November 27, 2018

ÖBB労組が時限スト実施

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今日は「ストライキの話題」です。

11月26日、ÖBB労働組合が12時から14時まで時限ストライキを実施しました。

会社側との交渉は25日の日曜日も行われていたのですが、妥結に至らず、当日も交渉が続けられていました。ちなみにÖBBグループの従業員は約4万人で、交渉の内容は従業員の賃上げのようです。

しかし、最終的に労使間で妥結に至らず、12時からストライキに突入しました。ÖBBでは、ストライキを受けて、混乱を避けるため、全列車の運行を停止する決定を下しました。

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長距離列車だけでなく、S-Bahnなども含まれています。利用予定者にインターネットなどからの情報収集を呼びかけていました。

この間、ÖBBの全線で列車の運行が停止されましたが、これには他国から乗り入れる国際列車も含まれます。他国から列車でオーストリアに向かっていたお客さまは、国境で足止め‥という事態に‥

ウィーン市内に関してはÖBBのチケットでWiener Linienへの乗車が認められているので、事実上の振り替え輸送が実施される訳です。Vorarlberg地区ではバスによる代行輸送が行われました。

この他、Graz、Linz、Wienの空港アクセスについても、バス代行になりました。

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November 26, 2018

「古都の挑戦」

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今日は「日本の雑誌に掲載された記事の話題」をお届けしましょう。

日本で発売されている週刊「エコノミスト」という雑誌の11月20日号に「古都の挑戦」という記事が掲載されました。ちなみに同誌は1923年に毎日新聞社が創刊したビジネス誌です(現在は毎日新聞出版株式会社が発行)。

特集記事は「攻める私鉄」という大手民鉄の新しい取り組みを多角的に紹介した内容で、こちらの方が面白そうです(笑)。

今回、「古都の挑戦」に取り上げられたのは、ウィーンと京都。友人が、さっそく雑誌を送ってくれました。

ウィーンの紹介記事は、「幸福の街、ウィーン 伝統と革新の融合」と題する記名記事(編集部記者の小島清利氏)です。

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ちなみに京都の方は、京都市長へのインタビュー記事(京都『おもてなし』改革 文化を基軸に街づくり)と小西美術工藝社社長デービッド・アトキンソン氏による「インバウンド拡大へ投資戦略描け」という2本立てです。

特集ではないので、ページ数は少なかったですが、“ウィーン市の観光開発における新たな長期戦略のテーマは「グローバル」「スマート」「プレミアム」だ。豊かな文化、持続可能性、先進的な都市テクノロジー、便利でコンパクトな交通システムなどを看板に、観光都市としても確固たる地位を目指す”という観点で、様々な取り組みが紹介されています。

まずは、「最も幸せな都市」の称号を手にしたことで、観光客が増えているという分析。観光名所としてシェーンブルン宮殿や動物園が紹介されていました。


次が、ユーロビジョン・ソング・コンテスト」で優勝したコンチータ・ウルストさん。日本でも昨今話題となっているLGBT(性的少数者)コミュニティーのグローバル大使も務めていることの紹介。

そして、環境配慮や持続的な街づくりという観点で、「木造の高層建築」として建設が進められている「HoHo Wien」や、コンパクトに畳めて自家発電機能を搭載した自転車VELLO BIKE+の話題。

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November 17, 2018

ウィーンは「ヨーロッパのクリスマスの都」

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今週末からウィーンではクリスマス市が始まりましたが、今日は、「クリスマスシーズンにまつわるプロジェクトの話題」です。

かつて、Adventの時期、最も賑わったのは伝統的なクリスマス市を主要都市で開催していたドイツでした。

Feriも訪問したことがありますが、ニュルンベルクやドレスデンなどで開催されている、統制のとれた伝統的なクリスマス市は、魅力的です。

しかし、EUの東側諸国への拡大など、クリスマス市を狙ったテロ発生などにより、状況が変化しつつあります。

もともとウィーンにはイタリアからのお客さまが多かったのですが、最近では、Adventの時期、旧東欧圏からのお客さまが非常に増えています。何しろ陸続きで、近いですから‥

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そこで、ウィーン市と商工会議所は、Adventの時期、ウィーンを大々的にアピールして、多くの観光客に来てもらうというプロジェクトをスタートさせました。

