今日は9月上旬の「Wiener Linienに関連する話題」をまとめてお伝えしましょう。
○42系統にJohann-Nepomuk-Vogl-Platz停留所がオープン
9月4日、Schottentor-Antonigasse間を結ぶ路面電車42系統にJohann-Nepomuk-Vogl-Platz停留所(18区)が開業しました。
これはJohann-Nepomuk-Vogl-Platzのリニューアル工事が完成したため、それに合わせて停留所を新設したものです。
この停留所はJohann-Nepomuk-Vogl-Platz内にはJohann-Nepomuk-Vogl-Marktがあるため、市場を利用する人にとって便利な停留所。Wiener Linienの発表では、毎日、約3000名の利用者を見込んでいるそうです。
なお、ギュルテル方面の停留所間の距離を調整するため、Hildebrandgasse停留所が移動し、合わせてEduardgasse停留所に名称が変更されました。
今回の新設で42系統の停留所は10箇所となりました。
○新コンセプトの停留所が完成
次は、このブログでも8月1日付けの記事で計画をお伝えした「Wiener Linienが新しい停留所のコンセプトモデル」(Großstadtdschungel)ですが、9月11日に完成し、お披露目がありました。
今回、完成したのはDr. Karl-Renner-Ring 沿いにあるParlament(国会議事堂)の向かいにある停留所です。この停留所には路面電車1系統、2系統、71系統、D系統が停車します。
8月1日の記事でもお伝えしたように、従来の緑化停留所は側面だけでしたが、今回は停留所の屋根も緑化されている点が特徴。屋根には16種類の植物が植えられています。
また、計画段階では紹介されていませんでしたが、停留所全体の大型化も図られました。
これはバリアフリー化を進めるためで、オーストリア障害者協会の協力を得て、デザインが検討されました。大型化したこととで、車いすやベビーカーを利用するお客さまも雨から避けることができるようになりました。
従来以上に自然の植物を植えているため、停留所に設けられた貯水槽に雨水を溜めて、この水を供給するシステムになっています。
都市緑化の新しいモデルとして、今後、注目を集めることになりそうです。それにしても「Großstadtdschungel」とは、すごいニックネームですね。
○地下鉄駅の表示器にスロープ付き車両を表示
現在、Wiener Linienでは地下鉄駅は全駅バリアフリー仕様(エレベーターまたはスロープの設置)になっています。
また、車両についてはType Vは先頭車の運転台後部の扉に傾斜スロープが取り付けられています。このスロープは停車時、プラットホームとの隙間を埋めるため、車いすを利用している人も自力で乗車、下車が可能です。
ところが、現時点ではType VとType Uは共通運用されているため、駅ではどちらが来るかがわかりません。
そこで、Wiener LinienではU1とU4のプラットホームにある案内表示器にスロープ付き車両がくるかどうかを表示するようになりました。
路面電車の停留所にある電光式の案内表示器に車いすマークが表示されますが、この地下鉄版という訳です。
なお、今後、投入されるType Xは全ての扉にスロープが設置されます。
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