家のコレクションを始め、ブリューゲルの「バベルの塔」など膨大な美術作品を所蔵し、ヨーロッパ三大美術館の一つでもあり、今年で創立125周年を迎えるウィーン美術史美術館の改装工事に密着したドキュメンタリー。

2012年から大規模な改装工事に着手した美術館の改装から再オープンに至るまでの舞台裏を、解説やインタビュー、音楽を一切排したダイレクトシネマの手法を用いて撮影。

館長から清掃員、運搬係から美術史家に至るまで、スタッフたちの一人一人が美術館の美術品と共存しながら働く姿、そして最高の形で展示する過程を映し出す。さらに本作が描き出すのは、そこで働く人々の小さなドラマの数々である。

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January 10, 2016

映画の話題を二つ

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今日は「映画の話題」をお伝えしましょう。

こちらでも、昨年、「スター・ウォーズ フォースの覚醒」(STAR WARS: THE FORCE AWAKENS)の上映が始まりましたが、やはり人気があるようで、上演初日には映画館の前に行列ができていました。ちなみに2枚目の写真は、Mariahilfer Straßeにある映画館の前。若い人が次の上映開始を待っているところです。

また、これに合わせて、2015年12月18日から2016年4月16日まで、ウィーンにあるオーストリア応用美術博物館MAK(Österreichisches Museum für angewandte Kunst)で「STAR WORS IDENTITIES」という特別展が開催されています。時流に乗るのが上手なこと。

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Feriは、見に行っていませんが、街中には同展のポスターが結構、張り出されています。このポスターですが、ダースベーダーとデススターを合体させた、なかなか素晴らしいデザインです。

一方、2015年12月からウィーンの映画館で、興味深い映画の上映が始まりました。それが、ドイツで制作された実写版の「HEIDE」です。右の写真は、地下鉄の駅で見かけたポスターです。

「HEIDE」の実写版は、過去にもヨーロッパやアメリカで映画、テレビドラマで多数、制作されているので、珍しい話ではありません。直近では2005年のイギリス版が有名だと思います。

ただ、いずれもヨハンナ・スピリの小説を元に制作されています。

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July 24, 2015

ミッション:インポッシブル“ローグ・ネイション”ワールドプレミアがありました

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今日は「映画の話題」をお届けしましょう。

トム・クルーズ主演の人気シリーズ「ミッション:インポシブル」の最新作、「ローグ・ネイション」(Mission: Impossible - Rouge Nation)のワールドプレミアが、7月23日、ウィーン国立歌劇場で行われました。

なぜ、ウィーン国立歌劇場でワールドプレミアが行われたのかと言えば、国立歌劇場内を始めウィーン市内で同作品のロケが行われたためです。

ちなみに国立歌劇場での撮影は、昨年の8月、夏休み期間中に行われています(詳しくはこちらから)。実際、トレーラーを見ると国立歌劇場内や地下鉄でのシーンが出てきますね。

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ただ、新聞に“Wien: "Mission Impossible" legt Ringstraße lahm“(ミッション:インポッシブルはリンク通りを麻痺させる)と書かれたように、主演のトム・クルーズをはじめクリストファー・マッカリー監督などのVIPが多数集まるため、オペラ座舞踏会の時のように、国立歌劇場前の道路が前日から封鎖されました。

歌劇場内にはIMAXスクリーンが仮設され、1000名の観客が招待されたそうです。なお、日本でもプロモーションの一環として、ウィーンのワールドプレミア招待キャンペーンが行われたので、日本からのお客さまもいらっしゃったことでしょう。良いですね。

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January 14, 2014

オーストリア映画「パラダイス3部作」が日本で上映されます

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日本の皆さまは今年最初の三連休をいかがお過ごしになりましたか。

さて、今日は、2月から日本で上映される「オーストリア映画の話題」をお届けしましょう。

ご存じの方もいらっしゃると思いますが、オーストリアは隠れた映画大国。今でも意欲的な作品が制作されています。ただ、日本の映画館で、興業としてあまり上演されないのが玉に瑕。

今回、ミヒャエル・ハネケ氏と並びオーストリアを代表するウルリヒ・ザイドル氏がメガホンを撮った「パラダイス3部作」(“PARADIES TRILOGIE:LOVE/FAITH/HOPE” オーストリア、ドイツ、フランスの合作)が日本で劇場公開されることになりました。