要するに「クリスマスの魅力を高めて、沢山のお客さまに楽しんでいただくと同時に、地元では商売を盛り上げましょう」ということです。

先週、クリスマス市が開幕する一足先にKärntnerStraßeで電飾の点灯式がありましたが、参加したMichael Ludwig市長とWalter Ruck商工会議所会頭が記者会見で、クリスマスはウィーンの商業にとって最大のチャンスであると宣言しています。

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ウィーン市によるとAdventの時期、オーストリア国内では2017年12月に140万件の宿泊予約があったそうです。これは過去10年間で60%の増加です。観光産業にとっては、かき入れ時と言えるでしょうね。

また、ウィーン商工会議所の発表によると、2017年は、この時期、35000万Euroの売上があったそうです。当たり前ですが、売上が上がるということは、雇用の創出にもつながります。

やはりAdventの時期、ウィーンの魅力を高めるのはクリスマス市(Christkindlmärkte)です。

ヨーロッパ最大とうたわれる市庁舎前のクリスマス市は、昨年、370万人の来場者があったそうです。Feriが最初に出かけた頃は、正直、ドイツに比べると若干、見劣りしていました。良い意味で洗練されていませんでした。

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October 31, 2018

内外価格差

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早いもので10月も今日でおしまいですね。2018年、平成30年も、あと2ヵ月となりました。「平成最後の秋」もまもなく終わろうとしている訳ですね。

さて、今日は「もののお値段にまつわる話題」をお届けしましょう。

当たり前ですが、日本の場合、輸入品は物流コストがかかるため、基本的にお値段が高くなる傾向があるのは皆さまもご存じのとおりです。

しかし、例外は輸入元で非常に安く商品が製造できるケースです。日本のコンビニエンスストアで販売されているホットスナックの多くは輸入品。チキン系はタイで製造され、現地で冷凍の上、日本へ運ばれているそうです。

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それでも「あのお値段」ですから、以下に現地で安く製造しているか‥想像できますね。また、100円ショップ(こちらでは1EuroShop)で販売されている商品の多くが、中国製というのも頷けます。

そんな中で、興味深いのは多国籍企業が世界的に販売している商品です。その一つはスイスに本社を置く、世界最大の食品・飲料会社「Nestlé」。

貿易障壁の撤廃にともない、同社は各国のメーカーを買収し、傘下に入れています。かつて日本でNestléと言えば、インスタントコーヒーの会社というイメージが強かったですが、今では様々な商品を取り扱っていますね。

現在、Nestléが力を入れているのはカプセル式コーヒー。一つは子会社が発売しているNESPRESSO。こちらはオーストリアでも人気のある勝因ですが、専用カプセルはNespressoBoutiqueだけで販売されています。

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October 15, 2018

籐製品の修繕にみるユニークな取り組み

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今日は「社会福祉にまつわる話題」をお届けしましょう。

先日、ウィーン市内にある「籐製品の専門店」をご紹介しました(詳しくは、こちらから)が、その際、興味深い情報を発見しました。

それは、視聴覚障がい者と聴覚障がい者の方が、籐製品の補修や製造を行っている施設があるというものです。

日本でも、最近では障害を持った方の自立に向けた取り組みが行われていますが、ウィーンで行われている籐製品の補修事業も、同じ性格のものです。

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この事業はÖHTB(Österreichisches Hilfswerk für Taubblinde und hochgradig Hör- und Sehbehinderte が主導して、1989年に立ち上げたものです。

施設ですが、各種籐製品修復や製造を通じて利益を得て自立支援を行うことが中心ですが、職業療法も行っているようです。

施設の名称はFACHWERKと言い、6区のMollardgasseにあります。

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現在、30名近い視覚障がい者、聴覚障がい者が、この施設で働いています。

先日、お伝えした籐製品の専門店とも密接な連携をとっているようで、同店で取り扱っている商品の中にも、ここで製造されているものもあるようです。

障がいを持った方が作業に携わっていますが、各自の不断の努力により、その品質は非常に高いのが特徴です。
Feriは、関係者ではないので、施設の内部を見学することはできませんが、同団体のホームページには製品に加えて、作業風景なども紹介されています。

実際、施設の前まで行きましたが、ビルディングの2階(日本式)に工房があるようで、事実上、ワンフロアーを使っているようでした。

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October 09, 2018

空港運営に思う ベビーカー貸し出し中

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今日は「空港の話題」をお届けしましょう。

先日、ウィーン国際空港を利用した際、Terminal1の制限エリア内で、写真のようなベビーカーの貸し出しステーションを見かけました。

以前は見た記憶がないので、最近、設置されたのかも知れません(Feriが見過ごしていただけかもしれませんが‥)。

皆さまもご存じのように、制限エリア内では、自分が所有しているベビーカーは、機内に持ち込めないため、使えないケースが多いようです。

そのため、自分のベビーカーはチェックインカウンターで預け入れ荷物にして、そこからベビーカーを借りるというパターンが一般的ではないでしょうか。

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ただ、日本の国内線では、直前まで自分のベビーカーを使って、搭乗ゲートのところで預けるというケースを見かけたこともありますが‥

まぁ、これ自体は普通の光景なのですが、ふと、気づいたのは、貸出用ベビーカーの運用を、どこが行っているか‥ということです。つまらないことが気になるFeri‥

良く見るとベビーカーにはVIEのロゴが‥つまり、空港の運営会社が実施しているようです。

確か、日本国内では各航空会社が、この手のサービスを実施しており、貸出用ベビーカーなども、航空会社で準備していると思います。

考えてみると、このベビーカーに限らず、現在、ヨーロッパの空港では、航空機牽引車やタラップ車をはじめとする航空機運用に必要な支援機材は、航空会社ではなく、空港会社が準備して、運用しているケースをよく見かけます。

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ウィーン国際空港でも、航空機の周囲に集まっている各種作業車を見ると、航空会社のロゴが入っているものではなく、黄色い車両が中心です。この黄色い車両にもVIEのロゴが入っており、空港会社が所有し、運営しているようです。

日本の場合、各航空会社が機材を準備して、運用しているのと対照的です。そのため、航空会社のロゴが入っていますよね。

色々と「大人の事情」がありそうですが、素人が考えると、空港運営会社が一括して機材の準備と運用を行う方が、各航空会社が各々に機材を準備するより、効率的な気がします。

最も、その分、空港運営会社に費用を支払っていると思われるので、最終的には、どちらの方がメリットが多いのかは、部外者にはわからないところです。

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October 06, 2018

JTIグループAUSTRIA TABAK

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日本では10月1日からたばこ税の増税に合わせて、タバコの価格も40円程度、値上がりしたというニュースを耳にしました。

9月末には、値上げ前にタバコのまとめ買いを煽ったコンビニエンスストアやスーパーマーケットも多いようで、結構、売上げに貢献したことでしょう。最も、反動は10月に来ますが‥

さて、今日は「タバコ会社の話題」をお届けしましょう。

以前、このブログでもお伝えしたことがありますが、現在、Austria Tabak GmbH は日本たばこ産業の関連会社で、スイスに本社があるJTI(JT International)の傘下に入っています。

この会社の前身は、ハプスブルク時代に設立された歴史ある会社。オーストリアがEUに下命するまで、タバコとタバコの栽培、加工、輸入、流通を国内で独占していました。ある意味、日本の専売公社とよく似ていますね。

その後、1997年に株式交換を行い、2001年、完全民営化されました。日本では1985年に専売公社から日本たばこ産業株式会社へ移行しましたから、かなり後になりますが、基本的には同じパターンです。

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その後、何故、Austria TabakがJTIの傘下に入ったのでしょうか。実は、Austria Tabakは、いきなりJTIに買収されたのではありません。

2002年1月、イギリスに本社を置いていた多国籍タバコ会社ギャラハー・グループ(Gallaher Group)が、Austria Tabakの100%株主となり、同社はギャラハー・グループの一員となったのです。やはりEUで自由化が進むと、競争が激しくなり、単独では経営が難しくなったのでしょう。

ところが、2007年4月、何と日本たばこ産業がギャラハーのを買収したため、結果として、Austria Tabak GmbHのに入ることになったというものです。

かつてはタバコの栽培から製造、販売までを一貫して手がけていたAustria Tabak GmbHですが、国内市場向けに40%の製品を製造していたHainburgの紙巻きタバコ工場は2011年に閉鎖され、国内でのタバコ製造から撤退しました。これにはびっくり。

さて、Austria Tabak GmbHの本社は、16区、U3のOttakring駅の向かいにあります。生産部門が廃止されたため、会社の規模も小さくなっているようで、研究開発研究所Ökolabとタバコの流通を担当するtobaccolandを傘下に収めています。現在、地方も含めると従業員数は500名ほどのようです。

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July 24, 2018

オーストリア航空 日本線は「冬眠」します

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今日は「オーストリア航空 日本線の話題」をお届けしましょう。