この作品ですが、カンヌ、ヴェネチア、ベルリンの三大映画祭を踏破した意欲作です。「パラダイス3部作」は、現実社会では手にできない理想的な愛に満ちた「楽園(パラダイス)」を求め、危険な一線を越えてしまう三人の女性たちを、オーストリアらしいオフビートなユーモアを交えて描いた物語です。正直、かなりシュールな設定です。

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January 05, 2014

番外編 「ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート2014」日本版

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1月1日に楽友協会で行われた「ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート2014」ですが、今回、2回目の指揮を務めたダニエル・バレンボイムさんの評価は、こちらの新聞でも良かったようです。

ところで、「コンサート本編」は国際映像なので、各国とも同じですが、前後と幕間は各国によって番組内容が異なります。

今回、NHKにはスタジオゲストとしてバリトン歌手の甲斐 栄次郎さんと音楽評論家の奥田佳道さんが出演されました。どんな様子だったのかを日本の友人に伝えてもらったので、こちらで当ブログをご覧の皆さま向けに一部をご紹介します(日本で番組をご覧になっている方からすると変な感じかもしれませんが‥)。

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May 02, 2011

番外編 映画「モーツァルトの恋」が上映されます

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今日はオーストリア風に言えば、「窓の日」(休日と休日の谷間の平日。オーストリアでは突然、当日欠勤が増えると言われています coldsweats01 )です。しかし、今年は公式に休みにしている会社さまも多いようですね。

さて、 movie 今日は「興味深い音楽映画の話題」をお届けしましょう。しかも、上映される場所は東京なので「番外編」としました。

今回、上演される作品は「モーツァルトの恋」(原題は“Wen die Götter lieben”)。第二次世界大戦中の1942年オーストリアで制作されたモーツァルト伝記映画です。当然、映像はモノクロ、音声もモノラルですが、「天才モーツァルトをめぐるウェーバー家の姉妹との三角関係、そして成功の絶頂期を迎えたモーツァルトに静かに忍び寄る病魔の影。生き急ぐ天才作曲家の愛と青春と苦悩を描く」という、なかなか味わい深い作品です。

当ブログのコンセプトでは、Feriが観てから(体験してから)、感想をお伝えするのが筋なのですが、多くの方にご覧いただきたいために、今回は「観る前」の情報提供としました。

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August 31, 2010

映画「枢機卿」に描かれたウィーン

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「8月最後の話題」は、先日、日本のテレビで放送された movie映画の話題movie です。

先日、NHKの衛星映画劇場で1962年制作のアメリカ映画「枢機卿」(原題:The Cardinal)が放送されました。

ヘンリー・モートン・ロビンソンの同名小説を、ロバート・ドジアが脚色して、「栄光への脱出」で知られるオットー・プレミンジャーが製作、監督したドラマです。題名からもわかるように、アメリカ人のカトリック聖職者の半生を描いた作品ですが、途中、ウィーンが出てくるのです。

詳しいお話は別にして、主人公のファーモイル(トム・トライオン)が最初にウィーンにやってくるのは、1924年のこと。妹の堕胎を押しとどめた結果、妹を亡くしてしまったファーモイルは、失意の余り聖職者を休職し、英語教師としてウィーンに赴任します。

そこで、教え子のウィーン人アンネマリー(ロミー・シュナイダー)との、淡い恋愛模様が描かれます。映画では旧市街などが舞台になっています。最終的に、ファーモイルは聖職者にもどる覚悟を決め、アンネマリーのもとを去ります。

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August 06, 2010

8の字ダンスとノーベル賞学者

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今日は「オーストリア出身のノーベル賞学者のお話」です。先日、日本の tv テレビで興味深い情報を得ることができました。

たまたま、日本でテレビ東京で山田養蜂場さんがスポンサーになっている番組「Beeミュージアム」(ミツバチにまつわる話題を提供するスポット番組、毎週水曜日の20時54分~21時00分)を見たら、ミツバチのコミュニケーション手段である「8の字ダンス」のエピソードでした。

この「8の字ダンス」の意味を究明したのが、オーストリア出身のノーベル賞学者(動物行動学)カール・リッター・フォン・フリッシュ(Karl Ritter von Frisch、1886年11月20日~1982年6月12日)さんです。

彼は1973年にニコ・ティンバーゲンさん、コンラート・ローレンツさんと共にノーベル生理学・医学賞を受賞しています。主に動物行動学という学問分野の創設に大きな功績を残したことで知られています。

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