日本線再会後、皆さまの関心が高かった「冬スケジュールの運行」ですが、7月19日、ルフトハンザグループから具体的な運行計画が発表されました。

結論から申し上げると、「冬期は運休」となります。やはり季節運行でした。冬眠sleepyですね。

夏スケジュールでは、10月27日まで運行しますが、それ以降は運行休止となり、再開は2019年3月末の予定となります(具体的な運行開始日は、現時点では発表されていません)。

現在のスケジュールは、ご存じのように週5便。ウィーン発51便が月・火・水・木・土・日の運行(ウィーン発17時45分、成田着11時55分。日曜日は13時40分発、成田着7時50分)。

成田発52便が月・火・水・金・土の運行(成田発13時35分、ウィーン着18時35分着)です。

2019年のスケジュールも週5便ですが、曜日による時刻変更はなくなるようです。

2019年運航スケジュール
OS51便 ウィーン17時45糞発、成田11時55着 (月、火、木、金、日)
OS52便 成田13時35分発、ウィーン着18時35分着 (月、火、水、金、土)

機材は、現在と同じボーイングB777-200が使用されます。

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June 16, 2018

いずこも同じ お気に召さない政治家

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いよいよワールドカップ・ロシア大会が始まりましたが、出場していないオーストリアは、余り関心がないかもしれません。

ただ、直前に行われたドイツとの親善試合では、オーストリアが勝利。これは大いに盛り上がりました。さて、結果は、どうなるでしょうか。

このブログでは、「政治の問題」は、余り取り上げません。そちらは、専門家にお任せすることにしていますので‥

オーストリアでは、昨年、政権交代が行われ、従来とは異なる中道右派の国民党(ÖVP)と、極右政党と呼称されることが多い自由党(FPÖ)による連立政権が発足しました。

首相は国民党のSebastian Kurz(セバスチャン・クルツ)氏です。

先日、街頭で写真のようなステッカーが貼ってあるのを見かけました。現在の連立政権がお気に召さないグループが貼り付けたのでしょう。

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ご存じのようにオーストリアには、トルコ出身の方が数多く生活しています。

オーストリアは、過去、トルコと戦争をしてきた経緯もあり、同国に対しては、好感情は持っていないようです。ただ、こちらで生活をしているトルコ系住民の多くは、ユーロイスラームと呼ばれるグループで、オーストリアの文化をある程度、受け入れて生活しています。

ところで、Sebastian Kurz氏は、首相になる前、移民統合事務局局長として活躍していましたが、「能力による社会統合」という考え方を基本にしていました。

ただ、最近は、過激な思想を持ったイスラームが増えたことあり、トラブルの火種が‥

先日もウィーンで最も大きなモスクで、オーストリア政府が激怒した行事が行われています。このモスクはATIB(トルコ宗教協会The Union of Turkish-Islamic Cultural Associations in Europe)という組織が運営しており、複数の幼稚園も運営しているそうです。

ATIBは、トルコ宗教省に直結する組織で、基本的にトルコ政府の方針に従っています。

今回の行事は、第1次世界大戦中に行われた「ガリポリの戦い」にちなむもの。

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May 28, 2018

ウィーン市長が交代しました

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今日は「ウィーン市長交代の話題」をお届けしましょう。

このブログでも2018年1月にお伝えしたように24年間、市長を務めたMichael Häuplさんが、5月24日に市長職を辞任し、後任にMichael Ludwig氏(ミヒャエル・ルドヴィク)が議会で新しい市長に任命されました。

ウィーン市長は、日本の首長のように住民の直接選挙で選ばれるのはなく、市議会選挙の結果を受けて、議会で選任されるシステムです。

ウィーンは市ですが、連邦州でもあるため、市長は事実上の州首相です。

2017年の国政選挙では、国民党が躍進しましたが、ウィーン市議会に関しては、戦後、1945年から、現在に至るまで社会民主党(前社会党、SPÖ)が政権を掌握してきました。

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そのため、オーストリアではウィーン市は「赤い砦」と呼ばれていました。

1949年9月にAltlengbachで、教師の家庭に生まれたMichael Häupl氏は、生物学者でもあります。

1988年、当時市長だったHelmut Zilk氏の進めもあって、政治家の道を選んだそうです。そして、1994年11月、ウィーン市長に選出されました。

後任のMichael Ludwig氏は、1961年4月にWienで生まれました。ウィーン大学で政治学と歴史を学び、卒業後、1999年からウィーン市議会議員を務め、副議長、副市長などを歴任しています。

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